派遣留学生月例報告書(2016年10月)

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 インドネシア・アチェ州へ留学にきて、あっという間に2カ月たちました。2カ月住んでいると、こちらの環境がとてもよくわかります。最近とても停電が多いです。停電になると、寮の隣の喫茶店でみんなでコーヒーを飲んでおしゃべりをしています。そのため停電はまったく怖くなく、むしろ楽しんでいます。
 いまだに慣れないこともあります。それは、お風呂です。日によって水が出ないときもあるので、いつも桶に水を溜めるようにしています。このようなことは、現地ではふつうのことなので、いつも通っていている喫茶店の人たちに相談すると、笑って「これがアチェだ」と返されます。
 2カ月住んでいると、友だちとも絆ができ、いまでは毎日会う仲間もできました。毎週フットサルを一緒にして、体を動かしながらコミュニケーションをとれるの楽しいです。来月には、メンバーと一緒につくったユニフォームが届くのですごく楽しみにしています。大学の先生対学生でサッカーの試合もしました。
 インドネシア語でコミュニケーションをとることができるようになってきたので、現地の言葉であるアチェ語をみんなが教えくれます。嬉しいことですが、かなり難しいので少しずつ勉強していきたいと思います。いつも行く喫茶店では、日本語と英語とアチェ語をつかっていけないというルールをみんながつくってくれたので、喫茶店にいるだけでインドネシア語の勉強になります。
 大学でも少しずつですが、成長していると感じます。Ecology and Environmentの授業では、水害問題についてどうしたら改善できるかなど、プレゼンテーションをおこないました。プレゼンテーションをしても笑われることが多いですが、インドネシア語でプレゼンテーションをすることになるとは、2カ月前の自分は想像もしていませんでした。まだ授業はとても難しいですが、学校の宿題をみせると、大学の仲間がゆっくり丁寧に教えてくれるので、とても助かっています。
 たまに空きコマを使い、日本語を教えることもあります。学生だけで集まり、空いている教室や学校内の喫茶店でひらがなを教えたりしています。みんな日本語に興味をもっていてとても嬉しかったです。来年の春から名古屋学院大学への留学を目指している学生もいます。
 大学以外では、佐伯先生の力を借りて、国際協力の最前線をみることができました。去年インドネシア・スタディツアーで訪れたチョッ・マンボンという村を再び訪れました。この村は、生活水を十分に得ることができないのが問題となっています。生活用水の水道管を寄付を支援するところに立ち会いました。すべて任せるのではなく、村の人たちができる工事は自分たちでやっていました。テレビなどでは、このような現場はみることができないので、はじめて知ったことも多かったです。ただ、この村の支援の説明を受けても、わからない単語が多く、すべてを理解することはできませんでした。もっと勉強して、専用的な言葉も覚えていきたいと思いました。(国際文化学部国際協力学科2年・深川開斗)

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