「イースター」と一致するもの

オルガンアワーの予告

 本日は受難日、イエス・キリストが十字架刑によって命を落とした日です。
そしていよいよ4月16日の日曜日がイエスの復活を祝うイースター(復活祭)をむかえます。
ということで週明けの月曜日のオルガンアワーではイースターをテーマにプログラムを予定しています。受難日にイースターの話をするのもなんですが、これは次回予告の宿命ともいいますか...。
本年度から冒頭にキリスト教センター主事によるショートメッセージがあります。
たまごとうさぎ祭りではないイースターを経験しにきてくださいね。

オルガンアワー詳細
日時 2017年4月17日(月)12:40~13:10
場所 名古屋キャンパスチャペル

受難週

今週はただの普通の週ではなく受難週です。と書くと、なんだか不吉なことが起きそうな不運の続く週なのかと思われそうですが、ちがいます。イエス・キリストが十字架につけられ死に至ることを覚えて過ごす週です。ちまたではすでにハッピーイースター!みたいに祝われていますが、キリスト教的にはまだ今年はイースターになっていないのです。

イースターは春分の後の最初の満月の次の日曜日のことなので...

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4月16日がイースターになります。

そしていまはその直前、受難週なのです。特にそのなかでもカレンダーで濃い紫になっている金曜日は受難日、聖金曜日と呼ばれています。イエスが十字架での死をとげ、墓に葬られたという大切な日です。

以前の記事でレント(受難節)の期間に断酒する、肉を食べない、甘いものを食べない、好物をガマンする、などいろいろな節制をする人もいるとご紹介しましが、レントの期間は長いから何もしなかった人も、受難日だけは断食するとか、この日だけは特別にすごす人もいるんですよ。

ところでなんで40日?

 受難節は40日間(日曜日を除い)なんですが、いったいこの40日はどこからきたのでしょうか。

ということで、そもそも受難節とアドヴェント(待降節)は準備の期間といわれています。
受難節の後にはイースター、アドヴェントの後はクリスマスがきます。そういった大事なキリスト教の祭りの日には洗礼式が行われます。洗礼を志願した人が式の前に心と体をきよめて、洗礼に向けての準備が必要になります。つまり洗礼のための準備期間で、ついでに(?)すでに洗礼を受けた人も初心に戻って過ごそうという流れで現在のようになってきたといわれています

そこで、話をもとに戻すと、イエス・キリストが福音を伝える活動をする直前に、荒野で40日間断食されたから。というのが一番の理由と考えられています。

他に40日は
・ノアの箱舟のストーリーのなかで40日雨が降り続いた。
・モーセが神から戒めを記した石を受け取るためシナイ山で40日過ごした。
・預言者エリヤは40日歩き続けホレブ山につき、神の言葉を受け取った。

などがあります。ノアは別として何かしら大事なことの準備には40日かかっているとも読めますよね。こういったことから40日間の受難節が定着していったと思われます。

イースターの日程が変わるわけ

 イエス・キリストの誕生を祝うクリスマスは12月25日と決まっていますが、なんでイースターはややこしく毎年変わるのでしょうか。
テーマパークなどではイースターの日程に関係なく4月になったらイースターイベントをすることもあるので、クリスマスのように4月●日などと決めてしまったらいいのでは?と思われるかもしれません。

実は聖書にはイエスの誕生日がいつなのか全くどこにも書いてないのです。そもそも冬に生まれたかすら不明なわけです。逆にいつ生まれたかわからないからこそ12月25日に祝うことにしても問題ないといえます。
ですが、イースターははっきり聖書に書かれているんですよ。

かいつまんで紹介すると、過越しの祭りの晩餐を食べてから逮捕され、十字架にかけられ葬られたというようにかかれています。
過越しの祭り、これがポイントです。ユダヤ教の大切なお祭りで、春分の後の満月の日が過越しの祭です。原語ではペサハと呼ばれています。

エジプトで奴隷として過酷な状況にあったユダヤの人たちがエジプトを脱出するために、神がエジプトで災いを起こしました。その災いをユダヤ人が過越すために行われたことを記念として行われているお祭りです。酵母の入っていないパンを食べることから除酵祭(じょこうさい)ともいいます。詳しい経緯はモーセの出エジプト記18をご覧ください。

そして安息日(つまり土曜日)の翌日に復活したということが書かれているので、日曜日がイースターとして決まります。

聖書にかいてあるならその日に祝うのが一番ですよね。クリスマスも聖書に日付が書いてあれば今とは違った日にお祝いすることになったんでしょうね。

7本のろうそく

 ブログのtop画像にこんなイラストがあります。

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ろうそくを立てる台、燭台です。7本のろうそくを立てています。
なんで7かというと、レントカレンダーをご覧ください。

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日曜日に受難節第1~第6まであり、最初は全てのろうそくに火をともしますが、1回目の日曜日に火を1本消し、2回目の日曜日には2本目も消し、というようにどんどんと火を灯すロウソクが減っていきます。そして最後の一本はイースターに消すのではなく、7本目のろうそくは受難日(イエス・キリストが十字架にかけられた日)に消します。そしてイースター(イエス・キリストの復活祭)に7本すべてに火をともして礼拝するのです。つまり黄色と濃ムラサキの地色の日がポイントとなります。
全ての教会がこのようなことをしているわけではありませんが、こういった習慣があります。火は光、命の象徴です。クリスマスにろうそくの灯りをともし、イエス・キリストの誕生を喜びますが、レントには火を消していき、イエスの受難を思って過ごします。

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