★授業のぞき見★国際文化学部 工藤泰三先生「基礎英語1」
今回は、国際文化学部の工藤泰三(くどう たいぞう)先生の
担当されている「基礎英語1」の授業にお邪魔してきました!
この授業では、正式国名紹介に始まり、
人口・面積に関する表現、都市・言語・宗教や
主要産業・輸出入に関する説明の仕方など、
学期を通して「国」に関する様々な英語表現を学びます。
今回は、その集大成として、
履修生が5つのグループに分かれ、
それぞれテーマとする国を1つ選び、
その国の基本情報を英語で発表しました。
授業は、基本的に英語で行われます。
先生の説明も、英語です。
では早速、授業の様子を見てみましょう!
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"As you know, today is the presentation day.
I'd like everyone to
make a good presentation. OK?
First
of all, I want to tell you the procedure of the presentation session."
まずは、プレゼンの流れから説明です。
"I'm going to give you the
presentation feedback sheets, OK?
When
you are audience, you listen to the presentation and you have to fill out the
sheets.
How
many groups? ...There are 5 groups.
So,
except your own group, you have to write 4 feedback sheets. "
"OK, now I talk about how you are going to fill out
the sheet.
First of all, please write the name of the members
of the presenters.
And the next one is country name, and this part is for
your note taking. So listening to the presentation, you can take note here...I am
not going to check what you're going to write here, so please use this area
freely, as you like. OK? It's not for evaluation."
"And what is the most important is
here. I'd like everyone to evaluate the presentations and give the presentation
scores, points, listening to the presentations. I'd like you TO MARK the presentations.
The total scores will be at most 30, OK?
The best score is 30 and the lowest score is 0.
I'd like everyone to put the scores and write your
name and number at the bottom of the sheets, OK?"
どうやら、メモをとりながら他のグループの発表を聞き、
0-30の点数を付けるようです。
"I am going to collect all the evaluation sheets later.And next week, I'm going to give you back the paper sheets to the groups or presenters. OK?"
自分のプレゼンを評価してもらえると、今後の参考になりますよね。
発表者は、次週、評価シートが手許にもどってくるのが楽しみなのではないでしょうか。
"Well, are you ready to start?I guess one presentation will be...maybe around 5minutes or if it's long, about 8 minutes or so. And if we have some time, you can also add some questions or comments after each presentation."
Do you have any questions? NO?
OK! I have a bell here. If the presentation
gets 5 minutes long, I'll ring the bell one time.When 8 minutes passes, I'll
ring the bell 2 times. OK?And if you hear the ring 2 times, please finish the
presentation.5 minutes, 1 time. 8 minutes, 2 times.
ベル1回は残り時間あとわずか、2回目で持ち時間を使いきったという合図は、他学部の卒業研究発表会でも行われている方法なので、今後の参考になりますね。
この後は、発表にあたりパソコンの操作方法が英語で説明され、先生の司会のもと、いよいよ各グループのプレゼンの始まりです!
"OK! Let's start today's
presentation session!
There are 5 groups to make the presentation today.
The
first presentation is about Kiribati. "
■■■Republic of Kiribati (キリバス共和国)
"Hello everyone!
We will make a
presentation about Kiribati.
The Official name of Kiribati is "The Republic of Kiribati".
So, where is Kiribati?Do you know? No? "
このグループでは、ちゃんと観衆の反応をみながらプレゼンが行われていました。
工藤先生が以前★Bridge★の中でも仰っていましたが、国の名前を正確に紹介するだけでも、その国がどんな政治体制・主義の国なのか、聞く人に情報を与えることができます。
その教えが、生かされていますね!
"Kiribati consent of three main Islands...Gilbert
Island, Phoenix Island and Line Island. And land area is 811㎢."
この他にも、人口は約100,000人、首都はタラワ、3つのメインとなる島以外にもクリスマス島が有名であること、使われている言語は、キリバス語・英語で、宗教はキリスト教が最も多いこと、主な産業は漁業と工芸品で、輸入品は主に食料品や機械、輸出品は魚、ココナッツ製品であることなども紹介されました。
今までの授業で学んだ表現を、たくさん盛り込んだ内容でしたね。
■■■Federal Republic of Germany (ドイツ連邦共和国)
"Hello everyone!
We will make a
presentation about Germany.
The land area of Germany is about 357,000㎢.
The
total population of Germany is about 80,000, 000.
Do you know where German
capital is?
It's here.
The metropolitan name is Berlin.
The area is about 870㎢.
The total population of Berlin is about 3,500,000."
続いての発表は、ドイツについてです。発表国の首都の人口や規模に着目したのは、このグループだけでした。
この他にも、文化的な面では、言語はドイツ語・オランダ語が多く、宗教はキリスト教約62%、イスラム教は5%程度、仏教、ユダヤ教は1%未満であることなどが紹介されました。
"As for the department on GDP, the tertiary industry account
for 70%.
German main industry is producing cars, airport, service industry.Import
is about $1200,000,000.
Export is about $1500,000,000."
主に鉄を輸入し、車を輸出しているのだそうです。
■■■Republic of Palau (パラオ共和国)
"Hello everyone!
We will make a presentation about
Palau.
First of all please look at the name of Palau.
The official name of Palau
is the Republic of Palau.
Palau is an Island country in the Pacific Ocean and
the Micronesia.
Palau is surrounded by the Philippines, Indonesia and Guam.
紹介する国がどこにあり、周りにどんな国があるのか分かると、イメージしやすくなりますよね。
The Land Area of Palau is about 480㎢, it's almost as same size as Yakushima Island.
The population of Palau is about 20,000.
The capital of
Palau is Melekeok.
パラオは、屋久島と同じくらいの大きさなのですね!
チョッパー子は、パラオが想像していたより小さい国であることに驚きました。
Now I talk about the language talked in Palau.
The
main language is Palauan.
Also there are 3 languages and miner languages.
64.7%
of people use Palauan, 18.5% of people use Filipino, the others use English,
Chinese and Caralinian language."
この他にも、主な宗教はキリスト教で、カトリック教徒40%に次いでプロテスタントが26%、他にも少数派としてモデクゲイなどがあること、主な産業は2つで、それは観光と漁業であること、機械、金属、食糧、を輸入し海産物を輸出していることなどが紹介されました。
このグループのスライドは、全体を通して水色をイメージカラーにしており、美しい海に囲まれた島国を想像させる美しいものでした!スライドが見やすいことも、プレゼンでは大事なポイントですよね。
■■■Republic of Rwanda (ルワンダ共和国)
"We are talking about Rwanda.Rwanda is located in
between Kenia, Uganda and Tanzania.
The population of Rwanda is about
12,000,000. The land area is about 26,000㎢.
The capital
city is Kigali.
The
Language of Rwanda is Kinyarwanda, English, and French."
"Let me talk about Rwanda's history."
発表では、ドイツ、ベルギーによる植民地時代を経て、1962年に独立を果たしたことが紹介されました。また、ルワンダ虐殺についても、短くはありますが紹介されました。
"In 1994, 1,000,000 people were killed by antigovernment
group in 100 days."
発表した5つのグループのうち、このグループが唯一国の歴史に言及していました。
"The main food in Rwanda is Cassava, banana, avocado,
corn, stirabout and mango."
ルワンダの文化食の紹介では、鮮やかな写真とともに食べ物が紹介され、わかりやすかったです。
このあと、ルワンダでは、多くの人がキリスト教徒であることが紹介されました。
授業では、輸出入についての表現も学んでいます。
"First, Import.
The amount of trade is 1.627million.
Major
items are cars, motorcycle, medical machine concerned.
Next, Export.
The amount
of trade is as same as import: 1.96 million.
Major items are coffee, accessories
and basket.
I want to talk about Rwanda's coffee beans.
Rwanda's coffee beans are
very high quality and so many countries import it and now Japan join it.
Starbucks and so many big companies are using Rwanda's coffee beans.
Japanese
love the taste. "
今回の発表では、中でもルワンダの「コーヒー豆」に焦点があてられ、その質の高さから日本をはじめ、世界中の人々に愛されていることが紹介されました。
■■ Vatican City (ヴァチカン市国)
"We will make a presentation about
Vatican City.
The land area of Vatican City is about 0.44km².
Vatican City is the
smallest state in the world. "
"Vatican City is smaller than
Tokyo Disney Land.
Population is about 800.
There is no capital because it is a
City state. "
ディズニーランドより小さい、と言われると、ヴァチカン市国がどれほど小さいか、よくわかりますね!
他にも、主な産業は出版業、モザイク製作であること、公用語はラテン語であることなどが紹介されました。
"The white and yellow color of
flag comes from the color of the Vatican guard."
地の色以外にも、金色のカギの部分には、キリスト教に由来する意味があるそうです。
国旗デザインの由来を紹介したのは、このグループだけでした。
国旗の意味も、国を理解する上で参考になりますよね。
以上で、5つのグループの発表は終わりです。
"OK! Thank you very much.
This is
all for the presentations so fill out the sheets, please. "
全てのグループの発表が終わり、各々がEvaluation
sheetsを記入します。
シートの提出の後は、先生から、プレゼンに関するコメントと、今後のアドバイスがありました。
「まだみんな原稿を"読んで"いますね。
今日、原稿を見ずに話せた人は、どれだけいますか?
気を付けてほしいのは、『書いてあることを読む』ということと、『話す』ということは、全然違うということです。
"Speaking"というのは、自分が知っていること、思っていることを相手に伝えるために声を出す、ということですよね。
今回のプレゼンに限らず、今後徐々に、頭の中にあるものが声になって出る"Speaking"になるといいと思います。
そのために、気を付けてほしいことがあります。
1 )発表に必要な単語の発音は、確認しておきましょう。
今の時代、インターネット辞書などでも、発音は簡単に確認できますから。
2)みんなスライドの作り方が上手でした。
ただ、一部、文字が小さいグループがありました。
モニターのサイズは予めわかっているので、自分の作っているスライドを映したときに、どのくらいの大きさになるか分かると思います。
見る人の立場にたって、スライドを作りましょう。
3)絶対にやってほしくないことがあります。
グループ発表時に起こりがちなのですが、ちょっと困ったり、つまったりしたときに、こそこそ、ヒソヒソ、つっつきあったりする。
自分たちでは気付かないかもしれませんが、聞いている方はすごくイライラします。
ですから、これは絶対にやらないでくださいね。
そんなことを踏まえながら、これから少しずつうまくなっていけばいいと思います。」
提出物の回収、多読本の返却・記録シートの提出(履修生は、記録を取りながら英語の本を多読しています)、授業に関するアンケートの実施などが行われ、本日の授業は終了です。
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秋学期も、工藤先生の授業では、プレゼンに必要な表現やスキルを学んでいくそうです。
国際文化学部生にとっては、「基礎英語」は1年生の必修科目です。
卒業までに、「頭の中にあるものが声になって出る"Speaking" 」ができるようになってくれることを期待しています!
チョッパー子