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2017年10月 6日
中期留学報告(北京語言大学 勝野 忍)
中国での生活
当初一人で中国に行く予定でしたが、当日名古屋学院大学から同じ北京語言大学に留学する女子二人とたまたま会い、同じ便だったので学校まで一緒に行動することにしました。青島での乗り換えや学校までのタクシーの手配など分からないことがあって不安でしたが、3人で考えながら行動したり教えあったりできたので、一人よりも心強くて良かったなと思いました。一人でも何でも挑戦してみようと思っていましたが、初めての海外留学、留学先が同じ人がいて本当に助かりました。
大学に着いてからは最初の手続きでとても苦労しました。気になっていた授業の選択についてですが、先生が一人いて中国語の学習歴を聞かれます。そして何種類か教科書があり、先生が指定した教科書をどこまで読めるか聞かれ、クラス分けされました。
後日授業が始まる前に、日本人留学生向きにオリエンテーションを開いてくれ、その中で留学生活について教えてくれました。日本人のスタッフさんもいて分からないことは聞けば優しく教えてくれ、学校生活での不安はすぐに無くなりました。
授業ですが、基本的に1クラス20人ほどで構成されていて、その全てが外国人留学生です。メジャーな国はほぼ全て居るといってもいいと思います。パキスタン人と韓国人がクラスにも宿舎にも多いように感じました。クラスによっては十数人パキスタン人ということもあるようで、パキスタン人がなぜか多いなと感じました。各国の方々は年齢も職種もバラバラで、学生はもちろん現役CAから医者の方までいらっしゃいました。基本どの国の人も母国語と同じくらいに英語が話せていて、理由を聞くと「英語も学校で習うから。」との回答が多かったのですが、「え?日本も習うのに・・・(笑)」と思いました。日本やアジア圏を除き、英語を話せる国々の方は比較的容易にコミュニケーションが取れ、友達もすぐ作れているように感じました。とても羨ましかったです。僕はそのあとカタコトの中国語で会話ができるイタリア人とタイ人の友達と仲良くなることができて、留学最後までその友達といつも一緒に居ました。
クラスの皆さんはさすがに中国語を勉強にしに来ているだけあって、積極的に授業に参加していました。自分で文を作って先生に質疑するなど、中国語を学ぶ姿勢に驚かされました。また、どのクラスの先生方も優しく親切で、まさに神です。授業内容は、ゆっくりした中国語で例を出して説明してくれるので、分かりやすいです。教科書の英語が分からなくても、先生の説明を聞けば理解できるので本当に助かります。それでも分からないところは、授業中でも授業後でも質問をしに行けます。
食事は、学内に大きな食堂がありものすごく安く食べられておいしいので、ほぼ毎日のように毎食食堂に行って食べていました。
しばらく経つと一人でタクシーに乗り、買い物に行けるようになりました。なんといっても道路が四車線あったりして車の量が多いし、自分が気を付けないとガチで引かれます。クラクションが鳴りまくるのは当たり前で慣れました。お店にある値札がない服や靴、装飾品などは普通に値切りまくれるので、結構おもしろいです。ですが、外を歩き宿舎に返ってくると、髪の毛がワックスをつけたかのようにベタベタします。お風呂で二回シャンプーしたりします。学校から出た時特にひどいので、原因としてpm2.5というか交通量が多くて、普通に大気汚染のせいだと思います。
10月入ってすぐに、中国全体で一週間くらいのお休みがあったので、私は北京に留学に来ていますが、南の方の蘇州に遊びにいきました。ピンインが打てなくて漢字が打てないのですが、一人で新幹線?電車?みたいなものに乗りました。5時間くらい乗ったのですが、中国人の友達が言うには、中国は広くちょっと離れたとこに行くのに5時間座るのは全く普通だそうです。人がものすごく多くて迷子になりそうになったり、自分の座る席が分からなかったり、そもそもチケットどこでどう買うの?とパニックになりましたが、そこらへんにいる中国人に聞いたり乗務員に聞いたりして、なんとか行けました。あとは帰り道で駅から学校までタクシーに乗ろうと思い、優しいお兄さんに声をかけられ乗った車にメーターがなく不思議に思いましたが、あまりに会話中優しく中国人でもとても優しい人がいるのだと思っていたら、降りる時に行きの3倍くらいお金を請求され、初めてぼったくりに遭いました。そのこともあってなかなか疲れて、本当にしんどかったです。一人で挑戦だと思いましたが、できたら一人で遠くに旅行をするのは遠慮した方がいいと思います。
授業の方は、聞いていてちょっと分からないところはすぐに先生に聞いたり授業後に聞きに行ったりして、極力分からないまま放置しないようにしました。レベルとしては簡単すぎず難しすぎず、ちょうどいいと思います。日本のLINEでいうトークグループのようなものが中国版SNSであり、中には先生やクラスメイトがいて冗談を言い合ったり、分からないことを聞いたり教えたりと、雰囲気はとても良いと思います。いろんな国の人が居るし、性格も個性的な人ばっかりで面白いです。
仲良くなった友達と授業後の帰り道などで、その日に出てきた文法や単語を使って会話したりして、「え?また忘れたの?あなたは毎日ちゃんと復習するべきだよ(笑)」などと言われました。一日の復習や会話練習を楽しくできるし、土日になると早く月曜日にならないかなと、授業に出てクラスメイトに会えるのが楽しみでした。
中期考査が近づくと、学校の図書館へ行っていました。図書館は広く自習室があり、夜10時まで空いていてとても便利です。ですが中にはとてもたくさんの中国人がいつも座っているし、座ってなくてもカバンは置いてあるし、席を確保するのがなかなか難しかったです。10時ギリギリまで普通に人がいっぱいなこともあります。ここで感じることですが、すごくこの大学の人達は勉強熱心だなと思いました。勉強いたい!だけど宿舎だと自習できないし、図書館も空いてない、という場合でも北京語言大学は深夜2時まで開店しているカフェが食堂にあって、そこ勉強できます。こちらは比較的留学生が多く使っています。
11月に入ってすぐ、中間テストのようなものがありました。内容は今までやってきた教科書の中から全て出てきました。試験の前の週に、先生から渡される復習プリントのようなものがあるので、科目によりますが、それをしっかりやれば満点近く取れると思います。気温と天気はすっかり冬で、日中の最高は5,6度、夜は-5,6度で、とても寒くなってきました。12月はどうなってしまうのか不安になりました。
学習面で心配するようなことは特にないのですが、後半になるにつれ生活面で結構苦労しました。私のルームメイトはパキスタン人なのですが、実は留学に来た当初から彼と私との生活習慣にかなりの不一致があり、とてもストレスでした。彼の食べ残しの放置でゴキブリが沸いて出てきたり、夜に電話や彼の友人を部屋に招き入れ喋るので寝不足にしょっちゅうなり、夜遅く寝て朝早く起きて、昼過ぎに帰り昼寝をしての繰り返しで、生活の規律がめちゃくちゃになってしまっていました。そこで部屋を変えたいと寮の係員?に言いに行きましたが、「この日に空くかもしれない。まだ分からないからその日に来てくれ。」と繰り返して一向に変えられず頭が痛かったです。
学校行事としては、クラスでバスに乗って伝統のあるお茶館に行きました。そこではお茶を飲みヒマワリの種を食べながら、中国の文化特有のお面がコロコロ変わる伝統芸能や、お茶を色々な体勢で高いところから注ぐなど、様々な芸を観ることができました。
また、11月11日は中国でインターネット上の大半の商品がかなり値下げされる日なので、ネットでたくさん冬の服や中国でしか食べられないようなお菓子を買ったりして、楽しかったです。次の日に聞けば、周りの友達はもちろん、先生もその日はネットでたくさん物を買ったという話を聞いて面白かったです。
12月に入って本格的に寒くなってきました。もう留学生活も終盤になってきました。学習面では12月後半から1月前半にかけて最後のテストがあるので、それに向けて毎日少しずつ復習していました。1月の飛行機のチケットの買い方が分からなかったのですが、クラスの友達にネットでの買い方を教えてもらって無事に買うことができました。留学最後の日、いつも仲良くしてくれていた友達と、涙ぐみながらお別れの言葉を言い合って別れました。日本に絶対行くからと言ってくれたので、その時は案内すると約束しました。今でもたまに連絡を取っていて、友達が日本に来るのを楽しみにしています。中国生活良い事ばかりではなかったですが、自分を成長させる上で本当に良い経験ができたと心から思っています。
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