「授業」と一致するもの

明日のカレッジアワーは

 雨がふるんだかふらないんだかというしっとりした日ですね。
明日はカレッジアワーです。メッセージをくださる佐伯先生はNPO・NGO論、国際協力に関する授業を担当されています。お昼の時間、ぜひメッセージを聴きにお越しください。

カレッジアワー詳細
日時 2017年5月11日(木)12:40~13:10
場所 名古屋キャンパスチャペル
奨励 佐伯奈津子先生(国際文化学部講師)

4月の釜山は比較的暖かく、最高気温20度以上の日が何日かありました。しかし夜はまだまだ寒く、上着が必要でした。韓国の友人に話を聞くと、今年は例年より少し冬が長かったみたいです。しかし釜山では、一週間ほど快晴で暖かい日が続いたので、桜の花が咲き、4月の上旬には桜の木に葉が生えていました。


CIMG0492.jpg

また、沙上の近くに菜の花畑があることを知り、行ってきました。ものすごく面積が大きく、人がたくさんいても気にならないくらいの大きさで、花も満開だったので春を感じることができました。


CIMG0499.jpg

4月20日から中間テストがありました。韓国では一つの学期に二回テストがあります。この時期になると図書館や勉強室が人でいっぱいになります。寮の学習室や休憩室でも、深夜1時まで勉強をする学生の姿が見られ、私も2時過ぎまで勉強する日がありました。特に今回は、世界の食べ物の文化の授業を取っていたため、一番範囲も広く大変でしたが、"留学に行って食文化を学びたい"という目標が叶い、学んでいて楽しいと思うので、取って良かったです。この授業を通して、食事のマナーや疑問に思っていたことが解決し、日本とは違う部分を発見し面白かったです。

私は言語学を二個取っていて、単語を覚えるときに英語と韓国語の二つを覚えないといけないので周りよりは大変ですが、二か国語覚えることができるので頑張りました。今学期は語学堂もないので、独学で韓国語を勉強していますが、一般の授業を取っていて教科書で分らない単語を調べたりしているだけで覚えたり、授業を聞いているだけですがリスニングの力は伸びたと思います。


KakaoTalk_20170508_175007517.jpg

しかし前期と違って話す機会が少ないので、韓国人の友人を誘ってご飯を食べに行ったり、韓国語を教えてもらったりしています。私と同期の日本人がいなくて、最初の授業は大変でしたが、やっと慣れてきました。残り半分ですが、来月には学際もあり、時間が早く過ぎてしまう気がします。帰ったら語学試験を受けるつもりなので、留学生活最後まで勉強も頑張り、前期よりも自由時間が少なく外出も少なくなっていますが、時間があれば外に出かけたりして濃い留学生活を送りたいです。

濃い留学生活を送りたいです! 東義大学 鯉江

4月の釜山は比較的暖かく、最高気温20度以上の日が何日かありました。しかし夜はまだまだ寒く、上着が必要でした。韓国の友人に話を聞くと、今年は例年より少し冬が長かったみたいです。しかし釜山では、一週間ほど快晴で暖かい日が続いたので、桜の花が咲き、4月の上旬には桜の木に葉が生えていました。


CIMG0492.jpg

また、沙上の近くに菜の花畑があることを知り、行ってきました。ものすごく面積が大きく、人がたくさんいても気にならないくらいの大きさで、花も満開だったので春を感じることができました。


CIMG0499.jpg

4月20日から中間テストがありました。韓国では一つの学期に二回テストがあります。この時期になると図書館や勉強室が人でいっぱいになります。寮の学習室や休憩室でも、深夜1時まで勉強をする学生の姿が見られ、私も2時過ぎまで勉強する日がありました。特に今回は、世界の食べ物の文化の授業を取っていたため、一番範囲も広く大変でしたが、"留学に行って食文化を学びたい"という目標が叶い、学んでいて楽しいと思うので、取って良かったです。この授業を通して、食事のマナーや疑問に思っていたことが解決し、日本とは違う部分を発見し面白かったです。

私は言語学を二個取っていて、単語を覚えるときに英語と韓国語の二つを覚えないといけないので周りよりは大変ですが、二か国語覚えることができるので頑張りました。今学期は語学堂もないので、独学で韓国語を勉強していますが、一般の授業を取っていて教科書で分らない単語を調べたりしているだけで覚えたり、授業を聞いているだけですがリスニングの力は伸びたと思います。


KakaoTalk_20170508_175007517.jpg

しかし前期と違って話す機会が少ないので、韓国人の友人を誘ってご飯を食べに行ったり、韓国語を教えてもらったりしています。私と同期の日本人がいなくて、最初の授業は大変でしたが、やっと慣れてきました。残り半分ですが、来月には学際もあり、時間が早く過ぎてしまう気がします。帰ったら語学試験を受けるつもりなので、留学生活最後まで勉強も頑張り、前期よりも自由時間が少なく外出も少なくなっていますが、時間があれば外に出かけたりして濃い留学生活を送りたいです。

★Bridge★No.35 平野 孝行 先生

 

学生と先生を繋ぐ連続企画★Bridge★、今回の先生は・・・

 

 

hiranosense_top.jpg


リハビリテーション学部 平野 孝行(ひらの たかゆき)先生です。

 


平野先生は、「理学療法学概論」「理学療法学研究法演習」運動学」「基礎運動療法学」

「運動療法学A・同演習」「ヘルスプロモーション論」「地域リハビリテーション演習」など

の科目を担当されています。

  

それでは、先生の思いをご紹介★

 

 

 どんな思いをもって、授業(ゼミ)に臨んでいらっしゃいますか? 

 

 

リハビリテーション学部は「資格職(理学療法士)を育てる」学部ですので、学問というだけでなく、患者さんをイメージしながら学び、実際に臨床で患者さんたちと接する機会があります。

 学生には、自分のための学習ではなくて、「先々に見える患者さんのために学習していくんだ。」「そういう方たちの為に自分は何ができるのか。」、そういうことを思い描いていてほしいと思っています。

 

そこを踏まえ、人間的な部分も、この4年間で少しでも成長してくれたら、とも思っています。

 けれども、私があんまり思わなくても、4年生くらいになると学生たちには成長の跡がしっかりと見えてくるんですよ。

 

 

4年生になると学生は病院実習に行くんです。

3年間大学で勉強してきたことを、実習に行って知識整理して、実際に患者さんと接する経験をしてくる。そうすると、おのずと顔が理学療法士っぽくなって帰ってくるんですよ。

面白いもんだなと思いますね。1年生の頃におおちゃくだった子が、「ああ、こんなことを言うくらい成長したんだ。」というほど変わることがよくあります。


私たちの教育成果ではなくて、学生たちが大学で学んできたことを、最後に実習で患者様から学ばせてもらうと、こういう風にまとまっていくんだな、と。

 

 

たいていの学生は、卒業後病院へ勤めるものですから、次の年、あるいはまたその次の年に、学生が実習に行く際に卒業生のいる病院に顔を出すことがあります。そうすると、現場で教え子が患者さんを診ていることがあって、そんな様子が見られると「ああ、良かったなぁ!」と実感します。

同じ業種ですから、学会等で教え子に会うことがあって、「ああ、勉強しているね」と分かったりもしますね。


 

 

■先生が教えていらっしゃる事柄について教えてください。

 

私が教えているのは、「運動学」「運動療法学A」といった運動器疾患...一般的には整形外科の扱う疾患の理学療法治療をどう行っていくか、ということを教える科目が中心なんです。

 

私自身が、もともと整形外科の治療領域の研究や、臨床では病態と治療に関して研究してきましたから、そういう点では関連深い科目です。

 

最近では、学内外で、高齢者の運動器疾患...高齢になって全般的に運動器の機能が低下して、膝が悪くなったとか、バランス能力が悪くて転倒してしまうといったこと...の研究をしています。

 

これらの症状の研究のため、現場へ出て行って、高齢者の運動機能や体力を測定したり、筋肉の状態を検査して、どれくらい衰えていくのか、ということを計測したりします。また学内では、実習室で筋肉の強さを測ったり、運動していく中で筋肉をどうやって使ったらいいか、ということを測定研究しています。

 

 

■授業をされていて面白いところは?

 

1年次に「運動学」という、人が立ったり座ったりといった運動を行うのにどんなことが必要かを学ぶ科目があります。ここで基礎を習っておいて、3年生になると、それが障害されるとどういった不自由が起こるのか、それに対する治療はどういうものなのか学びます。

臨床に繋がる一番の基本を1年生で教えながら、3年生でそれをまとめていける。

そこが面白いところでしょうか。

 

あと、「ヘルスプロモーション論」という授業も受け持っていますが、ここでは、学生と一緒に現場に赴いて高齢者の体力を測ったり、認知症の計測をさせていただいきます。

結果をもとに、その方に合ったトレーニングや健康面のアドバイスをしていきますが、その過程で、基礎学習と同時に臨床も体験でき、具体的に地域の方を念頭において取り組むことができるので、面白いですね。

 

■実際に顔の見られる地域の方を診させて頂けると、学生の学びにも影響がありそうですね。

 

そうですね、学生たちも、目の前に顔の見られる方がいらっしゃると、意識が高くなりますし、真面目に取り組みます。

学内で学ぶだけよりも、責任感を持って、勉強して、必要なことをまとめてくる、ということをやってくれますね。

 

■何度も地域の方を診るのでしょうか?

 

2016年度は年1回でしたが、瀬戸市で高齢者の介護予防事業が計画されていて、2017年度はその事業の一部を委託してもらっています。

 

6月から12月ぐらいまで半年ほどかけて、月1回対象者にお会いしながら診させていただく、ということを学生と共にやっていこうと考えています。

 

スクールバスを利用して、半年で6回ほど対象者に瀬戸キャンパスに来ていただいて、体力測定をして、どうやって家庭で運動に取り組んでもらうかアドバイスをします。

 

この指導を通して、年度の最後に、最終的にどのくらい回復したか、あるいは回復しなくてもその方の機能が維持できたか、そういうことを見せていただけるんです。

 

6月~12月というと、春学期と秋学期をまたいでの経過観察になりますね。

 

そうなんです。

3年生科目に、春学期には「ヘルスプロモーション論」、秋学期は「地域リハビリテーション演習」があり、春学期は健康増進と介護予防、秋学期は地域の方のリハビリテーションと介護予防を考えていくということで、双方が繋がった内容になっています。この科目に関連して、3年生になった学生が年間を通して関わり学習を深めていきます。

 


2016年度までは、特に緑区をメインに活動してきました。

文科省の補助事業で、「なごやかモデル」という未来医療人の育成事業がありまして、名古屋市立大学と名古屋工業大学、そして名古屋学院大学が連携して取り組んでいるんです。それが名古屋市緑区をフィールドとして取り組んでいるものですから、さきほどの高齢者の体力測定を、緑区へ出向いて地域の活動として展開していたんですね。

せっかく緑区で活動できていましたから、今度は日頃お世話になっている瀬戸で、地域密着という形で貢献していけたらと思っています。

 


3年生の授業ということで、リハビリテーション学部生全員が体験できますね。

 

地域の方々と学生が継続して接する機会があることは、双方にメリットがありますので、2017年度を楽しみにしています。

 

本の上というか、机上の勉学だけでは、なかなか本当のところが身に着かない。

患者さんと接してこそ、学生一人一人にこの仕事の楽しさが伝わりますから、そういう機会ができるといい。面白い活動だと思います。

 

今、理学療法では、「ヘルスプロモーション」「地域リハビリテーション」に加えて、もう1つのキーワードとして「予防」があります。

今までは、患者さんになった方が...つまり病気になったり怪我をしたりして、具体的に症状が出てはじめて、理学療法やリハビリテーションの対象でした。

でも今は、もう少し悪くなる前から医療者が関わって、健康な状態をいかに長く維持できるか、ということが注目されているんです。


 

最近よく言われているのが、寿命ですね。

いわゆる「平均寿命」と、もう一つ「健康寿命」というものを聞いたことがあるかと思います。

「平均寿命」は、今生まれた子が何歳まで生きる事ができるか、ということですけれども、「健康寿命」というのは、健康でいられる年齢はどれくらいなのか、というものです。

今現在、「平均寿命」と「健康寿命」の年齢差・・・健康で人の手を借りずに生活できる期間と亡くなるまでの期間の差が、8年から10年くらいあるんです。

つまり、その期間は、何らかの医療の看護・介護が要りますよ、ということです。

 


■結構長いですね。

 

そうなんです。

そして、この期間に非常に多くの医療費がかかるものですから、国としては、医療保険でどう面倒を見ていくかということが課題なんです。

例えば、この「健康寿命」がもうちょっと長くて、あと2年長くなったとすると、その分医療費もかからないし、国の福祉費用もかからない。

ですから、「平均寿命」と「健康寿命」の差をいかに縮めていくか、ということに費用を掛けた方が、圧倒的に国の予算を圧縮できるんです。

 

 

このように、どうやって「健康寿命」を延ばしていくかということが国家戦略として言われているのですけれども、その中で、理学療法においては、倒れられた患者さんを診るのではなくて、「倒れない」「転ばない」方をどう増やしていくか、ということがポイントになってきています。

ですから、先ほどの「地域へ出向いていく」ということには、こういった観点もあるんです。

 

 

いかに医療者が地域へ入って、予防の段階から関わっていくか、それが日本の医療で今後求められることの1つになります。

それを考えると、少しでも在学中の経験が生きるといいですよね。一度経験しておけば、病院や地域へいった時にそのまま実践していけますから、今、極力経験させてから現場へ、という試みをしているところなんです。

 


■自分ではどうしようもなくなってから病院に行く、という方も多いと思いますので、予防段階から関われる場所があるということが広まればいいですね。

 

はい。国も、地域で医療福祉を管理をしていこうという方向性を打ち出していますから、地域の現場へ進んで出て行ける人材を育成しようとしているんです。

 

これからは病院や施設が中心ではなくて、医療者が地域へ入り、地域でどうやって周りの方の健康を維持していくのかを考えていく社会に向かっているんですね。

 

 


■そう考えると、学生が地域の方と接することは、Win-winの関係ができていて、とてもいいですね。

 

先々の話ですけれど...大学の中だけでこういった活動を行ってしまうと、授業とか教育の範囲内になってしまいますよね。でも、クリニックなどの医療施設ベースでやれば、もう少し、地域の健康管理というような部分も担っていけるのではないでしょうか。医学的な管理を含めた健康増進をやっていけると、クリニックとしても、もっと幅広い展開ができるでしょう。

 

今は、クリニックの病院機能にかかっている人だけが対象になってしまいますけれど、そういった学生の教育と協働することで、よりたくさんの人たちにクリニックを活用してもらえるようになると思うんです。

 

 


■地元に、ジムを併設した接骨院があって、専門トレーナーにアドバイスが受けられて、各種筋トレや運動に使用する機器は使い放題なんです。1回500円、院利用者は300円で利用できる施設で、接骨院を受診しなくてもワンコインで利用できるので、もっとこういった場所があるといいのにと思っていました。

 

ワンコインくらいだと、割と利用しやすいですからね。

「結果にコミットする」ってボディメイクの流行もありますしね(笑)

美容を考えていくと、ある程度医療や健康に結びつくことがあります。

色々なマシンを使うのもいいでしょうし、体作りは健康に繋がっていきますから。

医療と美容の境目がなくなってきているというか、高齢者だけでなく、もっと若い方から、健康維持に気持ちが向かうといいですね。

 

 


■患者目線の医療職について

 

病気をしてこと初めて分かる事もあります。

 以前入院した際に、看護婦さんのナースシューズの音ひとつでこんなに違いがあるんだということが分かりました。「なんでそんなにパタパタと歩くんだろう?」という人、穏やかに静かに歩く人、歩き方ひとつでこんなに違うんだな、と。カーテンの開け方でも、バッと開ける人、少しだけ覗いて中の人に配慮しながら開ける人、色々です。

 

これは患者になってみなくてはわからないですね。

患者さんはこうやって医療職を見ているんだな、と色々勉強になりました。

 



■平野ゼミはどんなゼミですか?

 

私のゼミ活動は、学内と地域の2本柱です。


学内では、運動器に関して興味のある事を自分で見つけて、疑問に思ったこと解決していきます。

過去の文献ではどこまで分かっていて、何がまだわかっていないのか、どうしたらそれが計測できるか、まず学生の興味にあったテーマを設定するんです。

 


もう一つが、地域の高齢者を対象とした研究活動です。

例えば、昨年度のゼミでは、地域の運動教室をやっていました。

その運動教室の効果を見ることがひとつ、もうひとつは先ほどの緑区での活動です。

 

緑区には「みどりっちのうた」というものがあるのですが、地域の方に、「これにあわせてできる体操、作れない?」とご相談いただきまして。学生が体操を作って、地域の自治会や催しで「みどりっちのうた」で体操してもらおうという話になったんです。

 

でも、版権や著作権の問題もありますので、緑区の区役所に「みどりっちのうた」を使用していいのか確認することから始めました。「みどりっちのうた」には、既に"踊り"があったんです。でも、学生が作成しようとしていたのは健康促進のための体操ですから、踊りとは違う別の位置づけということで、「みどりっちのうた」を使ってもよいと許可をいただいたんです。

 

その活動報告と、作った体操をやる時に活動量計を使って、身体負荷量がどれくらいか、心拍数や血圧がどれくらいか、平常時とどう違うか、といったこの体操の安全性と効果をゼミの研究として行いました。

 

データをとる時には、様々な計測器を車に積んで地域に赴くのですが、研究している学生以外のゼミ生も測定補助として手伝いに出掛けるんですよ。

 

 


■今、学生に伝えたいことは?

 

今、勉強が辛いかもしれないけれど、理学療法士になるためには必要なことです。

その先には自分たちを待っている患者さんがいて、責任を持って仕事をしなくてはいけないですが、現場に行ってこそ、この仕事の良さや、やりがいが分かります。

 

患者さんの喜んでくれる顔を見た時に、治療者として、あるいは職員としての嬉しさが待っていますので、今の辛さを乗り越えて頑張ってほしいと思います。

 

 

私たちリハビリテーション学部の教員は、もともとは研究者や教育者ではなく、医療者としてその道に進んだ者が多いんです。私も現場でずっと勤めていて、目の前の患者さんのことだけを考えて仕事ができて、自分の仕事で喜んでもらえることに幸せを感じたものでした

 


今は学生相手に教える立場になって、そういう喜びからは少し離れてしまったわけですが、1年間に関わった学生が70人いたとしたら、その学生たちが卒業して、1日に2030人の患者さんを診ていくことになります。今まで私が20人、30人の患者さんのためにしてきた役割を、今度は卒業生たちが担うようになりますから、卒業していく学生たちを通して、目の前には膨大な患者さんがいると思いながら、そこを楽しみに仕事をしています。

 

学生たちにも、はやく臨床にいって、患者さんたちと喜びを分かち合ってほしいですね。

 




■ 先生のお薦め本 

 

今回は、" 多読本 "のご紹介です!

お薦めbook.jpg

「銃・病原菌・鉄 : 一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎(上)(下)」

(草思社文庫)ジャレド・ダイアモンド著 ; 倉骨彰訳

 

 

 

お薦めポイントについて、先生はこんな風におっしゃっていました。

 

 

『リハビリテーションや医学の本ではありませんが、読んで面白かったので学生へもおすすめします。最近の本ではなく、少し前に話題になった本です。

 


高校までの歴史の捉え方として「日本史」「世界史」などのくくりがありますが、「人類史」という別の観点と理系寄りの科学的な見方も併せて新たな視点を経験できる良い本だと思いました。

 


上下巻に分かれ、ページもやや多めですが、章ごとに読めますから、区切って読んだり興味のある章から読んだりできます。 


現在の世界の区分けを理解でき、食料・環境・文明・力などから改めて人と世界を考えられます。

 

 


 

本学にも蔵書がありますので、是非手に取って読んでみて下さいね。

本学図書館蔵書リンクはコチラ↓

「銃・病原菌・鉄 : 一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎(上)」

「銃・病原菌・鉄 : 一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎(下)」

 




 今日の一枚 

 

今日の1枚は、 " 先生の趣味 " です!

 

収穫2016夏 (1).jpg 2016年夏の収穫↑

 

家庭菜園



先生のご趣味は家庭菜園!


上の写真にもある通り、色々な野菜を栽培されているそうです!

取材当時の冬(2016年~2017年)は、お庭には大根・エンドウ、家の中の窓際ではプチトマトを栽培中でした。


トマトは夏にしかできないのでは?と思われた方がいらっしゃるかもしれません。

ところが、冬でも家の中で栽培を続け、春になったらお庭に出すと、夏まで収穫ができるそうです。


他にもお家の中では、来る芽吹きの季節に向けて、大根菜、スティックブロッコリー、パプリカなどを芽出し中とのこと。





CIMG3312.jpg

 

 

昨年(2016年)は、たまたま籾が手に入り、プランターで稲作もなさったそうです!

家中のプランターを集めて栽培した稲は、立派!

でも先生、取材の時点では、収穫したお米をまだ召し上がっていないと仰っていました。


味はいかがだったのでしょうか?

自分で育てた収穫物が食べられるのは、家庭菜園の醍醐味ですよね!

次はどんな新しい野菜に挑戦されるのでしょうか。

 

 



 

平野先生は、とっても優しい話し方をされます。素敵な笑顔で優しく話されるので、聞いているこちらの心がとても温かくなりました。

理学療法士を目指している方はもちろんのこと、「相談してみたいことがある」「実は野菜を育てるのが好き・・・」という方も、一度先生の研究室を訪れてみてはいかがでしょうか。

 

 






 

次回の★Bridge★も、お楽しみに!

 



チョッパー子

 

 

 

「伝わる」パワポの作り方とは?

みなさんこんにちは~
春の陽気で気分の良いHoonでございます。

さて、みなさんも授業が始まってそろそろパワーポイントに向き合う時期になってきた方もいるかと思います。

パワーポイントというのはヴィジュアルで表現するのに比較的簡単で、思い通りに作れるという特徴があります。

そこで、できる人はちょっとひねりをいれたくなるもの。



ですが、ちょっと待った!



それって本当に伝わりますか?

アニメーションや凝ったデザインで圧倒したいだけで、
本質であるコンテンツを覆い隠してしまってませんか!?

それでは意味がありません。本末転倒というやつです。

パワーポイントは自己表現をするものでもありますが、最終的には聴衆に見てもらうものです。

だったらどっちに合わせるか?もちろんあなたの目的次第ですが、聴衆に「聞いてもらいたい!」とか、「知ってもらいたい!」というのであれば、間違いなく照準を合わせるべきは聴衆の方です。

じゃあ、聴衆に集中して聞き入れてもらえるようなパワポを作るにはどうしたらいいか?

その答えを知りたい方は「東大式伝わるパワーポイントスライドの作り方」をご覧あれ。

a9.jpg

























(Student Supporter: Hoon)

 3月は1月や2月に比べ0℃を超える日が格段に多くなり、分厚いコートを着なくても外出できるようになりました。ただ、時々雪が降ったり冷たい風が吹いたりするので、油断は禁物です。冬が長く乾燥しているエドモントンですが、1つ良いところがあります。それは、雨がほとんど降らないことです。この7ヶ月間学校までの行き帰りで傘を使ったことは1回もありません。カナダの他の地域、例えばバンクーバーやトロントは雨や曇りの日が多いようですが、ここエドモントンは晴れて青空が広がることが多いです。寒さは厳しいですが、晴れる日が多いのはとても嬉しく、晴れた日の夕日が私は特にお気に入りです。広い空にいろんな色が混じりあいグラデーションになっていて、いつまでも見ていられる気がします。


写真 2017-03-27 20 29 19.jpg


 3月はこの留学の7ヶ月間の中で1番早く過ぎ去っていった気がします。4月に入るとすぐにFinal Examといって学期末テストがあるため、授業も追い込みという感じでした。


写真 2017-04-10 12 04 09.jpg


 Speaking&Listeningのクラスでは、最後のプレゼンテーションが行われました。課題は8分間でクラスメイトが知らなくてかつ興味が持てそうなものを教える、というもので、私は日本人にとってとても重要であるお辞儀の文化にといてのプレゼンテーションをしました。今回のプレゼンの形式はかなり特殊で、クラスを半分に分け、1日目は半分がプレゼンする側、残りの半分が聞く側にまわり、1人が1人に発表するいわゆるペアのような形で、その聞く側がローテーションしていき、1対1の形で全員のプレゼンテーションを聞くというスタイルでした。このスタイルにするとクラスメイト全員の前で1回勝負という緊張感がなく、そのうえ7回ほど自分のプレゼンをすることができるので、回を重ねるごとに上達していっているのが分り、とても良かったです。


写真 2017-03-14 13 29 49.jpg


 更に、1対1であるので質問がしやすく、相づちを打ったりコミュニケーションを取りながら進めていけるので、いつもより理解が深まるし、自分のプレゼンテーションもしっかり理解してもらえたと思うので、とてもいい機会だったと思います。授業の後、たくさんのクラスメイトがおもしろかったよと感想を言ってくれ、少しは日本の文化に興味をもってくれたと思うので良かったと思います。中には、あなたのプレゼンテーションが1番良かったと言ってくれるクラスメイトがいて、それを聞いた時は頑張って用意して良かったなと思ったし、本当に嬉しかったです。


写真 2017-03-24 23 23 28.jpg


 今回のタームは前のタームと比べ、休み時間などにクラスメイトと話す機会がとても増えたように感じます。クラスメイトのことをよく分かってきたというのもあると思いますが、自分の心にも余裕が出てきた証でもあると思います。来た当初は、うまく通じ合えず悔しかったし、クラスメイトにも不快な思いをさせてしまうこともあったと思います。でも、今はみんなと話すことが楽しく、そこからたくさんの知らなかったことを学ぶことができます。クラスメイトのほとんどは色んな国からの移民であり、一生カナダで暮らしていくと決心した人たちばかりです。そのため、みんなの英語を学ぼうとする姿勢や努力は素晴らしいです。そして何より、前向きで広い心を持っていると実感しました。私より20歳も30歳も上なのに、みんなパワフルで時には励ましてくれたりアドバイスもくれたりして、先生がたくさん居るようでした。みんなのおかげでこのタームも乗り越えられたと思います。あとはFinal Examを残すのみ!精一杯やりきって、残り1ヶ月弱のカナダの生活を満喫します!

 

 3月は1月や2月に比べ0℃を超える日が格段に多くなり、分厚いコートを着なくても外出できるようになりました。ただ、時々雪が降ったり冷たい風が吹いたりするので、油断は禁物です。冬が長く乾燥しているエドモントンですが、1つ良いところがあります。それは、雨がほとんど降らないことです。この7ヶ月間学校までの行き帰りで傘を使ったことは1回もありません。カナダの他の地域、例えばバンクーバーやトロントは雨や曇りの日が多いようですが、ここエドモントンは晴れて青空が広がることが多いです。寒さは厳しいですが、晴れる日が多いのはとても嬉しく、晴れた日の夕日が私は特にお気に入りです。広い空にいろんな色が混じりあいグラデーションになっていて、いつまでも見ていられる気がします。


写真 2017-03-27 20 29 19.jpg


 3月はこの留学の7ヶ月間の中で1番早く過ぎ去っていった気がします。4月に入るとすぐにFinal Examといって学期末テストがあるため、授業も追い込みという感じでした。


写真 2017-04-10 12 04 09.jpg


 Speaking&Listeningのクラスでは、最後のプレゼンテーションが行われました。課題は8分間でクラスメイトが知らなくてかつ興味が持てそうなものを教える、というもので、私は日本人にとってとても重要であるお辞儀の文化にといてのプレゼンテーションをしました。今回のプレゼンの形式はかなり特殊で、クラスを半分に分け、1日目は半分がプレゼンする側、残りの半分が聞く側にまわり、1人が1人に発表するいわゆるペアのような形で、その聞く側がローテーションしていき、1対1の形で全員のプレゼンテーションを聞くというスタイルでした。このスタイルにするとクラスメイト全員の前で1回勝負という緊張感がなく、そのうえ7回ほど自分のプレゼンをすることができるので、回を重ねるごとに上達していっているのが分り、とても良かったです。


写真 2017-03-14 13 29 49.jpg


 更に、1対1であるので質問がしやすく、相づちを打ったりコミュニケーションを取りながら進めていけるので、いつもより理解が深まるし、自分のプレゼンテーションもしっかり理解してもらえたと思うので、とてもいい機会だったと思います。授業の後、たくさんのクラスメイトがおもしろかったよと感想を言ってくれ、少しは日本の文化に興味をもってくれたと思うので良かったと思います。中には、あなたのプレゼンテーションが1番良かったと言ってくれるクラスメイトがいて、それを聞いた時は頑張って用意して良かったなと思ったし、本当に嬉しかったです。


写真 2017-03-24 23 23 28.jpg


 今回のタームは前のタームと比べ、休み時間などにクラスメイトと話す機会がとても増えたように感じます。クラスメイトのことをよく分かってきたというのもあると思いますが、自分の心にも余裕が出てきた証でもあると思います。来た当初は、うまく通じ合えず悔しかったし、クラスメイトにも不快な思いをさせてしまうこともあったと思います。でも、今はみんなと話すことが楽しく、そこからたくさんの知らなかったことを学ぶことができます。クラスメイトのほとんどは色んな国からの移民であり、一生カナダで暮らしていくと決心した人たちばかりです。そのため、みんなの英語を学ぼうとする姿勢や努力は素晴らしいです。そして何より、前向きで広い心を持っていると実感しました。私より20歳も30歳も上なのに、みんなパワフルで時には励ましてくれたりアドバイスもくれたりして、先生がたくさん居るようでした。みんなのおかげでこのタームも乗り越えられたと思います。あとはFinal Examを残すのみ!精一杯やりきって、残り1ヶ月弱のカナダの生活を満喫します!

 

 インドネシアに来て7ヶ月が経ちました。

56376.jpg

3月は授業が始まり、毎日忙しい日々を送っています。 前学期は主に教育学部英語学科の授業を受けていましたが、半年以上が経ちインドネシア語もできるようになってきたので、政治社会学部の授業を取ることにしました。公共マネージメントサービス、システム経済、村落行政管理が政治社会学部の授業で、英語文法と文化社会基礎を英語学科の方で受けています。前学期と同じく、朝8時から授業が始まるのがほとんどです。 

 一般マネージメントサービスは先生がとても優しく、細かく「奈津子分かった?分らないなら先生でも友達でもいいから聞きなさい」と授業の合間に問いかけてくれます。授業ではインドネシアの公共サービスについて話しを聞いたり、各自治体で異なる部分を話しあったりしています。インドネシアだけでなく、日本はどうなのかと聞かれるので積極的に答えるようにしています。

 システム経済はひたすら先生の話しを聞くだけです。板書もないので、友達が取ったノートを見せてもらいながら、辞書で意味を調べていたらあっという間に授業が終わります。

 行政村落管理は、先生の都合により3月現在1回も始まっていません。

 文化社会基礎では、クラスメート全員が女の子です。前学期も英語学科の授業を取っていましたが、このクラスメートに初めて会いました。先生も優しく、クラスメートも温かく受け入れてくれました。授業ではグループを作りプレゼンを行う予定でしたが、私だけ1人で日本のプレゼンをしなさいと言われました。次の週に、向けて作りましたが、結局発表せずに終わりました。前学期の異文化理解の授業でも同じようなことがあったので、「またか、きっと前のようにいつか出番がくるかな」という気持ちで終わりました。

 英語文法のクラスは前学期と同じメンバーと先生なので、特に変わりなく受けています。初回の授業で、案内と教室が違ったのでキャンパス内をさまよい、30分以上遅刻してしまいましたが、前学期と同じ先生だったので理由も話しやすく、解決したので良かったです。 

 前学期と異なり選択した科目が難しいものばかりです。9月ごろよりかはリスニングの力は格段に伸びていると思いますが、授業内だとまだまだと実感します。それでも、日本から来た私に日本はどうなのかなど、科目内容と関係した質問やプレゼンの時間を作ってもらえていることは嬉しいです。
 
56375.jpg

 朝早く、1科目2時間と長いですが、苦痛はありません。なぜなら、授業が始まれば話しを聞き、分らない単語の意味を調べるなど、ついていくのに必死だからです。2時間はあっという間です。難しくて嫌になることも多々あります。留学生1人であることが良い場合と悪い場合があります。同じく名古屋学院大学から留学していた国際協力学科の学生が帰国してしまった今、留学のストレスに共感してくれる仲間がいないのでストレスがたまることもあります。7ヶ月目のこのタイミングでストレスが爆発するとは自分でも思っていませんでしたが、これも試練の一つですし、残りの少ないことを考えると前向きになろうと思えました。 

 ストレスとは別かもしれませんが、親知らずが腫れインドネシアで歯医者に2回も行くというハプニングもありましたが、薬で今は腫れも引きました。今は人生で初めてできた左目のものもらいに悩んでいます。7ヶ月目にして、体のどこかに何かしら不調がでてきているので、ストレスをためない程度に頑張りたいと思います。

56374.jpg

 インドネシアに来て7ヶ月が経ちました。

56376.jpg

3月は授業が始まり、毎日忙しい日々を送っています。 前学期は主に教育学部英語学科の授業を受けていましたが、半年以上が経ちインドネシア語もできるようになってきたので、政治社会学部の授業を取ることにしました。公共マネージメントサービス、システム経済、村落行政管理が政治社会学部の授業で、英語文法と文化社会基礎を英語学科の方で受けています。前学期と同じく、朝8時から授業が始まるのがほとんどです。 

 一般マネージメントサービスは先生がとても優しく、細かく「奈津子分かった?分らないなら先生でも友達でもいいから聞きなさい」と授業の合間に問いかけてくれます。授業ではインドネシアの公共サービスについて話しを聞いたり、各自治体で異なる部分を話しあったりしています。インドネシアだけでなく、日本はどうなのかと聞かれるので積極的に答えるようにしています。

 システム経済はひたすら先生の話しを聞くだけです。板書もないので、友達が取ったノートを見せてもらいながら、辞書で意味を調べていたらあっという間に授業が終わります。

 行政村落管理は、先生の都合により3月現在1回も始まっていません。

 文化社会基礎では、クラスメート全員が女の子です。前学期も英語学科の授業を取っていましたが、このクラスメートに初めて会いました。先生も優しく、クラスメートも温かく受け入れてくれました。授業ではグループを作りプレゼンを行う予定でしたが、私だけ1人で日本のプレゼンをしなさいと言われました。次の週に、向けて作りましたが、結局発表せずに終わりました。前学期の異文化理解の授業でも同じようなことがあったので、「またか、きっと前のようにいつか出番がくるかな」という気持ちで終わりました。

 英語文法のクラスは前学期と同じメンバーと先生なので、特に変わりなく受けています。初回の授業で、案内と教室が違ったのでキャンパス内をさまよい、30分以上遅刻してしまいましたが、前学期と同じ先生だったので理由も話しやすく、解決したので良かったです。 

 前学期と異なり選択した科目が難しいものばかりです。9月ごろよりかはリスニングの力は格段に伸びていると思いますが、授業内だとまだまだと実感します。それでも、日本から来た私に日本はどうなのかなど、科目内容と関係した質問やプレゼンの時間を作ってもらえていることは嬉しいです。
 
56375.jpg

 朝早く、1科目2時間と長いですが、苦痛はありません。なぜなら、授業が始まれば話しを聞き、分らない単語の意味を調べるなど、ついていくのに必死だからです。2時間はあっという間です。難しくて嫌になることも多々あります。留学生1人であることが良い場合と悪い場合があります。同じく名古屋学院大学から留学していた国際協力学科の学生が帰国してしまった今、留学のストレスに共感してくれる仲間がいないのでストレスがたまることもあります。7ヶ月目のこのタイミングでストレスが爆発するとは自分でも思っていませんでしたが、これも試練の一つですし、残りの少ないことを考えると前向きになろうと思えました。 

 ストレスとは別かもしれませんが、親知らずが腫れインドネシアで歯医者に2回も行くというハプニングもありましたが、薬で今は腫れも引きました。今は人生で初めてできた左目のものもらいに悩んでいます。7ヶ月目にして、体のどこかに何かしら不調がでてきているので、ストレスをためない程度に頑張りたいと思います。

56374.jpg

★Bridge★No.34 肥田 朋子 先生

学生と先生を繋ぐ連続企画★Bridge★、今回の先生は・・・

肥田先生_top.jpg

 

リハビリテーション学部 肥田 朋子(こえだ ともこ)先生です。

 

肥田先生は、「機能障害診断学・演習」「痛み学評価論」「体表解剖学実習」などの科目を担当されています

  

それでは、先生の思いをご紹介★

 


 どんな思いをもって、授業(ゼミ)に臨んでいらっしゃいますか? 

 

●「体表解剖学」はどんな授業ですか?


1年次の秋学期に、「体表解剖学」という体の表面から体を知るという実習メインの

授業があります。春学期から「解剖学」という体の構造を学ぶ授業が始まっていますが、

この段階では、いわば紙の上で人の体を解剖している感じなんです。

でも実際は、皮膚の上から患者さんたちの「痛い」「違和感がある」という場所を診て

いかなくてはいけないので、三次元的に人体を捉えるために設けている授業なんです。


教科書的に言えば「解剖学」だと血液は血液だけ、内臓は内臓だけ、筋肉は筋肉だけと

いった具合に系統立てて学んでいたものが、「局所」でみるときには全部が入ってきます。

皮膚をめくれば筋肉もあるし、血管もある。

同時にみることで機能もわかってくるので、バラバラだった知識が繋がっていくわけですね。

内容は盛りだくさんなので、学生は結構大変だと思います。


解剖学は、言ってみれば医学系の知識のベースになるので、漢字ばかりで覚えなければ

いけないことも多いですが、必要で大切な知識ばかりです。

ベースとなる知識なので、忘れないでほしいですし、そういう大切な知識に対する勉強・

モチベーションを上げてもらうことができたらいいですね。


実際にちょっとした動作をしたときに「●●筋が働いている」とか、筋肉痛になったときに

「●●筋が筋肉痛になった」とか、知識を体感に繋げることで、覚えなければいけない

ことをもっと楽しいものだと思ってもらえたらいいと思います。



ともかく「人を触る」ということに慣れてもらいたいですし、

「人に触られる」側の人がどのように感じるのかも知ってもらいたいです。

実習では、クラスメイト同士お互いの体を使って、三角筋はどこで、上腕二頭筋はどこで・・・と

実際に触れて確かめあったりします。

筋肉などの形を見るために、Tシャツで腕まくりしたり、胸部なんかは男の子に被験者に

なってもらって、実際の体にペンで形を書かせたりもします。

教科書で二次元的に見たのと同じ形がとれるというのは、ちょっとした感動になる思うんです。

そういうところからちょっとずつ興味を持って、人の体というものを知ろうとしてくれるといいな
と思っていますね。


患者さんを診る時には、いわゆる"触診能力"が必要です。

自分だと「触っている感覚」と、「触られている感覚」があるので、すごく分かり

やすいんですけど、他の人を触診するときは「触っている感覚」しかないので、

自分の触れている部分が本当に自分の思っている部位なのか、触り慣れないと分から

ないんです。

加えて、授業では構造的知識を得るとともに、そこから「動き」に繋げて考えたり、

「この部位の横には神経が走っているので、下手に触るとビリビリするから、むやみに

触っちゃいけない」といったことも学びます。


「筋肉」や「骨(コツ)」が学びのメインではありますが、内臓についての復習内容も

入れています。

ろっ骨を指標に「上から何番目の裏あたりに心臓があるのよ」とか「このくらいの形を

していて、こんなに大きいのよ」とか、体表から投影してみるんです。

最近では肺などの体の中にある臓器の病気の人もたくさん診ますので、後々内臓の「病気」

を学ぶことになります。

内臓には直接触れられないですが、どの位置にどういう形でどんな臓器があるのか、

ということを1年生で見ておくことは、結構大事かなと思っています。

 

1年生で触ることに少し慣れてもらうと、2年次以降の演習の授業(例えば機能障害診断学演習)

にもその知識と技術がつながっていきます。




●「体表解剖学」の面白いところは?


人の体の見えていないところが見えるようになることでしょうか。

例えば、ギックリ腰で痛みを訴えている患者さんがいたとして、

患者さんの体に触れて「ここがそうでしょ?」と分かるということは

理学療法士の醍醐味ですから。 



●「痛み学評価論」はどんな授業ですか?


痛みは、ケガした時などに感じたことがあると思いますが、傷が治れば痛みも治まっていた

と思います。

でも見た目からは治ったように見えるのに痛みが続いていたり、なぜかわからないけど痛みが

出てきた場合には気になって病院に行きますね。


疫学調査によると6か月以上痛みが続いている人は、興味深いことに、肉体労働者よりも

デスクワークの人に多く、高齢者よりも働き盛りの3050歳代に多いことが分かってきました。

動かさないでいると痛くなるんですね。

他にも無くなった手足が痛い(幻肢痛といいますが)という理解に苦しむ痛みがあります。


このような痛みは、ケガした時の痛みとは別のメカニズムで生じていることが分かって

きており、原因がはっきりしないものもあって、人々を困らせています。


つまり原因がはっきりしている痛みとはっきりしない痛みがあるのです。


このような痛みに悩む患者さんに理学療法を行うためには、これらのメカニズムの違いや

それを判別する力と個人に適した治療法の選択が求められます。

「痛み学評価論」の中では、この大きく分けて二つの違いとその鑑別に必要な評価方法について

学修し、治療へつなげていく知識の習得を目指しています。

と言ってもすべて解決しているわけではないため、私たちも日々研究しているところです。


 

先生のゼミはどんなゼミですか?

 

ゼミは実験系の研究が多いですが、

色々試行錯誤して問題解決していく経験が患者さんを診るときに生かせたらよいと思っています。

動物(ラット)を扱う場合もありますね。

人を相手にするテーマと両方扱っていますけれど。

動物を飼っていない期間は、どのように研究発表するかグループで練ったり、

痛みに関係していそうな物質に目星をつけて、染色や計測など色々な方法を学びながら

解析したりします。


ラットの実験は、まず動物に慣れてもらうことから始まります。

私自身の研究テーマが「痛み」なので、ネズミさんには申し訳ないけれど、

ギブズをはめて動きが悪くなった状態を人為的に作り出して実験しています。


一日中椅子に座っていると、腰が痛くなったりしますよね。

寝たきりの人も、別にどこか悪いわけじゃなくても痛みを訴えることがあります。

ネズミも同じで、ギブスをはめて動きにくい状態を作っていると、やっぱり痛くなるんですよ。


 

●でも、どうしてネズミが「痛くなった」とわかるのでしょうか?

 

ネズミは痛いって言わないですからね(笑)

ちょっとつつくんです。

普通なら痛くないような刺激を与えてみる。

人間でも、本当に痛い時は「痛っ!」ってなりますよね。

ネズミも同じで、逃避反応が出れば、きっと痛いんだろう、と見るんです。

 

最初は、「これくらいの強さだったら逃げる」という刺激量を量っておきます。

でも不活動な状態を作っておくと、普通なら無視するような刺激量でも逃げる

ようになるんです。

刺激の種類によって逃避反応の計測方法はさまざまですが、その刺激量を定量的

にしておくと、だいたいどれくらいの強さで痛みを感じているのか推測できる

というわけです。


今のゼミ生は、「マッサージの効果が見たい」と言って、ネズミをマッサージする

研究をしているんですよ。比較対象も必要なので、膝の上でマッサージするネズミの

グループと、抱っこだけしているグループと作って比べています。

 

面白いんですよ、膝の上で抱っこしているだけですけれど、マッサージの刺激が

入っている方が痛みが少ないんです。

2年前の学生が実験したんですけれど、ホットパックなんかもいいですね。


研究結果は卒業研究発表会で発表します。

内容によっては卒業後に学会で発表することもあります。

卒業研究として最後に論文を作成はしますが、きれいな結果が出なくてもいいと

思っているんです。

患者さんのどこが問題なのか探りだし理学療法という手段を使って治療していき

ますので、ものを見たり考えたりするトレーニングになればいいかな、と。

一生懸命考えてやってみて、うまくいけばそれでいいし、うまくいかなかったら

何が問題だったか考えて、次に修正ができる。

そういう気づきに繋がればいいですね。


 

●今、学生に伝えたいことは?

 

とにかく、リハビリテーション学部は忙しいんですよ。


忙しいんだけれど、やっぱり時間があるのは大学生の間なので、

アルバイトばっかりするんじゃなくて、もっと遊んでほしいんです(笑)


結局卒業したら働くじゃないですか。

自分も忙しかったと思うけれど、お金の無い中で結構旅行にも行ったんですね。

お金がないから青春18きっぷで東京に行ったり、北海道まで陸路を行ってみたり...

快速の夜行列車もあったので、そういうものを使って旅行しましたね。


周りにモノがあふれているからかもしれませんが、今の学生は、あまり遊びをしない気が

しますね。

遊びたいけど遊べなくて、中途半端に単位を落としてしまう学生もいるんです。

現役の子が多いので、1年の留年をものすごく重いことに捉えているんですね。


でも、そういう学生には、「遊びたいならいっそ休学して遊びにいきなさい」と

言っています。


現に、学生の間に遊んでいた学生のほうが、社会に出てから勉強しているように

思います。

学校ですごく優秀だった学生のほうが、卒業してからはサラリーマンPTになっている

っていうか。

 

 

理学療法士を続けていれば、日進月歩のところがありますから、いろんな研修会に参加して

自分を磨く人や、目の前の患者さんとは向き合うけれども必要最低限で終りの人、

色々出てきます。

どんな働き方がしたいのかは人それぞれですけれど、働いてしまえば1年や2年は

さほどの問題ではないので、いっそしっかり休学して、また気持ちを切り替えて勉強

するのもいいのでは?と私は思います。



■ 先生のお薦め本 

 

今回は、" 多読本 "のご紹介です!


お薦め本.jpg


イングリッシュリーダーズ各種 


先生は、このMAGIC TREE HOUSEシリーズを、1年以上少しずつ読み進めて

いらっしゃるそうです。


こうした英語学習者向けのレベル別読本は、図書館やi-Loungeにたくさんあります。


是非一度足を運んで、自分にあった本を探してみましょう!




 今日の一枚 


今日の1枚は、 " 先生の趣味 " です!


golf2.jpg

 

ゴルフ

 

先生は、ここ数年、他の先生方と一緒にゴルフをされているそうです。

ウワサによると、持ち前の真面目さで努力を欠かさず、めきめきと腕を上げられているのだとか。

白いゴルフバックがキュートです!

 

 

 

お話を聞かせていただいて、肥田先生は、真摯に人と向き合い、語学にしろゴルフにしろ

コツコツとたゆまず努力される方なのだな、と感じました。

(ゴルフの上達が早いのもうなずけます!)

とても親切で、しっかりと人と向き合ってくださる、お話ししやすい先生なので、

理学療法士を目指す方はもちろんのこと、チャンスのある方は是非、肥田先生の

研究室の扉を叩いてお話を伺ってみてはいかがでしょうか。

 



次回の★Bridge★も、お楽しみに!

 



チョッパー子4年生中心の回




  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85  

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。