春の甲子園が開幕しました。
私が子供の頃はスポーツと言えば野球で、私も昔は野球少年でした。
学生時代中国へ留学した時(二十数年前)、日本から持ってきたグローブで日本人留学生仲間とキャッチボールをした記憶があります。周囲の中国人が、何が面白いのかわからないとでも言いたいような顔をしながら通り過ぎていきました。当時はスポーツショップへ行っても、野球用品は全く置いていなかった時代です。最近は公園で野球をしている若者をたまに見るようになりました。でも無茶苦茶下手くそ。しかも子連れで散歩をしている人もいる普通の公園で、硬球をバットで打っているものだから見ている方が怖い。
中国にも今はプロリーグがありますが、運営状態は相当に苦しいようです。北京オリンピックで使用されたスタジアムもオリンピック直後に解体されたそうです。改革開放後、政府がそれなりにバックアップして野球を振興しようとしてもなかなか定着しない。中国にはまともな野球の歴史はないものと思ってました。
ところが先日、上海の昔の新聞(申報)を読んでいたところ、1935年の全国運動大会(日本の国体のようなもの?)についての記事を見て少し驚きました。野球が結構大きな扱いで載っているではありませんか! 優勝は上海チーム。かなり大きなサイズの写真入りです。日本ではちょうどプロ野球が誕生した頃ですから、日本と比べれば遅れていたのでしょうが、この扱いを見るとそれなりに盛んだったのかな。
中国で野球が再び盛り上がるのは難しいかも。いや、そんなことよりも普通の公園で硬球を使って野球をするのは止めてくれ。死人が出たらそれこそ廃れてしまう。日本にしかない軟式球、私は優れものだと思いますね。
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