「十字架」と一致するもの

本当の子羊って?

イエス・キリストが十字架にかけられたのが過越祭の時ということを前回お伝えしましたが、これこそ今回のブログの本題なのです。
過越祭では子羊の犠牲によって災いを逃れました。
イエスの十字架での死、犠牲によって、私たちの罪をあがなわれました
ということで、「過越祭にささげられた子羊=イエス」ということができるのです(コリントの信徒への手紙一 5章7節参照)。

そしてこれがイエスの示した神から人への愛なのです。
本学の建学の精神、「敬神愛人」の基には、独り子を十字架にかけてまで人間を愛する、神が示した愛があるのです。

今はレント(受難節)です。レントはイエス・キリストの十字架の苦しみを思い起こして過ごす期間です。どうかそのことを今一度覚えて過ごしましょう。

超有名な絵は過越祭の場面だった!

過越祭があの有名な絵に云々と引き伸ばして前回のブログは終了していました。
では、あの有名な絵とはなんでしょうか?

答えはレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」です。
イエス・キリストが捕まって十字架にかけられる前日、文字通り最後の晩餐の場面です。聖書にはこれが過越祭一日目(ユダヤ教の暦で15日)の食事だったと記されています(マルコによる福音書14章12節他)。つまり、「最後の晩餐=過越祭」なんです!翌日にはイエスは十字架で死をとげ、3日後の日曜日に復活するわけですから、過越祭とイースターの日程が重なるんですよ。
クリスマスは聖書に何月何日などとは書かれていませんが、イエスが十字架にかけられた日は過越祭のおかげで特定できるわけです。ちなみにユダヤ教の暦が太陰暦なのでイースターも毎年日程が変動するんです。キリスト教のルーツがユダヤ教にあることがあらためて感じられますね。

さて、次回は過越祭にもうちょっと踏み込んでいきたいと思います。

モーセの出エジプト記9

まずは予告通り、ブログのtop画像についての説明です。

top22s.jpg

(1)旧約聖書イザヤ書53章5節の言葉です。
(2)イエス・キリストはゴルゴタ(されこうべの意味)の丘で他に二人の死刑囚といっしょに十字架にかけられました。
(3)棕櫚(しゅろ)の葉です。イエスがエルサレムに入ってきたとき、群衆が棕櫚の葉を道に敷いて迎えました。大歓迎した群衆ですが、イエスの言動が自分たちが求めていることと違うために、すぐにイエスを死刑にしろと叫ぶのです...。

モーセの出エジプト記9
血の災い

 

ki16.jpg

ファラオが川へおりてきました。
モーセがナイル川を杖で打つと、水が血に変わりました。魚は死んでしまい、川は悪臭がただようようになりました。
しかし、エジプトの魔術師も同じことをしたので、ファラオはモーセとアロンの言うことをうけいれませんでした。
そのため7日後に次の災いがエジプトを襲うのでした。

続く

 

前回までの復習はこちらから→モーセの出エジプト記1 モーセの出エジプト記2 モーセの出エジプト記3 モーセの出エジプト記4  モーセの出エジプト記5 モーセの出エジプト記6 モーセの出エジプト記7 モーセの出エジプト記8

モーセの出エジプト記7

2月18日(水)は「灰の水曜日」といって受難節(レント)の始まりです。イエス・キリストの十字架の苦しみを思う時です。イースターから40日前(日曜日をのぞく)が灰の水曜日です。明日の更新時にはブログをレント使用に変更します。さて...レントの期間の色は何色かわかりますか?
答えは明日のブログにて。

モーセの出エジプト記7.

モーセは話をするのが得意ではなかったのです。今からやろうとしていることは、ヘブライ人やファラオ、多くの人を説得しなくてはいけません。とてもじゃないけれど、できないと思ったモーセは、誰かほかの人にかわってくださいと願いました。
神はいつまでたっても首を縦にふろうとしないモーセのために、モーセの兄のアロンを協力者としました。アロンはとても話が上手なのです。
モーセは家に帰り、妻子をつれてエジプトへとむかいました。

ki14.jpg

アロンと会ったモーセは2人でまずヘブライ人を説得しました。
そしていよいよ2人はファラオのもとへとむかったのです。

続く

 

前回までの復習はこちらから→モーセの出エジプト記1 モーセの出エジプト記2 モーセの出エジプト記3 モーセの出エジプト記4  モーセの出エジプト記5 モーセの出エジプト記6

2015年ひつじん!(しゅつじん!?)

さて、2015年に入って10日以上経ちましたね。今年の干支が羊ということですが、キリスト教的に一番縁が深い動物といえば羊です。
聖書の中の羊エピソードは1回では書ききれません(嫌がらせのような長文になってしまいます)ので、今回は涙を吞んで1つだけ...

さて、これ↓をご覧ください。

seep.jpg

(い・・・いちおう子羊のつもり・・・です。)
光を背負った子羊が十字架の旗を持っている図です。教会に行くとこのような...いや、もっと素敵な絵を見ることがあるかもしれません。

ラテン語で「Agnus Dei(アニュス デイ)」と言いますが、「神の子羊」と呼ばれ、イエス・キリストの象徴です。

聖書の中に
『その翌日、ヨハネは、自分の方へイエスが来られるのを見て言った。「見よ、世の罪を取り除く神の小羊だ。』(日本聖書協会『新共同訳聖書』ヨハネによる福音書1章 29節)
という言葉があります。

私たちの罪をあがなうために生贄となったイエスを子羊として表現しているのです。
教会や美術作品の中に子羊を発見した際には「もしかして...神の子羊という意味?」とチェックしてみてくださいね。

 

2014年をふりかえって

2014年最後の更新です。
先日ある先生に「幸せな一年でしたか?」と質問されました。嫌なこともありました。腹の立つことも悲しいこともありました。でも「幸せな一年」でしたし、来年も「幸せな一年」だと確信しています。
今年のクリスマスで一番心に残った言葉があります。それは「クリスマスは神が独り子を失った日」という言葉でした。クリスマスは神の独り子イエス・キリストの誕生を記念して祝う日です。イエスは成長後、私たちの罪を肩代わりして十字架刑で命をおとします。神は独り子の命とひきかえに、私たちへの本気の愛を示されました。だからこそクリスマスは神が独り子を失った日であり、私たちへ神がそれほどの愛を示されたことを喜び祝う日なのです。その記念すべき日から2000年以上経った今でも人が人を傷つけない日は一日もありません。しかし人が人を大切にしなかった日も一日もありません。そして神が人を愛さなかった日も一日たりともありません。常に苦しみ悩み喜びを共に担ってくださる神がいます。年齢、性別、国、人種、宗教、全ての隔たりを超えて神が人を愛しています。そんな神が愛する人がいる世界で生きることが幸せだと思います。本学は建学の精神として敬神愛人をかかげて今年創立50周年を迎えました。神を敬愛し、隣人を愛するこの精神を持った心を育み、世に送り続ける重責をこれからも担い続けていけるよう邁進していきたいと存じます。
これから迎える新しい年皆様にとって素晴らしいものになりますように。

次回更新2015年1月8日~

クリスマスカラーとリースに隠された意味とは?

突然ですが最近の名古屋キャンパスチャペル

CIMG3402.jpg

扉に注目!

CIMG3431.jpg

さらにぐぐーんと正面からのアップで!

CIMG3433.jpg

 

クリスマスの飾りの定番、リースがかけられています。
それにしてもなんでリースが定番なんでしょう??ご存知ですか?

クリスマスカラーはアドヴェント=紫、クリスマス=白なのですが、一般には赤と緑。
リースも赤と緑。
これはなぜでしょうか?実はここにも深い意味がかくれているのです。

まずはリースの形の意味
リースは輪っか、環です。環には始まりも終わりもありません。そのため永遠を現しています。さらに始めと終わり...ここに神が「私はアルファであり、オメガである。」(ヨハネの黙示録1章8節『新共同訳 聖書』日本聖書協会)と神ご自身を表現した言葉から永遠の神を意味する形でもあります。

リースの色
赤は"キリストの血"を表現しています。また神の愛を示す色でもあります。イエス・キリストが私たちの罪のために十字架で流す血、受難を表現しています。
緑は常緑樹を使っています。年中緑であるとことからイエスによって私たちに与えられる"永遠の命"を表現しています。

リースにはいっぱいメッセージがこめられていたんですね!
週明けの12月15日(月)12:40からのオルガンアワーは"ノエル特集"を予定しております。リースのかかった扉からお入りください。

クリスマスとキャンドルには深い関係があった!!?

大学クリスマス礼拝ではキャンドルの灯りで礼拝をします。

それ以外にも、アドヴェントにはキャンドルを使いますし、クリスマスにはキャンドルというイメージがありませんか?
このキャンドル、ただのムードを高めるためではなく、深い意味があるのです。

聖書には神に"焼き尽くす献げ物"をする場面が多く出てきます。神様と対話の意味や感謝の意味をこめて...そして他に自分の罪を赦してもらう和解のしるしとして、自分を神様に献げる代わりに牛や羊、山鳩などなどを焼く儀式です。

さて、こんな言葉があります。

「キリストがわたしたちを愛して、御自分を香りのよい供え物、つまり、いけにえとしてわたしたちのために神に献げてくださったように、あなたがたも愛によって歩みなさい。」エフェソの信徒への手紙 5章 2節(『新共同訳聖書』日本聖書協会)

イエス・キリストが私たちの罪をあがなうために十字架で死をとげた姿と、火をつけると光りと温もりを放ちながらどんどん短くなってやがて消えてしまうキャンドル。どちらも"焼き尽くす献げ物"といえます。キャンドルはイエスの象徴なんですね。だからクリスマスにはキャンドルを灯します。

ぜひクリスマス礼拝にご参加ください。

Top画像がアドヴェント使用に!

いよいよアドヴェントに入りました。

アドヴェント最初のチャペルアワーは明日!
12月2日(火)12:40から名古屋キャンパスチャペルにてございます。
いつもと雰囲気の変わったチャペルへぜひお越しください。

ブログのtop画像もアドヴェントに変更!!
さて、ポイントが4つあります。

top2014xmaspoint.jpg

1.キャンドル
アドヴェントにはキャンドルを4本用意して1週目は1本、2週目に2本...と灯して、4週目に全部のキャンドルに火が灯るとクリスマス!というクランツというものがあります。
今は1週目なので1本だけ火がついています。

2.紫色
アドヴェントの色は紫です。なんと紫はレント(受難節)、イエス・キリストの十字架の死を覚える季節と同じ色。紫にはこの「受難」の意味の他に「待つ」という意味があります。

3."Glory to God in the highest, and  peace on earth."
翻訳すると「高きところに栄光が神にありますように、地には平和がありますように。」これは夜通し羊の群れのお世話をしていた羊飼いたちにイエスの誕生を知らせた天使の大軍の言葉です。ルカによる福音書2章14節にある言葉です。ヘンデル作曲のメサイアにこの曲があってとてもステキですよ。

4.星
イエスの誕生を祝いにやってきた占星術の博士たちは、星に導かれてイエスにめぐりあうことができました。

緑は今が旬!

9月25日(木)12:40~13:10に名古屋キャンパスチャペルでカレッジアワーが
行われます。秋学期最初のカレッジアワー、ぜひご出席ください。

ところで前回の記事、奨励をされている石田聖実先生をアップにすると

CIMG3202.jpg

おお!街中ではけっして見かけない服です!!
チャペルアワーでも牧師用のシャツまたは黒のガウン着用の先生が多いので新鮮にうつったのではないでしょうか?

せっかくなので後から全身を撮影させていただきました。

CIMG3203.jpg

1.全身を覆う白いローブ
2.腰にはチングルム等と呼ばれるロープのような紐
3.首からはストール
  刺繍は十字架と棕櫚(ナツメヤシ)の葉

奨励のなかでメソジスト運動の始まりにふれたためか聖公会風とのこと。(本学のルーツであるメソジストは聖公会からわかれた教派です)
腰紐は結ぶ動作一つ一つに決まったお祈りを唱えるなど、着方にもきまりがあるそうですよ!!プロテスタントには服装規定はないのですが、他のローマ・カトリック、正教会、聖公会などには服装に決まりがあるようです。

ストールの色はキリスト教の季節の色、今は聖霊降臨節(または三位一体節)の緑色です。これがアドヴェントなら紫、クリスマスは白、などと季節にあわせてかえていきます。先生のストールの色が変わると「ああ○○の季節だなー」とまるで風物詩のような感覚で見ていました。11月または12月にはアドヴェント(待降節)に紫色のストールにかわります。
ちなみに黒のガウンの上にストールをかけるスタイルが本学の教派では多いですよ。

石田先生からは他にも真夏にガウンやローブを着る時の暑さ対策など、牧師ならではのお話をうかがうことができました。今まで服については知らないことだらけでした。このブログで何度か季節の色についてご紹介してきましたが、やはり本物を見ないとピーンときませんよね。本当に今回は勉強になりました。

石田先生ご協力ありがとうございました。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18  
Powered by Movable Type 7.903.0

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。