モンスターカレンダー

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2011年10月アーカイブ

第一回目は、「雄鶏」です。

1回目 Ask Billy - 怖い、怖い、pain appuru 

 

 初めて日本に来たとき、日本語が全然分かりませんでした。そのとき、最初に勉強し始めたのは仮名でした。特に、レストランのメニューを読むときはカタカナが必要だと分かって、一所懸命覚えました。

 でも、すぐに問題に突き当たりました。たとえば、「カツカレー」が読めても、どういう食べ物かはさっぱり分かりませんでした。そういうときは、意味を知るために注文することにしていました。(「カツ」という単語の原語は「カツレツ」で、英語では"pork cutlets"ということが分かるまでに、かなり時間がかかりました。)

 日本に来てまだ間もないころ、アメリカ人の友人と長崎へ行ったときのことです。ある店の窓の下にローマ字で書かれた看板があるのが目に入りました。そこに書かれた二つの単語の意味はどう考えても「痛みのジュース」でした。「痛みのジュース」とは何だろうとしばらく友人と話してみたのですが、まったく想像がつかなかったので、注文してみようということになりました。出てきたものは普通のジュースに見えたのですが、それでも、飲んだら体が痛くなるのではないかと心配でした。思い切って飲んでみると、甘くておいしいパイナップルジュースでした。パイナップルは英語で"pineapple"と書きますが、ローマ字にすると「PAINAPPURU」、つまり、"pain - appuru"になります。

 日本語って面白いですね。すぐに好きになりました。

 

2回目 Ask Billy - 深夜の挨拶

「Good Bye」の元の意味を知っていますか?この挨拶の語源は、「God be with you」(古代英語では「God be wy ye」)です。つまり、「神様と一緒に」という意味なのです。うーん、無神論者もこの挨拶言葉、使っていますね!

 この間、夜遅く家に帰るときに、挨拶のことで面白いことがありました。パスを待っているとき、知り合いの若い男性が二人同じパスに乗ろうとしているのに気づきました。そのうちの一人が私に、「Good night」と英語で言ったのです。「Good night」は「おやすみなさい」という意味なので、彼が間違って言ったのだと思いました。だから、 「Good evening. You mean 'Good evening'.」と彼に言ったら、彼は、一緒にいた友達にこう言ったんです。「'evening' はおかしいよ。もう遅いから、やっぱり、'night'だよ。」

 挨拶の表現というのは、英語でも日本語でも、文字通りの意味を失っていることが多いので、間違えやすいです。

 さて、上の話に戻りましょう。私はその知り合いが、英語の挨拶の使い方を間違えたと思ったのですが、結局は、彼は正しかったのかも、と思うようになりました。なぜかと言いますと、パスが発車したあとすぐに、パスの後ろを見ると、彼はもうぐっすり眠っていたからなんです。GOOD NIGHT!

 

3回目 野球の怪

 春になると、プロ野球が始まります。日本の野球は好きですが、日本で野球を見るときは、いつも日本式野球とアメリカ式野球の違いが気になります。たとえば、ボールとストライクの順序は逆になっています。日本では「2ストライク、3ボール」のように言いますが、大リーグでは「3ボール、2ストライク」と言います。さらに、日本では、回の「表」または「裏」と言いますが、大リーグでは、「inning」の「top」または「bottom」と言うのです。

 和製英語になると、訳がわからなくことが多いです。たとえば、投手が投げるボールが当たることはどうして「デッドボール」というのかよく分かりません。英語にはこのような表現はなく、「The batter is hit by the pitch」と言います。スポーツ新聞などの記事のためにこれを省略することもあって、その場合"HBP"と書くこともあります。

 もっと分からない野球の和製英語は、「バスター」です。日本の野球の場合は、この単語は、打者がバントの構えを見せてから普通の打つ構えに変えて打つことを意味します。大リーグではこの単語は使われていないのに、なぜ日本では使われているのでしょうか。英語では、これは、「THe batter fakes a bunt and then hits away」と言います。

 最後に、「さよならホームラン」は英語で何と言うと思いますか。これは、「Game-ending homerun」です。では、さようなら。

 

4回目 Could I have your sign?

最近、ある人に、英語の単語「sign」と「signature」の違いについて聞かれたことがあります。誰かにサインをお願いするとき、「Could I have your sign?」と言ってもよいか、というのが質問でした。その答えはノーです。この英語文では、「sign」は「名詞」として用いられていることに注意してください。英語の「sign」という単語は、動詞の場合「サインする」という意味ですが、名詞の場合は「印」や「暗号」の意味になります。つまり、「Could I have your sign?」という英語はないのです。signを動詞として用いて、「Could you sign here please?」はOKです。

 こういう風に説明したのですが、その人から「じゃあ、英語で芸能人やタレントのサインを頼むときは、Could I have your signature please?と言えばいいですか」と聞かれました。残念ながら、それも答えはノーです。その場合に使う単語は「autograph」で、「Could I have your autorgaph, please?」という疑問文になります。

 ちなみに、「タレント」という言葉も注意が必要です。英語の「talent」という単語は「才能」という意味で、日本語のタレントは英語で「celebrity」と言います。

 なぜこんなことになったのか、考えてみるのも面白そうですね。

 

5回目  英語の擬音語

日本語には擬態語が多いとよく言われますが、どんな国の言葉にも擬態語はあります。ただ、音を単語にする方法は言語によって異なります。たとえば、日本語の擬音語の代表的な形は、「バタバタ」や「ガラガラ」のように、音の繰り返しを表すために、二拍(かそれ以上)の要素を二つ重ねた畳語の形式です。このような擬音語は、副詞のように使われます。他方、英語の擬音語の場合は日本語の擬音語と異なります。英語の擬音語は、名詞、動詞、形容詞などになり、日本語のような重なった形式の擬音語をほとんど持ちません。英語の擬音語には、「-le」あるいは「-er」という語尾を付けることによって、音の繰り返しや動作を表す決まりがあります。たとえば、「patter」という単語は、「pat」という音が繰り返されていることを意味します。これを日本語のように重なった形式にすれば、「pat-pat」となります。

 毎年クリスマスの時期になると、英語の授業で「Jingle Bells」という歌を歌います。辞書を引けば、「jingle」は「チリンチリン」ですね。英語で「jingle」、日本語で「チリンチリン」。ずいぶん違った音に聞こえるので、アメリカでは鐘の音が違うのではないか、と面白いことを言った学生もいました。

 さて、上で説明したように、英語の擬音語は、繰り返す音を表すときはその単語に「-le」あるいは「-er」という語尾をつけます。ですから、「jingle」は、「jing」という音が繰り返していることを意味します。日本語だったら、「jing-jing」となるところですね。「チリンチリン」と「jiing-jing」は似ているような、似ていないような。

 実は、よく観察してみると、似ている点があることに気づきます。まず、最初の「チ」と「ji」は、発音の際の口の形が同じです。ということは、「チ」と「ji」の違いは、音が濁るか濁らないかというだけということになります。日本語で言えば、「チ」と「ヂ」ですね。また、「チリンチリン」の「ン」と「jing-jing」の「n」は、ほとんど同じ音です。

 小さな鐘の音をまねた「jing」という音が、畳語のように「jing-jing」となることはありませんが、ちょっと待ってください、歌の中では重なっていますね! - Jingle Bells JIngle Bells JIngle All The Way!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Bill先生とムーちゃんのページ立ち上げました

 

月一回、動物たちの鳴き方(英語)をアップしていきます。image2.jpg

 

 

□ 知っているようで知らない英語による動物の鳴き方。辞書で覚えるより、実際の英語の発音を聞いた方がきれいで正確な音が学べます。

□ 第一回目は「雄鶏」です。英語による雄鶏の鳴き方は"cook-a-doodle-do"です。日本語は「コケコッコー」ですね。何度も聞いて、きれいな英語音を身につけましょう。音声(動画)は「動物たちはこう鳴くのだ~」ページで紹介しています。

□ また、「動物たちはこう鳴くのだ~」ページには、タガログ語による「コケコッコー」やコリア語、中国語による「コケコッコー」も載せてあります。どれも面白いですよ。一番下には、留学生の「鳴き方失敗映像」もアップ。

□ 「動物たちはこう鳴くのだ~」ページは、下のボタンをクリック。

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"Ask Billy" のコラムも開設します。

 

"Mooちゃんの英語教室"も、もうすぐ始まります。

 

 

 

 

image3.jpg Ask Billy ------ 怖い、怖い、PAIN APPULU

 日本に来てまだ間もないころ、アメリカ人の友人と長崎へ行ったときのことです。ある店の窓の下にローマ字で書かれた看板があるのが目に入りました。そこに書かれた二つの単語の意味はどう考えても「痛みのジュース」でした。「痛みのジュース」とは何だろうとしばらく友人と話してみたのですが、まったく想像がつかなかったので、注文してみようということになりました。出てきたものは普通のジュースに見えたのですが、それでも、飲んだら体が痛くなるのではないかと心配でした。思い切って飲んでみると、甘くておいしいパイナップルジュースでした。「パイナップル」は英語で"pineapple"と書きますが、「パイナップル」をそのままローマ字にすると「PAINAPPURU」、つまり、"pain - appuru"になります。

日本語って面白いですね。すぐに好きになりました。

 

 

 

 

 

 

           

 

 

 

 

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