★Bridge★: 2014年7月アーカイブ
学生さんと先生を繋ぐ連続企画★Bridge★、今回の先生は・・・
商学部准教授 三輪 冠奈 先生です。
三輪先生は、2014年7月現在、入学センター委員をしていらっしゃいます。
それでは早速、先生の"思い"をご紹介します★
■■■ どんな思いをもって、授業(ゼミ)に臨まれていますか? ■■■
思いは2つ。
●コツコツ積み重ねることの重要さを実感してもらいたい
●知識の引き出しをたくさん持ってほしい
授業ではパソコンを使いながらプログラミングをする実習が多いです。この形式の授業だと、学生はコツコツ積み重ねることの重要性をけっこう実感しやすいんです。少しずつ課題を出すので、最初は全然できない子も回数を重ねていくうちにどんどん出来るようになってきて、「ちょっとおもしろいな」と言ってくれるようになります。
"おもしろいな" とか "技術を修得している感覚" を学生に「実感」してほしいし、させたいと思っています。
私自身の大学院入学式のとき、大学総長の式辞でこんなお話を聞いたんです。
「知識というのは、それぞれ細かいものがたくさんあるけれども、でもそれがいつか繋がるときがやってくる。だから1個ずつの知識というものをしっかり覚えていく必要があるよ」と。
その時は、ただただ「ふんふん、そうなのか~」と思う程度でしたが、実際に、歳を重ねていくうちにその知識のひとつひとつが繋がりだして。
「あぁ、あの時言われたことはこういうことだったのか!」と何年も経ってから実感しました。学生時代には感じていなかったことをね。
だから、現学生にも伝えていきたいな、と思っています。
「知識はいつか繋がることがあるから、知識の引き出しを持たなければいけないよ。いつ役立つかは分からない。でもそれがちょっとでも役にたつ時が来るので、勉強をしっかりやってくださいね」と。
●●● 授業やゼミへの取り組み ●●●
ゼミでは勉強にプラスして、自分で考えて伝える力を身につける3分間スピーチ をしています。きっかけは、就職活動の対策です。なかなか自分のことを話せないという悩みを持つ子が多くて。じゃ、その練習になるような事をしよう!と思いました。まずはビジネス関係の記事や雑誌を課題として読んでもらい、それを要約し、自分の考えをまとめる練習をしています。そしてスピーチ。テーマは自分の興味があることだったらなんでもよしとしています。アルバイトのことや趣味の車のこととか。最初は学生も3分は長いと感じているようですが、話すテーマが決まればあっという間のようです。震災のことから、左利きがいかに不便かなんて話まで、様々です(笑)
「なるべく 自分の言葉 で頑張って話してください」と伝えています。
今後は、より就職活動に生かせる内容に近づけるように、徐々にテーマを変えていこうと思っています。
他に、パソコンを使って"シミュレーションモデル"というものを作っています。例えば、工場で物を作るラインの工程をモデル化したり、コンビニエンスストアでの人の動きをモデル化したり。ゼミ生たちは今、どういうモデルを組むか勉強していますが、とても難しいことなのでみんな苦戦しています。完成形を見ると、すごく華やかでいいものなんですが、そこに辿り着くまでは、実はすごく地味な作業。モデルを組むにはすごく時間がかかりますし、何度も実験をしたり膨大なデータを収集・分析しなければなりません。ですが、その地味な作業の答えというのはすぐには出ないということも理解してもらいたいんです。試行錯誤しながらそれでやっとたどり着いたものが、達成感のある、そして成長できるものなんだ、ということを実感してほしいと常に思っています。
先生が大学生の時に買われた本を紹介して頂きました。
『夢を実現する3冊の手帖作り』
中山庸子著 講談社SOPHIA BOOKS
この本は、"読む"というより、この本の考え方を是非参考にして欲しいです。単純に言えば「夢ノート」を作るための本。「夢ノート」とは自分の叶えたい夢を書いていくもの。それが小さな夢でも大きな夢でも構いません。例えば、明日チョコレート買いたいとか、将来パイロットになりたいとか・・・。些細なことでもどんどん、どんどん書いていくことで、ぼやぼやっとしていた自分の夢や考えが具体的になってきます。逆に、自分が本当に達成したいものが何かということが分からないと、結局は夢や考えを達成できません。だから思いを常に整理する為に重要だと思った本です。
★先生ご自身も、この本をもとに「大学院に行くぞ」「5年後には大学院で博士号をとるぞ」「10年後にはちゃんと仕事してるぞ」と夢ノートに書き込み、❝ あの頃 ❞ の夢を実現されています!! 素敵!
■■■ 今日の一枚 ■■■
今回の写真は、"卒業ゼミ生からのプレゼント"です。
今年の卒業生たちがオリジナルの写真立てを作ってくれたそうです。その写真立てに自分たちの写真
授業のタイプに合わせて様々な取り組みをされている三輪先生。授業を受けた学生さん達は、後から振り返った時にきっと、頑張ってきた自分を実感できるだろうな・・・と思いました!!
興味を持った方は是非、先生のオフィスアワーに訪ねてみましょう!
次回の★Bridge★も、お楽しみに★
チョッパー子
学生さんと先生を繋ぐ連続企画★Bridge★、今回の先生は・・・
経済学部准教授 上山 仁恵 先生です。
上山先生は、2014年7月現在、学術情報センター運営委員をしていらっしゃいます。
それでは早速、先生の"思い"をご紹介します★
■■■ どんな思いをもって、授業(ゼミ)に臨まれていますか? ■■■
基本的には、楽しくゼミの時間を持ちたいと思っています。
毎年内容を変えて、より良いスタイルを模索中です。
毎回の内容も、「今日は、グループディスカッションをしてみましょう。」とか、
「今日は時事問題のチェックをしましょう。」とか色々です。
もちろん、学生の卒論執筆指導もしますが、勉強だけでなく、就職に備えて、
もっと色々なことをさせるようにしていますね。
ゼミ生にゼミ運営を任せることも多いです。
そうすると、学生は、流行のゲームスタイルを取り入れたりして、楽しくやっている(笑)
時には、「そんなやり方があるんだな~!」と、私が学ばせてもらうこともあります(笑)
勉強はもちろん大切ですが、就活では、企業側も"おりこうさん"だけが欲しいわけではないですよね。
"一緒に活動していて楽しい"とか、"気持ちよく過ごせる"といった観点・・・コミュニケーション力に注目していると思うんです。なので、集団の中の自分の位置づけや、人に嫌な思いをさせないといった、協調性に気を配って学生を見るようにしています。
人はそれぞれですから、時には、人の輪に入ろうとしない学生もいますけれども、社会に出るとチームで仕事をすることになりますから。
よく思うのは、自分の能力を把握して、自分の居場所がどこなのかを良く見極めるべきだということです。「ここが自分の居場所で、この場所で自分は頑張るのだ!」と覚悟ができている人は、色々な事に頑張れる。 どんなことでも、「嫌だ」と思っていたら成長できないですからね。
※※※
自分について言えば、今、研究がとても楽しいです!!
学生に恥じない研究生活をしたいと思っています。
「私の背中を見て育て!」みたいな。(笑)
簡単に言うと私は、中古住宅市場の研究などをしています。
日本では、中古住宅の位置づけが"資産"とは言えないところに研究価値を感じてます。
日本人って、「持ち家は売るものではない」というイメージがありませんか?
欧米では、「家は、ライフスタイルに合わせて買い替えていくもの」という考え方が一般的なんです。
日本は新築志向ですが、欧米では中古住宅を買うのが普通の感覚で、中古であっても、物件や経済状況に見合った値段で売買が行われるんです。これに対して、日本では、中古物件の資産価値が低く、中古物件を販売しようとしても、売れるかどうかという不安もあり、市場としてあまり発展していないんですね。
今、国交省は方向転換して、住宅の評価方法を変更しようとしています。
従来の、経年期間に従って住宅の価値が一律に下がっていく仕組みではなく、物件そのものや経済状況に見合った評価がされるように、動き出しているのですね。
これから日本は変わっていく予感があります。
なので、私は、住宅市場を変えていくような研究をすることに意義を感じていますし、同時にワクワクしています(笑)
★突撃★ゼミ生インタビュー
今回は、インタビュー中に先生の部屋に訪れた上山ゼミ生にも突撃インタビューをお願いしてみました★
Q.先生のゼミはどんなゼミですか?
A. 楽しいです。和気あいあいとしていますよ。みんな仲が良くて、よく話をします。
ゼミの内容はいろいろで、集団面接の練習をしたりもしますし。
この前のゼミでは、人狼ゲーム※をしました(笑)
(※一部出版社の就職試験の選考でも行われているゲームなのだそうです。)
Q.先生のゼミで得たものは?
A.実際に話し合いやディスカッションをする機会があるので、
そういった場合の"考え方"を学べます。
Q.上山先生はどういう方ですか?
A.僕は2年生の頃から授業で先生にお世話になっていて、
2年生の頃は「厳しい先生なのかな?」と思っていましたが、
3年生になって上山先生のゼミ生になってみると、とてもフランクな先生で、
ギャップに驚きました(笑)
Q.上山ゼミの良いところを3つ挙げるとしたら?
A.①みんな和気あいあいとしながら、まとまっている。
②なおかつ「やるときは、やる」。
③企画力が伸びる(学生主体でゼミを運営する場合があるので)。
突撃インタビューに応じてくれた学生さんは、
「上山ゼミを選んでよかったです。」と笑顔で答えてくれました。
ご協力、ありがとうございました!
■■■先生のお薦め本■■■
『リクルートを辞めたから話せる、本当の「就活」の話
無名大学から大手企業へ』
太田 芳徳 著 PHPビジネス新書
文章が上手く文章力向上の参考になり、頭に入ってきやすい内容で、
就活に対するスタンスの参考になるそうです。
この本を読んだ上山ゼミの学生さんも、「読みやすかった」と言っていたとか。
■■■今日の一枚■■■
今回の写真は、"ゼミ生との一枚"です。
卒論の相談をしにきたゼミ生さんと上山先生。
上山先生は、とても話しやすく、明るい雰囲気を作ってくださるので、
学生さんも相談がしやすそうでした。
先生は、家計行動(投資行動・遺産動機)、中古住宅市場、住宅資産の流動性などを
研究されています。
興味のある学生さんは、是非、先生にお話を伺ってみてください。
CCSで先生のスタッフガイドも是非読んでみてね!
読まないと損しますよ~。
次回の★Bridge★も、お楽しみに★
チョッパー子