『LEARNCH IN THE World』...まだまだやっています!

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大家好!(=こんにちは!)
ESCサポーター、主幹の重松歩月(法学部法学科4年)です。


教育学習センター(通称:ESC)では、ESCサポーターが中心となって、
ランチタイムに「ランチ=LUNCH」をしながら、
日本の「お・と・な・り」について学んでみよう!』をテーマに、
気軽に楽しく「学ぶ=LEARN」、
LEARNCH IN THE WORLD』というイベントを行っています。

721日までの毎週木曜日、
希館2階・ステューデントルーム1で開催しています。



77日木曜日、第2回目が開催され、韓国・台湾・中国大陸を中心に、

     ①K-POPから見る韓国
     ②「中華」と「台湾」
     ③「繁体字」簡体字」

について、さまざまな観点から、楽しく学びました。



今回は、第2回目で取り上げられた内容を、ちょっとご紹介します!



K-POPから見る韓国


日本でも人気のある「K-POP」。

21世紀に入り、金大中大統領が、科学技術やIT技術と並んで、

韓国の「大衆文化」を世界中に発信する政策を大々的に推進したことで、

日本のみならず世界中で、人気を博すようになりました。


K-POP」は、1980年代までの「軍政時代」において、国策と密接に

関係していました。


軍政時代、「K-POP」の歌手がリリースしたCDアルバムには、

歌手が歌う曲のみならず、「健全歌謡」という、軍政が認めた歌を

収録することが、義務付けられていました。健全歌謡」とは、

「思いやりのある社会をつくろう」とか「祖国を敵から守ろう」

などを歌詞とした、健全な社会を作るために国民を啓蒙するための軍歌です。

世間一般に販売されるCDアルバムに、「健全歌謡」を収録させること

で、国民が「健全歌謡」を必然的・強制的に聴くようになり、

世の中は健全になると、軍政は本気で考えていました。


しかし、みなさん。

健全歌謡」が収録されたCDアルバムなんて、買いますか?

買いたくありませんよね。


案の定、このようなCDアルバムは、「健全歌謡」によって、

アルバムのコンセプトがことごとくブチ壊され、

リスナーのみならず、音楽関係者からも不評でした。


ところが、このような状況を逆手にとって、「健全歌謡をヒット

させればいいじゃないか!」と、考えられるようになります。


その契機となった健全歌謡が、丁秀羅(チョン・スラ)女史が歌った、

ああ!大韓民国! 대한민국」という歌でした。


この歌は、K-POP調で、従来の「軍歌や祖国賛歌としての健全歌謡」

というイメージを根本から覆し、世代に関係なく人気を博しました。



これによって、軍政とリスナーや音楽関係者、双方の思惑に反する

ことなく、「K-POP」は、韓国という「国」の民主化に先んじて、

「韓国大衆社会」を民主化の道へと導いたのです。


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 「中華」と「台湾」


台湾」を一人旅していると、意外にも「台湾」の2文字を、

なかなか目にすることはありません。


しかし、「中華」の2文字は、さまざまな場所で目にすること

ができます。


なぜ、台湾なのに「台湾」の文字が少ないのでしょうか?


これは、台湾にある中華民国政府が、本来であれば中国大陸の

すべてを、支配していると考えており、台湾=中華民国では

く、中華民国=台湾と中国大陸であると考えているからです。


そのため、台湾にある国営航空会社や郵政事業などは、

台湾のものではなく、あくまでも、中華民国のものであると

認識され、台湾では「台湾」の文字を見かけることが殆ど

ありません。


また、「中華」の2文字を排斥して、「台湾」の2文字を広く

用いることで、中華人民共和国と中華民国(台湾)との、

微妙な「パワー・バランス」が崩れる可能性もあります。


中華人民共和国は、中華民国と「どちらが中国の正当政府

のか」を長年争っています。

中華民国自体は、中華人民共和国よりも前から存在している

独立国であり、あくまでも、台湾及び中国大陸を支配している

と主張しています。


このため、中国共産党政府が最も恐れる、大陸と台湾の

国家分裂」の事態は防ぐことができます。


しかし、「中華」の2文字を排斥し、「台湾」の2文字を正式

な名称として広く用いることとなると、中国共産党からすれ

ば、台湾が「台湾」として独立し、大陸と台湾の「国家分裂」

の事態が生じてしまうことになります。


台湾独立を避けたい、中国共産党から台湾に対して独立・国家

分裂を阻止するための強い圧力が、社会全体にかけられてしま

うと、台湾自体が非常に大きな不利益を被る恐れがあります。


このため、台湾は「台湾」と「中華」を、うまく使い分け続け

ることで、中台関係の微妙な「バランス」を保っています。



「繁体字」「簡体字」


中華圏で広く用いられる漢字は、

台湾香港などで一般的繁体字」と、

北京上海など主に中国大陸で一般的な「簡体字」に、

大きく分けることができます。


中国大陸でも古くから「繁体字」が一般的ではありましたが、

簡体字」の方が利便性に長けていることから、「繁体字

よりも「簡体字」がポピュラーとなりました。


また、18世紀末ごろに中国国民党率いる中華民国政府が正式に

採用していた「繁体字」を、中国共産党率いる中華人民共和国

政府が「繁体字はブルジョアが使う字であり、プロレタリア階

級(無産階級)は、誰でも書ける簡体字を使うべきである」と

指導したことで、中国大陸では「簡体字」が一般的に用いられ

るようになったとも言われています。


この様にみると、中国共産党は「簡体字」を好む一方で、中国

国民党は「繁体字」が好んでいるということがわかります。


しかし、「繁体字」が広く一般的に用いられている、

香港(=中華人民共和国香港特別行政区)では、近年、

繁体字」よりも「簡体字」がポピュラーになりはじめ、

簡体字」が香港社会に大きな影響を与えています。


この様な現象は、北京政府が影響下に置いている香港政府を

通じて、大陸化の圧力をかけているからではないかと

言われています。


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いかがでしたか、みなさん?


少しでも、関心を持っていただけたでしょうか?

LEARNCH IN THE World』は、721日までの毎週木曜日、


ランチタイムに、希館2階・ステューデントルーム1で開催しています。


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みなさんのお越しを、こころよりお待ちしています! 

来てね(^0^/


謝謝大家!(=ありがとうございました!)




このブログ記事について

このページは、教育学習センターが2016年7月13日 00:00に書いたブログ記事です。

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