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2017年10月 5日
中期(延長)留学報告(ジョージ・ブラウン大学 牛田 実里)
I'll definitely go back to Toronto
私は2016年8月末から2017年5月初旬までの8カ月間、カナダのトロントにあるジョージブラウンカレッジに留学していました。
トロントの気候は8ヶ月間を通してみると、私は日本より過ごしやすいと感じました。8月末からの留学ということもあり、夏は涼しく、冬は雪が降る日以外は寒すぎないという感じでした。また、カナダの家ということもあり、家で暖房をかけるということは滅多に少なく、家の中はずっと半袖か薄手の長袖で過ごしていました。トロントでは秋が一番短い季節ですが、一番きれいな時期であると思います。日本にはないオレンジや黄色の紅葉が、私のお気に入りでした。
私のホストファミリーはフィリピン人で、9歳の男の子がいる家庭でした。家はアパートで、ダウンタウンからはバスと地下鉄で30分くらい離れています。とても優しいホストファミリーで、ホームステイの受け入れをするのが初めてらしく、まるで家族のように接してくれました。日本からのお土産は日本の浮世絵の掛け軸、お箸、ポケモンのグッズ、日本のお菓子などを送り、中でもお菓子は抹茶のキットカットを気に入ってくれました。また、休日には海やアウトレットに、夕食時には外食にたくさん連れて行ってくれました。8ヶ月間、ホストファミリーを変えることなく楽しい留学生活を送ることができたのは、ホストファミリーのおかげでもあります。
ジョージブラウンカレッジはESL(English as a second language)の他に料理、ビジネス、ホスピタリティ、デザインなど様々なことが学べる大きいカレッジです。ESLではレベル1から9まであり、私はレベル4から7まで学びました。レベル6までは月曜にListenin, Speakingの授業、火曜日から金曜日はWriting, Readingで、時間は朝9時から13時までで、先生は2人でした。Level7では、Hospitality, Business, Regularから選ぶことができて、私はHospitalityを選び、月曜は自由選択でGlobalizationを取り、時間はこれまでと変わりませんでした。レベル4では2つのプレゼンテーション、文法が中心です。レベル5は1つのディスカッション、1つのグループプレゼンテーション、記事から取り上げたWritingが中心で、レベル6は1つのディベート、1つの自動再生のプレゼンテーションでレベル5よりアカデミックな内容。そして、レベル7では3つのプレゼンテーション、即興Speaking、毎週Case study、5つのブログ(3つは料理を実際に作る)でした。レベルが上がるごとに使用する言葉も専門的になっていきましたが、楽しさも増えていきました。Globalizationでは、世界中グローバル化してきているため、全世界に関わる問題を取り上げた授業でした。また、ジョージブラウンカレッジの先生は国際的知識を持った人、様々な国へ渡航された経験を持った人が多く、そのため英語のことだけでなく、学ぶことが多かったです。また生徒は、大学ではなくカレッジなので、多国籍で年齢も様々でした。国によって文化が違うので、クラス、学校内でそれを直で感じることができ、また世界事情をその国出身の人から聞き、それについて話すことができたので新鮮でした。ジョージブラウンカレッジで英語を勉強することができて、良かったです。
私の留学当初の英語は壊滅的で、聞き取るのもゆっくり言ってもらわなければ分かりませんでした。正直、Yes/No, I can/I like/I want toぐらいしかすぐに出てこなかったです。また、ジョージブラウンカレッジは日本人が多く関西外国語大学からも留学に来ていて、約50人いたこともあり、日本語に対して悩みました。その時私は、日本人・日本語からただ避けていただけで、それは環境作りだけで、それをしたからといって、自分から行動しないと意味のない状況でした。また、ESLは孤立した建物でクラブ活動もないということから、ネイティブと出会うことが難しく、日々どのように英語と触れ合うか悩んでいましたが、先輩から、日本人は良いライバルにもなるから、お互い切磋琢磨しながら理解し合える子を作ると良いねとアドバイスをいただき、日本人のことで悩むのをやめました。そうすることで、自然と外国の友達もできていきました。逆に留学が終わる2か月前、日本人が数人しかいないという状況を体験しました。その時は、日本語を話したいなという時にも話せず、それが少しストレスになった時がありました。この留学で、同じ英語を学ぶ日本人は敵など悪い存在ではなく、良きライバルで英語を学ぶ上で良い時もあることを学びました。そして、この留学のように一匹狼で活動していくより、人と助け合いながらの方が私に合っているなと思いました。
留学期間中、私は5つの土地を訪れることができました。そのうち3つは、アメリカのロサンゼルス、シカゴ、ニューヨークで、他2つはビーバーバレースキー場とナイアガラのです。様々な国へ行くと、その土地のことを知ることができ、自分自身にとっても貴重な体験になるので、どの旅行も行ってよかったと思います。5つの中で、ナイアガラの滝が一番印象的でした。一緒に行ったナイアガラの滝2回目の中国人の友人に、旅行最後に「あなたとナイアガラの滝に来ることができて、なぜか前回より楽しかった。すごく旅行内容がしっかりしていた。」と言われて、初めてそういう風に言われたので嬉しく、将来の仕事について旅行関係も良いなと考えるようになりました。外国人に言われたということが、自分の中で大きかったです。この留学で一番大きかったのが、このナイアガラの滝での出来事でした。将来どんな職業についたとしても、最終的にはトロントに戻ってきたいと思いました。
留学前は長期留学の経験がなく、トロントの位置も知りませんでした。しかし、留学することで、1日1日トロントの良いところを見つけることができました。私たちは、日本で生活していると、勝手な想像だけで各国々に良いイメージから悪いイメージをつけてしまうことがあります。実際、私の中でカナダのイメージはメープルシロップだけでしたが、行ってみると多国籍で、すべての人が優しく治安も良い国でした。このことから、訪れたことのない国、土地に魅力を感じ、これから様々な国を見ていきたいと思いました。また、授業やネット、テレビだけの情報でイメージを作るのは、良くないないとも思いました。この留学で学びたいこと以上のものを得られて、更にこれからの自分の目標も同時に見つけることができました。
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