蔵書点検裏話バーコードリーダ編

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図書館員のお仕事のひとつに、「蔵書点検」なるものがあります。
 
 
蔵書点検(ぞうしょてんけん)とは、図書館の固定資産である図書館資料の有無やその配架位置について、実地において現物をもって確認していく作業。一般企業の資産の棚卸しに相当する。通常は年一回の割合で定期的に一週間から二週間程度にわたって休館して行われるが、臨時に行われることもある。
 
 
 
学生のみなさんが春季休暇期間で借り出しが少なくなるであろう3月下旬、休館することなく、特定の範囲内の蔵書点検を実施しました。
 
その際に活躍したアイテムをご紹介します。
 
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蔵書点検では、図書に貼り付けてあるバーコードをひとつひとつバーコードリーダーで読み取っていきます。
これまでは、ブックトラックにノート型パソコンを載せ、USB接続でバーコードリーダーをつなぎ、メモ帳アプリにバーコードを読み込ませていました。
既存の設備を利用することができるので、年に一度の作業故、追加設備投資せずに実施できたのですが・・
 
「(一日がかりの作業故)パソコンの充電がもたない」
「バーコードが正しく読み込まれているのかパソコンの画面をいちいち確認するのはとても大変」
という嘆き声が届いていました。
 
何か良い策はないか・・
 
そこで他館で働くベテラン・ライブラリアンに尋ねてみました。
そうすると、みなさんどこも同様の悩みをもちつつ、あの手この手で乗り越えているようでしたが、ひとつ有益な情報をゲットできたのです。
 
なるべく安価に済ませたいのはヤマヤマですが、「パソコン+バーコードリーダー」に置き換わる逸品が上述のハンディターミナル。
 
「一日利用してももつバッテリー」
「読み込んだバーコードの情報を、手元で確認できるディスプレィ搭載」
という、上述の問題をクリアにしてくれるということ。
加えて、読み取りの精度も高く、保存データを誤って消去することもなかった、という口コミも後押しし、今回蔵書点検用に1台購入して試してみることになったのです。
 
#ちょっとお高いのですが、出入りの業者さんがおススメしてくるものに比べれば半額以下w
 
アマゾンさんでポチり、手元に届いたのは蔵書点検予定の数日前。
早速読み込みを試してみるものの、読み込んだ情報の前後に何故か一文字づつアルファベットが入ってしまい、分かり難いマニュアルを見ながら悪戦苦闘。
何とか不要な文字が付かぬよう設定することに成功し、いざ蔵書点検本番で使ってみたのですが・・
 
 

すごくイイです!^^
 
 
価格以外で敢えて難点を挙げるなら
「約1,500件の読み取りで容量オーバーになる」
のですが、この程度の件数を読み取るのに約1時間半から2時間。
休憩がてら、ハンディターミナルをパソコンにつないでデータ転送し、メモリをクリアすれば、充電する必要なくそのまま引き続きの作業ができるので、難点という程でもないくらい。
 
今回は開架を対象に蔵書点検を行ったのですが、このハンディターミナルがあれば狭い書庫でも作業が捗ることでしょう。


ということで、お試し利用問題なし、ということで、次回蔵書点検までに最低でももう1台追加購入してストレスフリーな蔵書点検を実施していきたいと思います。 
 

 
以上、図書館裏話でした。^^;
 
(瀬戸のスタッフ)

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