『LEARNCH IN THE World』次がラストです!
教育学習センター(通称:ESC)では、ESCサポーターが中心となって、ランチタイムに
「ランチ(=LUNCH)」をしながら、『日本の「お・と・な・り」について学んでみよう!』
をテーマに、気軽に楽しく「学ぶ(=LEARN)」、『LEARNCH IN THE World』という
イベントを行っています。
7月14日(木)に開催された第3回では、参加者からリクエストを募りました。
その中で、「都市と地方の格差について、詳しく教えてほしい!」とのリクエストが
ありました。
今回は、そのリクエストにお応えし、ちょっとだけ解説します!
東アジアの地域には、韓国・中国・台湾などの国や地域があります。
これらの国や地域では、共通して、「北の地域」が、近現代的でさまざまな面で繁栄している一方
で、「南の地域」は、経済的にも、生活のレベルにおいても、古くからの生活風景が色濃く残り、
発展途上にあると言えます。
韓国では、ソウル特別市をはじめ、仁川広域市や世宗特別自治市をはじめとする「北の地域」
と、濟州特別自治道をはじめとする「南の地域」との間で、さまざまな面で地域格差があり
ます。
南の地域には、大韓民国初代大統領の李承晩による「反共親米政権」や1980年代まで韓国の実権を握っていた「軍事政権」に反対する国民が多く生活し、金泳三や金大中など、
民主野党の支持基盤でもありました。
そのため、「軍事政権」や「李承晩政権」など、時の政権が、南の地域発展のための政策を
積極的に推し進めなかったため、南の地域が発展しなかったと言われています。
中国大陸をみてみましょう。
北京市や上海市をはじめとする「北の地域」と、
南京市や香港特別行政区をはじめとする「南の地域」との間でも、
朝鮮半島と同じように、さまざまな面で格差があります。
中国共産党と対立し、かつて中国大陸を支配していた中国国民党は、
イギリスやアメリカなどの列強諸国の力を借りて、中国大陸の南の地域の発展を
積極的に推し進めてきました。
そのため、中国共産党が、南の地域よりも北の地域の発展のための政策を推し進めた結果、
南の地域が発展しなかったと言われています。
では、台湾をみてみましょう。
台湾にもまた、台北市や新北市をはじめとする「北の地域」と、
高雄市や「台湾の京都」と呼ばれている台中市をはじめとする「南の地域」との間で、
さまざまな面で格差があります。
南の地域では、台湾発展よりも中国大陸に戻るための政策を積極的に推し進めた
「中国国民党」に対する不満を持った住民が多く住んでいました。
そのため、中国国民党が南の地域よりも北の地域の発展を積極的に推し進めたため、
南の地域が発展しなかったと言われています。
「南北地域の格差」があることは、朝鮮半島や中国大陸などの地域に限ったことではありません。
日本国内でも、本土と沖縄県との間で、さまざまな面で格差があります。
さらに、東アジア以外の地域においても、アメリカやイギリス、ヨーロッパ地域の中でも、
さまざまな面で格差があります。
このような「国内における南北地域の格差」は、その国の首都や主要都市のみを点々と巡った
だけでは、肌で触れることはできません。
バックパッカーやヒッチハイクなどで、北の地域から南の地域へ向かう機会があれば、
移動しながら「南北地域の格差」を目の当たりにすることができるでしょう。
海外へ旅に出る。
または、日本国内を旅する。
一見、「遊びに行く」というイメージを思い浮かぶかと思いますが、そうではありません。
どこかを「旅」することで、気付かないうちに、さまざまなことを楽しく学び、
しっかりと理解することができます。
むしろ、机の上での「勉強」よりも、効果的であると考えます。
みなさん、今年の夏は、「旅」をして、いろんなことを楽しく学んでみませんか?
『LEARNCH IN THE World』は、次回(7/21の木曜日)がラストです!
短い時間ですが、希館2階・ステューデントルーム①で、お待ちしています!(^^)!