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2017年10月 5日
中期留学報告(コー大学 井上 利昭)
初めての経験
僕は8月16日から4か月間、中期交換留学生として、アメリカ・アイオワ州にあるコー大学に留学をしました。今まで海外に行った経験もなく、学校にも実家から通う生活を送ってきました。留学の内定をもらった時は、留学ができる嬉しさで浮かれてばかりでしたが、出発の日が近づいてくるにつれて、初の海外、寮での生活、事前準備の時に感じた自分の英語力など、不安がたくさん出てきました。
大学に到着して次の日にはオリエンテーションに参加し、約4カ月の留学生活が始まりました。食事はカフェテリアでバイキング形式が基本ですが、パブで注文してハンバーガーを食べることができます。寮の中にはシャワーしかなかったことに、最初はかなり戸惑いました。バスタブがほしいなと思いながらも、慣れていくしかないなと思い、日々過ごしていました。
1週間が経って、授業が本格的に始まりました。僕自身英語は嫌いではないので苦手意識などはなかったのですが、使う経験がなかったので、言いたいことが言えないことが多くありました。単純に単語が浮かんでこなかったり、発音が悪かったりしたことが原因でした。ESLの先生方は、留学生を多く指導してきているので、僕の言いたかったことを推測して理解してくれました。しかし、学生と会話をするときは、首をかしげていることが多くありました。なので、授業内では話すことがあっても、授業外で話すことに少し抵抗を持ってしまいました。日にちが経つにつれて、ルームメイトと話をしたり、友達との会話が増えたりしたことで、だんだんと解消されていきました。ルームメイトとは頻繁に話していたわけではないですが、常に優しく接してくれて、とても良いルームメイトに出会えたなと思っています。図書館が、平日だと夜中の1時まで開いていたので、宿題をやっている人などが多く残っていました。また、図書館の中にはスピーキングセンターとライティングセンターがあり、スピーチの練習だったり課題のエッセイの確認をしてもらえたりできる施設がありました。大学の周りにはスーパーやファストフード店があり、少し歩いたところには、アジアンマーケットや日本食が食べられるお店があります。バスを使えば大きなモールに行けて、服など買うこともできました。夜はポケモンGoが好きな子がいたので、その子たちと一緒に街までよく歩いて、どこかのお店でご飯を食べたりしていました。
コー大学では、毎月1度大きなイベントがありました。9月のカヌートリップは、約3時間カヌーに乗って、夜にはトランプゲームやキャンプファイヤーで盛り上がり、1泊して次の日に帰るという、弾丸ツアーのような旅行でした。10月の始めには、カルチャーショウがありました。これは、母国の文化をは発表するもので、ダンス、歌、ファッションショーなどで盛り上がりました。僕たちは、早稲田大学から来ていた学生も含め、日本の「アニメ」と「かわいい」をテーマにしたダンスを披露しました。僕はドラえもんとして、青のタイツを着て踊りました。シカゴトリップでは、美術館に行ったり、シカゴにあった牛角で焼き肉を食べたり、初めての大都市を楽しめました。ハロウィンの日には、ESLの先生の家にお邪魔して、アメリカのハロウィンを体感しました。仮装した子供たちが「Trick or treat」と言って、先生の家にたくさん来ている様子を見ることができました。こういったハロウィンはもちろん初めてだったので、とても新鮮でした。11月にはサンクスギビングデーを含む9日間の休みがあったので、ニューヨークに旅行に行ってきました。サンクスギビングデーには、macy's主催のサンクスギビングパレードが行われていたので、そのパレードを観に行きました。アイススケートや野球を観たり、Home coming でダンスパーティーがあったり、大学内だけでなく大学の外でのイベントもあります。
この他に、先生やホストファミリーにはとてもお世話になりました。野球が好きだということを言っていたら、先生がアイオワ州にあるField of Dream という映画の舞台となった場所に連れて行ってくれたり、ホストファミリーがアメリカにはないからと言って、マクドナルドのテリヤキバーガーを再現してくれたりました。ホストファミリーには、他大学のクリスマスイベントにも招待してもらい、雪遊びなどをしたり、手袋やマフラーまでプレゼントしていただき、とてもお世話になりました。先生やホストファミリーの誘ってくれる行事は、アメリカの文化を学べる良い機会でした。
アメリカでの生活では、もちろん文化の違いを感じました。バスに乗ったときなどに、乗ってきたお客さん同士が仲良く話しながら乗っている様子に驚きました。知り合いでもない人と、あんなに仲良さそうに話せるものなのかと感じました。それに濁した言い方がなかったこと、物事をはっきりと言ってくれることに、とても感心しました。そして、どんなに自分が失敗したと感じても、最初に必ず褒めてくれます。そう言ってくれることで気落ちも落ち着くし、とても助かります。その後に、アドバイスなどをしてくれました。ちょっとした優しさに、とても感動しました。
留学したことで、日本の良さを知ることができました。しかし、日本のことを聞かれたときに、答えられなかったり、説明できないことが多々ありました。なので、日本のことをあらゆる面で知り直さないといけないなと感じています。これからもどんどん新しいこと、初めてのことに果敢に挑戦していきたいです。今回の留学は、準備の期間も含めて、たくさんの人に支えられ助けられて無事に終えることができました。対策講座、事前準備の時にお世話になった先生、国際センター、i-Loungeの人たち、留学を前向きに考えてくれた親、アメリカでお世話になったESLの先生、ホストファミリー、友達全員に感謝しています。ありがとうございました。トラックバック(0)
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