2013年6月アーカイブ

中検79回の文章題4,3,2級

 

 学科生の皆さん、「第79回中検」(4、3、2級)の文章題について、自分で解く場合の読解のヒントです。

 検定の授業の履修者の人は、授業前の勉強に利用して下さい。

 

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☆ 4級:注釈からオーストラリア等へ行った話しであることが分かり、内容や表現もそう難しくない部類なので、ほぼ理解できる人が多いと思いますが、少し注意するところを挙げておきましょう。

 

4-5行目:"新西兰"

  訳すと「オーストラリアドル」ですが、他の国の通貨単位を言う時にも、"元"を使いましたね。

 

5行目:"找了很长时间没有"

  "也"に注目して、二つの部分に分けてみると、「長時間探したけれども無かった」ということですね。途中が「,」(コンマ)で区切られてないけれども二つの内容が複文のように繋がっている文(緊縮文)です。"也"はこのように二つの文(に当たる内容)をつなぐ場合は、「...ても」、「...でも」というように逆接のつなぎ方をするのでした。

 

5行目:"忘在..."

  「~を...に置き忘れる」という時に、この"忘"の後ろに場所を示す"在..."と補語が付いた形をよく使います。

 

・下から2行目:"欢迎有机会再来"

  "有机会再来"の部分も、"有机会""再来"の二つの文に当たる内容から成っていて、一つ上の"找了很长时间没有"と同じく緊縮文の形をしています。こちらの場合は、上の"也"のような「接続のことば」がありません。複文や緊縮文で接続のことばが無い場合は、たいてい前の部分が後ろの部分の条件になっているのでした。つまり「~なら...」というつながり方ですね。上の部分全体は、「機会があればまた来る(来てくれる)のを歓迎する」ということになります。

 

*「緊縮文」について、下記(学内ネットワークで閲覧可能)の「H 複文と緊縮文」参照。

http://www.inside.ngu.ac.jp/~a8917/hp/Hanyu-Xuexi/Katati_1101.htm

 

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☆ 3級:初めの段落の「リンゴ梨」の話題から始まって、複数のものを一つにまとめて使えるという話しですね。第2段落で例に挙げているもの(ラジカセ等)が少し古い(?)ので、その点が分かりにくいかも知れませんが、文章全体としては、最近の3級では、分かり易い部類と思います。

 (そう言えば、昨年度の1年生のある授業のテキストで「バナナリンゴ」が出て来ましたが、中国でこの種のものが売られていることを知っていると取っつき易いです。)

 

1行目:"以为"

"以为yǐwéi"「(事実かどうかにかかわらず)...と思う;思い込む」の意味で使うのでした。ここでは、実際には冗談でないけれども、冗談を言ってる("开玩笑")と思う、という意味ですね。

 

5行目:"个头儿"

  "个头儿"(背丈;大きさ)は"gètóur"という発音になります。"个"は量詞の時に軽声ですが、本来の声調は""と4声ですね。

 

6行目:"最重的达..."

  "可"強める働きで、和訳に訳出しない(直訳できない)ことも多いですが、ここでは次の"达"(この部分の述語動詞、「達する」)と併せて「(最も重たいものは...という重さにまでなるという意味になっています。

 

・最後の行:"培养"

  人を「育成する・養成する」と言う時には、単に「育てる」の意味の語でなく、"培养péiyǎng"がよく使われるので覚えておきましょう。

 

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☆ 2級:電子書籍("电子书")と紙の書籍("纸质书")の話しですが、2級を準備している人は、知らない単語を調べれば、文が複雑で分かり難いところが無いので、全体的には理解し易いと思います。

 

 

  2級:ある心理学の教授が、授業のテーマを、花瓶を使って学生に実体験させる話しですが、とくらべて、やや難しめになっています。

 

・下から6行目:"让他马上都送回去"

  この"他"は教授を指しますが、奥さんが電話で教授に言っていることを教授がボリュームを上げて学生達に聞かせているという場面なので、この"他"という三人称が教授を指すことがすぐに分からないかも知れません。実際には(直接話法的には)「あなたすぐに(花瓶を)みんな持って帰って来て」というようなことを言っているわけです。

 

(1)の選択肢"其实"

  "其实qíshí"「(想像すること等と違って)実際は」という意味です。基本語彙ですが、意味と使い方が覚えにくいためか、よく問題に取り上げられます。

 

*2級は、いつもながら"鸦雀无声yāquèwúshēng"下から4行目、「(カラスもスズメも声を出さない)しんと静まりかえっている」の意味)のような四字成語もよく出て来ますね。四字成語があまり自信が無い人は、成語をまとめた参考書で元の逸話を紹介している物に目を通しておくと、比較的記憶に残り易いです。

 

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 では、次回の80回受験の人、あと2週間ちょっとあるので、過去問などをよく勉強して臨みましょう。

 

 

 

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