「イースター」と一致するもの

暦を紹介 その8

前回までの復習としてキリスト教の暦(こよみ)はイエス・キリストの生涯を誕生のエピソードからたどっていくようにできていて、死と復活に関わる暦を紹介しています。
死と復活に関わる暦はこちら↓

1.  四旬節(受難節・レント)
・灰の水曜日
・受難週
(日曜日) 棕櫚の主日
(木曜日) 洗足木曜日
(金曜日) 受難日(聖金曜日)
2. 復活節
・復活日(イースター)
・昇天日

死ぬまでの四旬節(受難節・レント)と復活してから復活節の2つの季節があります。
今回は1. 四旬節の中の受難週の説明をさらっとしていきたいと思います。

受難週と書くと、なんだか不吉なことが起きそうな不運の続く週なのかと思われそうですが、ちがいます。イエス・キリストが十字架につけられ死に至ることを覚えて過ごす週です。詳しくは
受難週(聖週間)について学ぼう
をはじめ、「受難週」でブログ内検索していただくとあれこれ出てくるんでそちらをご覧いただいて。

日曜日に当時の中心地エルサレムという都に到着して、大歓迎を受けます。今でいうレッドカーペットを敷いてVIPをもてなすように、人々が上着や棕櫚(しゅろ)という植物の葉を道に敷いたので棕櫚の日曜日。イエスは高級車ではなく子ロバに乗って登場します。
それなのに金曜日には十字架に架けられて死刑にされるのですねー。

ということで、金曜日は受難日、聖金曜日と呼ばれています。イエスが十字架での死をとげ、墓に葬られたという大切な日です。日本的な感覚でいうと命日でしょうか。この日だけ特別にテーマカラーは赤!

近頃は受難週の土曜日を聖土曜日と呼ばれていることが増えています。それまでもあったけれど多用されていなかった言葉が気が付いたらごく当たり前に使われていたりしますからねー。また数年後には色々変わっていたりして・・・。

(伝道師じゃないほう)

暦を紹介 その7

キリスト教の暦(こよみ)を紹介していこうという企画、その7です。
さて、前回までの復習としてキリスト教の暦(こよみ)はイエス・キリストの生涯を誕生のエピソードからたどっていくようにできていて、死と復活に関わる暦を紹介しています。
死と復活に関わる暦はこちら↓

1.  四旬節(受難節・レント)
  ・灰の水曜日
  ・受難週
   (日曜日) 棕櫚の主日
   (木曜日) 洗足木曜日
   (金曜日) 受難日(聖金曜日)
2. 復活節
  ・復活日(イースター)
  ・昇天日

死ぬまでの四旬節(受難節・レント)と復活してから復活節の2つの季節があります。
今回は1. 四旬節について。
と、書いておいてなんなんですが、私としては四旬節より受難節かレントの方が呼び慣れているのですが・・・四旬節が主流になってきているようなので、それで今回は四旬節で紹介していきます。

四旬節、しじゅんせつと読みます。
四旬は40日という意味です。
復活日(イースター)の46日前からなんですが、日曜日を除くと40日前の水曜日(灰の水曜日)から復活日の前日(聖土曜日)の期間をさします。イエス・キリストの十字架の死(受難)をおもって過ごす悔い改めの季節です。日曜日を除くのはイエスが復活した曜日でイエスの復活を喜んで記念する日ということで除かれています。

大切なイエスの苦しみを思って過ごすということで、贅沢をしない、例えば肉を食べないとか、断食するとか、断酒するとか、パーティーの自粛が行われていました。昔は厳しく節制するものだったようですが、私の周辺の感覚でいうとクリスマスにツリー飾るかんじでお菓子やめるとか、勉強するとか、なんとなく節制してイエスの受難を思い起こしながら過ごす時期ってかんじです。
テーマカラーは紫色です。これ誕生に関わる暦の待降節(降誕前節、アドベント)と同じ色なんですねー。

そんな四旬節、いつからいつまでかの基準になる復活日が、「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」と決まっているので、毎年日付が変わってしまいます。早くて3月23日、遅いと4月25日、一か月以上も復活日が移動するので四旬節も早くて2月4日、最も遅い場合は3月10日がスタートになります。その四旬節の初日を「灰の水曜日」と呼びます。長くなったので詳細は次回!

(伝道師じゃないほう)

実は身近なキリスト教? 暦を紹介 その1

今回からキリスト教の暦(こよみ)を紹介していこうという企画、その1です。
「いや、キリスト教の暦っていわれても関係ないし」とおっしゃるなかれ、みなさん「クリスマス」聞いたことない人はいないのでは?最近では「イースター」というものも市民権をえているような。クリスマスやイースターはキリスト教のお祭りなんです!
実は身近だったのかも。ということでぜひご覧ください。

キリスト教の暦(こよみ)はイエス・キリストの生涯を誕生のエピソードからたどっていくようにできています。

ざっと3つにわけてみました。

① 誕生
② 死と復活
③ その後

で、これにだいたいの時期をはめると。

1. 誕生     冬
2. 死と復活   春
3. その後    夏・秋(ちょっとだけ早春の頃にもある)

こんな感じです。
さ、ここまではイメージできましたか?
それではちょっと気が重いのですがこれから紹介していくものの一覧を載せてみます。

koyomi003.jpg

はい、ドドーン!って感じですね。
見慣れない言葉が並んでいると拒絶されるのではないかと心配ですが、これを次回から少しずつ紹介していきます。

※プロテスタントでは名称などが統一されてないので、ここで紹介したものと異なる場合もあります。ちょっと前までそんな呼び方してなかったということもよくあります。そのまとまりのなさが良いところでもあるので、Aさんは〇って言ってたのに、Bさんは◆って言ってて、Cさんはそんなものないって言ってる、というゴチャゴチャも楽しんでください。

(伝道師じゃないほう)

チャレンジ!

さて、毎日一本ずつ #アホな動画 を投稿することになったようですね。

イースターの大事な礼拝(イースター云々は以前の記事をご覧ください)、私が所属している教会では無観客(キリスト教では無会衆と表現するんですが、わかりやすく無観客って書いてみました)礼拝をネット配信で視聴するという方法で行われました。
キリスト教センターでも通常のチャペルアワーが中止になっている今、ネット配信するべくちゃくちゃくと準備中です。新しいチャレンジです。
いつも通りじゃない、できないことが多いからとあきらめて暗い気持ちで過ごすより、創意工夫をして新しいことを始めるチャンス!ととらえて成長していきましょう。
できないことに×をつけるより、できることに〇つけてみましょう。と、なんか自己啓発本に書いてありそうなしめくくり・・・。動画投稿もそんなチャレンジの一環?ぜひご覧ください。

ところでイースターって・・・

イースターの日付は毎年変わるんです(イースターとはなんぞや?は前回の記事をご覧ください)。
イースターは春分の日を過ぎて最初の満月の次の日曜日ということに決まっています。今年は3月20日が春分で4月8日に満月になったので4月12日(日)がイースターでした。ちなみに2021年は4月4日、2022年は4月17日というように変化していきます。覚えられないので逆に毎回調べるからうっかり忘れちゃうなんてことがないのが良いかも!私、誕生日とか記念日的なもの忘れがちでしてね・・・よく考えたら他にもいろんなこと忘れがちでした・・・うっかり。

Happy Easter !!!

こんな時期に不謹慎なという気もどこかにはあるのですが、それでもあえて言わせてください、皆さまイースターおめでとうございます。
イースターはイエス・キリストが十字架の死から復活したことを記念するキリスト教の最も重要な祝日です。残酷な十字架刑でイエスの命が奪われた大きな悲しみや絶望が、復活によって大きな喜びへと変えられた日です。神さまはどれだけ絶望的な状況でも"その後"を用意してくださる方だという希望を告げるのがキリスト教の福音だからこそ、イースターの喜びを伝えたいと思います。
あらためてHappy Easter !!!

受難節 と 3.11

先週の水曜日から、キリスト教の暦では「受難節」という期間に入りました。

受難節というのは、他にも教派によって「四旬節」や「大斎節」など様々な呼び方があるのですが、今回は「受難節」という名称を使っておこうと思います。

「イースター」(イエス・キリストが死から復活されたことをお祝いする日)までの40余日、教会では、イエスの苦しみと十字架上での死を覚えつつ、悔い改めの心をもって過ごしていくこととなります。

受難節の期間は「紫色」がテーマカラーとなります。「紫」というのは、キリスト教では、高貴な色であるとともに、"回心"や"悔い改め"を表す色としても理解されており、この時期には祭服や会堂の飾りなど様々なところに用いられます。本学のチャペルの講壇掛けも、ご覧のとおり「紫」に変えておきました。

紫の講壇かけ.jpg

無実であったイエスが十字架上で処刑されたのは、人間の心の弱さの象徴であった...。キリスト教という宗教が「十字架」というものをシンボルとして掲げているのは、イエスの死と復活を覚えるのと同時に、人間と言う存在がいかに小さく弱いかを表しているとも言えるのかもしれません。悔い改めの期間である「受難節」の日々を、自らを省みる時として過ごせますように。


ところで、今日は3月11日。2011年の今日、この日本を「東日本大震災」という未曽有の出来事が襲いました。今日で8年が経過したことになります。

地震によって引き起こされた津波は、東北の街を次々に飲み込んでいき、車や建物と共に、たくさんの尊い命をさらっていきました。

避難生活を余儀なくされている方々は、昨年よりも2万人以上減り、5万4000人と発表されています。けれどもこれは、自主避難者の人数を計算に含めないようになったからであり、正確な数字とは言えません。

原子力発電所の事故により、東北の地は放射能によって汚染され、人が住めない環境に変えられました。現在、避難生活者の人々を中心にして、国と電力会社を相手取り損害賠償を求めて集団訴訟が行われています。なお、放射線量が高い地域に住んでいた人々の半数は、もう故郷には戻らない(戻りたくても戻れない)と考えているそうです。

いよいよ来年に開催される予定の「東京オリンピック」。これは元々、承知の段階から「復興五輪」という大きなテーマを掲げ、世界に声高に呼びかけたはずでした。けれども、今となっては「復興五輪」という言葉を見聞きすることはほとんどなくなってしまいました。東北の復興とオリンピックの開催は、いつから別々のものとして考えられるようになってしまったんでしょうか。「東京オリンピック」とは、一体何のために開催されるのでしょうか...。

地震や津波は、人間の力ではどうすることもできません。
けれども、その後に起こった「原発事故」などの"人災"は、(上記の集団訴訟で判決が下されているように)あらかじめ予知できたはずです。また、あのような恐ろしい事故を起こしてしまったにもかかわらず、各地の原子力発電所は、何事もなかったかのように次々に再稼働されていっています(2018年度には新たに5基が再稼働され、現在9基が運転を再開しています)。

「東日本大震災」という出来事自体、時間の経過と、また毎年のように起こる各地の災害により、徐々に人々の記憶から忘れ去られようとしています。けれども、避難生活者の方々や、この先何十年何百年も収束することがないであろう放射能汚染、東北の復興を後回しにしている国の現状を想うとき、「東日本大震災」は、今も継続して起こり続けている出来事であると言わざるを得ません。

回心と悔い改めの期間である「受難節」、そして9回目の3.11を迎えている今日この日、いま一度、人間の力の弱さを自覚しつつ、本当に神さまの御目に適う生き方を目指して、歩みを進めていく決意を新たにしたいと願います。

私たち一人一人の心の目が開かれますように。
そして何よりも、被災された人々、避難生活をされている人々、復興や支援のために力を注いでおられる人々の平安を心からお祈りしております。

ペンテコステ

 明後日はペンテコステというクリスマス、イースターとならぶキリスト教の三大祭りの一つをむかえます。
日本語では"聖霊降臨祭"と書きます。読んで字のごとく、聖霊が降ったことを記念する日です。
どんな出来事があったかというと、イエスが十字架で死を遂げ、復活し、天へ昇った後、イエスの弟子たちがみんなで家に閉じこもっていました。弟子たちが祈っていると、天から炎の舌のような聖霊がおりてきました。すると、それまで閉じこもっていた弟子たちが街へ出て行って力強く伝道を開始しました。
これがペンテコステ(聖霊降臨祭)のおおまかな出来事です。
伝道を開始した=教会の誕生日 として大切にされています。

週明けのオルガンアワーではこのペンテコステを特集します。
ショートメッセージでは『讃美歌21』の342番「神の霊よ、今くだり」をとりあげます。
ぜひお越しください。

<オルガンアワー詳細>
日 時 2018年5月21日(月)12:40~13:10
場 所 しろとりチャペル
テーマ ペンテコステ


赤い季節がやってくる!

 キリスト教の暦では今は復活節というイエス・キリストの十字架の死からの復活を記念する季節ですが、今度の日曜日(5月20日)にペンテコステ(聖霊降臨日)をむかえ次の季節にきりかわります。
ペンテコステはイースター(イエス・キリストの復活祭)から50日目にあたります。毎年イースターの日程がかわるのでだいたい5月~6月にあります。今年は4月1日がイースターだったのでペンテコステは5月20日なっているわけですね。
季節ごとにテーマカラーがありますが、今は白で、次は赤がテーマカラーになります。
といいつつ、この赤い季節はたった1週間だけ、5月27日には次の季節に移り変わってしまうのです。
しろとりチャペルエントランスホールも季節にあわせてデコレーションをするのでどうぞお見逃しなく!

天にのぼる

 ウッキウキな気分を天にも昇る気持ちというのですが、リアルに天に昇った(死んだわけじゃなく)のがイエス・キリストです。その昇天を記念する日がイースターから40日目にあります。イースターの日付が毎年移動するので今年はちょうど今週の木曜日にあたります。復活したイエスが弟子たちの見ている前で天に昇っていったと聖書に記されています。
そしてその10日後にペンテコステというキリスト教三大祭の一つがやってきます。このペンテコステの話はまたの機会に・・・。
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