東日本大震災が起きてからもう1年がたとうとしていますね。
多くの国・地域から人的・物的支援があったようですが、名古屋市と姉妹都市提携を結んでいる南京市からも支援があったようです。
そのお礼の意味も込めて、SKE48が3月11日に南京市で公演をする予定だったのですが、中止になったことをご存知の方も多いのではないでしょうか?私は芸能界に疎いので良く知りませんが、聞くところではSKE48はとても人気があり、中国でも同様とか。中国の若者(特に男性?)にとってはとてもガッカリする出来事だったでしょうし、日中の草の根の交流がもっと盛んになって欲しいと望んでいる私にとっても、とても残念です。それにしても‥‥
原因はもちろん河村発言です。「通常の戦闘行為はあったが、南京事件というのはなかったんじゃないか」ってやつですね。
権威主義は嫌いですが、かといって専門家をないがしろにするのもいけません。 事件自体の存在を否定する歴史研究者はいません。さる高名な"英語"学者が、かつて盛んに事件の存在を否定しようとしていた時期がありましたが、まあ箸にも棒にも‥‥。
河村市長はその後、「三十万人もの非武装の中国市民を虐殺したことはなかった」と論点を人数の問題にずらして、しかも当初から人数の問題を指摘していたかのような発言をしているようですが、まあ、苦しい言い訳でしょう。そもそも犠牲者数の問題は、とても河村さんのような素人が口をはさめるような単純なものではありません。
事件の期間や地理的範囲をどう定義するかで、専門家の間でも犠牲者数については大きな幅がある。しかし、多くの非戦闘員が犠牲になった事実は厳として存在し、我々はそのことに真摯に向き合うしかない。
人数の問題に疑問があるというなら、南京事件の日中共同研究を名古屋市の予算で企画してはいかがですか?中国の研究者も犠牲者数について議論することには柔軟になりつつあるそうですよ。
別に政治生命が云々というような大げさな問題ではないと思うので、「口が軽いものでつい‥‥」とか言い訳して、誤ってしまえばいいと思うんですがね。
出来るだけ早く、名古屋と南京の関係が修復することを祈ります。
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