🌟今回紹介するのは
ちょっと長いタイトル
『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』
著者 五十嵐大・発行 幻冬舎
私が手話を覚えたいな〜と思い始めたのは何十年も前のこと、仕事で手話を知っていたらと思う出来事があったこと、
それと同時期に教会で手話賛美を初めて見た時に美しいと感じたことなど。。。
でも学ぶ時間もなくて(言い訳ですが)
そのうち手話賛美の本で、何曲かマスターして、その表現のいくつかを組み合わせてカタコトで、ほんの少し本当にほんの少し話せるようになりました。そんな時、コーダの方と知り合うチャンスがあり、手話との関わりは広がっていきました。
コーダとは両親が聴覚障害者の方のことです。
この本は、そんなコーダの方が子供の頃からの体験を記してくださった本です。
手話を学ぶ上でもこの背景はとても大切なことだと思います。何より本人は自分で好んで聴覚障害になったわけでもなく、その子も選んでコーダとして生まれたわけでもない。この本を通して、聴こえる世界と聴こえない世界、両者の世界が広がることを祈ります。
私の手話は相変わらずカタコトですが、手話を学ぶ上で手話技術より、もっと大切なことがあると考えています。
「守る」のではなく「ともに生きていく」というタイトルで30のことは終わります。
可哀想、差別、怒り、恥、守らなければ、守れなかった、涙のありがとう、
そして行き着いた「ともに生きていく」という著者の言葉に、希望を感じました。
東日本大震災を体験したこのご家族の大変さは、短く簡単に書かれていますが、聴こえないご両親の避難の様子を読んで、周りの方々との繋がりの大切さを痛感いたしました。守られてよかった。
『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』は瀬戸図書館にあります。
‼️関連図書‼️ドラマ化もされた『デフ・ヴォイス』もおすすめします。瀬戸図書館にあります。
(図書館スタッフ:小豆)