« 中期留学報告(ジョージ・ブラウン大学 山本 帆夏) | ホーム | 中期留学報告(オカナガン大学 荒木 彩峰) »

2017年10月 6日

中期留学報告(オカナガン大学 松井 みゆ)


リベンジ成功の4か月

 2016年9月から12月まで、カナダのケロウナという地方にあるオカナガン大学に中期留学しました。今回の留学での私の目標は、高校生で留学に行った時に果たせなかったことをリベンジし、さらに日本に帰ってきた時に何を今後勉強していくか、自分を見つめなおすという事でした。リベンジというのは、自分から積極的に話しかけたり行動したりする事と、ホストファミリーや新しい友達とたくさん会話をすることなどでした。


 ケロウナに着いて学校に通うまでに一週間ほど時間があったので、ホストファミリーとはすぐに打ち解けることができました。私のホストファミリーは、父と母、14歳と9歳の弟の4人家族でした。よくいとこの17歳の女の子も来ていたので、年の近い女の子とたくさん買い物に行ったり遊びに連れて行ってもらい、今カナダで流行っている物や曲などを教えてもらったりと、毎日が充実していました。その中でもやはり通じない時には、簡単な単語に言い直して話してくれて、新しい単語を覚えることにつながり、とても勉強になりました。映画をよく見る家庭だったので、晩御飯の後にはみんなリビングで映画を見て、家族団らんに参加させてもらいました。弟たちはラクロスをしていて、日本ではあまり馴染みのないスポーツですが、何度も観戦できて、家で一緒に練習に付き合ったりもして、仲良くできました。特に小さい弟はピアノも習っていて、私もずっとピアノを習っていたので、教えてあげたり一緒に弾いたりもしました。


 学校は、初日にテストを行いました。reading、writing、speakingのテストの結果でそれぞれクラスが決められました。留学生のクラスはレベルが下から1~6に分かれていて、私はwritingが4、readingとspeaking(discussion)は3のクラスでした。クラスのレベルが高いほど周りに日本人は少なくなるので、自然に日本語を話すこともなくなります。writingのクラスの日本人の女子は私一人だったので、始めは本当に緊張していましたが、他の国から来た友達と仲良くなり、最終的には隣の席で協力しながら一緒に授業を受けられるほどになりました。一番苦戦したのは、私の取っていた授業でレベルが一番高い、writingの授業でした。先生はベテランの少しお年寄りの女の先生で、話すスピードも教科書を読むスピードもとても早くて、ついていくことにまず必死でした。エッセイが毎回課題として出されたのですが、合格するまで何度も手直しして提出するのが大変で、新しい単語や熟語、書き換えなど、英語で文章を書くうえで大切な基本を一から学べて、とても難しい分、一番努力して力になった授業だと、今になって思います。discussionの授業は毎日110分あり、一番クラス全体が仲の良いクラスでした。先生はとても親切だったし、普段海外で生活するうえでためになることをたくさん学んだ授業でした。例えば、その日習った会話の内容を帰ってホストファミリーに話すと、カナダではそれが普通なんだよ、とか他にこういう表現の仕方もあるよ、などとさらに深く文化を学べたりして、毎日楽しかったです。そしてまたそれを先生に話すと、クラスの中でそれを共有して勉強したりでき、好循環でした。毎日単語テストがあったり、前回習ったことの復習を抜き打ちでやることもあり、どんどん知識が増え自分の英語への見方がさらに良い方向に変わっていくのが分かりました。


 一番リベンジしたかった、友達との会話。今回の留学で果たすことが出来ました。積極的に行動することもリベンジすることの一つだったので、学校に張り紙で書いてあった「conversation partner」、つまり会話を練習する友達を作ろうという企画に一人で申し込み、カナダ人の友達ができました。その子の名前はBreeと言って、学校で日本語を勉強していて、日本文化などにも興味のある女の子で、とても会話が弾みました。日本から持って行ったお土産を渡すととても喜んでくれて、彼女の運転で買い物や日本食レストランにも連れて行ってもらい、たくさん交流しました。留学生のクラスで授業を受けるので、実際に交流できる現地のカナダ人は、ホストファミリーと先生たちしかいません。そのため、勇気を出して申し込んだこの企画が、カナダ人の同い年の友達を作る重要な機会になったので、積極性は本当に大切なことだと改めて実感しました。


 この4か月で、旅行に2か所行きました。一つは学校から行けるバンフツアーというもので、日本人がたくさんでしたが、学校が始まってすぐに参加しました。バスで10時間ほどの長旅でしたが、カナダらしい大自然や景色を目の前で見ることができ、深く心に残っています。雪がすごい地方だったため、山の頂上から見る雪景色が本当に最高でした!この旅行がきっかけで、日本の他の大学から来ている友達や先輩と知り合うことができ、留学最後までずっと仲良の良かった親友にも出会えました。もう一つはイエローナイフという地方に飛行機で行きました。この旅行は、discussionのクラスで仲良しになった男女4人で行きました。イエローナイフはオーロラが有名で、一緒に行った友達の誕生日も兼ねて、サプライズで見に行きました。地元の人が「オーロラは大抵綺麗に見るには3日ほどかかる」と言っていましたが、私たちはとても運が良くて、一発で、しかも数時間待っただけで見ることができました!オーロラを生で見ることなど一生に一度だと思います。目の前の空でオーロラが光ってゆらゆら揺れているのを見た時は本当に感動し、思わず泣いてしまうほど綺麗でした。地球は本当に広くて色々な人がいて、自分は本当にちっぽけな存在でも、こうやって日本でない場所で、日本人じゃない人と素敵なものを一緒に見ているのだと思うと不思議な気持ちになりつつ、今後もたくさんのことに挑戦していこうと自分のやる気もさらに上がった、意味のある旅行になりました。


 たった4か月の留学で、正直もっとカナダにいて、次の学期はさらに上のレベルのクラスに上がって英語を学びたいという気持ちもありましたが、ここで学んだことを忘れずに更に向上していけるように、日本での大学生活をもっと濃く、意味のあるものにしていこうと思いました。今までの人生で一番濃い4か月でした。この留学をするうえでたくさんの人にお世話になったので、本当に感謝しています。ありがとうございました。


ホストファミリーの家

み.jpg

ケロウナの見どころ、オカナガン湖の前

み1.jpg

弟たちのラクロスの試合(休日に家族皆で応援に行きました!)

み2.jpg

バンフ旅行 ポストカードのように綺麗な後ろの景色に注目してください!

み4.jpg

to_top.jpg

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://blog.ngu.ac.jp/mt/mt-tb.cgi/6429

コメントする

このブログ記事について

このページは、インターナショナルラウンジが2017年10月 6日 12:36に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「中期留学報告(ジョージ・ブラウン大学 山本 帆夏)」です。

次のブログ記事は「中期留学報告(オカナガン大学 荒木 彩峰)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。