復興に向かうアチェ被災地

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 1月12日、名古屋学院大学で募金活動をして集めた約9万円で支援物資を購入し、ピディ・ジャヤ県に届けに行きました。前回に引き続き、今回も支援は小さな子どものためのものでした。
 地震から1カ月たっていたので、村々はかなり回復していました。前回行ったときは、ほとんどの人がまだモスクなどに集まり、炊き出し、寝泊まりもしていましたが、今回はモスク周りにあったテントはなくなり、みな家に帰ることができていました。
 トゥリンガデン郡メスジッド村では、子ども35人分の生活用品を配りました。ほかの支援団体も来て、子どもたちに手の洗い方を教えていました。日本のJICA(国際協力機構)も援助していました。地震発生直後に、JICAからテント6張りと食料品を援助してもらったそうです。いまでは、テントは3張りしかつかわれていなかったです。また、援助は一度だけだったそうです。JICAの支援は全体として大きいですが、この村だけでみると、わたしたちが同行させてもらった小さな団体のほうが、こまめに現地へ行き、ニーズ調査をして、ニーズに合わせて活動しているように感じました。
 ムルドゥ郡ポロ村には、20人分の支援物資を届けました。村の人たちは、前回の訪問時に集まっていた場所にはいなくなっており、テントもすべて撤去されていました。学校のようなところに支援物資を届けにいくと、被災者がテレビを観てくつろいでいました。これほどにまで回復しているのだと思い、とても嬉しかったです。
 今回の活動で感じたのは、直接現地へ行くことの大切さです。直接行かないと、必要なニーズに合わせて支援ができません。僕はもうすぐ留学を終えて帰国するので、今回で直接支援することは最後になります。移動などたいへんでしたが、今回、たくさんの人たちの笑顔をみられて安心しました。一生忘れることができない体験になりました。
 大学で募金活動をがんばってくれた友人たちにも感謝しています。(国際協力学科2年・深川開斗)

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