先日、映画『僕はイエス様が嫌い』(2019年)を鑑賞しました。
昨年の12月にフジテレビで地上波初放送されたので、その時にご覧になった方もおられるかもしれませんね。
あらすじは以下の通り。
「祖母と一緒に暮らすために、東京から雪深い地方のミッション系の小学校へ転校することになった少年ユラ。日々の礼拝に戸惑うユラの前に現れたのは、小さな小さなイエス様だった。他の人には見えないけれど、願い事を必ず叶えてくれるイエス様を信じ始めたころ、ユラに大きな試練が降りかかる...。」
(公式ウェブサイトのイントロダクションより)
※ミッション系:キリスト教主義の学校のこと
キリスト教という宗教を一要素として扱っている作品になってはいるものの、その内容は決してキリスト教思想を観る人に押し付けるようなものではありません。むしろ、タイトルの通り、学校という世界の中で文化・習慣として守られ続けてきたキリスト教的価値観に対して、現実的な視点から挑戦していくような、そういう刺激的な内容になっています。
また、主人公のユラくんの周りにいる大人たちの姿も印象的で、ユラくんが一人孤独に、信仰と現実との狭間で苦悩している様子が見事に描き出されています。
本学のようなキリスト教主義学校の学生さんや教職員の皆さんには、ぜひとも一度観ていただきたい作品です。って言うか、キリスト教の授業の先生にリクエストして授業中に皆で観たらえぇんやわ!そないしぃ!笑
さてさて、後半は「オルガン」のお話です。と言っても、映画のお話の続きですが。
『僕はイエス様が嫌い』の映画の中に、ユラくんの通う小学校の礼拝堂が出てきます。そのシーンを見ながら、僕は「あれ?」と思いました。「なんか、見たことあるような......」と。
そうなんです。その礼拝堂に設置されているパイプオルガンが、本学のしろとりチャペルのパイプオルガンとそっくりだったんですね!
映画の画像はアップできないので、ロケ地となった「日本基督教団・西片町教会」の写真を紹介しているブログをご紹介しますね。美しいパイプオルガンの写真も掲載されています。なお、舞台となった小学校は、群馬県の中之条にある廃校で、礼拝堂の様子は、西片町教会で撮影されました。
「レトロな建物を訪ねて - 日本基督教団 西片町教会」
礼拝堂は1935年献堂。パイプオルガンの方はと言うと、教会公式ウェブサイトの説教アーカイブによりますと、2001年5月27日に奉献式が執り行われたようです。本学と同じくマルク・ガルニエ氏(マルク ガルニエ オルグ ジャポン)製作のものです。
本学のパイプオルガンはこちら。どうですか?めっちゃ似てますよね!
2019年9月に完成したので、西片町教会のオルガンとはだいぶ年齢差がありますね。
映画を見ながら途中で気づいて、ロケ地はどこだろう?と検索している間にしばらく時間が過ぎてしまっていたので、もう一度見直さなければ......
ちなみに、西片町教会は、米津玄師さんの『Lemon』のPVや、菅田将暉さん主演の映画『あゝ荒野』でも使用されている、有名なロケ地になっているみたいです。いいな〜。ウチの大学のチャペルでも映画撮影してくれないかな〜。
というわけで、映画『僕はイエス様が嫌い』。皆さんも良かったら観てくださいね。
(伝道師のほう)
「映画」と一致するもの
昨年から第何次目かの韓国ブームがやってきたそうですね!
ドラマや映画、アイドルも日本や世界で大人気です。
韓国語を耳にする機会も自然と増えたような気がします。
興味がなくとも、
「안녕하세요(こんにちは)」や「감사합니다 (ありがとうございます)」なら、
知っているひとも少なくないと思います。
今回ご紹介するのは『ネイティブがよく使う韓国語表現ランキング』です。
題名のとおり、ネイティブがよく使う表現をシーンごとにランキング形式で紹介してくれます。
ハングルの読み方等の解説はすっとばされていますので、
韓国語を勉強し始めた人向けかもしれません。
ただネイティブがよく使うと銘打つだけあって、ドラマなどでもよく聞く表現が多く載っていました。
例えば...
「ありがとうございます」のランキング1位はもちろん「감사합니다」
かと思いきや3位!そして1位は「고마워요」でした。
これはやはりこういう本を見ないと、なかなかわかりませんよね。
「감사합니다」は直訳すると「感謝します」なので、普段使いにはお堅いのかもしれません。
海外に行けない今がチャンスです!
いざ行けるようになったときのために、語学の勉強始めてみませんか?
(瀬戸のスタッフ もんぴぱ)
ずっと気になっていたタイトル
『テラビシアにかける橋 』
見つけました。
本当は、映画のタイトルとして聞いたので、原作があるとは知りませんでした。
この映画のタイトルを教えてくれた人は、当時、闘病中で、余命宣告もされていて、在宅介護中でした。
その時、私は、介護でいっぱいいっぱいで、どんな映画かちゃんと聞きませんでした。聞いたかもしれないけど、覚えていません。
今は天に帰って行ったその人は、この映画を見て何を思ったんだろう。ずっと後になって気になってきました。
映画を見ることはできませんでしたが、この本を見つけたときは、迷わず
読まねば!!!
と思いました。児童書ですが、『死』を扱っているので、はじめは批判もあったようです。
子供は『死』をどうとらえるのでしょうか。
最後、学校の先生が、ご自分の体験から、夫を亡くしたときのことと重ねて、主人公ジェシーにかけた言葉、『私は忘れたくない』は私にとって『忘れなくていい』と言ってくれた友の言葉と重なりました。
忘れられない悲しみを無理に忘れようとしなくていいよということばは、私の心を少し軽くしてくれました。
そして、(実際の葬儀の後に)ジェシーがレスリーとの思い出の秘密の場所、『テラビシア』でレスリーの葬儀を一人で行ったときに発した言葉は、私がその人を看取るときに祈った言葉と同じでした。
映画は原作をどれくらい忠実にえがいたのか私にはわかりませんが、この映画を最後に観たその人は、自分がこれから死ぬこと、自分の死後の周りの人のことなど、考えたのかもしれません。
一番大切なことは、最後に主人公ジェシーがテラビシアに"橋"を架けたことではないかと私は思います。
同じ事を繰り返さないためかもしれませんが。そこはもう秘密の場所ではなくなります。
誰でも行ける場所となったことに絶望を希望に変えたかったのではないかと。
完全なネタばれ記事です。すみません。
『テラビシアにかける橋 』
児童書なのですぐに読めます。お勧めです。
(図書館スタッフ:小豆)
ガブリエル・バンサンという絵本作家を知っていますか?
ベルギーの作家さんで、有名な作品としては、
「くまのアーネストおじさん」というシリーズがあります。
名前は知らなくとも、絵をみたら「知ってるかも」という人も
いるかもしれませんね。
その方の絵本が、本学の瀬戸図書館の絵本コーナーにも一冊あります。
『アンジュール』ガブリエル・バンサン著
ある日、犬が車から捨てられてしまいます。犬は、走り去る車を必死で追います。
それでも車はみえなくなってしまい...
全ての絵が、鉛筆によるデッサンだけで描かれ、
セリフはありません。
それでもその捨てられてしまった犬の躍動や表情や感情のひとつひとつが、
物語が、グッと心に迫ってきます。
大人でも子供でも、まるで映画の世界にひきこまれるような、
すごい力をもった絵本ですが、百聞は一見に如かず。
この本はぜひ手に取って眺めてほしい、そんな一冊です。
ちなみに私はこの作家さんの絵本に大学生のころ出会いました。
中でも『セレスティーヌ』という絵本は
思わず自分で買ってしまったほど今も大好きな絵本です。
いつか本学図書館にも入るといいな。
(図書館スタッフ るん)
映画化もされている作品。
主人公は、不倫相手の子を誘拐してわが子として育てる。
その逃避行と、実の両親の元に戻った子の葛藤が描かれる。
理性をゆるがす愛に、応援する気持ちさえ持って読んでしまった。
主人公を助ける登場人物も、全員女性というのがまた興味深い。
逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるのだろうか・・・
(瀬戸のスタッフ:emirin)
『八日目の蝉』