★Bridge★No.12 人見 泰弘 先生
学生さんと先生を繋ぐ連続企画★Bridge★、今回の先生は・・・
外国語学部 人見 泰弘 先生です。
人見先生は、2014年6月現在、外国語学部教務委員をされています。
それでは、先生の思いをご紹介★
■■■ どんな思いをもって、授業(ゼミ)に臨まれていますか? ■■■
大学では、答えではなく、答えの出し方を学ぶ
授業でもゼミでもですが、学生には、答えではなくて、答えの出し方を勉強してくれ、ということを言いますね。大学で教えることって、今は一番新しいことでも、10年経ったら中身が変わってしまったり、この時は正しかったけれど、後から正しくないとわかったとか、そういう場合もたくさんあります。答えを覚えても、あまり良いところが無いんです。なので、答えを覚えるのではなく、自分が疑問に思ったり、不思議だな、と思ったことに対して、どういうアプローチをすれば自分なりの答えに辿り着くか、ということを学んでもらいたいんです。問いを立て、データ(事実)を調べ、自分なりの答えを出す。そのベースさえ習得すれば、あとはなんとでもなります(笑)
授業やゼミでは、本を読んで内容をまとめたり、ポスターを書いてプレゼンをしたり、グループで意見を出しあったりしています。基本的には、どのやり方も"答えの出し方"の練習として行っています。
今、ゼミでは、「わくわくツアー」というプロジェクトが進行中なんです。
6月21日(土)に、名古屋にある様々な国のお店やスポットを、学生がアテンドしながら一般の参加者(Facebookで募っています)に紹介して回るツアーのプロジェクトです。
栄(アジア系のお店)、大須(ラテン系のお店)、本陣(イスラム系のスポット)の3コースがあり、ゼミ生は3つのグループに分かれて、各地域のお店や施設について調べてまとめます。
当日は、新栄のカフェに集合して、参加者に各コースのプレゼンをします。参加者は興味のわいたコースのツアーに学生と一緒に出発します。
このために、学生はコース紹介のプレゼンを練習したり、当日訪問するお店の情報が載ったリーフレットを作成したりしています。
今回は、「どうしたら多文化共生に関心を持つ人たちを増やしていけるか」という課題を具体的に考えるプロジェクトなんです。そのために、学生はフィールドワークを実践します。たとえば、学生は、お店にどうやって自分たちの企画を説明したら取材をOKしてくれそうか話し合って、お店へのアポの取り方を考えます。取材に行ったら、お店の方に、自分が何をしにきて、このインタビューにはどういう意味があるのか、説明できないといけませんよね?それができないと、お店の方は取材の申し出に「うん」と言ってくれない。そういったことを学生はひとつひとつ考えていきます。
こうして、学生は、ゼミ活動をしながら異文化・多文化について体験的な学習をつみあげていくのです。さらに今回は、リーフレットも作成しますので、目に見える成果物もできてきます。完成したものを見たら、みんな喜ぶと思いますよ。
私の授業では、自分の興味に応じて深めたり、広げたりできるような課題をあえて出しています。今回のゼミのプロジェクトもそうですが、自分たちで答えを探り出していくような機会を、授業では提供できるようにしたいですね。
■■■ 先生のお薦め本 ■■■
『食べ歩き 名古屋で世界旅行』
風媒社 水谷洋子+河村槙子
知り合いの方にこの本を教えていただき、本に載っているお店を食べ歩きしていた先生。
「こういった本を学生の学びにつなげたいなぁ」と考えていたのだとか。
「わくわくツアー」プロジェクトでは、最初にこの本を読んで「どういう質問をしたら、この本に掲載されている内容が聞き出せると思う?」という課題を出すなど、まさに「教科書」として使用したのだそうです。
チョッパー子も少しだけ拝読しましたが、ステキで思わず行ってみたくなるお店がいっぱい載っていました♪オススメです★
■■■ 今日の一枚 ■■■
今日の一枚は "ゼミで四苦八苦する先生" !
「わくわくツアー」プロジェクトの準備が佳境にさしかかり、インタビューさせていただいた日も、ゼミ生さんが何人も入れ替わり打ち合わせに来ていました。人見先生は、大忙しのご様子でした。
「わくわくツアー」プロジェクト進行中の人見ゼミの様子も、近日ブログで公開予定です!
こちらも是非、お楽しみに♪
チョッパー子
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