「聖書」と一致するもの

イースターの日程が変わるわけ

 イエス・キリストの誕生を祝うクリスマスは12月25日と決まっていますが、なんでイースターはややこしく毎年変わるのでしょうか。
テーマパークなどではイースターの日程に関係なく4月になったらイースターイベントをすることもあるので、クリスマスのように4月●日などと決めてしまったらいいのでは?と思われるかもしれません。

実は聖書にはイエスの誕生日がいつなのか全くどこにも書いてないのです。そもそも冬に生まれたかすら不明なわけです。逆にいつ生まれたかわからないからこそ12月25日に祝うことにしても問題ないといえます。
ですが、イースターははっきり聖書に書かれているんですよ。

かいつまんで紹介すると、過越しの祭りの晩餐を食べてから逮捕され、十字架にかけられ葬られたというようにかかれています。
過越しの祭り、これがポイントです。ユダヤ教の大切なお祭りで、春分の後の満月の日が過越しの祭です。原語ではペサハと呼ばれています。

エジプトで奴隷として過酷な状況にあったユダヤの人たちがエジプトを脱出するために、神がエジプトで災いを起こしました。その災いをユダヤ人が過越すために行われたことを記念として行われているお祭りです。酵母の入っていないパンを食べることから除酵祭(じょこうさい)ともいいます。詳しい経緯はモーセの出エジプト記18をご覧ください。

そして安息日(つまり土曜日)の翌日に復活したということが書かれているので、日曜日がイースターとして決まります。

聖書にかいてあるならその日に祝うのが一番ですよね。クリスマスも聖書に日付が書いてあれば今とは違った日にお祝いすることになったんでしょうね。

キリスト教の季節はややこしい?

毎年似たような説明をしていますが、レント、受難節は毎年やってくるので今年も説明していきますよ。
受難節という言葉を使っていますが、これはキリスト教の暦、季節の名前です。
キリスト教(プロテスタント)の暦はおおまかに

1 待降節(アドヴェント) クリスマスを待つ期間 11月末頃~12月24日
2 降誕節 クリスマスの期間 12月25日~
3 受難節(レント) イエス・キリストの受難の期間 2・3月~
4 復活節 イエス・キリストの復活(イースター)の期間 3・4月~
5 聖霊降臨節 聖霊が降ってからの期間 5・6月~

こんな風になっています。クリスマスの12月25日以外は基準となる日が毎年変動になるせいで毎年違います。どんな時に使うかというと、昨日の記事に載せたカレンダーの日曜日の部分を見てください。


「受難節第〇主日」と書いてあります。こういうところで使われることが一番目にする使われ方です。
受難節は第6主日まであります、他に待降節、復活節は第〇主日までというふうに期間が決まっていますが、降誕節と聖霊降臨節は伸び縮みする、いっけんとってもややこしい暦になっています。

クリスチャンだからといって、たとえば今日が誕生日だったとして、誕生日を受難節〇週の〇〇日生まれですというようなことはしないです。

この暦にあわせてその日の礼拝で読む聖書、歌う讃美歌、前奏や後奏などの曲などが決まっている教会もあります。

明日はただの水曜日じゃない!

 明日はただの水曜日ではありません。
そうだね、3月1日だから、つい最近2017年になったのにもう3月になっちゃってあっという間だねーはやいねーなんていう意味ではありません。

明日は灰の水曜日というキリスト教にとって大切な水曜日になります。
イースターという大切なイエス・キリストの復活を記念する日がありますが、イースターは春分の日を過ぎて最初の満月の次の日曜日という文にすると長くて読み流してしまいますが、今年は3月20日が春分で4月11日に満月だから4月16日(日)がイースターになります。

そこから日曜日を除いて40日前が3月1日、灰の水曜日になります。
40日の間はイエス・キリストの十字架の苦しみを思うレント(受難節)と呼ばれる時です
なんで日曜日を除くかというと、イースターは日曜日ですから日曜日はイエス・キリストの復活したことを記念する曜日になるため、レントの40日にはカウントしないのです。

レントの初日を灰の水曜日という特別な呼び方をします。灰は聖書の時代から悔い改める際に用いられてきました。

バベルの塔 その6 バベルの塔の意味

 高度な文明をもった人間がおごり高ぶるけれども、言葉の混乱によってくじかれる、それがバベルの塔のストーリーです。
人間が自分たちの力だけで生きていける、自分たちは神である、そういうおごった気持ちは空しいものだということを伝える話だと思います。

「主を畏れることは知恵の初め。」『新共同訳聖書』箴言1章7節
とあるように、神を畏れる気持ち、本学の建学の精神でいう「敬神」を忘れてはいけないというメッセージです。


中学生時代に英語の勉強に苦戦していた時はバベルさえなければ・・・今頃世界は一つの言語しかなかったのになんてことを思っていたわけですが、バベルの塔のストーリーはなんで多言語の世界になったのかという説明の話ではありません。

バベルの塔 その3 どこにあるの?

 バベルの塔の舞台、聖書にはシンアルの平野とありますが、いったいどこだと思いますか?
聖書の話というと現在のイスラエルからエジプト、ギリシャの地中海に面した場所だというイメージがつきものですが実は...

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このようにペルシャ湾に近い場所、現在のイラク周辺が舞台になっています。
直線距離にしてだいたい700キロメートルほどの場所です。間には広大な砂漠が広がっているので実際に移動するにはもっと長い距離がかかります。
ユダヤの民が移動する民族だという片鱗がうかがえますね。


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