日時:12月9日(水) 10:55~12:25
演題:「小さくされてしまった人たちと共に歩むとは。」
場所:名古屋キャンパス 曙館502教室
講師:東岡 牧 氏
NPO法人「ささしま共生会」医療巡回相談員。JOCS(日本キリスト教海外医療協力会)理事。
大阪の釜ヶ崎やインドのマザーテレサのもとでボランティア活動をされました。現在『ささしま共生会』で、高架下や河川敷で野宿する人たちを訪ねてまわる『医療巡回相談者』として働かれています。
入場無料。申込み不要。
一般の方もご参加いただけます。
認定式の様子
地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)の一環として進められている「まちづくりマイスター認証制度」に基づき,初めての認定証の授与式が行われました。式典の場所と時間は,名古屋キャンパスでは希館5階会議室で11月18日(水)12:40~13:10,瀬戸キャンパスでは希望館4階会議室で11月19日(木)13:00~13:30でした。対象となった学生は名古屋キャンパス25名,瀬戸キャンパス6名,合わせて31名。いずれも"初級"の「まちづくりマイスター」で,副賞記念品としてNGUグッズのトートバックも贈られました。
昼休みおよび午後の短い時間を利用しての認定式は,家本博一社会連携センター長の趣旨説明を兼ねた挨拶から始まり,一人ずつ認定証を手渡し,その後に学長挨拶,演習担当教員の激励の言葉,杉山課長による「地域縁結び隊(仮称)」結成の案内,そして集合写真の撮影で終了となりました。まちづくり関連の演習を担当された先生方からは,誕生したばかりのマイスターたちに温かい励ましのお言葉を頂戴しました。
杉山課長の「地域縁結び隊(仮称)」結成の案内では,マイスターの誕生に合わせさらに地域貢献活動を進めていく計画が紹介されました。マイスターたちには引き続きこうした活動にも参加して貰い,社会と接点を持ちながらさらに自身を磨いて欲しいと思います。
まちづくりマイスター制度とは
ところで,「まちづくりマイスター制度」とは何でしょうか?大学COC事業と同時に発足したばかりの制度ですから知らない人が多いかと思います。説明しましょう。
この制度の目的は,①学生たちにまちづくりに必要な知識や能力を修得するよう奨励すること,②認定を受けた学生たちは,まちづくりに関する一定の学修課程を修了した者であると外部に向けて証明すること,です。科目等履修生として学外の社会人が一連のまちづくり関連科目を履修しているケースもありますから,こうした方々にはマイスター認定証はまさに単位修得証明書とも言えましょう。
マイスターには初級と上級が用意されています。
初級まちづくりマイスターは,それぞれのまちづくり分野(①地域商業,②歴史観光,③減災福祉の3分野)ごとに認定され,認定条件は講義科目(座学)と演習科目の両者の単位を取得することです。具体的には,初級まちづくりマイスター《地域商業》では「地域商業まちづくり学」と「地域商業まちづくり演習」の単位を,初級まちづくりマイスター《歴史観光》では「歴史観光まちづくり学」と「歴史観光まちづくり演習」の単位を,初級まちづくりマイスター《減災福祉》では「減災福祉まちづくり学」と「減災福祉まちづくり演習」の単位取得が求められます。
また,"上級"まちづくりマイスターの認定条件は,初級マイスターを得た後に,授業科目「上級まちづくり演習」の単位を取得し,さらに関連する外部資格を取得することです。外部資格として,《減災福祉》の分野では「ボランティアコーディネーション力検定3級」または「災害ボランティアコーディネーター養成講座修了」などがあげられています。「"上級"マイスター」の認定条件に外部の資格修得を求めるのは,この制度の客観性・信頼性を担保しようというものです。
マイスターに認定された学生たち
さて,今回「初級マイスター」に認定された学生たちは31名でした。その分野別内訳は,《地域商業》4名,《歴史観光》19名(うち瀬戸6名),《減災福祉》12名です。中でも商学部2年生の浅井勇人君は,なんと3つの分野全てを制覇したマイスターの猛者です。
講義科目は通常の授業曜日(月~金)に行われますが,演習科目は現地見学や調査といったフィールド活動もあるため,土曜・日曜に実施されることもあります。そうした中で3つのまちづくり分野を全て制覇するというのは,相当に大変であったと思います。もっとも大学にとっては,大学が提供している教育サービスの機会を最大限に利用してくれているということですから本望です。浅井君は「時間のやりくりは大変だったけれど楽しかった」と言っています。
また,瀬戸キャンパスで認定を受けた学生たちは,いずれも《歴史観光》マイスターで理学療法士を目指すリハビリテーション学部の学生たちでした。彼らは「このコースで学んだホスピタリティの精神を理学療法士として今後の人生に活かしたい」と語っています。患者さんと向き合う際には,観光の世界と同様に温かい「おもてなし精神」が不可欠であることを認識しているのです。
地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)で展開されているプロジェクトは,いずれも地域への社会貢献活動を組み込みながら,学生たちの社会人基礎力(チームで働く力,前に踏み出す力,考え抜く力)の涵養を目指す教育プログラムです。これまで以上に多くの学生がより多くのプロジェクトに参加して,自身の成長のつなげて欲しいと思います。そして,新たなマイスターが溢れんばかりに誕生することを期待しています。
明日のカレッジアワーでは名古屋いりゃあせツアーにボランティアとして参加した学生さんの報告会が行われます。
名古屋いりゃあせツアーは本学が名古屋YWCAと共同主催、名古屋YMCA協力で行った福島の親子のリフレッシュプログラムです。
2015夏「名古屋いりゃあせツアー」報告書
こちらの報告書も入り口ロビーに置いておきますので、どうぞご覧ください。
日時 2015年10月22日(木)12:40~13:10
場所 名古屋キャンパスチャペル
法学部 鈴木 隆 先生です。
鈴木先生は、「国際政治」「比較政治学」「現代政治外交論」などの科目を
担当されています。
それでは、先生の思いをご紹介★
■■■ どんな思いをもって、授業(ゼミ)に臨まれていますか? ■■■
授業では、できるだけ「丁寧に」、「平易に」、を心がけています。
授業は、改良やアップデートがあるとはいえ、毎年おおよそ同じシラバスを繰り返します
が、授業を受ける学生にとってみれば、おそらく一生に一度きりの授業です。
ですから、毎回、初心に返って、慣れず、だれず、丁寧な授業を心がけています。
私もそうだったのですが、授業内容がわかると、楽しいと感じると思うのです。
"好きこそものの上手なれ"というか、「理解できた!」と思うと、授業が待ち遠しく
感じられるだけでなく、予習・復習にも身が入ります。ですので、例え難しい内容で
あっても、学生たちがきちんと理解できるように、平易な授業を目指しています。
とにかく「丁寧に」、「平易に」、を心がけて授業に臨んでいます。
これは、授業のレベルを落とすということではありません。
なるべく身近なトピックを扱ったり、共感できるようなニュースを題材にしたり、
あるいは映像資料やレジュメを上手く使って、なるべく学生の皆さんが理解しやすく
なるよう工夫して、学生たちに学ぶ楽しさ、知る喜びを感じてもらう、ということです。
「分かる!」「楽しい!」「また聞きたい!」―――そう感じる授業ができれば良い
と思っています。
■先生の授業スタイル
授業では、板書やプリントの穴埋問題を学生たち自身に記述させ、集中力が途切れない
ように配慮しています。また、ビジュアル面でも理解を促せるよう、資料やレジュメも
工夫しています。
穴埋問題は、ヒントを出しながら、学生との対話形式で進めていますので、学生が
どの程度理解しているのか、そこでだいたいの感触を掴むことができます。
これも全て、「丁寧に」、「平易に」、に繋がることだと思うのですが、日々 face to face
で学生の表情を見て、反応を確かめて、より良い授業を目指して取り組んでいます。
■鈴木ゼミ
ゼミは、全体としての方向性を持って進めるのではなく、それぞれの個性を生かして、
自分の得意分野を伸ばすという方針で進めています。
なぜなら、「これだけは、他の人には負けないくらい勉強した!」という自分だけの
得意分野を作って欲しいと思っているからです。
私の専門は国際政治ですので、当然ながら、ゼミにはこの分野に興味のある学生が
集まります。ゼミでは、まず学生たちに自分の興味がある事柄を任意に選んでもらい、
その事柄と国際政治とを相互に関連づけた、個々の学生にオリジナルな研究テーマを
持ってもらって、そのテーマをじっくりと深く突き詰めて勉強させるようにしています。
例えば、春学期の発表では、「サッカーと国際政治」「ファッションと国際政治」
「マンガと国際政治」「ヒーローと国際政治」といったテーマがありましたね。
授業で幅広い教養を身に付け、ゼミで、これだけは誰にも負けない、という得意分野を
手に入れることができれば、社会に出てからもきっと自信が持てると思います。
「専門性のあるジェネラリスト」というか、
「一般教養のあるスペシャリスト」というか・・・、
そういう人材を育てられたらと思っていますね。
そのためには、当たり前ですが、地道に勉強しなくてはいけません。
自分の好きなことだけ勉強していても現実の国際政治は理解できませんので、
向こう三軒両隣的なスタンスが必要です。国際政治の全体像や隣接分野を授業
でしっかり勉強し、ゼミでは自分の研究テーマに全力で取り組んで欲しいですね。
ゼミの仲間から「ここが分からない。」「ここがおかしい。」「ここを丁寧に
説明してもらわないと。」といった厳しい意見を浴び、さらに勉強して、研究
を深めていく、という形が理想ですね。
学生は、それぞれが自分の関心のあるテーマを研究して発表します。
なので、発表を聞く側の学生は、そのテーマについて詳しく知らないことが多く、
むしろ色んな質問をしやすいので、ゼミも活性化されますよね。
学生は様々な視点から個々の研究に取り組んでいますので、
「こんな切り口からも国際政治が見られるのか。」と私も勉強させてもらっています。
ですから、ゼミは、私も一員となって一緒に勉強する場、といった感じでしょうか。
■■■ 先生のお薦め本 ■■■
『全体性と無限(上)(下)』
岩波文庫 レヴィナス著
フランスの哲学者、レヴィナスの書いた本書は、とにかく難解で、一筋縄では解釈できない
のですが、そういった書物を学生時代にこそ読んで欲しい、ということでご推薦いただき
ました。
以下、先生の思いをお伝えします!↓↓↓
※ ※ ※
現代では、ものすごい勢いでヒト・モノ・カネや情報が行き来していますし、その量たるや
膨大です。諸外国との距離が、それだけ近くなっているのですね。貿易をはじめとして、
相手が居なければ存立が難しいという相互依存の関係が生まれた反面、近づけば近づくほど
様々な摩擦や対立が生じやすいのもまた事実です。このような時代の中で、政治は、緊張を
緩和するための様々な外交的な努力を行うわけですが、時に行き詰まることもありますよ
ね。
この本は、自分とは異なる「他者」と、どう向き合い、関係していけばよいのか、を考え
るうえで大変役に立ちます。国際政治が行き詰まっているとき、哲学の古典からヒントを
持ってくる、解決の糸口を探ることが重要だと感じています。こうした難しい時代だから
こそ、古典を紐解き、深く悩み、腰を据えて深く考えることが大切なんだと思います。
「相手を理解する」と言葉で言うのは簡単ですが、実際にはとても難しいことで、
本来的に相手の心の内はわからないものです。言語や文化・歴史が違えば尚更です。
「学問をする」ということの目的の一つは、"より良い社会を作って、人々の共生を
実現する"ことにあると思うのですが、忘れてはならないのは、ある人にとっての
"より良い社会"が、必ずしも別の人にとっての"より良い社会"ではないかもしれない、
ということです。
デジタル世代の学生たちは、1か0か、白か黒か、はっきりさせることを好む傾向に
あるように感じますが、国際社会では、相手が自分と違う考えを持っていても、
「どちらが正しく、どちらが間違っている」ということはありません。相手を尊重し、
相手と共存するための"マージン"が必要不可欠です。
学生の皆さんは、学生時代を、自分が"より良く生きる"ための4年間であると自覚して、
できるだけ多様な他者との付き合いやコミュニケーションを通じて、自分にとっての
"より良い社会"が、他者にとっても"より良い社会"となるように、そういう思考や
態度を培う期間にして欲しいと願っています。
この本を読んでも、おそらく「理解できた!」とはならないかもしれませんが、
その過程で色々と悩み、深く考えることこそ大切なんです。
■■■ 今日の一枚 ■■■
今日の1枚(3枚?)は、"テレビの中の先生"です!
関東圏のテレビによく出演されているそうです。
10年以上に渡り、様々なテレビ番組に出演されたてきたとのこと。
名古屋で拝見できないのが、残念です!
麥粒NO.125 2015springの気になる内容はこのようになっています。
・「タレントを見つける大学生活」 増田喜治(リハビリテーション学部教授)
・「教会と私」 國井義郎(法学部講師)
・「どんなときでも」 佐藤真史(日本基督教団東北教区被災者支援センター・エマオ 教団派遣専従者)
・「ボランティアのすすめ」 渋山照夫(学生支援センター課長)
・「新入生の皆さんへ」
「新入生の皆さんへ」とあるのは、本学の建学の精神「敬神愛人」について、創設者クライン博士について、そしてチャペル行事のご案内などが載っています。
ぜひお手に取ってご一読ください。
ところで名古屋キャンパス周辺は桜が見ごろになりました。
4月1日の入学式は満開の桜でむかえられそうです。
すでに先週のことですが...
2015年3月18日、仙台で開催された第3回国連防災世界会議のパブリックフォーラム「『復興支援インターン』に関するシンポジウム」(主催:復興大学災害ボランティアステーション、共催:復興庁宮城復興局)で発表する本学の学生さんの引率でいかれた先生からお土産をいただきました。
長い説明になりましたが、こちらがお土産の柏屋薄皮小饅頭です。
一口大で食べやすくていくつでもいけてしまいます。
こしあん と つぶあん があるようです。これはこしあんでした。
ごちそうさまでした。
復興支援インターンに参加した学生さんの活動、東北の方々のことを覚えて。
こんにちは!!2月再登場の加藤勇斗と中村文乃です(*^^)v
今日のブログの題名は「レモンの」ということですが、出勤日じゃないのにレモン君がヘルプできてくれました。はい、ただそれだけです!!因みに秀くんは13時からボランティア出勤してくれました。ありがたいです。
今日は、今までにないくらいの、たくさんの3年生がキャリアセンターに足を運んでくれました♪
話を聞いていると、大学で頑張ったことはあるのに短い文章でまとめるのが苦手、具体的に書くのが難しいなど様々な悩みがありました。
3月の選考開始まであと少しなので、履歴書作成や面談の練習に一生懸命でした。私たちサポーターもできるだけわかりやすいアドバイスをしていくので、まだ3月のエントリーまでに準備が足りてないなの思う方はぜひ足を運んでください。
PS レモン君が私たち2人を加藤君はニンジン、中村はトマトと名付けられました。
許せませんヽ(*`д´*)/
リーダー見てるかな~~~レモン君と仲良くしてね~♪
レモン君が会いたがってますので是非キャリアセンターへいらしてください!
ちなみに明日はレモン君の出勤日です!公務員志望の方は是非!
けんけんです!
勉強がしたくて半年留年し、秋に卒業しました。
何が勉強したかったかというと、「いじめ」について勉強したかったのです。
とある人との出会いからいじめに関心を持ち、
それを防ぐために何か活動できないかと、勉強するために留年しました。
留年している間に何をしていたかというと、
心理学の勉強であったり、無料の塾でボランティアをしてみたり、
冒険遊び場やプレーパークといった子どもの居場所にいってみたり、
足と頭を使って、勉強していました。
いろんな人に出会いました。
発達障害者、貧困家庭、精神疾患を抱える人・・・
そんな人たちに出会っていくと、一体この社会のなにがどうさせているのか
疑問に感じざるをえません。
そして、この世界において一体なにが正しいのか。
それがよくわからなくなってくるのです。
一般的に努力をすることは良いこと、という考えが日本社会に渦巻いています。
もちろん多くの人の努力によってこの社会は成り立っているわけです。
でもその努力の結果、他人の権利を奪ってしまったり、
社会的な地位やアイデンティティを奪ってしまうこともあるわけです。
努力は必ずしも人のためになっているとは言えないのです。
黒子のバスケ脅迫事件をご存知でしょうか。
被疑者は子どものころに親から虐待を受けていました。
人は子どものころに世界観を獲得していきます。
子どものときに「世界は苦しい場所だ」という世界観を獲得すると、
それが大人になっても続いていくのです。
子どもころに親や先生、友だちから愛情を受けていると、
安定した精神を築くことが出来るのですが、
脅迫事件の被疑者のように、子どものころに虐待などを受けていると、
大人になっても不安定な精神状態が続いてしまうのです。
「人に迷惑をかけてはいけない」
これも一見正しそうで、そうでもない教えです。
そもそも人に迷惑をかけずに生きていくことは不可能です。
それに迷惑をかけなければ、いいという考え方は、
他者とのつながりを一方的に断絶してしまう危険性があります。
そんなことを言い始めたら、こどもに教育なんてできないんですけどね(^^;
この世界には正しそうで正しくないことはたくさんあります。
こうだと断言するのではなく、一緒に考えるスタンスをとってみてください。
そしてあなたの意見、そして私の意見と認め合うことも大切だと思います。
以上、けんけんでした。
あ、本の紹介してない(汗
『こころのウイルス』という本を紹介します。
この本は自分が持っている世界観を書き換える方法が載っています。
ぜひ読んでみて下さい♪
【学生サポーター:けんけん】
2014年度第4回宗教講演会を11月21日(金)に瀬戸キャンパスA2教室において開催しました。
「スローワーク ~被災地のいまとこれから~」と題して日本基督教団東北教区被災者支援センター・エマオ教団派遣専従者の佐藤真史先生が一時間半近く、プロジェクターを使って大変わかりやすくお話くださいました。東日本大震災で被害に遭われ今も多くの課題を追いつつ暮らしておられる被災地の人々の現況について、講師の活動を中心に説明くださいました。
途中10分程度、本学4年生の男子生徒が実際にエマオを通じて経験したボランティアの現状についても実体験として話していただき、大変有意義な講演会となりました。印象深かったのは、被災地は復興していなくて、さらに深刻な状況に陥っている面もあると講師が強調されていたことでした。