あなたを動物にたとえると(スポーツ選手の就活)

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 キャリアセンター、翼です。スポ健の皆さんに、こっそり就活のノウハウをお知らせします。 


 ■私はアリです

 就活では、企業の担当者との面接が待っています。お決まりは「ガクチカ」「志望理由」「自己PR」。面接のはじめにこれらを答え、いくつかやりとりをしたあと、「ところで、あなたを動物にたとえると何だと思いますか?」って聞かれたら、どうしましょう。そんなときはあわてず騒がず。唖然とした顔を見せてもいけません。「アリです。器用でなくても、計画的に就活を進めてきました」と、答えてみましょう。でも、アリは動物じゃないですけどね。

■なんでそんなことを聞くの?

 動物以外にも、スポーツ選手やタレントにたとえさせたりと、面接ではいろいろな質問が飛んでくることがあります。企業がどうしてこんな変な質問をするのかって? 答はひとつ。あなたという人間を知りたいから。直球の自己PRを受けたあと、カーブで質問を投げる感じね。自分がどのような人間であるか、あなたがきちんと説明できるようになっていれば、心配しなくても大丈夫。

■質問を予測する

 もちろん質問を予測しておくことも大切。質問は、あなたの履歴書やESを元につくられる。突っ込まれたり、深掘りされても、ちゃんと答えられるよう準備しておいて。たとえば「クラブでサッカーをやっていた」と書いてあったら、ポジションは? 戦績は? と聞かれるはず。印象に残った試合も話題にあがるかもしれない。趣味の欄に読書と書いたら、最近何を読んだって問われる。読んでもいない本の書名を挙げたりすると、揚げ足をとられてしまいますよ。履歴書やESを書くときに、こんなことを聞いてほしい、ここを突っ込んでほしいって、期待しながら文章を考えるのがコツ。つまり、頭の中で面接を組み立てておくということね。

■質問を用意する

 「我が社に対して何か質問はありませんか?」面接の最後にそう聞かれるかもしれない。そんなときのために、企業研究は怠りなく。来年その企業が創立100周年を迎えることがわかっていたら、記念事業について質問できる。近く画期的な新製品が売り出されると知っていたら、社内での期待度について聞いてみる。面接も試合と同じ、相手を研究することからはじまる。よい質問は"貴社に興味をもっています"というアピールになる。サッカーだと隙間をねらってゴールを決めるけど、面接ではあえてキーパーにボールをぶつける感じかな。                                                                           

 (瀬戸 翼)