「キリスト教 牧師」と一致するもの

「敬神愛人」の意味

 

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名古屋英和学校の創立者

 F.C. Klein

(1857-1926)

 最近、訳あって、本学の前身である名古屋英和学校の創立者F.C.クライン博士について調べています。名古屋学院大学が掲げる建学の精神は「敬神愛人」ですが、これはクラインが名古屋英和学校の校訓としたものでした。人間のおごりを戒め、人との調和を説くこの言葉を、私たちは学内のさまざまな場所で目にすることができます。しかし、私たちは、その提唱者であるクラインについて、充分に知っているとは言えません。彼はどんな人だったのでしょうか。『来日メソジスト宣教師事典』で、略歴をみてみましょう(同事典p.145より抜粋・編集)。

   * * *

■Klein, Frederick Charles
1857年5月17日、Washington, DCにて出生。
1880年、Western Maryland Collegeで学士号、1882年、同大で修士号。
1883年8月16日、ピッツバーグにてMary Elizabeth Pattonと結婚。
1883年9月23日、横浜に到着。1883年~1887年、横浜。1887年~1803年、名古屋。
日本メソジスト・ミッションの最高責任者で、このミッションの日本最初の教会及び名古屋学院の創立者。1893年から1908年までペンシルヴァニア州、デラウェア州等の諸教会で牧師。1904年から1908年までメソジスト・プロテスタント教会海外宣教局記録部書記を務め、1908年その最高幹部である通信主事となる。Western Maryland Collegeより名誉神学博士号を贈られる。
1926年12月27日、Berwyn, MDにて癌のため逝去。Lorraine Park Cemeteryに埋葬。

   * * *

 クラインが米国メソジスト・プロテスタント教会から派遣され、横浜に夫人と降り立ったのは26歳の時でした。当初は横浜での伝道強化が目的でしたが、4年後の1887年(明治20年)、クラインはキリスト教未開の地であった名古屋で名古屋英和学校を開校し、校長に就任しました。これが名古屋学院の始まりです。クラインは、校舎の建設、夜間部の開設、教会の設置など事業を拡大しますが、健康を害し、その治療のため日本滞在10年目の1893年4月米国に去ります。

 米国でクラインの墓参りをされた名古屋高校の秋重泉氏によると、墓石には聖書の一節"Not to Be Ministered but to Minister(仕えられるためではなく、仕えるために)"が刻んであったとのことです。秋重氏は、「これを読んで初めて、使命感を持って日本へ来て、そして名古屋までやって来たクラインの気持ちが理解できた」と書いています(注1)。

 今年は、クラインが来日してから129年目、名古屋英和学校が創立されてから125年目に当たります。クラインについては、青山学院大学のジャン・クランメル教授(1932~2006)の研究成果(注2)がありますが、まだ調査すべき資料が米国に残されていることがわかってきました。「敬神愛人」の意味をより深く知るためにも、クラインについて資料を収集する必要があると感じています。

注1) 秋重泉「創立者クライン博士をつき動かしたもの」『麦粒』 111号, p.2-4, 2008注2) 『メソジスト・プロテスタントチャーチ・イン・ジャパン』日本基督教団横浜本牧教会, 2006

(瀬戸のスタッフ りんたろう)

<Ami-4>建学の精神と、自分。

学生が、頑張る学生を紹介していくアミーゴの輪】

前回の英米語学科4年の藤原さんご指名のアミーゴ(アミーガ)は・・・

 

<Ami-4>英米語学科3年の川津勇くん

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彼に「名古屋学院大学の良いところは?」と尋ねたら、

「建学の精神である“敬神愛人”です」との答えが返ってきました。

 

彼は、4代さかのぼったおじいさん・おばあさんの頃から

キリスト教と関わりのある家庭に育っています。

だから、名古屋学院大学の教育目標に共感できる部分が多く、

「勉強だけでは得られない大切なことを学ぶチャンスが、

                      この大学にはたくさんある」

と、語ってくれました。

事実、

海外の学生さんとキリスト教を通して交流したり、

毎週チャペルでのお祈りの会を開催したりと、

積極的にいろんな取組へ参加しています。

彼の将来の夢が「牧師」さんだというもの、うなずけます。

行動力と社交性を備えた、目的意識の高い人物☆

 

また、彼はサークル活動にも一生懸命取り組んでいます。

「昼コンプロジェクトクラブ」に所属し、

ピアノの奏者として、ステージにも上がっています。

また、これから新しいサークルも作りたいとのこと。

バイタリティが、すごいですね。

 

名古屋学院大学は、もちろんキリスト教主義なんですが、

彼が、あまりに自然体でキリスト教について語っているので、

こんな学生が名古屋学院大学にいるんだ と、正直驚きました。

そして同時に、嬉しくなりました。

 

変なかたちでの強制ではなく、

彼の考えや取組が自然と学内に浸透すれば、

キリスト教主義の大学として、

とても素敵なことです。

今後、彼の活躍に注目していきます!

 

スタッフ翼。

 

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