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2017年10月 5日
中期留学報告(ジョージ・ブラウン大学 佐藤 空)
外国と日本の違い
私は中期留学でトロントにあるGeorge Brown Collegeに行っていました。トロントのホームステイ先に着いたのが夜中の11時だったんですが、ホームステイ先に行くまでに後輩と2人でタクシーに乗り日本語を話していたのに、ホームステイ先に入った瞬間に言語が英語になり、これが留学かと実感しました。荷物を置いたらすぐに家のルールを説明され、OKしか言えなかったのを覚えています。つい昨日までは日本で生活していて、家族も友達もいたのに、これからは1人でこの家に住むんだと考えたら不安で、初日からホームシックで、いろんな友達にLINEをして帰りたいと言っていました。トロントのことを何も知らない中、次の日には友達と生活用品を買いに出かけ、持っていったクレジットカードの暗証番号が分からずロックがかかってしまい、2日目でなかなかの困難に陥りました。さらに、2日目から家に帰るとき迷子になってしまい、怖そうな人たちがハイタッチなどをしている中、優しそうな人に声をかけ、なんとか家にたどり着きました。こんなんで本当に4ヶ月も暮らしていけるのか、不安しかない状態でした。
しかし、学校が始まるまでの1週間、一緒にタクシーに乗っていた後輩と、休学してトロントに来ていた大学の友達と出かけていたら土地勘がつき、公共交通機関の乗り方にも慣れ、不安が徐々になくなっていきましたが、ホームステイ先ではうまくいかずママに嫌われてしまい、言葉の壁が大きいことを実感しました。お風呂上がりに床が濡れるのでモップで拭けと言われ、毎日拭いていたのに拭いてないと怒られ、その度に拭いたと言うのですが信じてもらえません。ホームステイさせてもらっているので床を拭いているのに謝り、これではやってないと認めてしまったも同然で、言いたいことがあるのに言葉が出てこない、伝わらないのが、とてももどかしかったです。
ホームステイ先を変え、二件目のホームステイ先に行ったところ、とても良い家族で安心しました。英語があまり喋れないことを理解した上で、人見知りの私に積極的に話しかけてくれたり、映画を一緒に見ようと言ってくれたり、とても良い家族でした。私は4ヶ月半留学していたのですが、最初のホームステイ先を1週間で変えたので、留学のほとんどが二件目のホームステイ先で過ごしていました。なので、トロントを出発する時とても寂しかったです。
学校では2ヶ月でワンセメスターが終わるので、ツーセメスター受けてきました。最初のセメスターはレベル3だったのですが、先生が厳しく電子辞書も携帯の辞書も使ってはいけなかったので、分からない単語は先生に聞くか、紙の辞書を使うしかありませんでした。どちらも日本語ではないので、意味を聞いても理解できなかったりする単語があり、苦労しました。トイレも1人ずつ、先生に聞いてからではないと行けませんでしたし、クラスの年齢層が高かったため、大人は我慢させられていました。私は我慢させられていません。しかし、教え方は上手で何回もリピートしてくれます。分からないことでも何回も言われていると理解できるし、忘れにくくなります。
そのおかげでレベル4でもついていくことができたし、今でも先生の言っていたことが頭から離れません。レベル4になってからは、スチューデントサクセスという生徒の助けをしてくれるところで、週2回個別で英語を教えてもらっていました。スピーキングと小説の要約をやっていたのですが、最初はうまく喋れないし、話は分かっているのに言葉が出てこなくて、自分に腹が立っていましたが、2回目からは自然と言葉が出てきて、先生が頷いてくれることに喜びを感じ、自分の英語力が上がっていることを実感していました。
学校以外では、トロントの様々なところに行きました。メジャーリーグやサッカーやNBAやアイスホッケーなど、スポーツはだいたい見に行ったと思います。どれも迫力があり、観客の人も日本とは違い地元愛を感じました。トロントの人たちは9割がトロントのチームを応援しているので、相手チームが得点を決めたときのブーイングや、トロントのチームが得点を決めたときの歓声が凄くて、圧倒されました。
トロントで1番でかいショッピングセンターのイートンセンターがあり、学校からも近かったのでほぼ毎日イートンセンターに行っていました。日本では考えられないくらいのフードコートの大きさと量の多さに最初は驚いていましたが、1ヶ月もすれば慣れてきて、気づけば太っていました。食べる量を減らそうと思っても、美味しさには勝てませんでした。1週間のうちマックに行かない日がないくらいで、留学終盤には、2日に一本のペースで2リットルのジュースを消費していました。
ハロウィンやクリスマスは思っていた通り日本とは本気度が違い、ホームステイ先に飾ってあったクリスマスツリーは、本当の木を使っていました。日に日に飾りが増えていくことに、幸せな気分を感じました。
トロントは良い人たちで溢れていて、向こうから助けてくれたり、バスの乗り方も丁寧に教えてくれます。何か物が落ちれば教えてくれるし、日本人ではないことだと思いました。思いやりと優しさがあるというのは素晴らしいと感じると同時に、自分もこういう人になりたいと思いました。ただ、電車やバスに時刻表がないことや、土日に昼間から工事をしていて電車が動いていなかったり、電車がすぐ遅れることに関しては、日本の素晴らしさを感じました。
自然が多いトロントは、街中にとても大きい公園が何箇所もあり、留学に行ったばかりの9月に公園に行くと、とても気持ち良かったです。リスがたくさんいて、いろんな人がベンチでくつろいだり、子供たちが遊んでいたりと、見ていてとても良かっです。いつもは電車で帰るところを途中の駅まで散歩して帰ったりして、トロントを満喫していました。
海外で4ヶ月半過ごすという、一生に一度できるかできないかの経験をして、様々なことを学びました。小学生の頃から海外に行きたいと思っていたので、トロントで今までにないくらい英語に触れることができて、とても良かったです。もし機会があれば、また英語を学びに行きたいと思います。
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