「イベント」と一致するもの

『LEARNCH IN THE World』...やっています!


NGU 여러분 안녕하세요!(=NGU生のみなさん、こんにちは!)
ESCサポーター、主幹の重松歩月(法学部法学科4年)です。


教育学習センター(通称:ESC)では、ESCサポーターが中心となって、
ランチタイムに「ランチ=LUNCH」をしながら、
日本の「お・と・な・り」について学んでみよう!』をテーマに、
気軽に楽しく「学ぶ=LEARN」、『LEARNCH IN THE World』という
イベントを行っています。

721日までの毎週木曜日、希館2階・ステューデントルーム1で開催しています。


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630日(木)、記念すべき第1回目が開催され、韓国や台湾など、
東アジアの国や地域を中心に、参加者からの意見を基に、

      ①料理
      ②お金
      ③治安(公安・軍事)

について、さまざまな観点から、楽しく学びました。

今回は、記念すべき第1回目で取り上げられた内容を、ちょっとご紹介します!


         料理


韓国の辛い漬け物といえば、「キムチ김치)」ですよね。

しかしキムチは、初めから辛かったわけではないことをご存知でしょうか。

元々、キムチは、日本の漬け物と同じように、
水と塩などで漬け込まれる「水キムチ」が主流でした。
しかし、16世紀ごろに、当時の日本から「唐辛子」が伝来したことで、
キムチの作り方が大きく変わります。

水キムチ」は、水や塩などで漬け込まれるため、
一見、手間暇掛からなさそうに思えますが、
漬け込む期間が長く、すぐに食べることができません。

一方で、「唐辛子」で漬け込んだキムチは、
唐辛子を塗り込むだけで、出来上がるため、
すぐに食べることができ、大量に作ることもできます。

そのため、16世紀以降、キムチは「水キムチ」から
唐辛子キムチ」へと進化を遂げたと言われています。


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         お金

中国の通貨って、何だと思いますか?

もちろん「」ですよね。

しかし、中国には「」という通貨はありません。

これはどういうことでしょうか?


中国には、日本の中央銀行である日本銀行に当たる、

中国人民銀行」があり、通貨を発行しています。


中国人民銀行が発行した紙幣は、「人民幣」と呼ばれ、

人民幣には「」と言う文字が記されていません。


そうです、中国には、「」と言う通貨は存在せず、

人民幣」が正式な通貨なのです。


よく、上海や香港などにある証券取引所や、国内外のニュースでは、

中国の通貨を「RMB」と表記してありますが、このアルファベットは、

漢語読みの、「Rén Mín Bì=人民幣」を略したものです。



では、「」とは一体何なのでしょうか?

人民幣」には、「」と言う単位が記されています。

」は、画数が多く、非常に書きづらいです。

そこで、「」と同じ漢語読みの発音をする「」が広く用いられ、

今日の日本では、「」自体が中国の通貨として、認識されています。




         治安(公安・軍事)


朝鮮半島には、2つの国と地域があります。

この2つの国と地域は、「休戦状態」ではあるものの、1953年以降、

現在に至るまで「戦争状態」にあります。


そのため、この2つの国と地域では、有事に備えて、

軍事レベルのみならず、市民生活のレベルにおいても、

さまざまな「準備」が為されています。


例えば、地下鉄지하철)。

地下鉄は、日本の地下鉄とは比べものにならないほど、

深いところに設けられています。

これは、有事の際、空爆や空襲が発生した場合に、多くの市民が

逃げ込むことができるようにするためです。


また、全ての地下鉄駅構内には、何百人分の「ガスマスク」が赤いケース

に備蓄され、消火栓の如く、発見し易い場所に設置されています。

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これも、有事の際に、毒ガスや有害物質などから身を護るために

設けられています。


地下鉄以外にも、ソウル特別市(서울특별시)や非武装地帯(DMZ

付近の高速道路や一般道の両脇には、ダイナマイトが仕掛けられた

大きなコンクリートが設置され、有事の際には、仕掛けられた

ダイナマイトを爆破させて道を封鎖し、少しでも敵の侵攻を遅らせる

ための対策が講じられています。


ちなみに、朴正熙政権から盧泰愚政権にかけての「軍政時代」には、

大小問わず全ての橋にもダイナマイトが仕掛けられていました。


こういったものは、旅行で訪れた私たち「外国人」が地下鉄やバスなど

に乗っても、至る所で目にすることができます。

一見、平和そうにみえても、これらを目の当たりにすることで

戦争中なんだ。」と、肌で感じ、そこで生活する方ような感覚で、

現地の事情を理解しながら「大人の旅行」を楽しむことができます!





いかがでしたか、みなさん?

少しでも、関心を持っていただけたでしょうか?


LEARNCH IN THE World』は、721日までの毎週木曜日、

ランチタイムに、希館2階・ステューデントルーム1で開催しています。


みなさんのお越しを、こころよりお待ちしています! 来てね!

それでは、안녕히 계세요.  만나요

=さようなら。また、会おうね!)


出雲

先日、伊勢志摩でサミットが開催されましたね

特にこの辺の地方は規制やら警備やらイベントやら、非日常がやってきて

そして当日はとっても大変でしたね

と言いたいとこなんだけど、僕は当日この辺りにはいなかったのであります

全国、そして世界中が伊勢・志摩に注目しているあいだ、そこから遠く離れた

島根にある出雲大社に行っておりました

当日はその非日常を味わってみたいとも思ったけど、同時に喧噪から離れることができまして悪くなかったです

オバマさんたちがジャンボジェットに乗っている一方で、我々はちっちゃな飛行機に乗り、

小牧→出雲へと旅立ったのでした

出雲の近くに空港なんてあるんですね

その名も「出雲縁結び空港」   勇気のいるネーミングです

 

とはいえ玉造の旅館に泊まりましたので、そこのテレビで

サミットの中継を見ることができてよかったです

参拝前にオバマさんのなかなか素敵な喋りを観れました

 

朝、参拝前にまず「稲佐の浜」へ行きます

 

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ここで自然の美しさに感銘したあと、

敗退が決まった甲子園球児みたいに砂を掻き集めるのです

 

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砂をもって出雲へ

出雲大社は全国にある神社のなかでも特別の地でありまして

まず参拝方法が特殊です 知っていますか

一般的な二礼二拍一礼ではなく二礼四拍一礼であります

 

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最初の鳥居をくぐると下り坂が素鵞川という川辺りまで続くのですが

このような入って下ることは珍しいのだとか

 

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素鵞川を渡ると一気に空気が変わりますねぇ

神社の前や周りに川があるのは意味があって

 水は生気、生命力を表し、清い流れに囲われた場所というのは生気に満ちた場所なのであります

 日本のお城も敵を除けるためだけでなく、生気を維持するために堀があるわけですねえ

 

これが拝殿

 

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この奥に御本殿です

そのあと、本殿の裏がわの素戔嗚(すさのお)のいる素鷲社(そがのやしろ)に砂を持っていきます

そしてもともとある砂をいただいてきました

ここの御祭神である素戔嗚尊(すさのおのみこと)八岐大蛇(やまたのおろち)退治で有名ですね

 

 

そのあとは須佐神社

 

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諸国を開拓した須佐之男命が最後に辿り着いたのがここであります

最期にこの土地に自らの名をつけました

ここがなかなかの秘境であります

なぜなら、須佐神社ともうひとつ、天照社があるのです

神社手前に川があって細い道に沿って橋を渡るとちょうど左右二か所に構えてあります

道を挟んで二つの神社が向かい合っている状態ですね

 

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そしてそのちょうど真ん中でぶつかり合う部分がこれです

この円の中には12の干支が時計のように記してあり、神社に入る前にここで参拝する必要があるのです

 

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どういうことかと言うと、自分の干支の文字の上に立ってお参りします

始めに須佐神社のある方に向かって、そのあと180度振り返って今度は天照社に向かって

参拝します

つまり弟(すさのお)→姉(あまてらす)の順というわけです

 

 

 最後にここ 日御碕神社

 

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ここはもう日本海のすぐそばで日御碕灯台もあります

特徴は日が沈む時の朱色を表している極彩色の神社

そしてここの御祭神も天照大御神素戔嗚尊

互いに向かい合っている状態です

 

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さらに夕日の位置に合わせるような配置になっており、日没を見守るための場所なのであります...

なぜか素戔嗚天照より高い位置に祀られています

この辺りの土地では天照を主とせず、素戔嗚としていることを表しているのでしょうか

 

 

この辺の地域だと伊勢神宮の存在が大きいですが‥

姉の伊勢、弟の出雲

とみれば

両方に行く意味がわかりますね

どっちにも行くことをオススメします

 

出雲や古事記についての知識を知ってから行くのも楽しいっすよ

古事記なんかだと図書館にたくさんあるのでね

 

学生サポーター あっきイ

空で繰り広げられるラブストーリー

ミルフィーユが食べたい・・・

ずっと言っているのになかなか見つからず・・・

未だありつけていないまめこです。

 

こちらも毎年恒例となっております。

「Let's enjoy 七夕」の時期がやってまいりました。

(名称はまめこが今さっき勝手に命名しました。)

 

学情に入ってすぐ左手に七夕コーナーができました。

置いてある短冊に自由に願い事を書いて

これまた自由に笹に飾ってください。

もし、自作の七夕飾りがあればそちらも自由に飾っちゃってください。

 

書いてもらった願い事は、七夕が終わったら然るべき方法で供養してます。

ゴミ箱にポーィっとかしてませんよ。

お空に届くようにしてますからね、安心してください。

 

この時期は悲しいかな、梅雨ですからね。

我々地上人は当日に空を見上げることは難しいかもしれませんが、

きっと当の本人たちは誰の目を気にすることなく

仲良くデートでもしているんじゃないでしょうか(笑)

そんなカップルを週刊誌のように興味本位で追いかけるのではなく

ちょっとそのイベントにあやかってお願いごとだけさせてもらおうと思います。

 

ちなみにまめこのお願い事は・・・短冊でも探してみて下さい。

はい、梅雨にも負けず食欲旺盛のまめこでした。

 

 

名古屋の学生サポーター☆★まめこ★☆

 

日本の「お・と・な・り」を学ぶ


みなさん、こんにちは!
ESCサポーター、主幹の重松歩月(法学部法学科4年)です!



私たち「ESCサポーター」は、希館1階教育学習センター(通称:ESC)のサポーターとして、授業やテストで解らないことなど、みなさんが抱いている不安や疑問を「みなさんと同じ視点」に立って、サポートすることを目的に活動しています。



その一環として、私たちは今回、『LEARNCH』というイベントを開催します!(^^)!


LEARNCH』は、お昼休みの時間に「ランチ=LUNCH)」をしながら、
いろんなことを楽しく気軽に「学ぶ=LEARN)」イベントです!


今回は、『日本の「お・と・な・り」について学んでみよう!』と言うテーマで、
毎週木曜日のランチタイムに、ステューデントルーム(希館2階)で開催します。


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海外旅行に行こうと考えているみなさん、既に海外旅行の経験があるみなさん・・・
遊び」だけの目的で海外に行くのはモッタイナイ(>_<)


LEARNCH』では、ヒストリー、カルチャー、ミュージックをはじめ、その国の裏事情やその国で流行っている話題など、さまざまな観点から、海外でのヒッチハイクやバックパッカー経験が豊富なサポーターである私「重松歩月」が、みなさんを「本気旅」へご案内します(^o^)!!


開催期間は、630日~721日の毎週木曜日です。


みなさん、私たちといっしょに、ランチ=LUNCHをしながら、楽しく、いろんなことを学んでみませんか?



詳しくは、CCS掲示板もしくは教育学習センター(希館1Sプラッツ横)・名古屋キャンパス内に貼ってあるポスターなどをご覧ください!



お待ちしています!(^^)!!(^^)!!(^^)!!(^^)!!(^^)!!(^^)!!(^^)!!(^^)!

!(^^)!!(^^)!!(^^)!!(^^)!!(^^)!!(^^)!!(^^)!!(^^)!!(^^)!!(^^)! 

名古屋市博物館へいこう



こんにちは!

学生支援センター≪S-プラッツ≫です!


6月19日(日)に、S-プラッツサポーターによるイベントが行われます!


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今回は、博物館の学芸員の方に説明して頂きながら観覧できる、

スペシャルツアーです!!

本学学生証があれば、無料で観覧できますので、是非この機会に、

S-プラッツサポーターと一緒に名古屋市博物館に行ってみましょう!



ご参加、お待ちしています!




スタッフ希。


図書館の本を選んでみませんか?

こんにちは。

雨が降ったり、暑くなったり。

梅雨が近づいてきますね。

 

今回は図書館イベントのお知らせです。

 

内容はタイトルの通り、

図書館の本を選んでみませんか?

です。

 

あなたの選んだ本が図書館に所蔵されます。

方法はふたつ!

 

①本屋さんツアー

 ★学生と職員でに出かけ、本を選ぶ企画です!

   日時:6月25日(土) 10:00~14:30

   場所:MARUZEN 名古屋本店 (栄にあります!)

 9:40に栄地下街クリスタル広場に集合し、MARUZENで本を選びます。

 本を選んだあとは栄サテライトキャンパスへ移動してPOP作成を行い、解散となります。

 こちらのコースは昼食+図書カード500円(瀬戸キャンパスの学生は1000円)付きです!

 

②WEB選書

 ★ネットから本を選ぶことができます。

   期間:6月20日(月)~7月6日(水)

   場所:インターネットにつながるパソコンがあるところならどこでも。

 期間中なら自分の好きなタイミングで本を選ぶことができるので、

 本屋さんツアーとの日程が合わない方はぜひこちらのコースで参加してください!

 

もちろん、どちらのコースも図書の購入費は不要です!

授業やレポート作成に役立つ本、気になっていた本、おすすめの本など、

図書館に置いてほしい本を選んでみませんか?

 

応募方法(①・②共通)

   募集人数:各コース10名ほど

   応募期限:6月17日(金) 17:00

   応募方法:白鳥図書館または瀬戸図書館カウンターにある申込用紙に

          必要事項を記入の上、カウンターに提出してください。

 

ご不明な点など、図書館カウンターまで気軽にお問い合わせくださいね♪

みなさんのご応募お待ちしております!

 

 

 (名古屋スタッフ なっしー)

2016年新入生歓迎会


皆さん!こんにちは。

4月18日(月)に、S-プラッツサポーター主催の新入生歓迎会を行いました!

歓迎会では、3つのゲームが行われました。

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最初に新入生みなさんに楽しんでいただいたのは、チームごとで協力して問題を解く

○・×ゲームです。

話し合いながら皆が少しずつ仲良くなりました!

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次に行ったゲームは文字あてゲーム

背中に持った紙に書いてあるお互いの文字を見て、どんな単語かを当てるゲームで、

みんなが力を合わせて解いていきました。

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最後のゲームはジェスチャーゲームでした!

チームの仲間が答えを体で表現してくれるので、友達を信じて、

何がお題になっているか回答していき、どのチームが時間内でもっと多く問題を解けるか!

という対決ゲームでした。

問題が難しかったのにもかかわらず、全問正解したすごいチームもありました。




様々な学部の新入生が参加してくれたおかげで、私たちサポーターにとっても

楽しいイベントになりました。

ありがとうございました!



今後もよろしくお願いします。



ぼぎょん

クラブ・サークルメンバー募集イベントを開催しました



こんにちは!

学生支援センター<S-プラッツ>です。



425日(月)に、お昼休み の時間を利用して

学生支援センター<S-プラッツ>主催で、

「クラブ・サークルメンバー募集イベント」を行いました!



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このイベントは、学生のみなさんが課外活動をより充実して行えるように、

クラブやサークルに加入を希望している学生と、メンバーを増やして活動を

活性化させたいと考えている団体を引き合わせようと企画されました。



各団体の代表者が、それぞれの良い点や活動内容を、

パワーポイントやチラシを作成して、参加者にPRしていました。


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イベント終了後には、加入方法についての質問が寄せられたり、

参加者がチラシを持ち帰る姿も見られ、

有意義なイベントとなりました★ 


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◆参加団体◆ 


アーチェリー部 、陸上部、卓球部、テコンドーサークル 

ボランティアサークル、EARTH 、競技かるた(百人一首) 

韓国交流サークル(韓国語検定) 、フィッシングサークル(釣り) 

On the Road(ロードバイク) 、

-プラッツサポーター(イベント企画) アイリス(学生情報誌発行)




学生支援センター<S-プラッツ>では、

これからも学生のみなさんの課外活動を応援し、

大学生活を楽しめるようなイベントを行っていきますので、

みなさん是非ご参加くださいね。 




スタッフ希。


4/25クラブ・サークル勧誘イベントのお知らせ

 

こんにちは!


学生支援センター<S-プラッツ>です。

 



下記の日程で、


クラブ・サークルのメンバー勧誘イベントを行います。





複数のクラブ・サークルから一度に話を聞けるチャンス!


少しでも興味のある方は、是非ご参加下さい!


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スタッフ希





★Bridge★No.26 萩野 貴史 先生


学生さんと先生を繋ぐ連続企画★Bridge★、今回の先生は・・・

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                                法学部 萩野 貴史 先生です。

萩野先生は、「刑法各論1・2」など、刑法に関連する科目を担当されています。
それでは、先生の思いをご紹介★


 どんな思いをもって、授業(ゼミ)に臨んでいらっしゃいますか? 


僕は、何よりも、授業やゼミを、意外と"面白い"と思ってほしいと考えています。
というのも、「授業やゼミって面白い」と思うことが、色々なことに繋がると思うからです。

僕は刑法学が専門です。
でも、初めからこの分野が面白いと思っていて、それで研究の道を志したわけではありません
でした。刑法学を面白いと思うより先に、ある先生(大学34年次に所属したゼミの先生なの
ですが...)に興味をもったんです。

授業やゼミでの先生の話がとても面白くて、単位の取得には全く関係なく、その先生の各授業に
潜り込んでは同じ科目でも何度も聴講しました。

そして、その先生があまりに所属学会のことなどを楽しそうに話すので、
先生の歩んでいらっしゃる道を追いかけてみたいな、と思ったことが、
今の僕に至るキッカケだったんです。

勉強自体は決して好きではなかった僕が、
大学で「授業やゼミって意外と面白いな」と思ったことが、将来の進路を決めてしまった。
たぶん、今の僕の授業やゼミでのスタンスというのは、この経験がもとにあるのでしょうね。


ここでいう「授業やゼミが面白い」って、1つの意味である必要はないと思うんです。

そもそも「面白い」の種類って色々ありますよね。
「面白い」を英訳しようと思うと、色々な単語が出て来ます。
"interesting" "funny" "amusing"..."exciting"なんていうのもあるかもしません。
「面白い」の意味合いがさまざまであってよいというほかに、「何が」面白くてもいい。

 「判例の事案って面白いものがあるな」とか、
 「学説が理論的で面白いな」であってもいいし、
 「この先生は面白い人だな」でもいいです。

  とにかく、何らかの意味で、
  授業やゼミを面白いと思ってもらうことが大切だと思うのです。



なぜかというと...


まず、90分の授業って、意外と伝えられることは多くないんです。
面白いと思えると、授業で話した以外の情報に自分から接するようになりますし、
必要な時にはそれほど苦労を感じずに努力できます
90分の授業を聴講する以外に、自発的に行動してくれるんですね。


次に、授業やゼミを「面白い」と思ってくれれば、それと同時に、教員にも多少なりとも興味を
もってもらえると思うんです。
これが、進路や生活に関してアドバイスをする時にも役立つのではないか、と考えています。

大学というのは多くの学生にとって社会に出る直前の時期であり、どの先生もそうだと思う
のですが、学年が上がるほど言葉遣いや態度に対して厳しいアドバイスが必要になります。
「社会人になったら、それは通用しない」、「それは、こういう風に直したほうがいい」といった
アドバイスもしなくてはいけない場合があります。



自分が学生の時はそうでしたが、
普段からコミュニケーションの取れていない教員の言葉なんて、正直、受け入れたくないです。
何か言われたら、まず反発したくなる(笑)
事前に人間関係ができていないと、自分の言葉が学生に届かない気がしてしまいます。



授業やゼミを「面白い」と思ってもらうことからスタートして、教員にも興味を持ってもらい、
「皆さんからも積極的に話しかけてもらう⇒こちらからも積極的に話しかける」という
コミュニケーションを通して、人間関係を構築しておく。

そうすることで、
厳しいアドバイスをしなければならないときも、
こちらのメッセージを前向きに受け止めてくれるんじゃないかな、と。



自分が生徒や学生だった頃のことを思い出すと、普段は「面白いな」と思っていた先生、
自分のために多くの時間を割いてくれた先生に、ガツンと叱られた言葉が心に残っているんですよね。

だから、自分も、皆さんに興味をもってほしいし、皆さんと正面から向き合うようにしたい。
大学というのは、高校までのようなクラスが無いですし、ともすると教員と学生との関係が希薄に
なりやすいですから。




ちょっと話がずれるかもしれませんが、普段から実践していることで、
一つ、ポリシーみたいなものを挙げるとすれば、「学生との時間を削らない」でしょうか。

くだらない話も難しい話も、とことん付き合いたい。
僕もできる限り時間を割くので、皆さんも大学時代の貴重な時間を僕に使ってほしい。
それで、できれば「こいつ、面白いな」という興味をもってもらいたい、と。
最近は、「先生、そろそろ仕事したら?」って言われてしまうこともあるんですが(笑)



■先生の授業スタイル


僕の授業は、時おり"劇場型"なんて言われることがあります。
板書はあまりしなくて、授業中は、ドラマや演劇の一部のように、動き回って喋っています(笑)

大学には、色々な人が集まりますので、面白いと思う部分も人それぞれだと思うんです。
なので、様々なニーズにこたえられるように授業を組み立てられればという目標を密かにもっています。

新聞やテレビで取り上げられているタイムリーな話題に関心がある方もいるでしょうし、
身近な先生が登場する事件を素材にする(もちろんフィクションです)ことで、
刑法が遠い界の話ではないと興味を持つ方もいるでしょう。
教卓につっ立って話すのではなく、一つ一つ大きな身振り手振りで説明している僕を
面白いと思ってくれる方もいるかもしれない(笑)

様々な捉え方があるので、できるだけいろいろと取り込み、
そのどこかから「面白さ」をみつけてもらえればいいと思っています。



■刑法の面白いところは?

刑法学は、基本的には、ある行為が犯罪になるのかならないのか、
犯罪になるとしたらどのような犯罪なのか、
そして、どのような刑罰を科されるかを考える学問です。

犯罪になる行為なんて、常識でわかるだろうと思われるかもしれません。


     しかし、法律学一般に言えることですが、
     1+1=2のような、明確な正解がないんです。


授業で取り挙げた例でいうと、「ちり紙13枚を盗んだ人間は、窃盗罪になるか?」が
争われた実際の事案があります。
まぁ、金員を盗もうとスリをしたら、被害者のズボンのポケットからちり紙を抜き取って
しまった、という話なんですけれど。


刑法で窃盗罪は、他人の「財物」を盗んだ場合に成立すると規定されています。
では、ちり紙13枚を盗む行為は「財物」を盗んだといえるのか、そうではないのか。

          
     法律学には、 "これが絶対に正しい"というものが、無い。


だから、もちろん価値観が対立するときが出てきます。
先ほどの例でも、窃盗罪で処罰するべきだと思う人もいれば、
その必要はないと思う人もいるでしょう。


     では、このように価値観が対立した時にどうするのか。


その場合には、みんなが従うルールを1つ決めるわけですから、相対立する価値観の
うちいずれを選択すべきかを考えなければならない。
このとき重要になるのが、その考え方の説得力です。相対立する考えをもつ人に納得
してもらわなければいけませんので、法律学は「説得の学問」などと言われることも
あります。


このとき、
"自分は、なぜこう思うのか"ということをよく整理して、的確に相手に伝えなくてはいけませんし、
 その一方で相手の意見も"こういう見方や考え方があるのか"と受け止める必要があります。


むろん、相手の言い分を何でも受け入れることが重要だというのではありません。
みんなが他人の意見に従うという姿勢では、極論するとそもそも意見が出なくなって
しまいます。

かといって、みんなが相対立する意見を全部はねのけて「自分のルール」を主張する
のでは、みんなが守るべき共通のルールが作れません。


          社会がかかえる問題に対してどのように取り組み、
          自分たちの社会をどう作り上げていくのか―――

          自分の考え方を組み立てたうえで、
          自分の考えに対する様々な指摘や他人の意見に触れ、
          傾聴すべきものがあれば取り入れる。
          そして、さらに自分の考えを深化させる。


そういったところが、法律学、そして刑法学の面白さだと思います。
僕の場合、単に人と喋って、コミュニケーションをとるのが好きなだけかもしれませんが(笑)


■萩野ゼミ


ゼミも、授業同様、「面白い」と感じてほしいのですが、
「面白さ」の質がちょっと違っています。


授業では、「教員の話を聞くこと」に何かしらの面白さを感じて欲しいと思っていますが、
ゼミは、「主体的に行動して自分たちが作り上げる面白さ」を感じてほしいですね。


これは僕の持論なのですが、人って、他人の話を聞くより、自分がしゃべったり
行動したり、"自分が主体的に動いている時"の方が楽しいと思うんですよね。


行動を起こすということは、最初は嫌だったり面倒くさかったりすると思います。

それでも最後に、"ああ、面白かったな"と思えるのは、
やっぱり自分が主体的に行動して、体験した場合だと思うんです。




34年生のゼミでは、各学生に報告の機会が、2週間に1回、必ず回るような
システムをとっています。
具体的には、ゼミ生には僕から検討課題としての"事件"を渡し、それをもとに
ディベートを行ってもらいます。

学生には4つのグループに分かれてもらっていますが、まず、そのうち2つのグループに、
ディベートのテーマとなる"事件"を渡します。
「今回、ディベートのテーマとなる事件はこれです。グループAは、弁護側とします。
被告人のために、なるべく無罪あるいは刑が軽くなるよう、立論してください。
グループBは、検察側とします。(検察官の実態とは異なりますが)今回の事件で
なるべく被告人を重く処罰できるように立論してください。」
と役割分担をしたうえで、各グループは、課外活動(サブゼミ)として関連判例や
学説の調査、レジュメの作成などをすることになります。
こうした事前準備をしたうえで、ゼミ当日にはディベートを行います。

もちろん、ディベートを担当するグループ以外のメンバーにも、
それぞれの立論の後には自由に意見を述べてもらいます。


残りの2グループにも別の"事件"を渡しておいて、翌週には、同じように弁護側と
検察側に分かれてディベートをします。

その次の週は、最初の2つのグループが再び別の事件でディベートするという流れですね。

ゼミ生は、準備⇒発表⇒準備⇒発表の繰り返しです。

隔週で報告が回ってきて、それが終わったらまた次の事件の報告準備ですから、
たぶん忙しいと思いますよ。



また、うちは、比較的イベントを多く設けているゼミだと思います。
単に「主体的に活動してね」と言うだけでは、やはり何をしたらいいか分からない
と思いますので、「こういうイベントをします。これに向けて皆さんは、自分たち
でしっかりと役割分担、準備をして、対応して下さい。」という形で進めています。



例えば、年2回、ゼミ合宿を行います。
行き先の選定・準備・予算など、担当者を中心に、全て学生に運営を任せています。



また、「東海学生刑法学会」というディベート大会にも参加しています。
2015年度は名古屋近郊の5大学9ゼミが参加し、約9時間にわたるディベートが行わ
れました。

本番はかなり長時間にわたりますので、その準備の段階からすでに「大変そうだなー」
と思いながら見ていました。
「自分が学生時代にこんな準備や報告をできたか?」と問われれば、自信がありません(笑

当日、使用するパワーポイントの資料だけで60ページを優に超えますし、
その他に配布用のレジュメも今年は12ページぐらいあったかと思います。

学生の大会ですので、大会の運営についても、各ゼミから2名ずつ代表が集まって
「理事会」を結成し、この理事会が中心となって、全て学生の手で司会進行から
スケジュール作成・管理まで行います。

僕ら教員はゲスト・審査員という形でかかわることになるので、僕たちの大会当日の
お弁当や飲み物の手配なども、もちろん全部学生が行います。



他には、社会見学もできる限り行っていて、2015年度は、刑務所や警察本部、高等検察庁、
少年鑑別所などを見学させていただきました。

僕の教え方が未熟なだけかもしれませんが(笑)、百聞は一見に如かずなんですよね。

僕が、例えばゼミ生に「刑務所はこういうところだ、こんな設備があり、壁は
このくらいの高さで、こんな人がこんな仕事をしている」と100回言うよりも、
実際に現場を自分の目で見てもらった方が、
多くのことを感じ、学び取ってくれるんです。





このように比較的活動的なゼミですが、外部に出て行く機会が多いということは、
楽しい面だけではなく、きつい面もあります。

外に出て人前で話をしたり、社会に出て体験するためには、
それ相応の準備をしなければなりません。

パックツアーに参加したお客さんのように、バスガイドさんについていくだけという
態度では困りますので、基礎知識を備えたり、企画を実現できるだけの十分な下準備
をしてもらいます。


「このイベントに関しては、これだけは絶対にやってほしい(守ってほしい)」と
いうことを、色々と要求しますが、そこはしっかり実行してもらいます。
外部に出ないのであれば、ここまでゼミでやる必要はないかな、とも思うんですが...
教室で教員の話を聞いて、凪いだ海のようなゼミ活動をするのか、
それとも、報告やイベント実現の準備に明け暮れた、荒波のようなゼミ活動をするのか、

どちらが最後に面白かったと思えるのか?」というと、
  荒波を乗り越えた方が面白いんじゃないかな、と(笑)



萩野ゼミのホームページがありますので、こちらも是非、覗いてみて下さい♪


          【名古屋学院大学法学部 萩野ゼミのホームページ                         
                  


■ 先生のお薦め本 

今回は、2冊ご紹介です!
どちらも、誇りと信念をもって仕事に打ち込んだ人たちの物語ということで、
ご推薦いただきました。


IMG_1121.jpg

『歳月』講談社文庫 司馬遼太郎


こちらは、特に法学部の学生さんにお薦めの1冊です。

今は、上下巻の2冊に分かれた新装版が出ています。


江藤新平という方のお話です。


彼は、明治政府で司法卿という役職を務めた人物で、

日本の法制度の整備に尽力した、歴史上も非常に重要な人物です。

写真による指名手配(写真手配)の制度を確立しますが、

佐賀の乱を起こし、なんと自身が指名手配第一号になったのだとか。

歴史の教科書では1~2行で紹介されてしまう出来事の「首謀者」として

知られていますが、その生きざまは非常に興味深いとのこと。


また、江藤が佐賀の乱に敗れた後に、それでも裁判の場で戦おうとしたのに対し、

大久保利通がこれを阻止するくだりもぜひ読んでほしいそうです


刑事裁判における「正しさ」とは何かを考える契機になれば、と。



長編ですが、人物の描写も丁寧で、読み物としても面白いので、

歴史が苦手な人にもお薦めの1冊とのことです。




『フェルマーの最終定理』新潮文庫 

サイモン・シン  青木 薫


フェルマーの定理は、17世紀にフランスの数学者フェルマーが

「私は真に驚くべき証明を見つけたが、この余白はそれを書くには狭すぎる。」

と書き残し、350年近く証明も反例もなされず、長らく数学者たちの頭を悩ませた

ことで有名です。

この本では、フェルマーの定理に挑んだ歴代の数学者たちの戦いと生きざまが

描かれており、これもまた、信念を貫いて仕事に取り組んだ人たちの物語となっています。


数学に関する部分がわからなくても面白く読めたということで、ご紹介いただきました。





 今日の一枚 


今日の1枚は、" 先生の趣味(気分転換) "です!

パン.jpg

萩野先生は・・・なんと、パンを手作りされるのです★★

この中で一番お得意なのは、(撮影するときのものは、窪みをつけるのに失敗した!
とのことですが)写真左下のブレッチェンなのだとか。
「極めよう」としなければ、材料も集めやすく、レシピも単純だから、と(笑)


きゃ~~~美味しそう・・・!!!


他にも、フランスパン、マカロン、パン・ド・ミにツリービアブレッド...
そして、シュトレン

 写真にはないですが、ピタパンなどもよく作るそうです。

なんと美味しそうなパンの数々・・・!垂涎モノですね!!
(取材時に、「先生、どれも食べてみたいです!現物希望です!」という発言を、
なんとかこらえたチョッパー子です。)


余談ですが、先生がご使用中の前掛けは、刑務作業で受刑者が手に職を付ける目的で作成される
縫製品で、これらの製品の売り上げの一部は、犯罪被害者支援団体の活動費用に役立てられる
そうです。


刑法や萩野先生に興味のわいた学生さん、
ゼミ活動をめいっぱい充実させたい法学部の学生さん
それと、パン好きな学生さん(笑)

是非、先生の研究室の扉を叩いてみて下さいね!





次回の★Bridge★も、お楽しみに!




チョッパー子

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