2017年10月 4日
長期留学報告(マキーワン大学 笠原祥美)
私はカナダのアルバータ州エドモントンにあるマキーワン大学に、約8ヵ月間留学していました。
そして、1年生が終わり、その春休みに留学に行くことが決定したときは、本当に嬉しかったです。私にとって英語は好きな科目ではありましたが、決して得意な科目ではなく、文法などにも苦手意識を持っていました。そんな私でも、留学したいという強い気持ちをずっと持ち続けて、諦めずに努力することで夢を叶えることができたので、今から留学を目指す人や少し諦めかけている人も、諦めなければ叶う可能性は絶対にあると思うので、その気持ちを持ち続けてほしいです。
ここからは、私のエドモントンでの留学生活について話します。私の留学先であるアルバータ州エドモントンはカナダの西側に位置し、カナダでは有名なバンクーバーやトロントと比べると北の方にあり、冬場になると-20℃を超えるのは当たり前、ひどいと-30℃にも達するというところでした。カナダに行く前の私は、自分の英語に対する不安もありましたが、寒さに対する不安もかなり大きく、体調を崩さずカナダの寒い冬を乗り越えることができるのか、とても心配でした。出発は8月の終わり頃で、日本はとても暑かったですが、エドモントンに着くと涼しく、少し肌寒いとさえ感じました。エドモントンはアルバータ州の州都ではありますが、穏やかな街で、田舎ではありませんが都会というほどでもなかったです。
歩いて行ける距離にスーパーがいくつかあり、バスや電車もそこそこの数が走っており、交通手段に苦労することはあまりなかったです。また、大学生だとU-Passというシールをもらうことができ、それを持っていればエドモントン市内のバスや電車は、いつでもどこでも乗り放題だったので便利でした。
私は、大学のメインキャンパスのすぐそばにある大学の寮で暮らしていました。カナダ人のルームメイトとの2人部屋で、キッチンやバスルームは共同でしたが、お互いに部屋がひとつずつあり、寝る時は別々でした。そのため、プライベートな空間がしっかりあって、勉強に集中したい時なども多くあったので、その点ではとても良かったと思います。寮は、キッチン用具などの身の回りのもの全て、自分で揃えなくてはならなかったのですが、カナダ人のルームメイトはシェアして使おうと言ってくれたので、無駄なものを買わずに済みました。
授業や学校以外での思い出もたくさんあります。あり過ぎて、ひとつずつ具体的に説明することはできないので、特に思い出に残っていて、カナダでしかできないような経験について少し紹介します。私が特に思い出に残っているのは、バスで4.5時間ほどの所にある、バンフという山の方に1泊2日で行き、犬ぞりとスキーを体験したことです。犬ぞりは日本ではできない経験であると思うし、犬ぞりに乗りながら見る山々の景色は圧巻でした。また、スキーもカナダの広大なスキー場で、日本には絶対にないだろうという急斜面を滑ることができて、本当に思い出に残っています。
2つ目は、アイスホッケーの試合を生で見たことです。カナダ人が1番好きなスポーツといえばアイスホッケーであり、地区ごとにアイスホッケーのチームがあり、みんなそれぞれの地区のチームの熱狂的なファンです。生の試合は、プロの選手のプレーを近くで見れたことはもちろん、ファンたちの応援を肌で感じることができ、初めて見たときはとても興奮しました。
最後に、留学を通して、海外の人への印象が180°変わり、また、自分のことを客観的に見られるようになったとも思います。今までは、自分の悪いところを見つけ、それを直そう、改善させようと必死になっている自分がいましたが、カナダでたくさんの移民の方や様々な人種、宗教の方と接し、1人1人それぞれの考えを持っていて、それを分かり合い、尊重し合いながら暮らしている周りの人たちを見て、もっと自分の良さや自分が得意なことなど、自分はこういう人間なんだと理解し、自分らしさを出し、アピールしていくことも大切だと気づかされました。
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