第3回 絵本の棚

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今回は2冊の作品を紹介します。

 

スイミー  ちいさなかしこいさかなのはなし

(レオ=レオニ 谷川俊太郎訳 好学社)

  

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一匹だけ黒いスイミーが、仲間と大きな魚を追い出す話です。

少年の成長物語といってもいいかもしれません。

読み方によっては強いリーダー、ヒーローの話でもあります。

子どもたちも大好きなお話だと思います。

 

現在、2つの会社から出されている小学校2年の教科書に掲載されています。

ある学校でこの授業を見たのですが、

2年生が、実に元気よく声に出して読んでいるのです。

特に「ぼくはスイミー」というフレーズがひと際大きく聞こえました。

授業後に担当の先生に聞くと、

子どもたちが最も好きな言葉なんですとおっしゃって納得。

 

私もかつてはスイミーで授業しましたが、私の思い出は水泳の時間に、

ある子が「先生、クラスみんなで大きな魚のふりをしようと」と言い出して、

みんなでプールを泳いだり歩いたりしたことでした。

私の水泳帽が黒だったので、私が目になるつもりだったのですが、

やんちゃな○○くんに「おれが目になる」と、さっと帽子を取られてしまいました。(笑)

この季節にぴったりの海の魚の話です。

 

 

どろんこハリー

(ジーン・ジオン作 マーガレット・ブロイ・グレアム絵 わたなべしげお訳)

 

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お風呂が嫌いな犬のハリーは、家から逃げ出して遊び回ってどろんこになり、最後は洗われるというお話。

子どもの中には、そんなハリーの行動に共感を覚える子もいるはず。

 

どろんこになっても、思いっきり遊べるという気持ちをいつもまでも持ちたいものです。

まさにこの姿は自分自身を開放?解放?することであり、

子どもの頃にはできていたのに、

いつしか大人になるにつれて重たい鎧を着けてしまった気がしませんか。

この作品が今でも読まれていて、

選んだ学生もこの話が好きだからと言っていたのも、わかります。

 

 

【スポーツ健康学部 滝浪常雄】

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