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2017年10月 6日

中期(延長)留学報告(東義大学 鯉江 美波)

 人との関わりの大切さ

 私は韓国の釜山に約10カ月の長期留学をしてきました。留学のきっかけは短期留学に行き韓国人の友達ができ、もっと韓国を知りたいと興味が湧いたからです。もともと国際文化学科は公費がなく長期もなかったので、たくさんの人に頼み協力していただいたおかげで、長期留学をすることができ、留学中も留学するまでの過程が簡単ではなかったからこそ、1日も無駄にしたくないと思い充実した日々を送ることができました。

前期は主に、夏の短期留学と同じで韓国語を学びに、語学堂に午前は通いました。午後には1限50分の週3回、一般の東義大学生とTopicの授業を受けました。私の語学堂でのクラスはとても国際的で、ルワンダやインドネシア、フランスに台湾、中国など合計で7か国の留学生で構成されていました。私は積極的に他の国の留学生と授業が午後に無い日は出かけたり、一緒に食事をしたり勉強をしました。私はもともと韓国語ができるわけではなく、レベルでは文字が読めるくらいと、ほんの少し挨拶ができる程度でした。次の学期が一人というプレッシャーもあり、寮に帰れば毎日授業の復習と日本から持って行った単語の勉強を欠かさずにやっていました。そのかげで定期テストも良い点数を取ることができ、留学生と習った文法を使って会話することで、会話力も前よりは身につきました。そのため前期では留学生と遊ぶことが多かったですが、後期は韓国人と実際会話して食事や買い物を楽しむことができました。今は全てが終了し、達成感と楽しかった気持ちでいっぱいですが、もちろん大変なこともたくさんありました。

出来事としては、前期で台風や地震があり、1年間を通して政治界では大きな変化がたくさんあり、後期は国際情勢も一時期危ない時がありました。感じたこととしては、私のクラスは先程言ったようにたくさんの国の留学生で構成されていたので、たくさんの国の子と友達になることができたのと同時に、日本との価値観や文化の違いを感じました。最初に特に気になったことが時間に対してです。日本人が時間にとても厳しいことを知りました。私の中では5分前行動は当たり前で、何かあれば相手に連絡することが当たり前だと思っていましたが、ほとんどの国では時間前に集合することはなく、連絡がなくても気にしないみたいです。しかしフランスでは15分前に集合が当たり前らしく、それには私も驚きました。最初友達と遊ぶとき、何で連絡なしに遅刻を普通にしてくるのだろうと、必ず集合場所に着くのは1番でした。他には、旧正月に留学生の子と数人で慶州に1泊2日で旅行に行ったのですが、私以外の子たちが中国語ばかりで会話をするので、何を言っているか分からない時もあり少しもめてしまいましたが、この旅行のおかげでより仲を深めることができ良かったです。頻繁に遊ぶようになり、お互いに自分の国の価値観や文化を話し合い理解することで、本当に国を越えた大切な友達ができ、その友人と正月にソウルにも旅行に行きました。前期の最初は、ただただ文化の違いや次の学期は一人など小さなことでストレスを感じていましたが、前期の後半は、相手の事を理解することの大切さを一番感じることができました。そのために語学も頑張ろうと思い、勉強に励むことができました。

 後期はまず一度日本に帰ったのですが、日本人が来るかも分からず、ルームメイトも誰か分からず、韓国に戻るまでとても心配でした。実際戻ってみると、同じ日本人で相性が合ったので良かったです。3月に韓国で韓国語能力試験も受けました。試験会場には日本人はいませんでした。先生に美波なら3級は大丈夫だと言われ受けてみて、とても心配だったのですが無事に3級を取得することができて良かったです。授業についてはいくら日本人留学生がいるからって、私と同期の留学生は私一人であって、生活が全然違うし語学力もまだまだ足りないですが、自分が頑張れるところまで自分の興味のある授業を受けてみようと思い、ワインとホスピタリティについて、食べ物と文化についての授業を取り、他には日本で受講していた英語とフランス語など、合計5つの授業を受講しました。前回までいた日本人の先輩に授業を受ける前に一度先生のところに行き受講してもいいか、ついていけるか聞いといた方がいいとアドバイスをいただいたので、一人一人に挨拶をしました。どの先生もとても優しく、授業が終わるたびに分からない部分や課題についてなど細かく教えてくださり気にかけてくださって、15週間と2回の定期試験を乗り越えることができました。また、授業中に話しかけてくれる韓国人の学生もいて、何人か友達になることができ、分からない部分をお互いに教え合い、グループ発表の課題もあったのですが、普通に考えたら留学生がいると大変なのに受け入れてくださり、役割などを優しく教えていただき、たくさん助けてくださりました。

1年の夏に短期留学でできた友達とも、この1年を通して何回か遊んだのですが、韓国語上手くなったねとか、最近の流行りの言葉はね...など、たくさん話し短期だけの友達ではなく、こうして長期留学中も会ってくれる素敵な友達ができて良かったと思っています。前期で国を越えた友人ができた話をしましたが、その友人のチューターをしていた韓国人とも友達になるこができ、後期で一番遊んだのでとても印象に残っています。お互いの共通語は韓国語で、私は勉強のモチベーションが上がるし、分からない文法などを簡単な韓国語で説明してくださり、とても感謝しています。その友人は、台湾に留学していたので中国語はできるのですが、日本語は中学校以来で全然日本とは関わりがなかったけど、美波のおかげで日本にまた興味を持った!と言われたときは、すごく嬉しかったです。他の授業の友達でも、私と会い日本の印象が変わったとか言ってくださる人もいて、今まで感じたことのない嬉しさを感じました。私も友達が友達を連れて来て、たくさんの韓国人と関わることができましたが、日本で取り上げられている政治的な関係や印象とは違い、とても親切で良い人たちがたくさんいることを知り、印象が変わりました。留学を通して、たくさんの人との繋がりを感じ、日本のテレビやメディアを見ただけで世界の国について印象を決めつけることは良くないこと、相手の国を理解している一人の人として最後には見ることができ、この留学は一人では絶対に成し遂げられなかったと思うことと同時に、留学前から留学中関わってくださった人に感謝の気持ちでいっぱいで、毎日充実した留学でした。

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このページは、インターナショナルラウンジが2017年10月 6日 13:59に書いたブログ記事です。

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