「授業」と一致するもの

 1997年4月、名古屋学院大学大学院は誕生しました。F.C.クラインが名古屋英和学校を創立してから110年目、学部が設立されてから33年目でした。開設当初の研究科長は、経済経営研究科が可児島先生、外国語学研究科が小野先生でした。

 本学大学院は、社会人を積極的に受け入れてきたことから、名古屋の中心に授業が可能な教室を設置し、さかえサテライトと命名しました。サテライトは、当初、松下中日ビルにありましたが、1998年4月に隣の中日ビル7階に移し、授業も昼夜開講制として社会人の勉学への利便性を高めました。2001年に通信制大学院が開設すると、電子メール等をつかって、英語学専攻の院生が全国各地で学ぶようになりました。

 その大学院は、今年20周年を迎えることとなりました。通信制大学院も15周年を迎えました。これまでに博士号を35名(うち論文博士2名)、修士号を1,225名に授与し、微力ながら研究者や専門職業人の育成に貢献しているものと自負しております。開設以来、順調に発展することができたのは、在籍された院生のみなさん、また学内・学外関係者の温かいご支援の賜と、心より感謝申し上げます。

 本学では、これを記念して下記の通り記念行事を行うこととなりました。すでに修了生のみなさんには、ご案内状をお送りしておりますが、郵便事情等でお手元に届いていない場合には、ご一報くださいますようお願いいたします。

○大学院20周年・通信制大学院15周年 記念講演会・祝賀会

 日時 2017年12月17日(日) 15:15~
【第1部】講 演 会 15:15 ~ 17:00(開場14:45~)
(1)場所: さかえサテライト (名古屋市中区栄4-1-1 中日ビル7F)
(2)内容: 日本型人材マネジメントに関する考察~異文化マネジメントの観点から~
(3)講師: 佐野  良雄 氏(名古屋大学大学院経済学研究科教授)
【第2部】祝 賀 会 18:00~19:30(受付17:30~) 参加費:無料
(1)場所: 中日パレス (名古屋市中区栄4-1-1 中日ビル5F)

※参加には事前申し込みが必要です。

講演会・祝賀会へのお問い合わせは、下記まで。
〒460-0008名古屋市中区栄4-1-1 中日ビル7F さかえサテライト
     名古屋学院大学 大学院事務室
      ℡:052-678-4076 FAX:052-242-5341
            E-mail:ngugs @ngu.ac.jp

<授業について>

 授業は現在、ちょうど中間試験が返されたという状況です。どの教科も半分前後のスコアで、少し悔しさの残るものでした。しかし、言語学と英語の授業の内容は回を追うごとに興味深くなってきています。 

 英語の授業の内容は、説得力のあるスピーチに必要なこと、図書館サイトの使い方、中間試験、引用の書き方についてでした。 まず、説得力のあるスピーチに必要なことについての授業では、マーティンルーサーキング氏のI have a dream.という、黒人差別に大きな影響をもたらしたスピーチをもとに話し合うような内容でした。授業は初めに読む時間が与えられて、その後、自分の思ったことや感じたことを挙げていき、黒板に生徒の意見がまとめられました。そしてある程度意見が出そろったところで、先生による解説という流れでした。授業の内容は、ethos,pathos,logosにテクニックが分けられるという内容でした。ethosは話題を信用づけるパート、pathosは内容に感情を誘うパート、logosは証拠をもとに話題を支えるパートのことで、説得力のあるスピーチは、この三つのパートに着目することでその説得力が何からきているのか明確にしやすくなるという内容でした。 

 次に、図書館サイトの使い方については、図書館のスタッフがプレゼンテーションをしながらの説明で、図書館スタッフがとてもプレゼンテーションなれしていたのが印象的でした。内容はサイトでの検索方法、引用の文書での書き方の出し方、サイトの良しあしの見分け方についてでした。 中間試験は71点でB-でした。内容は、文法訂正問題、ある議題についてのエッセイとそのアウトライン、ボーナス問題にethos,pathos,logosの説明という内容でした。反省点は、アウトラインの杜撰さ、前置詞などの文法ミス、ethos,logosの欠陥でした。 

 最後に、引用の書き方の授業では、他の文書の文を抜粋する際のクオテーションマーク、著者の記載の仕方について練習して、その練習問題を提出するという内容でした。
 
 言語学のクラスでは、音韻論と形態論について学んできました。音韻論では、母音と子音の発声方法と、2つの音がアクセントの違いか、又は意味が変わってしまう音なのかを見分ける順序についてを学びました。母音と子音の発音記号の発声方法の違いから条件を考察し見分けるため、発音記号の大切さが分かりました。

 形態論では、文法のできる理由を考察しています。文からどうして単語単語に分けられるポイントはどこにあるのかを、11月から学んでいきます。中間試験では50点中30点でした。内容は音韻論の見分け方と発音記号、発声方法の確認でした。


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<授業以外の学校生活について>

 授業以外の学校生活は、火曜日にバドミントン、木曜日にジャパンクラブのミーティング、その他の時間は筋力トレーニングか友達作りにあてています。 

 火曜日のバドミントンは、1日二戦3セットマッチを毎週6時30分からやっています。

 その後はジムが隣にあるので、決まって二時間筋力トレーニングをして、10時発のシャトルバスで友達と話しがら帰るのが日課になっています。 

 木曜日のお昼の時間に、ジャパンクラブのメンバーと日本人留学生の日本に関するディスカッションミーティングを毎週行っています。そこでは、自分たち日本人が話題を持参して話し合うような会で、和製英語、日本のイケメン俳優美人女優についてどう思うかなど、かなりカジュアルな日本文化について毎週話しています。 

 その他の時間の友達作りですが、あまり自分から話しかけたがらない文化になってきていると現地在住の人から聞いたので、できる限り話しかけられそうな人に挨拶をしています。少し間の抜けた方法ではありますが、皆自分から話しかけないだけで話しかけてくれる相手には優しいのが感じ取れました。 

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<学校生活以外の生活面について>
 
 学校以外の生活では、オーストラリアの留学生のグループ、ジャパンクラブ、授業内の友達と過ごしています。 

 オーストラリアの留学生グループとは、週末にカラオケ、サンクスギビング、ハロウィンなどを楽しんでいます。

 ジャパンクラブのメンバーとは、水族館、そしてその後、日本料理店に行きました。

 また、言語学の授業のクラスメイトが宿題を一緒にやろうということで、お家にお邪魔させてもらったら、わざわざお昼ご飯まで用意していただき、至れり尽くせりな勉強会をしました。それから、たびたびそのクラスメイトとお出掛けするようになりました。

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本日のオルガンアワーは中止いたします。

 台風による暴風警報が発令されており、午前中の授業が休講となりましたので、本日予定しておりましたオルガンアワーもあわせて休止させていただきます。

お気をつけてお過ごしください。

LIFE!

こんにちは。

今日は最近見た映画をご紹介しようと思います。

 

ベン・スティラー主演の「LIFE!」です。

 

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《あらすじ》

雑誌「LIFE!」の写真管理部に通勤しているウォルター。ウォルターは平凡で臆病。変わり映えのない日々を繰り返しています。そんなウォルターの唯一の趣味といえば、むなしい現実から逃避して突飛な空想に浸ること。

ある日、ライフ誌最終号の表紙を飾る大切な写真のネガが無いことに気付きます。ウォルターは、一大決心をしてその写真を撮ったカメラマンを探すため世界中を飛び回ります。

その写真を手に入れるまでの波乱万丈の道のりは、ウォルターの人生を一変させていくのです...。

 

 

この映画とてもオススメです。 

いつもと同じ毎日を過ごしていた主人公でしたが、ひとつのキッカケで自分の殻を破っていく姿がステキな作品です。

物語のはじめとラストでは、主人公ウォルターの顔つきが全然違うのです。たった一歩足を踏み出すと、いままでと同じ世界もまったく違う世界に見えるのですね。

退屈な毎日を変えるために冒険に出よう!というお話かと思いきや、毎日の生活のなかにこそ、本当の価値があるんだよ。ということを教えてくれる作品でした。

授業やアルバイト、就活など毎日大変なことがたくさんあるかもしれませんが、ちょっとしたスパイスにこちらの映画を観てみてはいかがでしょうか?これまでと同じ毎日がすこーしだけ変わるかもしれません。

 

「LIFE!」は学術情報センターにありますので、気になる方はぜひお手に取ってみてください。

 

(学生サポーター ぺちゃ)

 カナダに来て1ヶ月ほど経ちました。最初は分からないことが多くとても不安でしたが、1ヶ月過ごして少し不安がなくなってきた気がします。


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 カナダに来て寮に入り、部屋にはベッドシーツや鍋、フライパン、食器などが何もなくそれらを買うところから始まりました。IKEAツアーというイベントがあり、僕はそれに参加して必要なものを買いました。初めてIKEAに行ったのですがとても大きく驚きました。


 最初の1週間は多くのイベントがありました。ウェルカムパーティーやキャンプファイヤーなどいくつかあり、色々な人と接することができました。みんなフレンドリーで優しく接してくれて、とても楽しく有意義な時間を過ごすことができました。


 寮の近くには多くの飲食店があり、スーパーマーケットも2つあります。また、バスで30分位のところにアジア系の食材を扱っているスーパーマーケットがあり、そこで日本の食材を買うことができます。カナダの物価は結構高いので外食は控え、自炊するようにしています。日本では実家に住んでいたため初めての自炊ですが、良い経験だと思ってやっています。


 僕はReading&Writing, Speaking&Listening, Pronunciationの3つ授業を履修しています。Reading&Writingの授業では、長文を読んで問題に答えることや、決められたお題について英語で文を書くことを主にしています。また、毎週小テストがあり大変です。Speaking&Listeningの授業では、リスニングを主にしています。話すスピードが早く聞き取れないこともあって苦労しますが、慣れていきたいです。Pronunciationの授業では、発音について学んでいます。日本語にはない発音が色々ありとても難しいですが、ネイティブの発音に近づけるよう頑張りたいです。

 
 ESLの校舎は、寮からバスで10分位のところにあります。ESLの授業を取っているのは、同年代だけではなく幅広い年齢層の方々がいます。また、様々な国から来ています。彼らの英語力はとても高く、既に英語を話しています。しかし、英語の発音やアクセントが、その人の国籍によって少し違い理解できないこともありますが、発音が違うだけで理解されないと、改めて実感できました。僕は、ソマリアやバングラデシュの人と仲良くなり、授業が始まる前に少し話したりしています。彼らの文化やカナダに来た経緯など、色々な話が聞けて面白いです。ESLの授業を取っている生徒は、授業中に疑問があったら納得するまで先生に質問したり、自分の意見を言ったりととても積極的で、日本人にはなかなかできないことだなと思う反面、見習うべきことだなと思いました。彼らの英語に対する姿勢には、刺激を受けます。彼らに負けないよう頑張りたいです。

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 カナダに来て1ヶ月ほど経ちました。最初は分からないことが多くとても不安でしたが、1ヶ月過ごして少し不安がなくなってきた気がします。


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 カナダに来て寮に入り、部屋にはベッドシーツや鍋、フライパン、食器などが何もなくそれらを買うところから始まりました。IKEAツアーというイベントがあり、僕はそれに参加して必要なものを買いました。初めてIKEAに行ったのですがとても大きく驚きました。


 最初の1週間は多くのイベントがありました。ウェルカムパーティーやキャンプファイヤーなどいくつかあり、色々な人と接することができました。みんなフレンドリーで優しく接してくれて、とても楽しく有意義な時間を過ごすことができました。


 寮の近くには多くの飲食店があり、スーパーマーケットも2つあります。また、バスで30分位のところにアジア系の食材を扱っているスーパーマーケットがあり、そこで日本の食材を買うことができます。カナダの物価は結構高いので外食は控え、自炊するようにしています。日本では実家に住んでいたため初めての自炊ですが、良い経験だと思ってやっています。


 僕はReading&Writing, Speaking&Listening, Pronunciationの3つ授業を履修しています。Reading&Writingの授業では、長文を読んで問題に答えることや、決められたお題について英語で文を書くことを主にしています。また、毎週小テストがあり大変です。Speaking&Listeningの授業では、リスニングを主にしています。話すスピードが早く聞き取れないこともあって苦労しますが、慣れていきたいです。Pronunciationの授業では、発音について学んでいます。日本語にはない発音が色々ありとても難しいですが、ネイティブの発音に近づけるよう頑張りたいです。

 
 ESLの校舎は、寮からバスで10分位のところにあります。ESLの授業を取っているのは、同年代だけではなく幅広い年齢層の方々がいます。また、様々な国から来ています。彼らの英語力はとても高く、既に英語を話しています。しかし、英語の発音やアクセントが、その人の国籍によって少し違い理解できないこともありますが、発音が違うだけで理解されないと、改めて実感できました。僕は、ソマリアやバングラデシュの人と仲良くなり、授業が始まる前に少し話したりしています。彼らの文化やカナダに来た経緯など、色々な話が聞けて面白いです。ESLの授業を取っている生徒は、授業中に疑問があったら納得するまで先生に質問したり、自分の意見を言ったりととても積極的で、日本人にはなかなかできないことだなと思う反面、見習うべきことだなと思いました。彼らの英語に対する姿勢には、刺激を受けます。彼らに負けないよう頑張りたいです。

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★Bridge★No.38 木船 久雄 先生

学生と先生を繋ぐ連続企画★Bridge★、今回の先生は・・・

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経済学部 木船 久雄(きぶね ひさお)先生です。

 

木船先生は、「現代社会と経済」「資源経済学」「資源・エネルギー政策」「マクロ経済学入門」などの科目を担当されています。

20173月までは学長をされていたので、4月から久しぶりに授業を担当されます!

 

それでは、先生の思いをご紹介します★

 

 

 どんな思いをもって、授業に臨んでいらっしゃいますか? 

 

僕は、エネルギーや環境について専門研究していますし、社会科学系の教員ですので、

やはり学生にはできるだけ広い社会を見てほしいという意識がありますね。

 

高校までは、教科書や与えられたものを覚えてくような勉強方法が中心だったかもしれませんが、

大学では、物事の流れ・・・なぜそういう出来事があって、私たちはそこからどんな教訓を得て、

今何をしなきゃいけないか、というようなことを自分で考えたり、興味をもって調べていくことに

なります。


社会は本に書かれていることに留まらず広く色々なことがあるので、世界全体に目を向けて、

そういうことに気がついてほしいし、チャレンジしてほしいです。

ですから僕も、授業では、自分が色々なところで経験したことを話すようにしています。




 

●木船ゼミはどんなゼミ?


 

僕のゼミは資源経済学系のゼミですが、学生には、新聞記事の発表と解説を必ずさせています。

春学期は自分の興味のある経済・社会の問題を、どんな記事でもいいから取り上げて、解説して、

質疑応答する、ということをしました。


できるだけ世界の問題や時事についても意識してほしい。

社会で起こっていることについて、一家言持てるようになってほしい。

 

授業やゼミを、自分の考えを持つ機会にしてほしいと思っているので、できるだけ、

「世の中にはこんなこともあるよ、あんなこともあるよ」という情報を提供するように心がけています。

なぜそうなるのか、そこから自分がどんなメッセージを感じるのか、考える機会をなるべく多く作りたいと思っていますね。

 

 

ゼミではいくつか夏休みの宿題を出しました。

まず、新聞記事の解説を1週間に1本。

社説・論説を取りあげて、要約して、自分の意見をコメントしなさいという課題です。



 

次に、月に一回読書感想文の提出があります。中学生みたいですけれど(笑)

本を読む事自体が大切だと思っているので、こういう本を読みなさいという指示はしようと思っていません。でもいいから、とにかく月に一冊本を読んで、読書感想文を書くんです。

 

今、なかなか学生は文章を書かないからね。段落の1文字下げとか、意識しないんですよ。

なぜかというと、メールはみんな左あわせでしょ。だから、感想文を提出させて、多少添削してコメントして返すときに、「段落を気をつけてね」と書いたりします。

いずれ卒論を書かなきゃいけないし、社会人になったら業務報告も書かなきゃいけないですからね。



 

今年は、6年ぶりに授業を担当しているので、結構、自分も教えられることがありますね。

学生が何を読書感想文の題材にしているかというとね、これがライトノベルなんです。

ゲームがらみだったり、アニメになったり、小説になったり、もうマルチメディアでそういう世界が

あるんですね。僕が知らないタイトルの本ばかりですよ。で、本屋で探してみたら、ライトノベルの

コーナーって、いっぱいあるんだよね!びっくりしちゃいましてね、そこは勉強させられました(笑)

 


新聞記事と読書感想文はゼミの課題でもあったので、春学期中も課題として出していたんですが、

4・5・6月課題を出していない人には夏休み中の宿題2です。

これがとっても嫌がられているんですよー!(笑)

それでも、やらなきゃいけないことは、ちゃんと最後までやらなきゃいけないんだって、

そういう思いで題を出しています。



 

最後に、夏休みの宿題がもう1つあります。

3年生は秋学期に調査研究報告書を作成しますので、それを作るための事前調査の企画書を用意すること。

2年生も、秋学期に自分の調査内容をパワーポイントで発表させようと考えているので、テーマを決めて

下調べするための企画書を用意してくること。

うふふ、これも嫌がられてるよー(笑)

学生は、小中学校の頃みたいに、最後の1週間でバタバタ焦ってやるのかな(笑)

 

 

くり返しになりますけれど、決められた教科書や範囲だけ暗記すればいいわけじゃない

できるだけ機会あるごとに広く社会に興味を持てるように、このメッセージを伝えようと思っています。

そうしないと、自分が何に興味があるのか、わかんないもんね。

視野を広げるために、学外はもちろんのこと、大学内でもいいから、色々な人がいるところでアルバイト

やボランティアをしてもいい。留学もいいですね。

スマホでゲームばかりやっているとか、同じような仲間でいつも一緒にいるとか、そういうところから

一歩外に出て、多くの機会に触れてほしいです。




 

●木船先生は、エネルギーや環境問題には、どういったきっかけで興味を持たれたのですか?


 

自分が好きでやってきたかっていうと、成り行きでこうなったっていうのが、実際のところです(笑)

 

僕、正直、大学時代あまり真面目に勉強したわけじゃなくって(笑)

でも、海外には興味があったので、大学2年生のとき、初めてソ連(1975年だから、「ロシア」じゃなくてまだ「ソ連」だった頃です。KGBのいるソビエト連邦!)を周ってヨーロッパ旅行をしたんです。

ユースホステルの仲間たちと一緒に、1月半くらい。

まだ19歳の頃です。

それが自分にとって人生初の海外旅行でした。

ソ連に2週間くらい居て、そこからローマを経由してヨーロッパの国々を巡って、最後ロンドンから帰ってきました。


それからの学生時代は、アルバイトをしたらバイト代はみんな旅行に使ってましたね。

旅行のためにアルバイトしていたようなもんです。


大学3~4年に掛けて、2ヶ月ほどインドにも行きました。

そこで世界が広いって分かったし、「あ、これでも人間は生きていけるんだ」っていう自信を持ったりも

して(笑)

 


そんなわけで、海外に関わる仕事がしたいという思いがあって、卒業後は商社に勤めたんです。

輸出入の通関業をやっているところで、業務にあたり「通関士」という資格をとることになりました。

当時は毎晩のように夜は酒盛りし、麻雀し、ダンスをし、楽しいサラリーマンだったんだけど(笑)、

その試験を受けなければいけなかったので、どんなに楽しい遊びをしていても10時になったら帰って、

4時に起きて2時間くらい毎朝勉強するようにしたんです。そういう生活をしていたら、

「あれ?僕ってこんなに真面目に勉強できるんだ」って、そこで初めて気がついた!(笑)


 

勉強するとそれなりに面白いし、なるほどと思うことも多くて。

せっかく貿易関係の仕事をしているから、貿易の理論を勉強しようと思って、資格試験が終わってからも

朝起きて勉強するスタイルは続けていたんですよ。その時の貿易理論の本の著者が、田中喜助という方で、

早稲田大学の先生だったんです。「この先生に就いて勉強したいな」と思って田中先生のゼミを志望して、試験を受けたら通ったので、3月に会社を辞めて。こうして大学院に行って、修士のテーマとして資源貿易の理論をやったんです。


 

博士課程に行こうかどうしようか迷っていた時に、たまたま日本エネルギー経済研究所というところが人を募集していて。「木船くん、こういう研究をしているなら、君、ここ受けてみたら」って勧められて、

「どうしましょうかねー」って受けてみたら通っちゃった(笑)そういうわけで、その研究所でエネルギー関係の勉強をして。

エネルギーだとか、資源の現状を含めて勉強させてもらったのは、まさにこの研究所なんですよ。

だから研究所の人脈もいまだに繋がっているし、その研究所からMIT(マサチューセッツ工科大学)に

2年ほど勉強に行かせてもらったんです。そういうこともあって、研究所時代は鍛えられましたね。


 

日本の社会科学系の教員の育て方って、あんまりシステマティックじゃないんですよね。

理系の場合、講座制があって、教授がいて准教授や助教がいて、そこに大学院生がいますよね。

研究室にはまさにヒエラルキーができていて、丁稚奉公させられるし、その間に文章の書き方を含めて

研究の仕方を学んでいくんです。

でも日本の社会科学系って、あんまりそういうことが丁寧にされない。

それを考えると、僕は研究所にいられたので、「てにをは」を含めて自分の文章に手を入れてくれる人が

いて、すごくラッキーでした

そういった意味でも、僕は研究所に育ててもらったというか、恩を感じています。


 

途上国のエネルギー問題を研究し始めたのは、大学に来てからなんです。

1992年に本学に就任しても、初期の7年近くは、研究所と大学の二足の草鞋をはいていました。

その時に、研究所のプロジェクトで、途上国におけるJICA((独)国際協力機構)関連の仕事を

したんです。


イランのプロジェクトから始まって、ポーランド、中国、インドネシア、トルコ、フィリピン、ベトナム...。大学の仕事があるので現地に行くのは夏休みや春休み、短いタームだと1週間とか。

そんなわけで、否応なく途上国のエネルギー問題をやらざるを得なくなったんです、成り行きで(笑)

 

でも、なんでもやり始めると、初めは興味がなくても結構面白くなってくるんです(真面目にやるとね!)

誰でもそうだと思うのだけれど、


どうせやるなら真面目に面白く、

うせ生きるんなら楽しく生きよう


前向きに、ね。この仕事に関しては結構前向きですね、僕

 

 


 

●先生の研究分野の面白いところは?   

                                                                               

 

資源や国際関係の面白いところは、自分が想像もしないことが起こることじゃないですかね。

 

前述の話でいうと、JICAのプロジェクトはODA(政府開発援助)ですから、プロジェクトの形成段階では、JICAの職員が日本政府の代表として現地に行って交渉するんですね。そして交渉後には必ず会議メモを作って、お互い代表者が何が決まり何が決まらなかったかという確認のサインをして帰ってくるんです。


けれども、次に行くと「あれ?この前来たときにはこう言っていたはずなのに、また1からなの?」とか「資金を出してるのは日本なのに、何を勝手な事を言ってるんだよ(怒)」というようなことがしょっちゅうあるんです。


日本人だけの社会では通常通用しないようなことが当たり前のように起こったり、価値観が違ったり。

「日本はお金持ってるんだから、色々やるのは当たり前だろ」とか。

Give &TakeじゃなくてGive&Giveですよね(笑)


 

でも、そんな中で、日本人でも「この人すごいな!」という人がいるんですよ。

タフネゴシエーターというか、僕だったら諦めて「もう帰ろう~」って言っちゃいたいところを、

お互いにとってハッピーな解決方法を見つけるために根気強く、タフなネゴシエイトをする人がいる。

あれはすごいですよ。


 

こういった自分の体験も含めて、教科書からでは分からないことが色々見られるから面白い

「そんなリスキーなこと、何も面白くない」という人もいると思いますが、僕は結構楽しめるというか、

良いのか悪いのか分かりませんけど、行き当たりばったりを楽しんじゃいますね。

 


 

学部長表彰を受賞するような学生でも、視野が狭くなっていることがあるよね。

成績評価のために、授業の出席点にこだわったりして。

出席点にこだわるよりも、その時間何を学んだかのほうが大切だろうと思うのだけど。


もちろん大学は教育機関ですし、大学の成績にこだわること自体が悪い訳ではないんですが、

大学生ですから、いつも自分のいる庭だけ見ているんじゃなくて、庭の外を見る、世界を見るっていうことをしてほしいね。

それが「自由度の大きな大学生の時間の使い方」ではないでしょうか?

 

世の中、教科書に書いてあることばっかりじゃないよ、ということをできるだけ伝えたいし、

胆力というか、自分が考えていることを自分の言葉で話せるようになってほしいと思いますね。

教科書読んで覚えて、抽象的な発言をするのでは何も面白くないし。

自分が自分の経験から何を考えるのか、一人一人個別の人生のもと、発言してもらうのが面白いよね。



 

■自分が「この先生は面白い」と思うかどうかによって、入ってくる情報量が全然違って。

誰が、どういう風に伝えるかも大事ですよね。


 

僕の授業はどうだろうね、寝てる人もいるし。

あてても「わかりません」って言う学生もいるしね。

「どう思うの?」って聞いているのに、「わからない」って。

 

外部での講演は、興味ある人が来てくれるので、講師としては楽ですよね。

その点、大学の授業はムズカシイよね。皆が興味を持って来てるわけじゃないもんね。

タイトルを見て、この単位が必要だからとか、このコマの時間帯が空いてるから・・・って。

 

今は大教室で授業をしているし、飽きない授業ってどうしたらいいのか、そこは悩みですね。

PPTのスライドもいいけれど、写したり穴埋作業をさせるよりは、本当はストーリーを聞いてほしいんだよね



 

●学長職を終え、久しぶりの授業はいかがですか?


 

「現代社会と経済」は、今年初めて担当しました。

共通教育の科目なので、さまざまな学部の学生がいます。

 

タイトルは「現代社会と経済」と決められているけれど、講義の内容は自分で決めるわけで、例えば高校の「現代代社会」をチェックして、それを参考にどんなテーマにするか15回分設計するんです。大学の授業なので、金融論や財政学、国際経済、社会保障、消費者経済など、取り上げたいテーマが色々があります。それを、1テーマ1回読み切りみたいな感じで15回分にしようと思ったら、結構準備が大変だったんだ(笑)

金融論の先生が、財政学の先生が、15回分やることを、大枠だけとはいえ1回でやるってなかなかだよね。マクロ経済学を授業1回でやる!みたいな(笑)

おかげで、勉強させられた(笑)

もう6年も現場にいないと「ああ、今こんな風になっているんだ」とかね。


 

娘から、「お父さん、学長終わったら、木~日は授業がないから週休4日じゃない?」って言われて。

「バカモノ見てみろ」と。

「月火水どころか、木金土日まで、パソコンにむかってカタカタ働いてるじゃんか!」って(笑)

新入社員みたいだったよ(笑)

 


いかにサボっていたかってことだよね。

現代の事をちゃんとキャッチアップして、フォローして、見ていなかったな、っていうのがよくわかりました。学長のころだって、日経新聞は毎日読んでいたんですが、誰かに話をするわけではないですからね。

でも人に話をしようと思ったら、ちゃんとデータをチェックしてグラフを書かなくちゃいけない。

そう思って準備していたら、時間がかかりましたね。


 

そういう意味では、インターネットはありがたかったよね。

政府の財政赤字が1100兆円だというけれど、実際いくらだ?と調べようすると、インターネットですぐに財務省や総務省のデータが探せる。

インターネットがなかったら、僕、授業準備できなかったよ、ほんとに!(笑)


 

「現代社会と経済」だから、昔の資料を使っていても役に立たないでしょう?

現在赤字がどれくらいで、それにどう対応しようとしているのか、政府はいくら医療費や年金財政に予算をかけていて、医療費41兆円のうち、誰がお金を使っているのか、とか。

学生には、抽象論じゃなくて、できるだけ現実のデータやグラフを示して「ああ、半分以上70歳以上の人にお金がかかっているんだな」というようなことも含めてわかるような授業を心掛けています

 


それと、今公表されている一番最新のデータを「●●年●月のデータが一番新しい」と言いながら紹介するようにしました。

2016年度までは公開データとしてわかっているのに、2012年までのデータまでしか扱わないとなると、

そりゃサボってる気になるでしょ?

 


ただ、データを示しても、その数値や年号が重要なわけじゃなくて、大きなトレンドとか、因果関係とか

世の中の流れの方が重要なんだよね。

その流れを見るために、実際のグラフとしてはこういう風に急激に医療費は伸びていて、と示すんです。

そこから、年々倍々ゲームで医療費が伸びてきているのはなぜなのか、それは寿命が延びているからで、

寿命が延びるということはお金のかかることで、若者たち、君らみんな大変なんだぞ、っていうことを

知ってほしい。そう思ったら、最新のデータを扱わなくちゃ、ってなるよね。


 

興味のある学生がいたら、データの出所はここなので、こういうところを調べればいいですよ

という意味も含めて示していたつもりです。


 

 

●今、学生に一番伝えたいひとことは?


 

自分の殻を破りなさい。

「自分の枠はこれだけだ」「私はこの程度だから」と決めないで、

それを越えてチャレンジしてみてください。


 

「何したらいいですか?」って聞かれたら、「留学してみたら」って言うけれど。

カルチャーショックって重要だよね。

名古屋学院大学には、良い留学プログラムがたくさんありますから。


目的が無くても、何も無いからこそ、行けば変わるから。

一歩、もう少し外に出てチャレンジしてみたらいいと思うよ。



 

 今日の一枚 

 

今日の1枚は、 " レアな持ち物 " です!


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オイルサンドのサンプル

 

砂の中にオイルが含まれており、これを生成して合成原油が作られます。

これは、カナダはアルバータ州の砂漠の地下深く1000m付近で採取できる、非常にに重たいオイルサンドで、ここから合成原油をもとに、ガソリンや軽油などの油製品が作られていくそうです。

このサンプルは、その生成過程でさまざまな状態になったオイルサンドなのだとか。

 

今まで頂いた中で、非常にありがたかったもの、ということでご紹介いただきました。

 

 

 

木船先生は、気さくで話題の幅が広く、お話を伺っていてとても面白い方です。

このブログを読んでちょっとでも興味をもってくれたNGU生のみなさん、

木船先生の研究室を訪れて、先生とお話をしてみてはいかがでしょうか。

目的があっても無くても、何も無いからこそ、小さなことが自分を変える事なきっかけになるかも

しれませんよ。

 

 


次回の★Bridge★も、お楽しみに!


 

チョッパー子4年生

理想のまちづくりとは?

皆さんこんにちは!

学術情報センターサポーターのマロンです!

 

皆さんは旅行をすることは好きですか?

もしかしたら将来は旅行や地域に関係する仕事に就きたい

と思っている人もいるかもしれません。


でも知っていますか?

現在、消滅可能性都市というのが発表されその数は896にもなることを。

その消滅可能性都市を減らす為、そしてどのようなまちづくりをすれば活性化するのか、多くの人に分かってもらうために出版されたのがこの「地方創生実現ハンドブック」という本です。

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地方創生実現ハンドブック


この本には理想論などではなく、実際にまちの活性化に成功した事例(有名なものを挙げると蟹江市役所のJK課など)がいくつも載っていて、さらにはその成り立ちまで書かれているため、これからまちづくりについて考えていこうという人におすすめの一冊になること間違いありません!

そして地元の企業についても書かれているの、で就職の参考になるのではないでしょうか!

  

これから旅行の仕事に就きたいと思っている方は今一度、地域の現状やまちづくりについて理解するために、そして仕事以外にもこの名古屋学院大学には地域やまちづくりに関係する授業が多いので、授業や試験の参考にしてみてはいかがでしょう?

(学生サポーター:マロン)

 

Ø  授業について

今月は中間テストがありました。中間テスト中はテスト週間を一週間設けて、その期間に全てのクラスでテスト行います。基本的に、一回のテストは3時間です。テストは日本の高校の時のようなテストと大学のテストが混じったみたいでした。ペンだけを持ち込むことができ、座席指定で、1時間ほど過ぎたら退出できます。


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Ø  授業以外の学校生活(イベント・アクティビティ等)について

大学では、先生に尊敬するための日を設けており、その日は一日授業がお休みでした。また、日本語専攻のクラスにお手伝いをしに行きました。日本語で、名古屋学院大学の事と、日本の政治についてスピーチをしました。


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Ø  学校生活以外の生活面(学外での人々との交流・食事・買い物・旅行等)について

バンコクに行くのに、夜行バスで1000円以下のため、何回も遊びに行っています。チェイスモーカーズのコンサートに参加したり、ペイントナイトパーティーに参加したりと、タイの子が基本的誘ってくれます。ほぼ毎日、タイの友達が何かしらと遊びやお出かけに誘ってくれます。


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Ø  その他

タイの人は基本に、歩くことをいます。そのため、歩くことが嫌いではない阪納やよく珍しいものを見る目で見られます。ほんの少し先ですら、バスを待ちます。 今はもう亡くなりになられた、9代目天皇は天皇であるにも関わらず、タイ全土に足を運び、農民たちと作業をしたり、子供のためにより製品を作ったりと、昔からタイの国民のことを想っていたため、今でもみんなから愛されています。僕も彼みたいに寛大な人になれるように頑張ります。


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Ø  授業について

今月は中間テストがありました。中間テスト中はテスト週間を一週間設けて、その期間に全てのクラスでテスト行います。基本的に、一回のテストは3時間です。テストは日本の高校の時のようなテストと大学のテストが混じったみたいでした。ペンだけを持ち込むことができ、座席指定で、1時間ほど過ぎたら退出できます。


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Ø  授業以外の学校生活(イベント・アクティビティ等)について

大学では、先生に尊敬するための日を設けており、その日は一日授業がお休みでした。また、日本語専攻のクラスにお手伝いをしに行きました。日本語で、名古屋学院大学の事と、日本の政治についてスピーチをしました。


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Ø  学校生活以外の生活面(学外での人々との交流・食事・買い物・旅行等)について

バンコクに行くのに、夜行バスで1000円以下のため、何回も遊びに行っています。チェイスモーカーズのコンサートに参加したり、ペイントナイトパーティーに参加したりと、タイの子が基本的誘ってくれます。ほぼ毎日、タイの友達が何かしらと遊びやお出かけに誘ってくれます。


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Ø  その他

タイの人は基本、歩くことを嫌います。そのため、歩いているとよく、珍しいものを見る目で見られます。ほんの少し先ですら、バスを待ちます。 今はもう亡くなりになられた、9代目国王は国王であるにも関わらず、タイ全土に足を運び、農民たちと作業をしたり、子供のためにより製品を作ったりと、昔からタイの国民のことを想っていたため、今でもみんなから愛されています。僕も彼みたいに寛大な人になれるように頑張ります。


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