11/25の中検を受けた人たち、お疲れでした。
うまく行きましたか?
先日、学科生の2級を受けた人何名かと話してみたところ、「筆記」の1の文章題と4の文章題では、1が分かりにくく、4がそれほどでもない、という感想でした。
そこで今回は、2級の「筆記」1の文章をちょっと見てみましょう。
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1の文章は、"裁员cáiyuán"(人員整理)の話ですね。
この女性は、"被裁了"で、急いで私物を持って会社から去らなければならなくなったのですね。会社の"钥匙卡yàoshikǎ"(キーカード)や"伊妹儿yīmèir"(Eメール)も使えなくなっていて...、という話です。
この話が分かるかどうかのポイントは、"裁员cáiyuán"のような語彙の意味が分かるかどうかと、もう一つは、中国で人員削減(リストラ)がどのように行われるか、ということを知っているかどうかにも左右されそうです。
2級以上だと、このようなごく最近のことを新語や外来語をまじえて表現した文章が出題されるのがめずらしくありません。
今回うまく読めなかった人も、語彙を増やしたり、中国のニュース(「中国語のニュース」とは限りません、日本語で報道されているものをたくさん見ましょう)を常日頃チェックする等して、再チャレンジしてみましょう。
特に、後者の「ニュースなど社会事象を知ること」は、語学の勉強も中級以上になってくると、欠かせないことです(と、学科生の人たちにも時々言っていますが)。
ところで、上記の"裁员"は、この単語を知らなくても、それぞれの文字の意味、たとえば、"裁"は、「はさみ等で切る、裁つ;取り除く、減らす」のような意味がありますから、"裁员"は「人員を削減すること」だという見当が付けられます。中国語は、「語彙力」も大事ですが、「文字力」も大事です。ひとつひとつの漢字の意味を知っていれば、未知の単語や新語にも対応しやすいですよ。
このように書いてくると、勉強しなければならないことがたくさんあるようですが、「何かの文章を読めば中身がだいたい分かる」というように、全体に分かるようになってくると面白いですよ。
とは言え、2級レベルの読解力を付けることについては、もう少し、学科や教員が手伝えることがありそうです。これは私たちの方も少し考えてみましょう。
では、また。
再见!