「授業」と一致するもの


今回は、スポーツ健康学部の、こどもスポーツ教育学科『専門演習』の一環で行われる、遠足のシミュレーションにお邪魔してきました!


こどもスポーツ教育学科『専門演習』は、幼稚園小学校の教員としての基盤を培うことを目標として、展開されています。


毎回主担当の先生と補助の先生が変わり、大勢の先生が関わる珍しい形態の授業となっています。前回の授業では、履修生が3グループに分かれ、本学瀬戸キャンパスを会場とした『小学校3年生の遠足』をテーマに、児童に、どんなコースを巡って、どのような活動し、何を得て欲しいか、コンペが行われました。


今回は、栄えある1位に選ばれたチームのプランを、プランを立てたチームの学生を"先生"役に、それ以外の学生と参加の先生方を"児童"役に見立てて、実際に学内を巡った後、振り返りを行いました。


将来教職についてから『遠足の企画、事前調査、計画の練り直し』の必要性を肌で感じて欲しいとの思いで、こどもスポーツ教育学科生を教える11人もの先生方が"児童"役として協力されました!


では早速、その様子をご紹介していきます★

IMG_1822.jpg

遠足は、希望館の東口からスタートします。
取り仕切るのも、学生です。

「今日は暑いので、水分を摂って、熱中症に注意してください。」

まずは、"先生"役の学生から、本日のスケジュールやコース説明、注意が伝えられます。
その後、"先生"の後に続いて、いざ、遠足に出発です。


IMG_1825.jpg
当日は良く晴れ、絶好の遠足日和となりました。
日焼け防止グッズを使用したり、日焼け止めを塗ったりと、日焼け対策をする"児童"の姿も見られました。
こんな何気ない場面も、遠足で注意することのヒントになったかもしれません。

IMG_1826.jpg

山の斜面を利用して建てられた瀬戸キャンパスは、見晴らしが良く、自然に恵まれています。
遠足コースは多くの緑に囲まれ、様々な草花や、白鳥や鯉のいる池などが見え、思わず身を乗り出して見たくなる景色がたくさん。

IMG_1828.jpg
景色に気を取られて歩いていると、どんな危険があるでしょうか?
廊下や階段など、実際に歩きながら遠足コースを体験していきます。


IMG_1829.jpg

「 "先生"が、あまり後ろの"児童"を見ていないんじゃないかな?」
歩いている間に、そんなことに気づく学生もいました。

IMG_1840.jpg

最初の目的地、ラグビー場に到着です。
ここでは、"先生"から、広いラグビー場を利用して、『増やし鬼』『氷鬼』『色鬼』をすることが"児童"に伝えられました。

IMG_1845.jpg
楽しいゲームの前に、まずは準備運動です。
"先生"の掛け声に従って、""児童"たちが準備運動を行います。



IMG_1854.jpg
ゲームごとに、"先生"からルールや活動範囲の説明があります。
最初に行われたのが『増やし鬼』。
最初の鬼は"先生"から発表され、"先生"の掛け声で、ゲームスタート。
みんな一斉に逃げ出しました。
晴天に恵まれ、1ゲーム終わるころには、みんな汗だくです。



IMG_1856.jpg

「先生、水を飲んでもいいですか?」

ゲームとゲームの間には、児童役の先生から助け舟が。

「はい。みなさん、よく水を飲んで下さいね!」

暑い日は、水分補給が大切ですよね。
"先生"役になった学生は、この後、ゲームが終わるたびに、水分補給の声掛けをしていました。


IMG_1857.jpg
『増やし鬼』では、誰が鬼かわかりにくいこと、『氷鬼』では、意外と早くゲームが早く終わってしまうことがわかりました。

早く終わったら、もう1ゲーム追加で行うなど、遠足先での時間のマネジメントについても勉強になりました。



『色鬼』では、指定された色を求め、参加者が鬼から逃げながら走り回りました。

「地面のラインは反則でしょ!」

これは、活動範囲内の地面にある色が指定されたときの一言。
こんな楽しい一コマも、活動場所に応じた臨機応変なルール設定が必要だという気づきにつながったのではないでしょうか。




IMG_1881.jpg
さすがはスポーツ健康学部の学生&先生方、動きが活発です。
本気の疾走に、勢い余って転んでしまうゲーム参加者も出ました。


でも、小学校3年生は、もっと真剣に、全力で遊ぶでしょうから、"転んだ"ということすら、『動き回るゲームをしたら、けが人がでるかもしれない』『救急箱を持って行ったほうがいい』といった視点を持つキッカケになったことでしょう。



IMG_1890.jpg

みんなで楽しくゲームをした後は、記念撮影を行う最終目的地に移動します。
木陰の涼しい道をゆっくり歩くことで、運動で熱くなった体をゆっくりクールダウンさせます。
雰囲気も、スタート時より砕けた印象です。


IMG_1892.jpg

途中、遠足コース内で草刈作業が行われていました。
先生役の学生が、すぐさま作業員の方と相談し、無事通り抜けることができました。


IMG_1893.jpg

実際の遠足でも、ルート上で工事や作業が行われているかもしれません。
この経験も、遠足を企画する際の注意点として役立ったでしょう。


IMG_1894.jpg

「今から記念撮影をします!」

木陰の道を抜けると、そこは白鳥が湖面を泳ぐ池の畔。
"先生"が指示を出し、バラバラと動いていた"児童"たちを並べ、記念撮影の準備をします。
本物の小学3年生は、きっともっと好き勝手に動き回るでしょうから、一つの場所にまとめる時の苦労がしのばれますね。
実際の遠足だったら...と想像する手助けになったでしょうか。



これで、遠足の行程は終了です。

でも、"家に帰るまでが遠足"。
振り返りの為に教室に移動する間も、

「帰り道が急な階段なのは大変」
「蚊に刺された」
「この道は水たまりが多い」など、

注意すべき点のヒントとなる会話がたくさんありましたよ!


IMG_1910.jpg

教室にもどったら、今日の遠足の振り返りです。
ここからが大事です。


「『討論の内容』は、遠足についてグループで話し合ったことや、どんな意見が出たかを簡単にまとめて下さい。」

「『グループ活動』には、今日の遠足について、指導者側に立った人はその立場から、子どもの役になったグループはその立場からの意見を書いて下さい。」


振り返りは、ポートフォリオ(学習履歴)を用いて行われます。

ポートフォリオには、課題名から始まり、事前準備や目標設定、講義の概要、討論の概要、自己評価などの項目があります。
履修生がこれらを記入して先生に提出すると、後日コメント付きで返却されます。

今日の振り返りは個人で行い、来週は、履修者と参加者の意見の紹介から授業が始まるそうです。

IMG_1917.jpg

みなさん、時間いっぱいまで、一生懸命ポートフォリオを書きこんでいましたよ!


お一人の先生からは、最後にこんなお話が。

「教員になったとき、何かを任されたら、自ら『やります!』と言えるように、今回の遠足だったら自分はどういう役割を担えたか、他の人たちにどんなアドバイスをきいてみたいか、一週間考えてみてください。」


それぞれの立場で、他の参加者がどう感じたのか、来週の授業が楽しみですね。




今回の遠足に参加されていた先生の中でお2人に、どのような思いで授業をされているのか、少しだけお話をうかがうことができました。

みなさん思い入れが深く、ブログでは一部のみとなりますが、こちらも併せてご紹介します。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


吉田 淳(よしだ あつし)先生

こどもスポーツ教育学科の初代入学者に対する教員の思いは、大きいです。
名古屋学院大学で学ぶ4年間は、教養・学術・専門性といった知識や技能だけでなく、教職への愛着や意欲を高めてもらいたいですね。


今回、授業の一環として遠足モデルプランを作成した『専門演習(2年次配当)』は、教員という仕事へつながることに焦点をあてて展開しています。
幼稚園・小学校の教員としての基礎を養うとともに、3年次生以降の専門科目、研究の基盤にもなっています。
仲間との協力や討論の大切さを学んでくれることも期待しています。


大学4年間でできることは多くはありませんが、教職に就いてから意味のある資質能力を育て、教員として成長できるよう、4年間の教育を展開したいと思っています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

滝浪 常雄(たきなみ つねお)先生

昨今はアクティブラーニングということも言われていますので、学生たちが積極的に動ける状況を作り出そうと、(遠足シミュレーションを)取り入れました。

『専門演習』の授業では、比較的討論をすることが多いです。
討論は、自分に結果が返ってきて考えが深まるという点は良いのですが、みんなで話し合って合意形成する場面が少ない。こどもスポーツ教育学科の学生ですから、将来的に自分が先生になった時は、討論だけでなく、合意形成して、チームワーク良く進めていかなくてはいけないでしょう。
ですから、実戦に近い形の活動ができないか、ケーススタディ的な内容で授業を実施してみました。

教員の思いは大きいのでしょうね。
大きすぎて潰れやしないかと思うくらい(笑)愛情かけてやっています。
私自身、以前は小・中学校の先生だったのでなおさらですが、『こどもスポーツ教育学科』生ですから、やっぱり是非とも先生に...こどもを教育する立場になってほしいと思いますね。
ですから、私に限らず教員は、教員側として『目指すもの』をもって学生に接しています。
このことは、今回の教員の出席率の高さに現れていると思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


今回の遠足には、お忙しい中、11人もの先生が参加されていました。
また、遠足の様子からは、学生と教員とに、しっかりした信頼関係が築かれていることが感じられました。
先生方が、それぞれ愛情を持って、学生に接してこられた結果でしょう。


今、NGUの先生方によって愛情いっぱいに育てられた学生が、将来、愛情いっぱいに子供たちに接する先生になる姿を想像して、チョッパー子も温かい気持ちになりました。


こどもスポーツ教育学科生のみなさん、たくさんの先生方にあたたかく見守られながら、実り多き4年間を過ごしてくださいね。



IMG_1902.jpg
こどもスポーツ教育学科2年生のみなさん、先生方、ご協力、ありがとうございました!




チョッパー子

絵本の棚 第2回

『きょだいな きょだいな』 『三びきのこぶた』 『したきりすずめ』
今回は3作品を紹介します。 

 

まず、『きょだいな きょだいな』(長谷川摂子作 降矢なな絵 福音館書店)


kyodai.jpg

 

 

 

 


子どもは大きな物が出てくれば喜びます。

普段の生活で使われている物が、それこそ「きょだい(巨大)」化して登場するのが、この絵本です。

「あったとさ、あったとさ」で始まるリズミカルなフレーズは、読んでいても心地よい響きを感じます。

最初に登場するのはピアノ。

「あったとさ あったとさ ひろい のっぱら どまんなか きょだいな ピアノが あったとさ」と、

広い野原に巨大なピアノが登場し、そこへ「こどもが100にん やってきて ピアノの うえで おにごっこ...」

たくさんの子どもたちがピアノで鬼ごっこしているのです。

このように「きょだいな」物が出てきて、奇想天外な展開になるところがおもしろいですね。

個人的には、「きょだいな桃」が登場してくるページがおもしろいですね。

巨大な桃をパカーンとわると、たくさんの桃太郎がぴょんぴょん飛び出すのです。その絵の圧巻なこと。

読み進めば進むほど、きっと子どもたちは、この世界に吸い込まれていくことでしょう。

そして、最後に巨大な扇風機が登場して、子どもたちは飛ばされてしまいますが...。

心温まる場面に、ほっとします。

 

次に授業で学生が読み聞かせをした作品を2つ紹介します。
三びきの こぶた:イギリスの昔話』(瀬田貞二やく ; 山田三郎え 福音館書店)

3bikikobuta.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

おそらく題名を聞いて知らない人はいないのでは。しかし、知っていた話と少し違っているかもしれません。

それとも忘れてしまっているのかもしれません。
学生が絵本を選んだ理由として挙げたのは、三匹目の子ぶたを誘い出すために、

オオカミが誘惑する場面でした。オオカミの誘いに乗るまいと、機転を利かせるところ、

そのやりとりがおもしろかったとのことでした。確かにこの場面は忘れていたところかもしれないし、

リライトされた子ども向けの絵本では割愛されているかもしれませんね。

改めて読んでみてはいかがでしょうか。

 

したきりすずめ』(広松由希子文 ; ささめやゆき絵 岩崎書店)

sita.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

昔から語り継がれた昔話の定番のひとつですね。
それにしても、「舌を切る」から始まって、おじいさんが雀の宿に行き着くまでに、

さまざまな試練が与えられるのですが、おもしろおかしい反面、考えてみるとなんとも残酷な展開です。

そもそも昔話は基本的に残酷な話の展開が多いものです。

最後に教訓を与えるという説話の要素を考えると、しかも語りとなると、昔の人たちにとっては、

このくらいの表現になってしまうのかなと思います。

さて、『したきりすずめ』の教訓はと言えば、「欲張ることはいけないこと」。

今の人たちには耳の痛い話かもしれません。

さて、どちらも有名な昔話です。昔話は様々にリライトされているので、

これぞ正統派はなかなかありません。

「時代の要請」「社会情勢」「価値観」等によって昔話は変容していきます。

同じ昔話をいくつか並べて読んでみるのもいいでしょう。

「その昔話は、知っているからいいや」と通り過ぎないで、是非手にとって読んでみてください。

ちなみに「したきりすずめ」は図書館に数冊配架されていました。


【スポーツ健康学部 滝浪常雄】




自宅のベランダ菜園ちゃんたちがスクスク成長しています。

その様子を毎日見て、ニヤニヤしているまめこです。

 

伊勢志摩サミットも無事?終了し、

オバマ大統領が広島の原爆資料館を訪問され、

そのことが大きくニュースに取り上げられていましたね。

合わせて、先日見たとあるTV番組に考えさせられたので

そのことについて綴ってみようかなと。

 

第二次世界大戦で原爆が広島と長崎に落とされたことは

日本人であれば誰もが知っていることではないでしょうか。

まめこもおばあちゃんから戦争の話を聞いたり、

小学校の社会の授業で習ったりしたので知っています。

 

同時期にドイツで起こっていた「ユダヤ人大量虐殺」はご存知でしょうか。

 

これも社会の授業で習い、高校生の時にはホロコーストの映像資料を見て

残虐なシーンにとてもショックを受けたことを覚えています。

大学に入学後も国際関係学の授業で同じような映像を見る機会もありました。

しかし、虐殺があったという事実と、ヒトラーの存在、

アンネ・フランクの日記という、概要に過ぎないこと以外は無知でした。

 

そんな中、最近見たTVで知った「アイヒマン」という人物。

当時の虐殺の実行に大きく関与していた人物です。

終戦後はイスラエルで裁判にかけられ、その映像は世界中に放映されたそうです。

裁判中に一度も動揺や取り乱す姿はなかったそうで、

その姿を見ていた心理学者は「彼はどこにでもいるほかの人たちと変わらない。」

そして、「世の中の誰でも彼のように成り得る」と言ったそうです。

 

その心理を研究した人も多かったようで、

瀬戸にも関連した本が所蔵されています。

白鳥の4F学情にもナチスやホロコーストに関連したDVDが

教材コーナーに多く所蔵されています。

とても重いテーマですが、十分卒論のテーマにもなるでしょう。

今まさに、そういった授業を受けている人もいるでしょう。

 

興味がある、と言うとおかしな感じに聞こえますが、

知っておきたいと少しでも思った人は是非DVDを探しに来てください。

実はこの話が映画にもなるそうです!

自国のことだけでなく、他国のことを深く知るのも大切なことですよね!!

 

はい、まじめなお話をしてしまったまめこは、

今日も帰ったらゴーヤちゃんたちの成長ぶりを眺めたいと思います。

それではまたーっ。

 

 

名古屋の学生サポーター☆★まめこ★☆

 

 

図書館の本を選んでみませんか?

こんにちは。

雨が降ったり、暑くなったり。

梅雨が近づいてきますね。

 

今回は図書館イベントのお知らせです。

 

内容はタイトルの通り、

図書館の本を選んでみませんか?

です。

 

あなたの選んだ本が図書館に所蔵されます。

方法はふたつ!

 

①本屋さんツアー

 ★学生と職員でに出かけ、本を選ぶ企画です!

   日時:6月25日(土) 10:00~14:30

   場所:MARUZEN 名古屋本店 (栄にあります!)

 9:40に栄地下街クリスタル広場に集合し、MARUZENで本を選びます。

 本を選んだあとは栄サテライトキャンパスへ移動してPOP作成を行い、解散となります。

 こちらのコースは昼食+図書カード500円(瀬戸キャンパスの学生は1000円)付きです!

 

②WEB選書

 ★ネットから本を選ぶことができます。

   期間:6月20日(月)~7月6日(水)

   場所:インターネットにつながるパソコンがあるところならどこでも。

 期間中なら自分の好きなタイミングで本を選ぶことができるので、

 本屋さんツアーとの日程が合わない方はぜひこちらのコースで参加してください!

 

もちろん、どちらのコースも図書の購入費は不要です!

授業やレポート作成に役立つ本、気になっていた本、おすすめの本など、

図書館に置いてほしい本を選んでみませんか?

 

応募方法(①・②共通)

   募集人数:各コース10名ほど

   応募期限:6月17日(金) 17:00

   応募方法:白鳥図書館または瀬戸図書館カウンターにある申込用紙に

          必要事項を記入の上、カウンターに提出してください。

 

ご不明な点など、図書館カウンターまで気軽にお問い合わせくださいね♪

みなさんのご応募お待ちしております!

 

 

 (名古屋スタッフ なっしー)

★Bridge★No.29 工藤 泰三 先生 



学生さんと先生を繋ぐ連続企画★Bridge★、今回の先生は・・・


工藤先生top.jpg
国際文化学部 工藤 泰三(くどう たいぞう)先生です。


工藤先生は、「基礎英語12」「英語演習1・2・5・6」など、英語に関連する科目を担当されています


それでは、先生の思いをご紹介★




 どんな思いをもって、授業に臨んでいらっしゃいますか? 


私は英語の授業を担当しています。
担当するクラスには、本学に入学してきた時点で英語が苦手、という学生もいます。
国際文化学部の学生は、英語を勉強しにきたというよりは、海外の様々な出来事や
国際的な物事を勉強しようと思って入学してくる場合が多いように感じます。
ですから、必ずしも英語が好き・得意というわけではない人も多いんです。


ですので、私の授業の中では、まず"英語に対してポジティブになってもらう"ということを意識しています。

授業を通して、英語についてちょっとでも「楽しい」「面白い」と感じてもらったり、
自分で「もうちょっと勉強してみようかな?」という気持ちになってもらったり、
「あ、これならできる!」といった"ちょっとした成功体験"を授業の中で経験してもらいたいな、と思っています。



■先生の授業は、どんな授業ですか?


「基礎英語」は語彙や文法など、語学の基礎となる部分を充実させ、高校までの内容をしっかり振り返ることを意識して行っています。


90分間ずっと座って話を聞いているというのはかなり苦痛なので、例えば、学生たちが体を動かさなくては行えなかったり、他の人と話さなくては進められなかったり、主体的に授業に関わらないとできない活動を中心に組み立てるようにしています。



授業の流れでいうと、まずディクテーションを行います。



次に、クイズレット(ネット上の単語学習サイト)を使ってグループ対抗単語ゲームを行います。



その後文法の学習をしますが、これはちょっとした反転授業のような感じで行っています。


授業内で解説はせず、各自で解説動画を見てから、指定された箇所の宿題をやっておくという形をとっています。CCSにリンクを貼って、YouTubeに解説動画をアップロードしておくんです。


授業では、グループでやってきた宿題を持ち寄って、「あれ、答えが違うね、どっちが正しいだろう?」といった具合にグループの中で解答を比べあって議論してもらいます。


ちなみに、ご褒美みたいなものがありまして、グループ全員が宿題をやっていたら

"Good Job Card"というものを配って、授業の活動点として評価する、ということをしています。




今回(2016年春学期)初めて行う取り組みなのですが、「基礎英語」の授業では、

学期末にグループでプレゼンテーションを行おうと思っています。


世界のどの国でもよいので、テーマとする国を決め、その国について調べて発表しましょうというものです。そのプレゼンに向けて、使える表現を毎回学んでいます。


この前の授業を例にすると、"国の名前"について学習しました。


例えば、フィリピンについて発表するとします。


"We will make a presentation about the Philippines."

ここまでは、たいていの学生はそれほど指導しなくても言えると思うのです。
でも、本当の国名は the Republic of the Philippines です。
この"Republic"という部分が大事で、正式名称を紹介することで、その国がどういう仕組みなのかということを一緒に伝えることができる。だから、国の名前というのは意外と大事で、紹介する時は、ちゃんとそこまで調べて紹介しましょうね、ということを話しました。

今後は、人口や面積の言い方、主な宗教や産業の紹介の仕方など表現を積み重ねていって、学期末にはその学習内容を使ってプレゼンができるようになればいいですね。




あとは、多読活動を勧めています

本を用意して、授業へはカートで持って行って(笑)私の本は説明的な内容のものが多いので、文学であったり、物語やエッセイのような内容の本は、i-Loungeで貸し出ししてもらうようにも勧めています。
多読であれば、自分のレベルに合わせて読み進められるので、良い活動かなと思っています。





■ 先生のお薦め本 

今回は、人と人とのつながりに関する本のご紹介です!

IMG_1816.jpg



『わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か

講談社現代新書  平田 オリザ






この本をお薦めする理由として、工藤先生は、こんなことをおっしゃっていました。



『「わかりあうということが大事だよね」とか「心を一つにして」とか言うのは簡単だけれど、そう簡単ではないですよね。
例え日本人同士であっても、心深くまで分かりあえるということは、基本的にはないことだろうし、一人一人が独自の文化を持っているわけで、他者を完全に理解することは難しいでしょう。それが、外国の方だったり、異なる文化を持つ人だったりすれば、尚更ですよね。

だから、「分かりあわなきゃダメだ」とか、「心を一つにして、一丸となって取り組まなくてはダメだ」とか、そういったことを、学校の先生や親が押し付けるのは違うんじゃないかなと。

もちろん、上手くコミュニケーションを取れる方法を学んで、お互いが共感・共有できる部分を探していく活動は必要だと思いますが、そもそもが「違う」人間同士で、全てを分かりあうことは無理なのだとわかると、色々なところが楽になる人が多いんじゃないかな、と思って。

もともと自分と他者は違って、そこからコミュニケーションを考えると、違うものが見えてくると思うんです。個性を認め、個としての存在を認める。違うものを違うものとして認める。その中でお互いを理解しようとする姿勢は必要だと思うんですけれど。

語学を学ぶという視点でこのことを考えてみましょう。
例えば、英語を勉強していて、外国人とやりとりをしてみても、なかなか話が通じないとします。もちろん、語学力が上がれば、共感・共有できる部分は増えていきます。

でも、100%意思疎通ができることを目指すべきなのでしょうか?
私は、多数の人は、そこまで求めなくてもいいよね、と思うんです。

その辺りのバランスのとり方や、コミュニケーションのあり方について、自分の考え方を見直すには良い本だと思います。』




本学の図書館にもありますので、借りてみてくださいね!





 今日の一枚 

今日の2枚は、 " 先生の趣味 " です!

IMG_1817.jpg

(1)エレキベース

工藤先生は、中学2年生の頃から、エレキベースをされています。

最も活発にバンド活動されていたのは高校生の頃だそうですが、その後もエレキベースを続け、以前お勤めされていた高校の文化祭では教員バンドを組んで演奏したり、同僚の結婚式で演奏したりなさったそうです。

木目が美しいエレキベース、かっこいいです!

最近はあまり演奏されていないそうなのですが、是非演奏される姿を拝見したいものです♪♪







IMG_1818.jpg

(2)鉄道乗車


実は工藤先生、"乗り鉄"なのだそうです!

手に持っていらっしゃるのは、日本全国の鉄道路線の本です。

乗ったことのある路線は赤く塗られており、その総距離は13,000kmを越えているそうです!

愛知県は既に全路線制覇★

全国で見ても、既に5割ほどの路線を制覇されています!!

やっぱりローカル線がお好きなのだとか♪

今年は、長良川鉄道や、北海道の方の路線にも乗ってみたいとのことです。

全国制覇に向け、これからも少しずつ、乗車路線を増やしていくそうです!



CCS内の工藤先生のスタッフガイドページにも、学生のみなさんへのメッセージが載っていますので、是非そちらも見てみて下さいね。


英語についてはもちろんのこと、バンド活動や鉄道に興味のある人は、先生の研究室の扉を叩き、お話を伺ってみましょう!






次回の★Bridge★も、お楽しみに!



チョッパー子

絵本の棚 第1回

こんにちは。こどもスポーツ教育学科の滝浪と申します。

みなさんは、瀬戸の図書館に絵本の棚があるのをご存じですか。

 

現在、私の授業で学生に読み聞かせをさせています。

図書館の絵本を選ぶのを原則にしていますが、みんな

なかなかおもしろいものを選んできます。

せっかくなので、これから、授業の時に登場した絵本を紹介していきたいと思います。

 

 

第1回は『すてきな三にんぐみ』と『100万回生きたねこ』です。

 

 

『すてきな三にんぐみ』(トミー・アグラ作 今江祥智訳 偕成社)

 

4033270205_01__SCMZZZZZZZ_.jpg 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 三人組とは、黒マントに赤い斧を持って、暗闇に出没する泥棒のこと。

表紙から、その色のコントラストに驚かされます。

泥棒たちのなんと不気味なこと。そんな絵がしばらく続きます。

ところが、泥棒たちがいじわるなおばさんに連れて行かれそうになる女の子を

救い出す?ところから話は急展開。

世界中の不幸な子どもたちを集めて回り、最後は心が温まる話になっています。

 

世界には今も不幸な子どもたちが大勢います。

ふとそのことを頭に思い描くと、このお話の優しさが伝わってきました。

みなさんは、いかがでしょうか。

 

 

 

 

『100万回生きたねこ』(佐野洋子 講談社)

4061272748_01__SCMZZZZZZZ_.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

200万部のベストセラー。

おそらく知っている方は多いはず。そして、不思議なストーリーに感動もしたはず。

 

前半は、生き死にという輪廻転生を繰り返す猫。

飼い猫としてどこかニヒルに描かれている。

厭世的な雰囲気も漂っている。

そんな猫が後半、愛することを知り、人を失う悲しみにくれ、

最後は自分も死に、生まれ変わることはなかったという姿は、いろいろ考えさせられます。

きっと読者それぞれに思うところがあると思います。

その意味で「開かれた本」として、是非手にとってほしいと思いますし、

すでにお読みになった方々には再読をお勧めします。

 

このお話を読んで「死ぬこと」「生きること」「愛すること」

それぞれを「今の自分」が考えてみるといいでしょう。

 

 

【スポーツ健康学部 滝浪常雄】

ちょっぴり懐かしい?でも大人気!!

昨日、胡麻だれのお団子を食べました。

普段はあまりチョイスしないものですが、

これがおいしくて、ちょっとハマりそうなまめこです。

 

今日は新着&準新着DVDをご紹介します。

2016年5月 新着映画.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

※左図をクリックすると

 大きな画像が見られます。

 

ちょっぴり懐かしい感じもしますが、

大人気の作品ばかりです。

 

さりげな~く?イケメン映画推しな感じで

陳列してあります(笑)

 

全てが館内のみで使用可能となっておりますので

自宅への持ち帰りはできませんが・・・

空き時間や授業後にぜひ見に来てくださいね。

 

 

名古屋の学生サポーター☆★まめこ★☆

★2016年度春学期オフィスアワーのお知らせ


こんにちは。
教育学習センターです。


ゴールデンウィークが過ぎましたが、学生のみなさんは、
充実した大学生活を送っていらっしゃるでしょうか?

学期が進むにつれ、わからないことや、心配なことが出てきているかもしれませんね。
できるかぎり早目に解決しておくことをお勧めします。



そこで、今日は「オフィスアワー」のご案内です。

教育学習センターでは、オフィスアワーの一覧を作成し、提示しています。
是非活用して下さいね。

158_ IMG_1819.jpg

さて、このブログを読んでくださっている方の中には、
今年入学したばかりの方もたくさんいらっしゃると思いますので、少し説明を。



「オフィスアワー」とは、学生と教員のコミュニケーションを充実させるために
設けられた時間帯のことです。


この時間帯には、学生が授業についての質問や勉強の方法、
さらには就職相談や将来の進路についてなど、個別に相談を受けられるよう、
教員が研究室(オフィス)で待機しています。


「オフィスアワー」は、CCSの「スタッフガイド」の各先生のページ下
「学生へのメッセージ」のコーナーにも記載されています
パソコンやスマートフォンなどでも確認できますね。
わからないことや悩みを、後々まで持ち越さないように、
積極的に活用してくださいね。



チョッパー子

目標があると勉強も気合が入る

何やら予定がいっぱいになってきましたよ・・・。
ゆっくりしたいのに毎日ばたばたです。
まめこの安息は何処(いずこ)へ。

さて、6月に今年度最初の英検がありますね。
大学に入るとTOEICの名前が飛び交うことが多いですが、
教職関係の方面へ進みたい人は英検も受けているのかしら?

実はまめこ、準1級受験を控えている高校生に
英語を教えている・・・というか対策授業をしています。
この辺りから求められる語彙力が大幅にUPするので
もうひたすら覚えてもらうしかないんですけどね・・・。
教えるようになって知ったのが英作文の存在。
メールや手紙に返事をするというスタイルの筆記が含まれているんですね。

と、まめこの話はこのくらいで。

最近、英検・TOEIC・TOEFL関係の本を借りていく学生さんが増えた気がします。
受験が間近に迫ってきて、みんな勉強に燃えているんでしょうね。
「英語力を身につけたい!」と思って勉強をしていても
実力を測れる場がないと、自分の成長を感じられず
勉強も長続きしませんもんね。
腕試しに色々な検定を受けてみるのは良い方法だと思います。

留学に行きたいのであればTOEFLが必須。
学術的な語彙や文章を中心に学習している人にも
レベルチェックとしてオススメです。
卒論を書くときに英文の資料を読んでみるのはどうですか?

就職するにあたり、今日の日本で重視されているのはTOEICですね。
広告やメールなど、ビジネスシーンで使える英語を中心に勉強している人は
在学中に何度もトライしてみてください。

語彙力UPを目指して勉強しているのであれば英検を。
英単語検定(単検)と呼ばれるものもあるようですが、
受験者の多くは中高生だそうなので、
大学生や社会人にはaway感がすごそうです。

英検の対策本も随時新しいものが入ってくる予定です。
届いたらまたお知らせしますね。

TOEICのSpeaking&Writingテストの受験を検討中のまめこでした。

突然ういろうが食べたくなってきたーっ!!


名古屋の学生サポーター☆★まめこ★☆

必修の授業を面白く受講するために

こんにちは。

学生サポーターのたまちゃんです。

大学の授業が始まりましたね。

 

大学の授業って色々ありますよね。

ついつい自分の役に立つかどうか決めてしまう自分がいませんか?

それってもったいないことかもしれませんよ。

 

7つの習慣ってご存知ですか?

スティーヴン・R・コヴィーの提唱するよりよい自分になるための習慣だそうで・・・

図書館に全館揃っているので興味のある方は是非。

『まんがでわかる7つの習慣

まんがでわかる7つの習慣 2

まんがでわかる7つの習慣 3

d5069-93-602952-0.jpg

自分が何も学ぶことが無いと思っていても、隣の人は面白いと思っているかもしれない。

価値がないと思っているのは、自分がそう決めたから。

必修でどうしても取らなければいけない授業だったとしても、

なにか学ぼうとする姿勢は大事です。


(学生サポーター:たまちゃん)

 

 

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85