瀬戸キャリアセンター: 2019年6月アーカイブ
キャリアセンター、翼です。スポ健の皆さんに、こっそり就活のノウハウをお知らせします。
■私はアリです
就活では、企業の担当者との面接が待っています。お決まりは「ガクチカ」「志望理由」「自己PR」。面接のはじめにこれらを答え、いくつかやりとりをしたあと、「ところで、あなたを動物にたとえると何だと思いますか?」って聞かれたら、どうしましょう。そんなときはあわてず騒がず。唖然とした顔を見せてもいけません。「アリです。器用でなくても、計画的に就活を進めてきました」と、答えてみましょう。でも、アリは動物じゃないですけどね。
■なんでそんなことを聞くの?
動物以外にも、スポーツ選手やタレントにたとえさせたりと、面接ではいろいろな質問が飛んでくることがあります。企業がどうしてこんな変な質問をするのかって? 答はひとつ。あなたという人間を知りたいから。直球の自己PRを受けたあと、カーブで質問を投げる感じね。自分がどのような人間であるか、あなたがきちんと説明できるようになっていれば、心配しなくても大丈夫。
■質問を予測する
もちろん質問を予測しておくことも大切。質問は、あなたの履歴書やESを元につくられる。突っ込まれたり、深掘りされても、ちゃんと答えられるよう準備しておいて。たとえば「クラブでサッカーをやっていた」と書いてあったら、ポジションは? 戦績は? と聞かれるはず。印象に残った試合も話題にあがるかもしれない。趣味の欄に読書と書いたら、最近何を読んだって問われる。読んでもいない本の書名を挙げたりすると、揚げ足をとられてしまいますよ。履歴書やESを書くときに、こんなことを聞いてほしい、ここを突っ込んでほしいって、期待しながら文章を考えるのがコツ。つまり、頭の中で面接を組み立てておくということね。
■質問を用意する
「我が社に対して何か質問はありませんか?」面接の最後にそう聞かれるかもしれない。そんなときのために、企業研究は怠りなく。来年その企業が創立100周年を迎えることがわかっていたら、記念事業について質問できる。近く画期的な新製品が売り出されると知っていたら、社内での期待度について聞いてみる。面接も試合と同じ、相手を研究することからはじまる。よい質問は"貴社に興味をもっています"というアピールになる。サッカーだと隙間をねらってゴールを決めるけど、面接ではあえてキーパーにボールをぶつける感じかな。
(瀬戸 翼)
キャリアセンター、翼です。スポ健の皆さんに、こっそり就活のノウハウをお知らせします。
■ガクチカが見つからない
<ガクチカ>とは、学生時代に力を入れてきたこと。「そんなこと知ってる」ってだれもが言います。でも、いざ書こうとして、何も浮かんでこないって人いませんか? 実はみんな、そうなんです。「勉強もアルバイトもほどほど。自慢できるものがないんだけど」。そんなあなたも、ガクチカや自己PRを書かないと就活ははじまりません。じゃ、どうする?
■ネタはいっぱい
「1年生から始めたクラブではリーグ戦に出られなかったし、学業成績も普通。接客のアルバイトは3年目だけど、とくに難しいわけではないし。長所と言われても......」。よく考えて。あなたのその普通さを大切にしてほしい。選手として活躍できなかったけど、ベンチでチームを盛り上げたよね。大学の成績は並かもしれないけど朝練しながら授業にでたし、卒論の準備もしている。アルバイトでは後輩の指導をして、店長から頼りにされているんでしょ。ほら、ネタはたくさんあるじゃない。
■挫折こそアピールポイント
企業はチームで動くもの。ホームランバッターだけがほしいわけじゃない。選手の技の組み合わせで試合はつくられる。仕事も同じ。あなたが学生時代に身につけたチーム力こそ長所だと気づいてほしい。"仲間の長所を見つけてチームを支えてきた"って主張してみて! あなたは、ケガで試合に出られなくなっても、選手の体調を気づかい、ひとりひとりに声をかけた。バットを持てない悔しさは、仲間が試合に勝ったとき不思議と消えていた――。そうそれ! チームを支えた、チームに支えられた、そうして挫折を乗り越えた、これがあなたの強み。これがアピールポイントよ。
(翼)