「映画」と一致するもの
いつもは本のご紹介ですが、
最近読んだ漫画でおもしろかったものがあったので
今日はこちらを紹介します。
『 逢沢りく 』 上下巻
ほしよりこ著
逢沢りく は14歳。
だれもが認める美人で、誇り高き少女。
おしゃれなお父さんとお母さんがいる。
蛇口をひねるかのように自由に涙も出せる。
だけど、本気で悲しくなること、うれしくて泣くことを知らない。
そんな りくが、関西の叔母さんの家で過ごすことになる。
関西弁が嫌いな りくは絶対にここの生活に染まらないと
ひとり心に誓う・・・
* * * * * * * * * * * *
りく をとりまく家庭環境はすこし特殊なものかもしれない。
だけど りく のような頑なようで、もろい心は、
思春期を過ごす多くの女の子が持っているものじゃないかな。
かつてのわたしもきっと持っていたはず。
話のラストもとってもよかったです。
一本の映画を観終えたような読了感がありました。
この漫画を描いたのは
たて結びエプロンで有名な『きょうの猫村さん』の ほしよりこさん。
読んだことがある方はご存知だと思いますが、
ほしさんの鉛筆書きのような さらりとした絵と文字が
今回もなんともイイ味になっています。
(なごやのスタッフ 春)
先日、目録担当さんからこのような図書を見せてもらいました。
『「進撃の巨人」と解剖学』 布施英利 著
「進撃の巨人」流行ってますよね~。自分も単行本を買ってます♪
アニメ化もされてましたね~。
実写の映画化もされますよね~。(個人的には実写化、大・反・対っ!!!です)
この図書は、漫画の中に出てくる「巨人」を、
筋肉とか骨とか、解剖学の観点から語っています。
「おいおい、漫画の世界に対してそんな野暮なことするんじゃないよ...。(-"-)」
と、言われる方もいるかもしれませんが、それはそれで面白いかなーと。
これとは別に、昔読んだことがある図書で
『「藪の中」の死体』 上野正彦 著
が記憶に残っています。
こちらは、芥川龍之介の「藪の中」で死んでいた男は
はたして自殺か他殺か? を、元監察医の目線で考察しています。
芥川以外の小説や、実際に起こった事件(下山事件)等も語られているので、
興味のある方はぜひご一読を。
(瀬戸のスタッフ : かりんとう)