「レント」と一致するもの

なんで灰の水曜日?

 さて、レントの初日のことを"灰の水曜日"といいますが、なんで"灰の"なんでしょうか?
それこそテーマカラーのムラサキの水曜日、受難という言葉っぽく赤、いや黒でもありかも。
なんでグレー?
白でも黒でもなくグレー?
いっそ闇の水曜日とかでもいいのでは???

と、色の話だと思うと混乱してきますね。
でも灰色の水曜日じゃなくて灰の水曜日なんです。

これは悔い改めの期間と関係があるんですよ。
キリスト教がキリスト教になる前、ユダヤ教の時代から、悔い改めが行われてきました。
悔い改めの際には、粗末な布をまとって、灰をかぶるまたは灰の上に座るなどをしていました。この日に灰で額にしるしをつける儀式が行われるようになったためです。
灰色な気分になる水曜日とかではなく、悔い改めの初日=灰を付ける日だから灰の水曜日と呼ばれるわけですね。

46日間?

 ところで、なんでレントは46日間なんでしょうか?まさかアイドルグループの先取り??
えー、46日間のうちイースターまでの日曜日を抜くと40日になります。
40日はキリスト教にとって準備を十分にするための目安の期間です。
キリスト教では、クリスチャンになるための儀式として洗礼(バプテスマ)があります。
それまでの自分から、イエス・キリストの死と復活によって与えられた新しい命を生きるようになる、とってもとっても大切な儀式です。
これはいつでもやれないこともないといえばないんですが、イースターやクリスマスなど、キリスト教にとって大切な日に洗礼式を行うことが一般的です。生まれ変わるのにただぼやーっと過ごさず、洗礼を受ける前に自分の罪を悔い改め、準備する期間というわけです。

また、すでに洗礼を受けてクリスチャンになった人も、自分はベテランだからとあぐらをかかず、初心にかえって悔い改める期間でもあるわけですね。

ですからイースターの前はレント、クリスマスの前にはアドヴェントの期間があるんです。
そしてこの「悔い改める」、「待つ」、といった意味を表現するのがムラサキ色なので、レントとアドヴェントのテーマカラーが同じムラサキ色になるってくるというわけです。

かなーり日付が変わる訳

 もう2018年になって2か月にもなるのに、書類に2017年と自信を持って書きました(すぐ直しました)。そんな日付オンチにとって、かなーり手ごわい、キリスト教の暦についてご紹介します。ちなみに前回の記事とつながっていますので、ぜひそちらを先にご覧になってくださいね。

レントの初日を"灰の水曜日"という特別な呼び方をするんですが、この日はイースターの46日前と決まっています。
イースターはイエス・キリストが十字架の死から復活したことを記念するキリスト教にとって最も大事といっても過言ではないお祭りです。
そのイースターが日曜日なので、必ず初日は水曜日になるんですが、いかんせんイースターが毎年3月~4月のどこかに移動するので、つられて毎回変わります。
ちなみに今年は4月1日ですが・・・前後数年のイースターの日付は・・・

2016年3月27日
2017年4月16日
2018年4月1日←今年
2019年4月14日
2020年4月12日

年度で考えると、2016年度は一度もイースターがない年になるんですよ!2015年度中の3月にイースターが終わり、2017年度になった後の4月に次のイースターがきています。
こんなわけで4月で年度がかわる学校現場で取り上げるのが難しいイースターなんです。今年は新学期の授業が開始前に終わってしまいます・・・。
いや、でも、だからこそ、このブログで盛大にレント、イースターをとりあげていきますよ!ということで、次回からまったりとレント特集開始しますよ。

この時期なにしてるの?

 クリスマスが終わってだいぶ経ちましたが、クリスマスはキリスト教っぽいよねーと思う方、それ以外の時期、キリスト教ってなにしてるの?
と、いうと、クリスマスの時期はイエス・キリストの誕生、そしてこれからの時期はイエスの十字架の死を思う季節がきて、復活を祝うイースターがきて、教会の誕生を祝う季節がきて・・・とキリスト教の1年はイエスの人生と教会の歩みにそって進んでいくんですよ。

来週の水曜日、2月14日から前述のイエスの十字架の死を思うレント(受難節)という季節が始まります。
レントの季節は毎年2月~3月のどこかの水曜日から始まります。そう、毎年日付が変わるのです。
というわけで、明日はレントの日付のナゾについてご紹介します。

クイズdeクリスマス 最終問題答え合わせ

 クイズの答えはいつものように続きを読むからご覧ください。

クリスマスの物語をふりかえったところで、近々イエス・キリストの十字架への道のりを紹介していく予定です。
誕生してすぐに、死ぬ場面の紹介、なんてこった。
途中の人生(30年ほど)はないのかと・・・実はキリスト教の年間の暦でもクリスマスの時期が終わるとすぐに十字架での死を思うレント(受難節)に入るんです。なんてこった(二度目)。
クイズが終わっても、特に行事がなくても・・・、春休み中も更新を継続するので、ぜひご覧くださいね。

おれがついてるぜ

どうも、好きな所ジョージは「笑ってこらえて」の伊藤です。
あ、でも「はじめてのおつかい」も好きだ...世田谷ベースも......

所ジョージさんは自分の趣味を仕事に出来て尚且つ人気タレント...すごいですねぇ
皆さんの周りにもそんな人気者はいらっしゃいますか?
リーダーシップがあり、常に一番で、ヒーローで、誰かのお気に入り。
ひょっとしたら部活やバイト、ゼミや友人の中であなたが「人気者」かもしれません。

ですが誰もが羨む人気者のあなたの前に、あなたよりも優れた人が偶然現われたら?
そいつはあなたよりもリーダーシップがあり、一番で、ヒーローで、誰かのお気に入り。
部活やバイト、ゼミや友人の中であなたより人気者。ですがあなたとは気が合わない。
あっという間に周囲の人を魅了していくそいつにあなたは何を思うでしょう。
劣等感、嫉妬、悔しさ...胸の奥からドロドロと薄ら暗いものが出てくるかと思います。

今回は誰もが経験するであろうそんな薄ら暗い気持ちと向き合った作品を紹介します。
それがこちら......
トイ・ストーリー [DVD]

あらすじ:あやつり人形のウッディは、アンディ少年の大親友だった。しかし、最新型ロボットのバス・ライトイヤーがやってきて、アンディのお気に入りになってしまった。ションボリするウッディ。そしてある日、ひょんなことから外にとび出してしまい...。 (Amazonより引用)

はい。あそこまで前振りしてからのトイ・ストーリーです。
そうです。所ジョージから冒頭のも含めてトイ・ストーリーを紹介する為です。

私たちに近い世代のディズニー作品で、何度か地上波で放送し、ディズニーランドでもアトラクションができたこともあり、割と有名な作品かと思われます。中には「子どもの頃に見た」という方も多くいるかと。

ということもあり大学生にもなってディズニー映画をオススメされてもなぁ...
なんて思う方もいるでしょうが、敢えて声を大にして言いたい。
「大学生だから見直してみよう」
大学生だからこそ物語の本質、テーマが読み取れるはずです。
あらすじにもあるようにウッディは最新型のバズに「お気に入り」という座を奪われてしまうとありますが、これは先程書いたような自分よりも優れた相手、新しい存在に居場所や立場を奪われていく。というディズニーらしからぬ薄ら暗いものです。

そしてウッディにとって残念なことにバズは気に食わない奴ではありますが、決して悪い奴ではありません。バズ自身はウッディに対し悪意も敵意も一切なく、寧ろ自身を嫌うウッディを不思議がっているほど。

勿論それ以外にも様々なテーマがこの作品には込められていますが、今回は割愛。

というわけで映画「トイ・ストーリー」
何かしらでうまくいかず疲れた方、もしくは久々に見てみたいと思う方にオススメです!

以上、3を観に行ってガチ泣きした伊藤でした。

(学生サポーター:伊藤)


こんにちは。学生サポーターの おりぃ です。

 

映画といえば24fps(Frames Per Second)での撮影が長年の常識です。

動画の仕組みはパラパラ漫画と同じで、いくつもの画像を次々に表示することで動きを表現しています。

1秒間に何枚の画像を表示するか。それを fps という単位が表しています。

 

例えば24fpsの動画よりも48fpsの動画の方が、48fpsの動画よりも60fpsの動画の方が、滑らかな動きを表現できますが、

映画業界では、映画館の機材などの問題もあるようですが、必ずしも高いfpsが好まれるわけではないようです。

 

そのためか、古くからあらゆる映画が24fpsで撮影されてきました。

 

ところで、学術情報センターにも所蔵されている、映画「ホビット」ですが、

この映画はそんな映画界の常識を覆す、48fps以上(Higher Frame Rate、頭文字をとってHFRと呼ぶらしい)で撮影されたそうです。

DVD等でこのHFRが堪能できるのかは確認していませんが、YouTubeの48fps版トレイラーを観てみると、良くも悪くも新鮮味を感じました。

 

なんだか映画っぽくない。というのが印象です。

 

48fpsで撮影しているということは、シャッタースピードは96fpsが基本(というわけではないけれど)でしょうから、写真で言えば1/100秒とほぼ同じです。

1/100秒は、動きのある被写体もブレが少ない状態で記録できるスピードですから、この辺に違和感を感じる要因があるのかもしれません。

大きな岩が落下する映像で、その岩があまりに明瞭に映ってしまうと、まるで張りぼてを動かしているかのようにも見えてしまいますから。

 

これが単に24fpsの映画に見慣れていることからくる、不慣れの問題なのかもしれませんが。

兎にも角にも、この作品が今後の映画の常識を変えていくかもしれませんね。

 

20世紀初頭のサイレント映画時代は15fps程度であり、それが24fpsになり、今日ではそれよりも高いフレームでの映画製作が試されています。

映画好きな皆さんは、このフレーム数の問題、どう考えますか?

 

人気映画「アバター」の次回作は、このHFRで撮影される予定だと監督が発言しているようです。

どのような絵になるのか。最新作の公開が楽しみです。

 

 

(学生サポーター: おりぃ)

ホワイトガーデン

 名古屋キャンパスチャペル周辺はなんじゃもんじゃとコデマリが満開でまるでホワイトガーデンです。

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ちなみに今の復活節という教会の季節のテーマカラーは白なんですよ。偶然にもぴったりの色でいろどられています。

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明日からGWですね。ブログの更新とチャペルの行事もおやすみです。次回

は5月8日(月)です。ではその8日のオルガンアワーのご案内です。

バロック時代のレント・イースター曲特集第二弾をおおくりします。
メッセージもお楽しみに!

オルガンアワー詳細
日時 2017年5月8日(月)12:40~13:10
場所 名古屋キャンパスチャペル

それでは良い休日をおすごしください。

ゆがんだ真珠の音楽

 週明け月曜日のオルガンアワーではバロック時代のレントからイースターの曲を予定しています。
バロックは「ゆがんだ真珠」とか「いびつな真珠」という意味です。歴史を縄文時代、弥生時代というふうに区分するのと同じように、芸術も年代と音楽的な特徴によって区分されています。

バロック時代は17~18世紀のなか頃の期間です。バロック時代の中心的な作曲家といえばJ.S.バッハですが、バロック時代はプロテスタントのオルガン曲が盛んにつくられ、J.S.バッハ作品以外にも素晴らしい作品をたくさん残しています。

日時 2017年4月24日(月)12:40~13:10
場所 名古屋キャンパスチャペル

キリスト教センター主事によるショートメッセージもあります。お楽しみに。

受難週

今週はただの普通の週ではなく受難週です。と書くと、なんだか不吉なことが起きそうな不運の続く週なのかと思われそうですが、ちがいます。イエス・キリストが十字架につけられ死に至ることを覚えて過ごす週です。ちまたではすでにハッピーイースター!みたいに祝われていますが、キリスト教的にはまだ今年はイースターになっていないのです。

イースターは春分の後の最初の満月の次の日曜日のことなので...

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4月16日がイースターになります。

そしていまはその直前、受難週なのです。特にそのなかでもカレンダーで濃い紫になっている金曜日は受難日、聖金曜日と呼ばれています。イエスが十字架での死をとげ、墓に葬られたという大切な日です。

以前の記事でレント(受難節)の期間に断酒する、肉を食べない、甘いものを食べない、好物をガマンする、などいろいろな節制をする人もいるとご紹介しましが、レントの期間は長いから何もしなかった人も、受難日だけは断食するとか、この日だけは特別にすごす人もいるんですよ。

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