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2017年10月 6日
中期留学報告(アルゴマ大学 伊藤 美有)
カナダでの素敵な出会い
私が留学したアルゴマ大学は、少人数授業が魅力の一つです。この最大の魅力は、先生と生徒の距離が近いことです。そのため質問がしやすい環境で、分からないことはそのままにするということがなくなりました。先生の誕生日をクラスメイトで祝ったりするなど、授業以外でも先生と楽しい思い出もできました。少人数だからこそ、生徒同士も仲良くなりやすく、授業以外でも話すようになりました。最初の頃は話さなかった子も、いつの間にか仲良くなりました。また、学校の図書館には勉強専用のスペースがあり、本当に静かな状況で集中できる場所がありました。私はよく課題に追われると、集中できる図書館に通っていました。平日の金曜日以外は朝8時半から夜10時半まで開いており、テスト期間時には夜中まで使用可能でした。そしてこの大学には、メンター、メンティー制度があります。この制度は、留学生であるメンティーを対象に、自分のアドバイサーであるメンターと共に様々なイベントに参加し、仲良くなっていくという制度です。私は女の子の同い年のメンターで、家に招いてくれ巻きずしパーティーを開いてくれたことや、サンクスギビングの日には、その子のホストファミリーと一緒に教会に行き、祝日を祝いました。その他にも、このプログラムではハイキングやクリスマスパーティー、一緒にゲームを楽しむイベントが開かれ、大学全体で仲良くなりやすい環境を作ってくれていたことが、この大学の良いところだと思います。大学の授業が始まる前にはオリエンテーションの期間があり、バレーなど共に活動するスポーツなどをすることが友達作りのきっかけにもなり、オリエンテーションに参加して良かったです。この大学は勉強しやすい環境だけではなく、友達作りのきっかけを作ってくれる環境もあり、小さい学校でしたがとても良い思い出がたくさんできました。
授業面ではGrammar、Listening & Speaking、Readingの三種類がありました。授業は8時半から毎日あり、火曜日と金曜日以外は4時半まで行われました。授業が始まった頃は、ついていくのに必死でした。そのため分からないところがたくさんあり、そのたびに質問をして教えてもらっていました。どの授業の先生も、優しく丁寧に教えてくれました。特にGrammarの先生は分からないところはないかなど、常に私たち生徒のことを気にかけてくれており、個別に例題を与えてくれ、分かるまで解説してくれました。この授業は毎週火曜日に小テストがあり、合格点に満たないと再テストを受ける制度で、初めの頃は再テストを受けていました。小テストを重ねるうちにどんどんテストにも慣れていき、先生の熱心な教え方のおかげで再テストも受けることがなくなり、自分でも成長できた部分ではないのかと実感しました。文法もこれまで勉強してきたことと類似していましたが、復習をしてみると完全に分かっていないところもありました。その中でも、過去完了の文が苦手でしたがしっかり基礎から学び、また新たな知識が増えて応用が利くようになりました。Listening & Speakingの授業では、グループに分かれ一つのトピックについて議論することや、ペアになって活動することが多かったです。私は人前で話すことが苦手ですぐ緊張してしまう性格で、プレゼンテーションになるとうまく話すことができませんでした。プレゼンテーションを重ねるうちに、目線を配ることが今までより多くできるようになり、少し自信が持てるようになりました。Reading & Writingの授業は、他の授業に比べ課題も多かったです。カナダに来て最初に書いたエッセイを見てみると、誤字脱字が多く、文法もあやふやな文ばかりでした。多くのエッセイを書くうちに、文の構造や言い換えも理解するようになりました。最も課題が多く私が苦手な教科でしたが、自分にとって成長できる教科だったと思います。留学生活で勉強してきたどの教科も、これからの自分の英語学習に必ず役に立つ内容でした。
私は学校の寮に住んでいました。私が住んでいた寮は、各自に部屋が与えられており、自分の時間を取るには最適です。トイレやお風呂は共同で、私の隣の部屋はドイツ人の女の子でした。環境や文化が違う分、多くのことで悩んだこともありました。英語の話すスピードがとても速く、カナダに来た頃には、ゆっくり話してもらうことでしか理解ができませんでした。日々の生活の中で会話をしていくうちに、少しずつですが会話も続くようになっていったので、嬉しかったです。寮の共同キッチンでは、韓国人の子と一緒に料理を作ったことや、多くの人と他愛もない会話を楽しんだこともありました。寮では、湖に遊びに行き初めてカヌーに乗ったこと、ハローウィンの時にはパンプキンカービングを行い、普段では経験できない体験もしました。寮での生活は楽しかったですが、食事だけは合いませんでした。日本にいる時から、ハンバーガーなど脂っこいものを食べる機会がなく、あまり食べたことがなかったので、そのような食べ物が多かったことが私にとっては辛かったです。カナダに来て、一回も名物のプーティンを食べたことがなかったので、食べる機会がなかなかないと思い、レストランに食べに行きました。量が多く、夜ご飯が食べられないくらいおなかがいっぱいになりましたが、おいしかったです。今までは避けてきた苦手なものに挑戦することもでき、貴重な思い出になりました。
留学生活中に休みを利用し、ニューヨークに旅行に行きました。タイムズスクエアやブルックリン橋などの観光もしました。その中でも、ブロードウェイミュージカルを見たことが印象に残っています。CATsを見たのですが、運がよく安くチケットを手に入れることができ、前から5列目の席で見ることができました。キャストの細かい表情を間近で感じられました。また、学校で開かれたカラーランにも参加し、楽しかったです。世界中で開催されているイベントなのですが、以前から参加してみたいと思っていたので、参加でき嬉しかったです。
私が過ごしたスーセントマリーでは、会う人が本当に心優しかったです。雪の中歩いていると、バス停ではないところから優しさで乗せてくれることや、地元の人がスーパーから寮まで乗せていってくれたことも多かったです。私が帰国時に乗るはずだった飛行機が雪でキャンセルになった際には、空港のスタッフやタクシーの運転手、乗客の皆さんが協力してくれ、違う便を手配してくれようとしていました。結局全便キャンセルになり、翌日の便で帰ることになったのですが、泊まるところを探していた私に、空港で出会った女性が手を差し伸べてくれ、1日過ごさせてもらいました。その女性は孫と二人暮らしで、私をまるで家族のように向かい入れてくれ、ご飯やお風呂など全ての世話をしてくれました。一緒にドラマやカードゲーム、会話を楽しみ、あっという間に1日が過ぎました。翌日には最後まで見送ってくれ、クリスマスプレゼントも持たせてくれました。更には、チケットを手配してくれたスタッフや、タクシーの運転手の人も見送りに来てくれました。1日で、こんな素敵な人々に出会えて本当に幸せでした。今でも空港で出会った皆さんと、時々連絡を取り合っています。最高の出会いに感謝し、スーセントマリーで過ごし出会った人々の優しさを無駄にすることなく、困っている人を手助けできるような、心優しい人になりたいです。カナダで過ごした日々は、これからも忘れられない経験になると思います。
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