「授業」と一致するもの

東京大学の提案

2012120日に,東京大学が学部生の入学時期を春4月から秋に全面的に移行させることを検討していると発表しました。検討グループの中間報告は「将来の入学時期の在り方について(平成23128日)」にまとめられています。

東京大学の提案は,入学試験は従来通り春に行うけれど,入学時期を春から秋に移すというものです。この提案の背景には,日本で最も優秀な人材を集めている東京大学でも,世界の他大学と競争するうえで,春季入学という特有な制度が比較劣位をもたらしている,という認識があります。つまり,大学間のグローバル競争時代を勝ち抜くためには,世界の7割の大学が実施している秋季入学という国際標準に合わせるべきだ。そうすれば,日本から海外へ学生を送り出すこともスムーズになるし,海外から優秀な研究者や留学生を集め易くなる,といいうわけです。

入学選抜は今まで通り春に行い,入学時期は秋にする。そのため,そこに半年間の空白期間が生まれます。また,卒業は秋で就職が翌年の春となると,これまた空白の半年間が発生します。この空白期間をギャップタームと呼んでいますが,その時期に海外留学やボランティア活動など多様な経験を積んで貰えば,有効な生きた時間となるというのです。

5年後をめどに実現を目指すというタイムスケジュールも示されたため,この構想が発表されて以来,秋季入学問題は大学関係者のみならず,社会や経済界を巻き込んで広く議論されるようになりました。朝日新聞社は各大学の学長を対象に早々にアンケート調査を行いましたし,私立大学連盟からも少し長めの調査票が送られてきました。

 

 さて,本学はこの秋季入学をどう捉えたら良いでしょうか。私立大学連盟の調査票を前にして,私自身は次のように考えました。

 

メリットとデメリット

秋季入学のメリットは,東京大学の構想が示すとおり,海外の大学との人的往来が容易になることです。多様な学生の受け入れが可能になります。それは,海外からの留学生のみならず,諸事情によって秋季入学を希望する日本人の若者も同じです。諸事情の中には,浪人生,帰国子女というケースもあるでしょう。

 逆に,最大のデメリットは,ギャップタームの発生です。空白の半年間は,多くの入学生にとって学習のモチベーションを下げてしまうことにつながりかねません。入学前の半年間がブラブラとした中途半端な時間となってしまったら,導入教育・リメディアル教育にも相当な弊害をもたらすだろうと想像されます。また,大学を卒業するまでの時間が,4年半~5年となれば,親や本人の経済的負担は間違いなく増えます。入学前のギャップタームにある若者たちは,入学していないのですから,大学生ではないため学割は利用できません。

東京大学の提案のように,ギャップタームが学習体験を豊富化させる,と構想するのは秋季入学を正当化するための後付け論理でしかないように思います。

 

秋季入学と本学の制度

本学では,1989年に留学生別科を設置しました。この別科学生の入学時期は,従来から春季のみならず秋季にも認め,春秋併用制度となっています。

また,学部や大学院の授業では,ここ10年の間に,半期セメスター制度が徹底され,単位認定が半期ごとに完結されるようになりました。そのため,卒業延期となった学生たちが追加的に半期の留年期間を経て秋に卒業するというスタイルも恒常化しています。

さらに,本学のように,単位互換が可能な海外協定大学を数多く擁している大学は,入学時期に関係なく,在外中の海外留学をスムーズに進めています。春に入学して,秋学期から海外留学,留学先で取得した単位は本学で取得した単位として認定するという制度があるからです。そのため,協定大学に留学した学生たちは,現在でも4年間で卒業することが可能となっています。                                         

こうしたことから,仮に多くの大学で秋季入学制度を導入するとなれば,本学もそれに倣うでしょう。それも,比較的スムーズに移行できるのではないかと思います。またその際には,全ての学生を一斉に秋季入学させるといったドラスティックな制度移行ではなく,入学時期を春季と秋季の併用にする。その方が,無用なギャップタームを生じることなく,柔軟かつ速やかに制度移行ができるのではないか,と考えています。

ただし,完全に春秋併用となると,それはそれで費用もかかるし制度は複雑になることは間違いありません。容易に想像できるのは,教務部や学生部さらに入学センターといった業務はダブルになります。履修登録,学籍簿管理,入試問題の作成から判定といった一連の入試業務が,一年中行われている,という事態にもなりかねません。ほとんどの学生データがデジタル化されている現代では,システム変更に伴うソフトウェアの書き換えも相当必要になるでしょう。間違いなくコストは嵩みます。

 

外国人留学生の受け入れ拡大や教育の有効性の拡大                         

 東京大学の提案によれば,秋季入学によって,受け入れる外国人留学生が増大するし,教育の有効性も拡大する,と期待されています。これらの点はどうでしょうか。

確かに外国人留学生にとっては,秋季入学は都合が良いでしょう。しかし秋季入学にしたからといって,それが理由で外国人留学生が急激に増加するとは思えません。その理由は,入学時期に限らず,留学生に対応しきれていない諸制度が大学には多いと考えるからです。

例えば,学内の公用語です。日本語や日本文化を学ぼうという学生を除けば,留学生にとって望ましい授業言語は,日本語ではなく,国際語の英語でしょう。そのためには,英語で授業を担当できる教員のみならず,英語でケアできる職員が必要ですし,学内の各種資料や案内を日本語版と同様に英文版一式も用意しなくてはなりません。

加えて,学事暦の見直しが教育成果を上げるかどうかは,全くの疑問です。現行の諸制度は,国家的な制度や伝統・慣習の上に成立しているため,大学だけが学事暦を変更しても,現実には社会とのフリクションをもたらし,学生の混乱を招くことになりかねません。例えば,予算年度の問題,高校との接続問題,就職時期,国民の休日や文化活動のタイミングなど,いずれも大学の都合だけではハンドルできない問題のように思います。

                                                                                                               

本学は,秋季入学制度の導入に先頭を切って突っ走ることはありません。がしかし,いざという時のための対応準備を進めると同時に,他大学の動向も注意深く観察していきたいと思います。

春休みのESC

 春休みになりましたね!立春を過ぎても寒さの底が続きますが、

インフルエンザなどにかからず、元気に過ごしてくれていますか?

 

ESCは、春休みも学生さんがいっぱい!

勉強会に始まり、履修相談・議論・新入生歓迎準備など、

まるで、今日も授業があるのでは?と錯覚するほど賑やかです。

 

 

IMG_1600.jpg 

さて、この春休みに、ESCには新しい本・本棚が来て、みなさんが自由に手にとって読むことのできる本が増えています。今回は、英・国・数の基礎学力強化に関する書籍がたくさん増えました☆

これからも、問題集や参考書を始め、みなさんの学習の手助けとなるような本が、続々と入ってきますよ!

 

貸し出しもOK!

基本2週間貸し出しで、延長は申し出てください。

本の中に書き込みはしないでね。

 

「こんな本が欲しい」

「この本は後輩のために役立つと思う」など、

今後の参考にみなさんのリクエストも聞かせてください。

 

さぁ、あなたも、春休みの自習に、ESCを利用してみましょう!

 

チョッパー子

 

展示コーナーmini

どうも皆さまこんにちは。

年明け、そして授業再開・・・と思いきやもうすぐ春休みなのです。

先輩方のお話では、今年度は少し春休みスタートが早いらしいのです。

 

今日私がご紹介したいのは

コチラ

「2011人気ランキング」のミニ展示コーナーです。

 

   全体(2011年度人気ランキング).jpg

 

本学図書館で、2011年に貸し出し回数がすごーく多かった本と、

世間で話題になった本などを揃えてみた展示になっているのです。

不動の人気はこのお2人でしょうか。

〇 東野圭吾さん

〇 村上春樹さん       (50音順)

それから、話題になった本が多かった方と言えばこの方なのです。

〇 有川浩さん

私・・・なんと、有川さんを勝手に男性だと思い込んでいたのです(汗)

最近雑誌を見ていて知りました。

「女性人気作家Best10」にランクインされていたのです。

ゴメンナサイ、有川さん、そしてファンの皆さま。

 

さらに、人気の本なのに、私が読んだことのある本が・・・なぃっのです。

世間からズレているということなのでしょうか。

ちょっぴり寂しくなってきたのです。

 

やっぱりすごいです!!

この展示コーナーの本は人気上場↑↑

どんどん貸し出されいきます。

うーん、これを機会に私も何か読んでみた方がいいの、かな?

 

 

 

そんなことを考えているうちに本はどんどん貸し出されていく・・・

そんなまめみでした。

(お付き合いいただき、ありがとうございました。)

 

 

上部(2011年度人気ランキング).jpg

 

 

【名古屋の学生サポーター まめみ】

現在、名古屋キャンパス図書館(曙館3階)にて、

「 2011年度本屋さんツアー展 第2弾 」

を開催しています。

 

外からの様子.jpg 

 

昨年11月16日(水)にジュンク堂書店 ロフト名古屋店で

今年度2回目の本屋さんツアーを開催しました。

そのときの参加者は全員で8名。

参加してくれた学部生・院生が、学生のみなさんにおすすめしたい本、

読んでみたい本、授業に役立つ本などを選んでくれました。

その本がいよいよ図書館に到着し、このコーナーに集めて展示してあります。

 

参加者のみんなが、それぞれおすすめのベスト3にPOPを書いてくれています。

ぜひ参考にしつつ、長い春休みを一緒に過ごす素敵な本を見つけてみて下さい。

 

現在、春休み長期貸し出し中です。

(注意:1~3年生の学部生のみ適用されます)

貸出冊数は無制限!!

貸し出し期間は413日(金)まで!!

春休み中は、ゆっくりたくさん本が読めるチャンスです。

ぜひこの機会に、学生さんがおすすめする1冊を手に取ってみて下さい。

 

   開催場所 : 名古屋キャンパス 白鳥学舎

                             曙館 3階 学術情報センター(図書館)

   開催期間 : 2012年1~3月

 

詳しくはこちらから

 

(栞)

★時間割配信メール中止★

 

★★★重要なお知らせ★★★

 

すでにCCSの掲示板でもお知らせをしていますが

 

2012年4月1日より

時間割メールの配信が中止されます。

 

201201授業配信メール中止告知.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今後はCCSの時間割を印刷するなどして、

スケジュール管理をおこなってください。

 

なお、教室変更や休講・補講の案内

これからも配信されます。

 

よろしくお願いします。

 

 

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