★Bridge No.4★遠藤 賢治先生
学生さんと先生をつなぐ連続企画★Bridge★、
今回は、
法学部教授の 遠藤 賢治 先生です!
遠藤先生は、2013年12月現在、法学部の学部長です。
■■■どんな思いを持って、授業・ゼミに臨まれていますか? ■■■
人は、十人十色。自分の得意なことを見つけて、磨く。結果を急がない。
人は一人一人違いますので、それぞれがどんな個性を持っているのか、楽しみに見ながら、それをどう伸ばしてよいのかと考えています。
私の学生時代と今とでは、時代が違いすぎて比べられませんが、大学生になって、どんな学生生活を送りたいのかな?なにを考えているのかな?どんな人間になりたいのかな、と興味が尽きません。
学生さん達にどういう人間になってほしいかは、一般論は意味がないと思っています。
誰しも、自分には「ある」が他人には「無い」ものが必ずあります。
それを早く見つけて、自分らしさを作ることかな。
自分には無いけれど他人は持っているとか、逆も当然ありますよね。
その時に、自分に無いものをうらやましがるのではなく、自分にあるものを伸ばしていく。
自分が得意とするところを努力して向上させる。
私はこういう人がいいと思うんですね。
自信のない、不得意な部分で人と競争するのではなく、得意な部分を、時間をかけて磨いて、「ああ、すごいね。見直した。」って人に言われるように努力してもらいたいと思いますね。不得意なものは、なるべく目立たないようにすればいいわけで(笑)。自分のいいところで競争する。たとえ上には上がいても、自分の得意な分野の世界で達成感を持つ方が、社会に出てからも自信をもってやっていけます。
名古屋学院の学生さんは、みんな性格がいいし素直です。
そういう人柄を土台にして何か能力を磨けると、社会で活躍できる場所が与えられるし、そういう人材を社会は求めている。
何か一つ、高校生の頃とは違った自分の個性を知ることが大事なんです。
そのうえで、人との接し方、社会の見方を学んで、考える根を大学時代に作ってもらいたい。
学生時代には、人生の成功・不成功なんてまだまだわからないですよね。
私は、裁判所の付属の教育機関で教師をしたことがあります。
弁護士、検察官、裁判官を養成する研修所です。
卒業生をみていると、みんな優秀な人達ですが、そこで勉強の成果をあげたかどうかということと、その人達の10年後とは、必ずしも一致しないんですね。
自分の個性を活かせているかが大事です。社会に出て、蓄えた能力を十分に活用できない人、逆に、今まで気づかなかった能力を発揮する人がいる。
人間の能力の発現の仕方は、一元的ではないんですね。
だから、資質、知能、性格、趣味など千も二千もある人の能力のうち、自分にある「能力」を、早く見つけてください。
これ、なかなか難しいんですよ。学生のうちに気がつかなくても、社会に出てから、10年15年経って分かることも多いんですね。それでも遅くはなくて、それはそれでいいんですけど、芽を作っておく必要がありますね。
そのためには、成果を早急に求めないで、とにかくいろいろチャレンジしてみることです。
学生時代に急いで何でもかんでも完成させておかなきゃ、と思う必要はありません。
私は、学生さんたちが、自分の得意なことや自分のいい面を見つけるお手伝いをしたいと考えています。
そのために、学生さんの方からアクションを起こしてくれたらいいなと思います。
こちらから与えるものは、一方的であるし、必ずしも本人に合っているとは限りません。ですから、何が聞きたいのか、何が悩みなのか具体的に話してもらうと、なるべく一人一人に合った方法をアドバイスができる。
学生生活では、悩みは友達に打ち明けて、というのが普通でしょう。
でも、その過程で、先生にも聞いてみたいと思うことが出てくることがあるかもしれません。
この大学は、少人数制の教育をしているので、これを活用しない手はないですよ。
私も積極的に学生の中に入っていきたいし、学生さんにも私のところへ来てもらいたい。
是非、オフィスアワーを活用してください。
■■■ 先生のお薦め本 ■■■
本も、何がいいかは一人一人違います。
大学時代に読むことのできる本の数は限られています。
なので、岩波文庫や新潮文庫など、「この100冊」とか「ベスト100冊」など、大勢の人が読んだ、有名なベストセラーの紹介冊子に目を通してみましょう。
それを読んで、自分の興味をかきたてるものを選んで、じっくり読んでみてください。
■■■ 今日の一枚 ■■■
今日の一枚は、先生のお気に入りの場所です★
大学のすぐ隣にある公園の、桜の並木道。
NGU生にはお馴染みのものかもしれませんね。
先生は、毎日30分~1時間ほど、お散歩されるそうです。
葉の香りや土のぬくもりが素晴らしいですよ!
遠藤先生は、一人一人を丁寧に見つめることを、とても大切にしていらっしゃると感じました。
オフィスアワーはCCSのスタッフガイドから見ることができます。
教育学習センターでは一覧表を掲示しています。
どんどん活用してくださいね。
さて、次回の★Bridge★は
商学部准教授の 濵 満久 先生です!
お楽しみに♪
チョッパー子