「聖書」と一致するもの

奨励動画 第7回「イエスのいやしと感染病」

今週のチャペルアワーの奨励(礼拝説教)の動画配信のご案内です。
第7回は、「イエスのいやしと感染病」というタイトルで、髙見伊三男先生(宗教部長/スポーツ健康学部教授)が奨励をご担当くださいました。



・6月9日(火)13時~
 奨励者:髙見伊三男先生(宗教部長/スポーツ健康学部教授)
 奨励題:イエスのいやしと感染病
 聖 書:新約聖書 ルカによる福音書 17章11~19節

チャペルに集ってはいなくても、ぜひ心穏やかに神さまに心を向けつつご視聴ください。
なお、次回以降の配信スケジュールは以下の通りです。

・6月16日(火)13時~
 奨励者:神山美奈子先生(商学部准教授)

・6月23日(火)13時~
 奨励者:文禎顥先生(経済学部准教授)

配信予告

明日は奨励動画配信の日です。
第7回は「イエスのいやしと感染病」と題して、髙見伊三男先生(宗教部長/スポーツ健康学部教授)が担ってくださいました。

・6月9日(火)13時~
 奨励者:髙見伊三男先生(宗教部長/スポーツ健康学部教授)
 奨励題:「イエスのいやしと感染病」
 聖 書:新約聖書 ルカによる福音書 17章11~19節

奨励動画 第5回「人生は空しい...か?」

今週のチャペルアワーの奨励(礼拝説教)の動画配信のご案内です。
第5回は、「人生は空しい...か?」というタイトルで、増田喜治先生(リハビリテーション学部教授)が奨励をご担当くださいました。



・5月26日(火)13時~
 奨励者:増田喜治先生(リハビリテーション学部教授)
 奨励題:「人生は空しい...か?」
 聖 書:旧約聖書 コヘレトの言葉 1章1~2節、4章9・12節、12章13~14節

一応補足しておきますと、このハイクオリティな動画編集はキリスト教センターの職員が行なったものではありません!増田先生がお知り合いに依頼されて編集してもらったそうです(笑)
映像技術はもちろんのこと、増田先生のお話からも"パッション"が伝わってくる映像になっています。

チャペルに集ってはいなくても、ぜひ心穏やかに神さまに心を向けつつご視聴ください。
なお、次回以降の配信スケジュールは以下の通りです。

・6月2日(火)13時~
 奨励者:黒柳志仁先生(国際文化学部准教授)

・6月9日(火)13時~
 奨励者:髙見伊三男先生(スポーツ健康学部教授)

乃木坂46新曲『世界中の隣人よ』のキリスト教的考察

乃木坂46ファン必見!?伝道師による前代未聞の「乃木坂46×キリスト教」のコラムです。

2020年5月25日、乃木坂46の新曲『世界中の隣人よ』(作詞:秋元康/作曲・編曲:taka)のミュージックビデオが公開されました。新型コロナウイルス感染症拡大防止のために、自分たちに何かできることはないだろうかというメンバー自身からの問いを受けて制作された曲だそうで、自粛を続けることの大切さや、医療現場などで日々必死に頑張っておられる方々への応援などがこの曲には込められています。MVは、それぞれのメンバーの自宅などでリモートで撮影した映像が使用されており、メンバーたちもまた一人の当事者として自粛を続けている様子がうかがえます。


ところで、僕自身は別に乃木坂46というグループの熱烈なファンというわけではないし、彼女たちの活動を常日頃から見守っているわけでもありません。なんなら、「乃木坂46の曲のタイトルを一つ挙げてください」と言われたら、僕はこの「世界中の隣人よ」だけしか答えられません。では、どうして今回、この曲に着目したのか。それは、この曲のタイトルの中にある「隣人(りんじん)」という言葉が気になったからです。

「隣人」、この言葉はキリスト教の重要なキーワードの一つです。キリスト教の祖である「イエス」という人物はかつて、人々に次のような教えを説きました。「隣人を自分のように愛しなさい」(新約聖書 マタイによる福音書 22章39節ほか)。これは、元々は旧約聖書のレビ記19章18節に書かれている言葉で、イエスはそれを「最も重要な掟の一つ」として引用したのです。

隣人という言葉は普通、「となり近所に住む人」というような意味でしか使われません。「アパートの隣人から騒音に関する苦情がきた」とかですね(例えが悪くてすみません...)。まぁだからこそ、僕はこの曲のタイトルを見たときに「おっ」と思ったわけです。ちなみに、作詞を手掛けた秋元康氏がキリスト教の信者であるなどということは聞いたことがありません。でも、様々な分野に精通しておられる秋元氏ほどの人物であれば、「隣人愛」という言葉も、またその言葉が実は聖書に由来しているということも、きっとご存知なのではないかと想像します。

「隣人愛」という言葉自体はこの曲には使われていませんが、以下のようなフレーズがあります。

  隣人よ そこにいて あなたの想いは伝わっているから
  手を握らなくても そのは分かち合えるよ

アイドルグループの歌う楽曲にありがちなキーワードとして「愛」という言葉が挙げられるかと思いますが、この曲の中で歌われている「愛」は、他の曲に見られるような「性愛」を意味するものではありません。見やすいようにボールドで強調しておきましたが、上の2行の歌詞を囲い込むようにして「隣人」と「愛」という言葉が配置されているのがお分かりいただけるでしょうか。「性愛」ではなく、またただの「となり近所に住む人」への愛でもなく、「自分以外の他者」「世界中のあらゆる人」への愛、つまり「隣人愛」について歌われていることが、巧みに構成されたこの2行の歌詞には暗に示されているのだと読み取れるわけです。

もう一つ、気になった歌詞がありました。

  隣人よ 微笑んで 私と一緒に歌ってください
  壁の向こう側に この声は聴こえていますか?
  お互いに一人じゃないとわかって...

この中に「壁(の向こう側)」という言葉が出てきます。「壁」というと、僕はある聖書の言葉を思い出します。「キリストは、私たちの平和であり、二つのものを一つにし、ご自分の肉によって敵意という隔ての壁を取り壊し、」(新約聖書 エフェソの信徒への手紙 2章14節)。イエス・キリストは、異なる誰かと誰かの間に存在する「隔ての壁」を取り壊し、和解と一致、そして平和を実現してくださるお方である...。イエスが人々に教えた「隣人愛」を実践することで、自分と他者との間には「平和」が生まれる。そのように信じています。

ただ、今回この曲を聴いて思ったのは、「壁は絶対に取り壊さなければならないものなのか?」ということです。人間が他者との間に「壁」を作るのは、自分を守るためであり、自分の中に踏み込んでほしくない領域があるからです。それは、たとえば家族であっても同じで、「隠し事はしてはいけない」などと言って、親が子どものプライバシーを侵害するようなことがあってはいけません。夫婦でも、家族同士でも、親友同士でも、お互いの間に取り壊してはいけない「壁」が存在するのです。

もしかすると、隣人愛というのは、「壁の向こう側の誰かへの愛」というように表現できるものなのかもしれません。キリスト教においては、他者との間にある壁を乗り越えたり壊したりして実践するような愛が「隣人愛」であると聴くことがありますし、僕自身もそう思ってきたのですが、「隣人よ 微笑んで 私と一緒に歌ってください/壁の向こう側に この声は聴こえていますか?/お互いに一人じゃないとわかって...」という歌詞を聴いたとき、必ずしもそうじゃないのかもしれないという思いに至りました。壁の向こう側にいたとしても、それが誰か分からないとしても、その人のことを覚え、祈ることができるならば、それこそ本当の「隣人愛」なのではないでしょうか。

新型コロナウイルス感染症の影響下においては、支え合いの精神、他者への愛、つまり「隣人愛」が不可欠です。自分勝手な行動によって、知らぬうちに、誰かを苦しめてしまうようなことがあってはならないからです。
乃木坂46のメンバーの思いが、この曲を通じて多くの人の心に届けられますように。そして「隣人」を自分のように大切にする愛が世界中に広がり、この危機を皆で乗り越えていけますように。

配信予告

明日は奨励動画配信の日です。
第5回は「人生は空しい...か?」と題して、増田喜治先生(リハビリテーション学部教授)が担ってくださいました。

・5月26日(火)13時~
 奨励者:増田喜治先生(リハビリテーション学部教授)
 奨励題:「人生は空しい...か?」
 聖 書:旧約聖書 コヘレトの言葉 1章1~2節、4章9・12節、12章13~14節

お楽しみに。

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