
インドネシア留学の半分が過ぎ3カ月たちました。
日本と違い四季がないのでとても違和感を感じています。いまこちらは雨季に入りよく雨が降ります。日本で雨というと1日中降るイメージがありますが、インドネシアの雨は、ゲリラ豪雨に近く、強い雨が一時的に降るという感じです。よくびしょ濡れになって帰ってきて風邪をひいています。
11月は、インドネシアの文化に触れることがとても多かったです。まず、結婚式です。友達の姉さんが結婚したので招待されました。そこでは新郎新婦がアチェ独特の服装と化粧をしていて、可愛くかっこよかったです。パーティーは、ご飯がバイキングのように出されており、とても賑やかでした。わたしが住んでいる寮の隣の住人が結婚したときは、家が近くの友だちといっしょに、その炊き出しや皿洗いを手伝うなど、現地の人たちと混ざって参加しました。パーティーはとても賑やかで、まったく知らない子たちが参加していたり、隣の学校の子が大勢でみに来てご飯食べていたりと、日本では考えられない結婚パーティーでした。
もうひとつは、割礼をおこなうときのパーティーにも参加させてもらったことです。割礼とは、まだ小さい男の子たちが性器の皮の一部を切るという行為で、割礼をする子どもがいるとパーティーが開かれます。パーティーでは、アチェ伝統の踊りが披露されたり、お菓子や飲み物が出されたりしており、1日中音楽が流れていて私の寮まで聞こえてきました。日本ではない宗教的なことなので、最近よく割礼しないかと誘われますが、しっかりとお断りしています。
10月の報告書で書いたフットサルチームの友達とつくったユニフォームが完成しました。サポンサーもついており、かなり本格的なユニフォームだったのでとても嬉しかったです。
3カ月たち、ご飯にも慣れてきました。ナシ・ゴレン(nasi goreng)という、日本のチャーハンに似た食べものがあって、辛くなくとても食べやすくておいしいです。夜ご飯はいつも友達と食べています。まだ1人だけでご飯を食べることはなく、インドネシア人の優しさがすごく伝わってきます。
授業は、正直まだ難しいです。留学生だからと言って考慮されることはなく、テストもふつうの生徒と同じように受けています。テスト前には、クラスメイトが率先して教えてくれるので助かってます。異文化理解の授業では、日本の文化について発表しました。そのときたくさんの生徒が日本に行きたいと言ってくれたので、とても嬉しかったです。
10月に訪れたチョッ・マンボンの水道管工事が終わったので、11月19日に見に行きました。援助された村の人たちは笑顔でいっぱいでした。わたしは、去年のスタディツアーでも、日本の政府開発援助(ODA)による開発事業で土地を収用された人びとの暮らしをみるため、このチョッ・マンボンを訪れました。そこでは、立ち退き後に移転した住民の生活が苦しいままだという現実を目にしました。住人には笑顔がありませんでした。
しかし、今回わたしがみたチョ・マンボンは、活気に溢れていました。国際協力には、支援する側と支援される側のコミュニケーションがとても大切だということを実感しました。このことはテレビやニュースでは感じることができないことで、とても貴重な経験だったと思います。(国際協力学科2年・深川開斗)

