北アチェ県ランカハン郡の状況(12月5日)

2023年9月〜2024年7月まで、名古屋学院大学留学生別科で学んだアルムスリム大学学生ハリマさんからの報告です。以下の文章は、ハリマさん自身が日本語で書いてくれたものです。

2025年12月5日、私は洪水の被害がとても大きかったランカハン郡ゲヌンバ村を訪れました。この村に行くために、メダン=バンダ・アチェの道路から10キロ以上、悪い道を進まなければなりませんでした。洪水は住民の家を激しく襲い、多くの家が壊れ、土台と壊れた壁だけが残りました。屋根は強い水の流れと流木により崩れました。この災害で4人が亡くなり、1.5歳の赤ちゃんも含まれています。ありがたいことに、すべての遺体は見つかり、その赤ちゃんも私たちが村を出てから約30分後に発見されました。

住民の生活はとても厳しい状態です。特に胃の薬やパラセタモールなどの薬が強く必要とされています。一時的な避難所はモスクの庭に作られ、人々は青いシートの下で、簡単なマットの上で生活しています。共同の炊き出しはありますが、災害から10日たっても、多くの人はご飯とインスタントラーメンだけを食べています。きれいな水はとても少なく、家の跡に残った古い井戸を使う人もいます。

今も電気と通信は使えません。一部の住民は家の片づけのために戻っていますが、家が完全に壊れた人たちは、今も避難所で生活しています。つらい状況の中でも、ゲヌンバ村の人々は互いに支え合い、もう一度生活を立て直すための助けを静かに待っています。(アルムスリム大学 ハリマ)

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