「大学時代にやればよかったなと後悔していること」その4

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数十年前の大学時代、実績はないけどちょっとハードな演奏会.jpgのサムネイル画像
体育会系の音楽の部活に入っていました。
そのため、友達と遊ぶ時間もバイトする時間もなく、
勉強する時間もありませんでした(笑)。
それは言い訳にすぎませんが、大学生としては本末転倒???
今思えば、やりたいことをたくさんやり残してきた気がします。

大学を卒業してから、数十年くらいの間、
年に数回、同じ夢を見ました。
「今から演奏会が始まるのに、練習していない!」
と、舞台袖で慌てている夢です。
実は在学中、その部活の運営や雰囲気になじめず、辞めたいと思ったことが何度も・・・
でも辞めたら大好きな音楽を失ってしまう気がして怖くて・・・
卒業直前の最後の演奏会は、そんな自分の姿勢から、満足いくものではありませんでした。
それでそのような夢を見続けていたのかなと思います。
もしきっぱりと辞めていたら、きっとこのような夢は見なかったことでしょう。
大学時代に一番やりたかったのは、その部活を辞めることだったのかもしれません。

ですが、
人生とは不思議なもので
その卒業時の演奏会が、思いがけず後の仕事の縁につながっていました。
そして
そこから派生した別の縁もあり、あるアマチュアの楽団で活動を始めてから、
十数年間見ていたあの夢を見なくなりました。

心理療法家のC.G.ユングによると、人の心の中には「補償作用」があり、
願望や自身の性格の側面を、人はそれぞれ補っているのだそうです。
だとしたら後悔も、自分で補っていけるのかもしれません。
大学時代やりたくてもできなかったこと、それを思い続けたことが、
心の中にメッセージを届けてくれ、幸いなことに不思議なめぐり合わせにも恵まれて、
卒業後の活動へ導いてくれたのかなと今は思っています。
 ※ この話を音楽仲間に語ったところ、
   「終わった演奏会のことは、その瞬間にすべて忘れちゃうけどね~」
   と、一笑に付されました(^^♪

水曜日のカウンセラー