S-Plats(学生支援推進センター)サポーター学生が主催する七夕祭が7月7日に,翼館1Fのロビーで行われました。参加団体は,昼コンプロジェクトクラブのほか,カフェマイルポスト,アクションサークル,お笑い研究サークル,アカペラサークル,S-プラッツサポーター学生などで,参観者は教職員も含め100名近くを数えました。雨天にも拘わらず,会場は熱気でムンムン(会場内が暑かったのは,節電のためにエアコンの効きを抑えていたのでしょうか?)。
私自身は,当日午後に三重県の某高校で出前授業を行い,それから大学に戻ったので,この「七夕祭り」イベントを参観できたのは,後半からです。アクションサークルの演技とアカペラのコーラスを堪能できました。
このイベントを企画運営するために,S-Platsのサポーター学生諸君は,何日もかけて事前準備を行ってきたのでしょう。司会進行班・写真撮影班・大道具小道具班・軽食準備班など(実際の班の呼称名は知らないので,ここでは便宜的に私がそう呼んでいるだけです),それぞれが自身の役回りを見事にこなしていました。ピンク色のTシャツがS-PlatsをサポートするSA学生のユニフォームであることは,一目で解りました。御苦労さまでした。
今回イベントの出し物は,一部の文化サークルによるパフォーマンスでしたが,彼ら・彼女らの普段の練習成果を発表する場は,もっと沢山あって良いと思います。望むらくは,こうしたイベントを学生自治会や文化サークルの学生諸君によって,日常的に開催して貰いたい。今日は,某所で演芸イベント,明日はクラインホールで教養セミナー,といったように。また,文化サークルの発表の場は,学内に留まらず,学外の他流試合にも求めて欲しいと思います。井の中の蛙になることなく,外部団体が主催する○○コンテストのような場所にも積極的に出て行き,己のレベルを全国大で相対化し,さらに高みを目指して欲しいと思います。
とは言いながら,このイベントで私はとても感動を覚えました。それは,一生懸命,真面目に取り組む学生諸君の姿を確認できたからです。一生懸命は,美しい。
例えば「アクションサークル」です。彼ら・彼女らが舞台で演じたことは,悪者に奪われたお姫様を正義の味方が奪還するという単純なストーリーに,殴る蹴るの派手な立ち回り(アクション)を演じるパフォーマンスです。想像してみましょう。彼ら・彼女らが,舞台での発表の前に,人知れず,飛んだり跳ねたり,アクロバティックな格闘シーンを一生懸命に練習している姿を。一歩距離を置いて,シラケた目で,その練習風景を見たら,「なんでそんなことしているの?」「それが将来何かの役に立つの?」などと思ってしまうことでしょう。
しかし,彼ら・彼女らは,マジなのです。ストーリーを考え,効果音やBGMそしてセリフを選び,それらを録音し,音やセリフに合わせて出来るだけ派手な立ち回りに見えるようにパフォーマンスを構成する。それを繰り返し練習してきたのです。おそらく,その過程では,どんな音が最も効果的か,その音源をどこに求めるのか,BGMはどんなものがフィットして,どのタイミングでセリフを入れるのか,など協議と工夫を重ね,何度となく改良を行ってきたことでしょう。その工夫・アイデア出し,そして改良の過程が重要なのです。
自ら考え,それを行動に移していくという態度と改良を重ねるプロセスが,多くの学びと成果を獲得する道なのです。その経験は,今回のアクションものに限らず,人生の他の場面でも必ず活かされるに違いありません。
だから,美しい。だから,その真摯なパフォーマンスに対して「おおっ」,「へぇ~」という感嘆の声が会場からもあがります。
学生諸君の可能性は無限大です。アクションスターに限らず,大いに好きなことを一生懸命にやってください。一生懸命は,格好良い。マジになること,大事です。
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