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2017年10月13日

中期留学報告(アラスカ大学 川畑 遥)

素敵な出会いに恵まれた濃い四か月

 私はこの留学を通して様々な事を学び、素敵な出会いや貴重な経験をしました。外国人として、異文化の中、環境も違う国での生活は、毎日刺激がいっぱいで、あっという間に過ぎていきました。特にアラスカは、日本では味わえない寒さや日照時間などの違いがあったので、気候の変化も楽しみの一つでした。

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まず、アラスカに到着した時は、自然豊かだなと思った覚えがあります。良くも悪くも、何もない印象でした。去年、アラスカに行っていた友達に、事前に知り合いを紹介してもらい、空港から大学までの送迎と、到着してからの手続きなど、様々な事を手伝ってもらい、既に素敵な出会いを果たしました。私が到着した時は、まだ新学期が始まってなかったのもあり、人がほとんどいなくてガランとした印象で、広大な敷地に様々な建物が建っていて、まず道を覚えられるかという不安と、白夜で夜の10時を過ぎても暗くならなかったので、着いてすぐに環境の違いを感じました。

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最初は全てが不安で、言語の壁を痛感する日々でした。せっかくの海外での生活なので、日本人とはあまり居過ぎないようにしようと意気込んでいたのですが、やはり異国の地で、同じ境遇の人と出会うと安心からか、その子とよく一緒にいることが増えました。でも、私はそこでもとても良い出会いがありました。日本人は全員で7人いたのですが、その内二人がESLではなく自分の専攻を学んでいる方々で、5人がESLでほぼ同じ授業で、みんなとても良い人たちで、お互いを高め助け合い、辛い時には話を聞き合ったりと、一緒にいて頑張ろうと思える存在でした。最初はたぶん、みんな一緒に居過ぎないようにしようと思っていたと思うのですが、最終的にはお互いがなくてはならない存在になっていきました。特に、私は北海道からの留学生で、年齢的には一つ年下になる子とは、授業が終わってからも一緒に図書館で勉強をしたり、ジムで運動したり、ご飯を食べたりと、毎日のように一緒にいました。その子との出会いは、私にとってとても大きな出来事で、その子を通して仲良くなった友達や、私を通してその子に紹介した友達など、その子との出会いが私の留学生活を変えてくれました。

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更に、アラスカ大学で出会った人たちは、みんなとても親切で、特にジャパンアラスカクラブというクラブの人達は、私たちにとても良くしてくれて、様々な所に連れて行ってくれたり、勉強を手伝ってくれたりと、アラスカ生活を楽しいと思える時間にしてくれました。みんな日本に興味がある人が集まっているので、日本について聞いてくれ、私自身も分からなかったことを聞かれて逆に勉強になり、将来日本語教師になりたいと、より思えた時間でした。この事を通して、私は改めて出会いや縁は、とても大事なことだなと思いました。それと同時に、出会いもあれば別れもあり、アラスカを離れる時にはお見送りに来てくれ、一緒に泣いてくれた友達や、お別れ会としてご飯を一緒に食べに行ってくれた友達もいて、改めて素敵な人達に出会ったなと感じました。

そして、アラスカでは気候の他にも、日本では味わえない経験をたくさんしました。まず、-35度の世界での生活です。8月、9月はまだ暖かく、日本から持って行ったコートでしのぐことができたのですが、10月の下旬から雪が降り始め、あっという間にコートだけではしのげない程寒くなりました。-35度なんて、雪ですらも名古屋に来て初めて見た私からしたら考えられなく、雪が待ち遠しかったのですが、寒いという次元を超え、命の危険を感じるほどでした。特に、オーロラは日本では絶対に見ることはできないので、この経験を留学という形でできたので、より良かったです。そして、人生初のハイキングを、極寒の中できたのも、あの時はとても辛くて一生やりたくないと思ったのですが、今では良い思い出です。

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ハロウィンやサンクスギビングホリデーなど、アメリカ特有の休日や行事を過ごせたのも、良い経験になりました。ハロウィンは、日本でも最近は行われるようにはなっているのですが、実際に仮装して近所の家にTrick or Treatingをしに行ったのは初めてで、サンクスギビングホリデーには学校が休日になり、友達の実家でサンクスギビングフードを楽しんだり、ブラックフライデーショッピングをしたりと、とても充実した時間を過ごしました。

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クリスマスはアラスカでは過ごせなかったのですが、早めのクリスマスパーティーをしてくれ、シークレットサンタという、クジで当たった人にクリスマスプレゼントをあげるというゲームをしたりと、日本では味わえない行事を楽しめました。

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そして何より、全て英語という環境の中にいたので、英語力の向上は見られたと思いました。実際にその環境の中に行くというのは簡単な事ではなく、更に私費というレベル的にも高いとは言えない中でのスタートだったので、不安ばかりでした。でも、その人のやる気次第で生活は変わる、という言葉をよく聞くのですが、実際にそうだなと身を持って思いました。英語が完璧になったわけではありませんが、自分自身の考え方が、留学に行ってから変わったと思います。今まで新しいことへ挑戦することは不安ばかりで、簡単に一歩を踏み出せずにいたのですが、勇気をもって失敗することを恐れ、一歩を踏み出す大切さを知ることができ、やらずに後悔するよりは、やって後悔する方が良いという言葉を胸に、様々なことに積極的に挑んでいきたいなと思うようになりました。アラスカで出会った人は、私に英語だけでなく、こういったメンタル面での変化も与えてくれました。なので、私にとってこの留学は英語力の向上のみならず、メンタル面でも鍛えることができた、とても濃い4か月間でした。

この4か月間はあっという間で、帰国してから何度も戻りたいと思いました。でも、この半期間という決まった期間で、素敵な出会いや貴重な経験、様々な面での成長ができたと思うので、この気持ちを忘れず、今後に活かしていきたいです。そして、これから留学に行こうとしてる後輩の子たちには、新しいことへ挑戦することの不安や恐怖を拭ってでも、一歩を踏み出してほしいなと思います。人生は一度きりしかないし、こういう経験は学生の内でしかできないと思うので、是非、留学をお勧めしたいです。

最後に、この留学へ行かしてくれた両親への感謝を忘れず、アラスカを勧めてくれた先生方への感謝も忘れず、これからの短い学生生活を、充実した後悔のない生活にしていきたいと思いました。留学に行って良かったです。

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