授業・ゼミ風景: 2014年8月アーカイブ
今回は、経済学部教授 児島完二先生の13週目7/8(火)1限 情報経済論にお邪魔しました。
児島先生の授業は、本学独自のICTシステム(=CCS)を全面的に取り入れたスタイルです。
先生のシラバスには 【学習到達目標:「実力がつく」授業を目指します。ネットワークの関連知識では、講義開始時よりも理解が深まるようにします。具体的には、就職活動や社会で活躍する時に必要となる情報ネットワークに関する基礎知識を確立します。】 と記載があり、昨年12月に掲載したBridge No.3のインタビューでは、 「いかに全体の満足度を高めるかが腕の見せ所!」と授業に対する思いを話して下さっています。
そんな児島先生の、履修者100名で大教室での授業をご紹介します。
この授業の一部ではパソコンを使いますが、児島先生はパソコンの代わりにスマートフォン(以下、スマホ)の使用を許可しています。スマホからもCCSにログインできることは学生の皆さんもご存知ですね。
先生の授業は、課題(宿題)や授業内の小テスト、その日の授業の理解度調査までもCCSのメニューを活用して行っているのが大きな特徴!
どのようにCCSを活用しているのかを以下にご紹介します。
①「予習」と「小テスト」
この授業を履修している学生さんは、日頃から「授業の予習をCCSの「自学自習」システム」で行います。選択問題が10問程度設問されており、これを予め解いておくことで授業の内容も頭に入りやすくなります。
(^^)予習していれば満点取れるはず!
問題を解く様子→
スマホなら移動中やちょっと空いた時間にサクッと問題を解くことができますね!
②提出課題(宿題)の評価・講評
小テストが終わると次は先週の宿題でもある「ミニッツペーパー」の評価が始まります。
先生は、提出された解答の一覧をスクリーンに映し出し学生に紹介していきます。良い解答は褒め、そして何が良いのかを皆で共有します。逆に、良くなかった解答は、何が良くないのかを説明し共有します。「答えが間違っている」という指摘ではなく、内容は合っていても自分の言葉で書けていないもの(インターネットで検索して貼付けた誰かの文)だったり、箇条書きの解答はnot goodと評価されます。学生は、紹介された解答が自分のものとすぐに気づき、ドキッ!とします。もちろん、他学生の解答も集中して見ています。しっかり説明されるので、自分の解答でなくとも、参考になります。
1対多数の授業であっても、1対1の気分になれる工夫がここにあります。
③授業の進行はiPadで
今日の授業テーマは『#13 Webの進化と社会の変化』
世界的に有名なGoogleをモデルに話が進みます。Googleがいかにして私たちの社会、特に経済社会に変化や影響を与えてきたかという内容です。
そして、授業を進める先生の特徴がここにも!
授業の内容や資料は全てiPadに用意されていて、先生は手元のiPadの画面を、プロジェクタを使ってスクリーンに投影しています。先生が「ここが大事!」など強調させたいときはiPadのアプリを使ってPDFの画面に書き込むとそのまま投影されます。話の流れに沿って強調されるので、学生の皆さんにとっても、すぐ分かる上に見やすくて、理解しやすいようです。
ほぉ~!ハイテクな時代ですね~(゜o゜)!!
授業内容を終えると、本日投影したiPadのスライドを一通り復習します。
もしも板書が追いついてなくても、同じスライドをもう一度見ることができるのは嬉しいですね!先生自身にとっても、パソコンより準備が簡単で、手軽に授業で使える所がiPadの魅力の一つなのだそうです。
④宿題(ミニッツペーパー)
復習の後は、今日の宿題となる「ミニッツペーパー」に取り掛かりました。
■本日のお題は『Googleの検索技術であるページランクを授業で説明したように簡潔に述べる。』
お題は授業の冒頭でも、「今日の課題は○○だからしっかり授業を聞いておいてください」と、予め案内がありました。
学生の皆さんは提出期限(当日22時まで)にこれを仕上げなければなりません。
みんな頑張れ!
⑤学生の理解度に沿ったおさらい小テスト
今回は授業の最後におさらいの小テストも行いました。もちろん小テストはCCS上にありますので、各自パソコン or スマホ で解答します。
この小テスト、実は学生のみなさんが毎授業後に行っているCCSの「授業理解度調査」の結果をもとに、児島先生が必要に応じて実施しているものだそうです。当日の授業の理解度を学生の皆さんが4択の中から回答します。
「わかりにくかった」「わからなかった」という反応が特に多かった回の授業内容を、この小テストで振り返り、フォローすることで、学生の皆さんにより理解を深めてもらえるよう工夫されているのです。
このように様子を見ながら先生が察知して工夫してくださるので、「自分だけが理解していないのかも・・・」「先生に分りませんと言えない」などの不安な気持ちを抱える学生も、安心して取り組むことができますね。
そして、ここでも特徴を発見!
小テストの回答率や残り時間などを示す画面がスクリーン上に映し出されています。
この授業の履修者数に対し、今テストを行っている受験者数やその回答率が一目瞭然!
実はこれで "真の出席" も分かっちゃいますね (-_-)!!
この日も、授業が終わってから当日22時までに学生の皆さんは「授業理解度調査」をポチっとクリックして先生に自分の理解度を伝えました。これこそ、先生と学生とで『授業をより良いものにする働きかけ』の一つですね!
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この様に、児島先生の授業は、本学独自のICTシステム「CCS」を駆使した、
「分かる・身につく・力になる」授業でした! CCSという有効なツールと先生の工夫で、大人数の授業がスムーズに行っていてすごい~!
ブログを読んでみて気になった経済学部生の方は、是非、先生の授業を履修してみてくださいね。
チョッパー子