「十字架」と一致するもの

受難週に聴きたいおすすめの曲!その1

 現在本学でも使用中の『讃美歌21』にはレント(受難節)の曲が23曲入っています。
どれも素晴らしいのですが今回は私の独断でおすすめ曲を3曲ご紹介していきたいと思います。

・311番「血しおしたたる」
元々のドイツ語の曲名は"Herzlich tut mich verlangen"です。
受難の讃美歌といえば絶対にコレははずせない!といえる代表曲です。このメロディーを使っているので有名なのがJ.S.バッハのマタイ受難曲です。他にも多くの作曲家がいろいろと作品にしています。元々は恋の歌だったそうですが、このメロディーに十字架の上にいるイエス・キリストの苦しみを生々しく描く歌詞が合わせられ、多くの人の心に残る曲になりました。

歌詞を存分に味わうには日本語の讃美歌の合唱のものがおすすめです。

受難週

 今度の日曜日、3月20日は棕櫚の主日(詳しくは灰になる前は...をご覧ください)です。ということで来週は受難週になります。
受難週はレント(受難節)のクライマックスともいうべき一週間です。以前UPした説明ですが、受難週からイースターへはこんなふうに進んでいきます。

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イエス・キリストが救いのためにこうして十字架への道を歩まれたことを心にとめて過ごせたらと願っています。

イエスもしていたアロマテラピー

 女子力(!?)UPを狙っているわけでもないのですが、母がアロママッサージをやってもらっているのを見てからアロマにちょっと興味がわいています。お店屋さんでもアロマディフューザーが置いてあったり、気になる存在です。私が子どもの頃なんて「アロマ」という用語がなかったような...街中で見かけるハーブはせいぜいミント(とはいわずに薄荷って呼んでました)ぐらいで、アロマテラピーなんてここ10年前ぐらいから聞くようになった気がします。

でも実はそんなアロマテラピーを2000年前のイエス・キリストが受けていたのです。

マタイによる福音書26章6~13節にそのエピソードが載っていました。
食事の席で一人の女性がイエスに高価な香油を注ぎました。弟子たちは「もったいない」と女性をしかりましたが、イエスは「私を葬る準備をしてくれた」と言ったという場面です。

香油、まさにアロマオイルです。
ラベンダー、ローズマリー、タイム、セージ、サフラン、ヒソップなど多くのハーブが地中海原産だそうです。イスラエルも地中海に面しているのでハーブが身近だったようです。旧約聖書の時代からハーブが登場しています。

ちなみになんで"葬る準備"なんて縁起でもないようなというかネガティブなことをイエスが答えているのかというと、この当時、遺体にはアロマオイルを塗って香料と一緒に埋葬するということが行われていたからです。そして実際にイエスは香油を注がれて数日後には十字架にかけられて墓へ葬られることになったのです。

慎み深いイエスの乗りもの!?

 前回の記事の最後に"慎み深い"と書いたのでその補足になれば...という今回の記事です。
イエス・キリストはエルサレムという当時の中心都市へ行き、そこで十字架にかけられるわけですが、そのエルサレムに入る時にイエスが乗ったものがあります。
さて、次の1~5のどれでしょう?


1.馬
2.三輪車
3.ラクダ
4.子ロバ
5.弟子たちの肩車






答えは...







4.子ロバでした!

イエス・キリストがエルサレムに来た時に人々が「ダビデの子私たちを救ってください!」と喜んで大歓迎しました。このダビデというのはイスラエルが一番強くて周りの国に支配されていない時代の王様の名前です。当時のイスラエルはローマ帝国の支配下にあったので、エルサレムの人たちが救世主として望んでいたのは"武力でローマをやっつけてくれるダビデのような強い人"でした。


でもイエスは着飾った軍馬に乗って華々しくエルサレムへ入りませんでした。イエスは戦争をしてローマを追い払うためにやってきたのではありませんでした。イエスは子ロバに弟子の上着をかけて乗ってやってきました。ロバは荷物を運ぶために飼われています。ましてや子ロバじゃあ戦場に行けるわけがありません。平和と人に仕えるという奉仕の象徴に乗ってやってきたのです。
イエス・キリストは神の子として華々しく人の上に立つのではなく、愛をもって人に仕える生き方をしめされたのです。

レントなTop画像の説明 その4 いたーい冠

 ヘンデル作曲のオラトリオでメサイアという作品の中に、ハレルヤという曲があります。よくテレビなどでも使われているので耳にしたことがある方も多いと思います。ハレルヤの中でイエス・キリストを"King of Kings"つまり"王の王"と表現しています。そんなイエスが生前につけた冠はただ一つ、こんな冠でした。

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これはイバラでできた冠です。
王の王と表現されるイエスがかぶったのは人々があこがれるきれいな王冠ではなくトゲだらけのイバラでできた王冠でした。
十字架にかけるためとらえられたイエスに兵士たちがかぶらせたものです。兵士たちはイエスを「ユダヤ人の王」と呼びバカにしました。イエスはただ十字架という残酷な処刑をうけただけではなく、そこにいたるまでに棕櫚の葉で大歓迎した民衆から「死刑にしろ」とさけばれ、ユダに裏切られ、弟子たちに見捨てられ、馬鹿にされました。でもイエス・キリストはそんな人たちのためにも十字架にかかられたのです。

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