「授業」と一致するもの

★Bridge★No.33 野村 良和 先生

学生と先生を繋ぐ連続企画★Bridge★、今回の先生は・・・


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スポーツ健康学部 野村 良和(のむら よしかず)先生です。

野村先生は、2017年3月現在、スポーツ健康学部の学部長をなさっており、「健康管理論」「こどもと健康」「こども研究教育論」「スポーツ中級Aテニス」「スポーツ実技(テニス、スキー)」など、健康やスポーツに関連する科目を担当・分担されています
それでは、先生の思いをご紹介します★


 どんな思いをもって、授業(ゼミ)に臨んでいらっしゃいますか? 


スポーツ健康学部は2学科ありますが、いずれの学科でも、スポーツや健康に関する知識をできるだけ多く得て、その知識を使って自分で考え、行動できるようになってほしいと思いながら授業を行っています。


最近は、学生もなかなか新聞やTVを見ないので、正しい情報が伝わりにくいのです。
Webで不確かな情報を得たり、友達から聞いたり、あまり客観的ではない"流行"のような情報に触れる事が多いです。スポーツや健康は、さまざまなメディアで取り挙げられる機会が特に多い。
健康でいえば、その時々でさまざまなブームが起こります。
スポーツでいえば、最近はオリンピックのことが色々取り挙げられています。でも、自分のやっているスポーツには興味があるけれども、他の競技のことは全然知らなかったり、関東圏が会場だからか、全般的にあまりオリンピックに興味がない学生も多い。
オリンピックは東京だけのものではなくて、日本全国の問題ですから、今後の日本を考える上でも大きな節目となる催しとして、学生にも正しい情報を得ると同時に自分なりの意見を持ってほしいと思います。


●流行の健康情報などを授業で扱うこともあるのですか?


例えば、私が担当する「健康管理論」の授業では、健康について基本的なことから実践的な内容まで扱っていますので、現代的な問題、あるいは、報道で取りざたされた情報などを積極的に取り挙げながら、できるだけ学生の興味に繋がるようにしています。


スポーツや健康といった分野は、一般に流布された情報を整理し、間違った情報は修正しながら取り入れていきますから、結果としてマスコミより早く授業で取り挙げるということはほとんどありません。健康情報はどんどん流れていってしまいますが、学生のみなさんには、新たな情報に出会った時に、それの良い所・悪い所、間違っている所などがちゃんとわかるように、そういう理解の仕方をしてほしいと思います。


なぜなら、全国的に、全世代で一番生活習慣が乱れているのが、だいたい大学生~30代くらいなんです。高校までは、家で親が朝食を用意してくれていたのが、一人暮らしをはじめて、朝ごはんは食べずに起きた瞬間動き出して・・・という生活が、独身時代30代くらいまで続く。家庭を持つようになれば家族との関係でこれが是正されていくのですけれど。NGU生に限らず、大学時代は、朝食を食べなかったり夜型の生活になったりと、食生活や睡眠など生活習慣が乱れがちで、一番よくない時期なんですね。ですから、大学時代にあまり生活が乱れず健康な生活が送れるように、授業内容にからめて色々話すようにしています。
社会全体の傾向ですので、授業や大学の指導ですぐに良くなるとは思いませんが、少なくともそれが良くないと気付いてほしいと思っています。


●基本に重点を置いて、プラスアルファの知識を得るために授業で実践していることは?


例えば、小学校では「早寝早起き朝ごはん」という標語で、昼型の生活にして朝ごはんをしっかり食べましょうという指導を行います。小さな子の場合は「先生が言うから」とか、「なんとなくそうしなくてはいけない」とか、"言って聞かせる"ところがありますが、大学生の場合は、「なぜそれが良いのか、それを止めたら悪いのか」・・・例えば、「睡眠は人間にとってどんな意義があるのか」「なぜ運動をしないといけないのか」など「なぜか」という理論的で科学的な根拠を示して理解してもらい、「言われるからやる」のではなく、自ら判断して行動できるようにしています。


また同時に、運動することによる、実体験としての感覚的な成果も必要だと思っています。
私は実技の授業も受け持っており、主にテニスを、あと集中講義でスキーも担当していますが、そういった授業の中で、できなかったものが「できた」という実体験をすることによって、運動に対する積極的な姿勢が維持できると思うんです。
高校までは、みんな結構運動をしています。大学に入っても、部活動をやっている学生はやり過ぎぐらいやっていますけれど(笑)
一方で、大学生になった途端、全く運動しなくなる人もいます。一旦運動習慣が途切れると、また始めるのは難しいので、なんとか運動をする感覚や、「できた」という実体験を、授業を通して体感させたいと考えています。


●先生ご自身は、どんなスポーツをなさっていますか?


テニスは昔からずっとやっていて、職場のサークルに参加したり、地元の大会に出たりしてきました。瀬戸キャンパスに勤務してからは、スポーツの授業も担当していますし、職員の方たちと週一回夕方にテニスをしています。1月初旬はとんでもなく寒かったですけれど、1時間半くらい楽しみました(笑)


●研究演習はどんな風に進めていらっしゃいますか?


仕組みは先述の授業と一緒ですが、大きく分けて、前半は関連する基本的なことを教えて自分の考えを作らせ、後半は、自分の興味関心のあることを掘り下げていきます。そこに、前半で得た知識をうまく使ってほしいと思っています。

自分で疑問を感じて、何かに取り組み解決することが得意でない学生も多いので、まずは何でも自分の関心のあることについて、問答形式で「なぜそれに関心があるのか?」を突き詰めていき、自分なりのテーマを見つけられるようにしています。


●以前、模擬遠足の授業を拝見しましたが、色々な先生が、1つの学部を全員で面倒見ている印象を受けましたが。


そうですね。こどもスポーツ教育学科ができたので、学部の雰囲気が大分変わりましたね。
幼稚園・小学校の教職過程を作ったので、非常勤の先生方も含めて国・数・社・理から音楽などの科目まで、全科目の色々なタイプの先生がいます。
また、以前も「人間健康学部」として、現在のリハビリテーション学部とスポーツ健康学部が1つの学部だったこともあって、福祉、心理なども含め、全然違う領域の先生が沢山いらっしゃるんです。
そんな学部をまとめるためには、皆が共通でできることを一緒にやろう、と考えました。


1年生の「基礎セミナー」を12クラスに分けて、教員2人で1クラスを担当しています。こどもスポーツ教育学科は2015年度新設で、新任の先生が多くて、いきなりゼミを担当するのが大変だったという事情もあって、従来から在籍していた先生と、こどもスポーツ教育学科の新任教員をペアにして12クラスに配当したんです。これが結構うまくいったので、今年も引き続きこの体制を続けてきました。今、学部の教員は26名在籍しています。原則は1人ずつで担当したほうがいいとは思うのですが、これを2人で担当すると、同じ時間帯にほとんどの学部教員が1年生を受け持つことになるんです。

同じ時間に全員が同じ方向を向いて授業を行うということは、学部としても良いチャンスだと思っているので、来年もこの体制でいけたらいいと思っています。

学生にとっても、何か不都合があって一方の先生に相談しにくい場合があっても、もう一人の先生に相談できるというメリットがありますし、今のところはうまくいっています。


学部教員の共通理解・協力体制をしっかり作りたいということで、学部教員で正月旅行を行っています。今年で3年目で、今までに下呂温泉や昼神温泉などに行きました。大勢の先生方が参加してくださいますよ。


●「これだけは学生に毎回伝えていること」は?


私は、「学校保健」という、子供たちの健康をどうやって維持増進させるかという領域の歴史研究が専門なんです。歴史研究の原点といいますか、歴史から学んで今後に活かすという、いわば"温故知新"といったことに興味があるので、学生には、「どんなことが起こって、どういう結果になったのか」ということをしっかり把握して、過去に学んで今に繋がる教訓を多く知り、今後同じことが起きないように役立てていくということを期待しています。


●今、「学生に伝えたいこと」は?


よく「ニュースの深堀り」と言いますが、表面に流れている情報の、一歩でも半歩でもいいから掘り下げる、その行動を自ら行う、ということをしてほしいですね。

人から答えを聞くのではなくて、自分で調べ、確認する。

解説してもらって理解することも大切ですが、自分で「なぜだろう?」と思って追究してみるということを、やってみてほしいです。


今年(2016年度入学)の1年生は、去年の夏に選挙で初めて有権者になったので、投票したかどうか、いろんな所で聞いてみたんです。
そうしたら、1年生は結構投票に行っているんですよ。
これは多分、「来年から選挙権が与えられるから」と高校で指導が行われていたり、社会で話題になっていたからだと思うのです。


ところが、この投票率が、2年生になるとガタッと落ちる。
全国でも傾向は同じで、投票率は18歳は高いが19歳は低いということが起きているんです。
せっかく18歳が関心を持っているなら、その関心を持ち続けてくれるといいと思うのですが。


これに付随して、厚生労働省がお酒と煙草の解禁年齢引き下げや、オリンピック関係で居酒屋を禁煙にする法案を作成しているので、このあたりの話題は身近なんじゃないかと思い、授業で取り挙げたり、ゼミで討論させたりしています。
ここでも、一歩踏み出して、自分から情報を掴む姿勢が欲しいですね。


●自分が欲しい情報に辿り着くために、指導していることがありますか?


3年生は、自分の興味関心のあることをネットで調べて学び、4年生になると卒論を書きます。ここでは、いわゆる一般の間違った情報も含めたプールではなく、研究情報に限って探してみるという取り組みをします。文献検索ですね。論文を検索します。ネット情報はあてにならなかったり、いつの間にか無くなっていたりしますから。


●学生のみなさんと接する時に大切にしていることは何ですか?


「学生を子ども扱いしない」ということです。

子どもなんですけれどね(笑)考えもいいかげんだったり、ちゃんと文章も書けなかったり。
それでも学生が大人なんだということを周りが認めてあげないと。そうしているうちに、学生も成長するのでしょう。
私自身、学生時代は変に子ども扱いされるのが嫌でした。自分が嫌だったことはしない。たまたま、私が育った環境では、それを認めてくれた方もいたので、必ず同じ社会人として対等だということを心掛けています。私も学生も同じ1票をもっている大人ですから。


色々な可能性があるのが学生時代です。
今のうちに幅広く色々な経験をして、社会に出た時に何とか太刀打ちできる力がつけばいいと思うんですよね。

授業だったら、1回授業をサボっても、テストを頑張れば挽回できて単位がとれたりするんですが、会社に勤める社会人だったらサボるというわけにいかないですからね。失敗してもまたやり直すということが学生のうちはできますから、今のうちに失敗を経験しておくといいと思います。



また、スキーは昔から色々なところでやってきたので、その中で得たことは学生に伝えたいと思っています。本学のスキー実習では、菅平高原スノーリゾート(長野県)や赤倉温泉スキー場(新潟県)に行きます。学部専門科目のスキー実習は、今年もバス3台で90人以上が参加します。スキーが全くできない学生も結構います。それを10人の先生で面倒見るんです。


授業で行くので缶詰状態なわけですが、今はスキーだけの為に山に行く人は少ないので、逆にできるだけこういう経験をさせたほうがいいと思っています。

「できないことができるようになる」、そういうきっかけを、スキーを通して伝えたいですね。



■ 先生のお薦め本 


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『オリンピックの身代金』 奥田 英朗  角川書店



先生は、推薦理由として、こんなお話をして下さいました。


「この本は、東京オリンピックを舞台にした小説で、随分前に友人に進められて読みました。ちょうどその頃、私は小説の舞台となった地のすぐ側に住んでいたので、当時の原風景が浮かんでくるような感覚で読んでいました。


この作品が、3年前にフジテレビでドラマ化されたので、学生にも「観ろ」と宣伝しました(笑)


なぜ薦めるかというと、この作品は、1964年オリンピック当時の警察資料などを参考に、経済的に発展し始める日本で、発展の裏側にある東京と地方の経済格差・健康格差が描かれていて、それが今度の2020年東京オリンピックとよく似た構図・流れになっていると思うからです。


これを読むと、今まさに2020年オリンピックで問題視されていることと全く同じようなことが過去に起こっており、繰り返されているのだとわかるんです。


主人公は、秋田出身で、東京の繁栄と地方の衰退の格差に矛盾を感じてテロリストになります。この物語の様にテロとまでは行かなくとも、東北の方でオリンピックに反対されている方々はいますよね。「東北を見捨てて東京に何兆円と投じてオリンピックを行うのか!」と。


震災のあった当時は、私も関東に住んでいましたので、家が被害にあったり、勤め先で倒壊した部分があって、復旧に何年かかかりました。


名古屋に来てみると、あれほど大きな地震があったことがウソのようですけれど・・・。逆に関東にいると、阪神・淡路大震災の実感があまり無いんですよね。ちょっと距離が離れると、実感が無い。ですが、今でも福島以北へいくと、震災当時のままという場所がまだ随分あるんです。


また、今、いじめも問題になっていますが、どこへ行っても新しい共同体内で差別化・序列化があるし、てんでばらばらに逃げて、住み慣れた故郷に戻りたくとも戻れない人が沢山いる。そんな中で、ウソをついて何兆円ものお金を動かしている人がいる。その格差というか、社会の抱える問題は、1964年のオリンピックの頃と全く変わらない。


過去に学べば、同じ轍を踏まなくて済むはずなのに、残念ながら全く同じことが繰り返されている。


ドラマの放送があった後、主人公役の竹野内豊さんの特集記事があって、その中で彼は『このドラマで演じてみて、考えさせられた』と仰っていましたね。ちょっと長いですか、じっくり読むと深みのある話です。」


本書(『オリンピックの身代金』)は名古屋学院大学の図書館にも所蔵されていますので、興味を持った方は、是非手に取って見て下さいね!


 今日の一枚 


今日の1枚は、 " 先生の宝もの " です!



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スキー指導者であるハンネス・シュナイダー氏の1930年来日が、日本でスキーが普及する発端となりました。


スキーがお好きな野村先生にとっては、2つとない宝物ですね!


名古屋学院大学がスキー実習でお世話になる菅平高原スノーリゾートは、氏の雪上セミナーの開催地の一つでした。今でも、「シュナイダーゲレンデ」「ハンネスコース」など、その名に当時の記憶が残り、記念碑も設置されています。NGU生も実習中に立ち寄るのだとか。





野村先生は、2016年オリンピック招致活動の際に、前任校で尽力された方でもあります。ここでは割愛しましたが、実はオリンピックの裏話などもお話しくださいました。オリンピックやスキー、テニス、学校保健に興味のある人は、是非研究室の扉をたたいてみて下さい。きっと面白いお話が聞けますよ!


次回の★Bridge★も、お楽しみに!


チョッパー子

 1月の中旬までは、かなり暖かかったのですが、最近はまた、ミシガンらしい寒さを取り戻してきました。  


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 新しいセメスターが始まって、前学期に一緒に勉強したESLのメンバーが卒業したり、今学期になって新しい留学生が入って来たりと、寂しい気持ちと嬉しい気持ちを同時に感じました。今学期は、新しく沢山の韓国からの留学生が加わり、とても賑やかになりました。お互いの文化について話したり勉強を助け合ったり、この学校に来て沢山の韓国人の友達ができた気がします。その一方で、アメリカ人の友達と話す機会が徐々に少なくなってきているので、自分からまた話す機会を作ろうと思っています。 


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 最近、友達や先生と会話をしている中で、ケガをした時の状況や今の患部の状態がどうなっているかを説明しないといけない場面がありました。その時、基本的な医療用語を知っておくべきだと実感しました。もしアメリカの病院に行くことになったら、どう状況を説明して正しい医療処置を受けるか、そのことを想像したら今の自分の語彙力の状態にぎょっとしました。カナダから帰る際のバスで急病人がいた際も、急病人と医療処置をする人との会話がほとんど分りませんでした。簡単な医療用語を知っておくと、万が一の際に良いかもしれません。


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 この学期は全てのESLのレベルがアドバンスになり、今の時点でも手ごたえを感じています。特に私はReadingが苦手で、前のセメスターでも苦手意識を克服できませんでした。その意識から、Readingの先生が補助の授業として開講している授業にも参加をしています。この授業では難しすぎることは一切やらず、絵本の読解から始めています。また、ESLの先生に自分の特に勉強したいところなどを相談すると、教科書やワークブックを貸してくれるので、ぜひ活用した方がいいと思います。


 一方Writingは、前学期にアドバンスを卒業したので、新しくResearch Paper Writing という授業を取っています。この授業が私が取っている中で間違いなく一番大変な授業です。Research Paperというものを日本で書いた経験がなく、授業が一回三時間で与えられる情報の量がかなり多く、復習も追いついていない状況です。書く量も今まで経験したことのない量で、引用したい情報を探すのにも一苦労です。受講している学生のレベルも高いので、ついていくのにかなり大変ですが、良い刺激を受けながら授業を楽しんでいます。 


 今学期はイベントが沢山あるように思います。先日はChinese New Yearだったので、ESLが企画したChinese New Year's Celebration Partyがありました。ESLの学生以外にもアメリカ人の学生も参加していて、会話をしたり写真を撮ったりと、とても良い時間を過ごすことができました。今学期は毎週水曜日に開かれるConversation Partnerという、英会話の練習ができる企画があります。アメリカ人の学生や以前ESLで勉強していた学生との会話の練習や、他の文化について勉強できる機会なので、忙しくなってもこれだけは毎週欠かさずに参加したいです。 


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 ある日アメリカ人の友達と長く話す機会がありました。その二人はアメリカの社会、ビジネス起業に対する夢、そしてミシガンやリボニアについて、とても熱く話してくれました。彼らは私よりも年下であるものの、今の社会を正しく理解するために自分から情報を集めたり勉強をしたりしていて、自分とはかけ離れた存在のように見えました。アメリカンドリームを語る友達と出会う事で、とても刺激されました。 5月が近づくにつれ、時間の過ぎ方を以前より早く感じます。帰るまでに新しいことをできるだけ沢山学びたいです。

 1月の中旬までは、かなり暖かかったのですが、最近はまた、ミシガンらしい寒さを取り戻してきました。  


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 新しいセメスターが始まって、前学期に一緒に勉強したESLのメンバーが卒業したり、今学期になって新しい留学生が入って来たりと、寂しい気持ちと嬉しい気持ちを同時に感じました。今学期は、新しく沢山の韓国からの留学生が加わり、とても賑やかになりました。お互いの文化について話したり勉強を助け合ったり、この学校に来て沢山の韓国人の友達ができた気がします。その一方で、アメリカ人の友達と話す機会が徐々に少なくなってきているので、自分からまた話す機会を作ろうと思っています。 


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 最近、友達や先生と会話をしている中で、ケガをした時の状況や今の患部の状態がどうなっているかを説明しないといけない場面がありました。その時、基本的な医療用語を知っておくべきだと実感しました。もしアメリカの病院に行くことになったら、どう状況を説明して正しい医療処置を受けるか、そのことを想像したら今の自分の語彙力の状態にぎょっとしました。カナダから帰る際のバスで急病人がいた際も、急病人と医療処置をする人との会話がほとんど分りませんでした。簡単な医療用語を知っておくと、万が一の際に良いかもしれません。


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 この学期は全てのESLのレベルがアドバンスになり、今の時点でも手ごたえを感じています。特に私はReadingが苦手で、前のセメスターでも苦手意識を克服できませんでした。その意識から、Readingの先生が補助の授業として開講している授業にも参加をしています。この授業では難しすぎることは一切やらず、絵本の読解から始めています。また、ESLの先生に自分の特に勉強したいところなどを相談すると、教科書やワークブックを貸してくれるので、ぜひ活用した方がいいと思います。


 一方Writingは、前学期にアドバンスを卒業したので、新しくResearch Paper Writing という授業を取っています。この授業が私が取っている中で間違いなく一番大変な授業です。Research Paperというものを日本で書いた経験がなく、授業が一回三時間で与えられる情報の量がかなり多く、復習も追いついていない状況です。書く量も今まで経験したことのない量で、引用したい情報を探すのにも一苦労です。受講している学生のレベルも高いので、ついていくのにかなり大変ですが、良い刺激を受けながら授業を楽しんでいます。 


 今学期はイベントが沢山あるように思います。先日はChinese New Yearだったので、ESLが企画したChinese New Year's Celebration Partyがありました。ESLの学生以外にもアメリカ人の学生も参加していて、会話をしたり写真を撮ったりと、とても良い時間を過ごすことができました。今学期は毎週水曜日に開かれるConversation Partnerという、英会話の練習ができる企画があります。アメリカ人の学生や以前ESLで勉強していた学生との会話の練習や、他の文化について勉強できる機会なので、忙しくなってもこれだけは毎週欠かさずに参加したいです。 


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 ある日アメリカ人の友達と長く話す機会がありました。その二人はアメリカの社会、ビジネス起業に対する夢、そしてミシガンやリボニアについて、とても熱く話してくれました。彼らは私よりも年下であるものの、今の社会を正しく理解するために自分から情報を集めたり勉強をしたりしていて、自分とはかけ離れた存在のように見えました。アメリカンドリームを語る友達と出会う事で、とても刺激されました。 5月が近づくにつれ、時間の過ぎ方を以前より早く感じます。帰るまでに新しいことをできるだけ沢山学びたいです。

JUSTICE

ーバード白熱教室で話題となった

『これからの正義の話をしよう』 Justice:what's the right thing to do?

(栞輪ブログのほうでも紹介されています)

というマイケル・サンデル教授の政治哲学の講義

 

これは書籍化もされましたが、実際の授業の様子もDVDで観ることができるんですね

映像を観てみると、講義室というよりはコンサートホールのようで

グローブ座とかNHKホールとか、あんな感じのとこでの授業です(さすがハーバード)

最も特徴的なのは対話式のところ

教師が学生に意見を聞いていきながら、教室全体を哲学の場にしていきます

君は功利主義の考えに賛成か?反対か?というように聞いていき

大きな議論になって、教室というかホール全体が発展していくところが面白いです

この対話によって哲学を深めていくというのがサンデル教授の手法です

歴史を振り返ると、元々このやり方で哲学を広めたのがソクラテスなのですね

つまり古代のやり方に戻って、

対話を公の場で行うというのがサンデル教授の公共哲学というわけです

 

 

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学情メディアコーナーにこっそりとありますよ

観るとすぐにひきこまれます

この講義の中心である政治哲学は

僕が卒論を書くのに参考にしました

 

 

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英語版もあります

 

学生サポーター あっきイ

 1月の前半までは旅行をしていました。年明けはフロリダへ行き、アラスカとは違う気候の中、楽しむことができました。アメリカではほとんどの学生が寮に住んでいて、アラスカ大学では高学年になるほど寮を優先的に選べるのですが、留学生は一番に優先してくれます。わたしは新しい寮に移るか迷いましたが、先学期のルームメイトと楽しく過ごせていので、寮を変えずに残りの1学期を過ごすことにしました。


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 今学期は初めて、コミュニケ―ション、ヨガのクラスをとることにしました。先学期授業を受けた中で、私は人前で話すとき、すごく緊張して上手く話せないと分りました。それを克服したいので、コミュニケーションと呼ばれるスピーチの仕方を学ぶクラスを取りました。このクラスでは、スピーチの実践だけでなく、効果的なスピーチの仕方も学べます。週に3回あるこの授業は、テキストを読む宿題を課されているので、リーディングの勉強にもなります。先週初めて第一回目のスピーチが終わりました。アラスカ大学にはコミュニケーションセンターと呼ばれる、スピーチの練習ができ、効果的なスピーチの原稿を考えてくれる場所があります。このコミュニケーションのクラスのクラスメイトは皆、英語で育てられた人たちなので、そのハンディを埋めるため、私はコミュニケーションセンターに何回も通い、スピーチの練習をしました。授業でのスピーチでは自分の想像以上に緊張しましたが、授業が終わった後に何人かのクラスメイトに、「よかったよ。」と声をかけてもらい、また、日本のことについてスピーチもしたので、日本について質問してくれたクラスメイトもいて、すごく嬉しかったです。同時に「もっとスピーチが上手になりたい。」と思いました。このクラスを中心に自分のスピーキング力をもっとあげたいです。そして日本に帰ったら、NGUのスピーチコンテストに参加して、自分の満足できるスピーチをするのを一つの目標にしています。


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 他にも先学期に引き続き、リーディング、ライティング、スピーキング・リスニングのクラスを取っていますが、どのクラスも先学期よりも宿題がたくさんあったり、内容がレベルアップしています。難しいことに挑戦することはすごく大変だと思いますが、その分どれも価値があることだと思うので、一生懸命取り組みたいです。今私は授業4週目を迎えていますが、起きてから寝るまでずっと忙しい毎日です。日本語のTAも続けているので、その作業も行いながら授業に行き、授業が終わったら毎日アメリカ人の友達と図書館で夜遅くまで勉強しています。ここ2週間ほどは、午前3時、4時まで勉強しています。一人でやっていたら諦めそうになるけれど、友達が助けてくれますし、時には自分も力になってあげてられていると思うと、嬉しい気持ちになります。このように遅くまで友達と勉強できるのも、日本の大学とアメリカの大学の違いではないのかなと思います。


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 そして1月、最も寒い季節を乗り切りました。-40度になると、「The 40 below club」というものが設立され、多くのアラスカ大学の学生や観光客が、アラスカ大学にある温度計の前で写真を撮りに来ます。しかも多くの人が、Tシャツに短パン、ある人は水着姿で写真を撮ります。こんな寒い地で生き抜いているのだという思いで、私もルームメイトや友達と参加しました。また、友達と濡れたタオルを振り回してタオルを凍らせたり、沸騰したお湯を外で振りまいて一瞬で凍らせるなどの実験をしました。-40度を一度体験すると、-30度、-20度はではあまり寒く感じないので面白いです。友達とは「今日は暖かいね。」と話すくらいです。


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 新しい学期になり、気分もリフレッシュされた分、先学期にはできなかったことや、もっとこうすればよかったと思うことを妥協せずに取り組みたいです。何事も恐れずにチャレンジしていきたいと思います。2月の目標は、授業を受けるにあたって宿題だけに取り組むのではなく、予習や復習にもきっちりと力を入れたいと思います。

 

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