授業・ゼミ風景: 2014年6月アーカイブ
今回は、外国語学部の人見ゼミにお邪魔してきました!
人見ゼミが今取り組んでいるのは、「わくわくツアー」プロジェクトです。
これは、前回★Bridge★で紹介した、『食べ歩き名古屋で世界旅行』という大須の出版社(風媒社)から出ている本とのタイアップ企画です。この本は、名古屋にある様々な国のお店やスポットを紹介しています。この本を使いながら、もっと身近に多文化にふれる機会をつくりたいというお話が人見先生に舞い込んだのが、このプロジェクトの始まりです。
簡単に言うと、「わくわくツアー」とは、6/21(土)、外国人が経営するエスニック料理店や雑貨店などに学生さんと一緒に訪問し、一緒にわくわくしましょう!というプロジェクトです。
コースは栄アジアコース、大須ラテンアメリカコース、本陣イスラムコースの3つで、参加者はそれぞれのコースのプレゼンを聞いた後、どのコースに行くかを選びます。
3コースとも、一緒にお店を見たり、ご飯を食べたりする半日コースで、参加料1500円で軽食付き★★一緒に行った人にはお土産で、3コース全部のお店情報が載ったリーフレットがプレゼントされます!
参加者はFB(Facebook)で"わくわくツアー"というページを立てて募集しています。
FBでは、春先からの取材の過程も全部見られるようになっていました。
「今日はモスクに行ってきました!」
「今日はブラジル料理店で鳥の丸焼きを食べてきました!おいしかったです!」
「今日はハラル料理店へ行き、アポイントをとってきました!」
など、プロジェクトの進行過程が一緒に楽しめますよ。
さあ、長い前置きになってしまいましたが、いよいよゼミのスタートです!
この日、ゼミ生のみなさんは、3チームに分かれて、それぞれ担当地域(栄、大須、本陣)のプレゼンのリハーサルを行いました。
5分間のプレゼンが終わると、参加者役の仲間や先生から、気づいたことがフィードバックされます。
今回のゼミには、NPO法人多文化共生リソースセンター東海の方も聞き役として参加して下さり、良かったところや改善点などを教えていただきました。
それぞれの発表を行って、お互いに良いところを吸収し合い、全てのチームが協力しあって準備をすすめていきます。
プレゼンのリハーサルの後は、わくわくツアー当日に配布する、お店情報の載ったリーフレットの校正です。
原稿の締切が3日後に迫っているため、急ピッチで校正作業が進められます。
リーフレットは、それぞれのチームが、担当地区部分の情報を作成し、ゼミ生の一人が取りまとめをしています。
実際にリーフレットの形に折りたたんで形にしてみて、完成状態のイメージを膨らませます。
今日のリハーサルで出た意見から、各グループがリーフレットの内容に修正を加えていきます。
「この情報はプレゼンで」
「こちらの情報はリーフレットで」
など、情報をわかりやすく伝えるために媒体の使い分けにも気を配っていました!
先生にもアドバイスをもらいながら、表現一つ、言葉一つ、どうしたらリーフレットを読む人に、より魅力的に情報を伝えられるのか検討を重ねます。
お店の方の名前も飛び交い、どうしたら協力してくれた方々に喜んでもらえるのか、納得してもらえるのか、相手の顔を思い浮かべて考えている様子が伝わってきます。
このチームは、日程を調整して、再び取材に出掛けるようです。
情報を正確にするだけではなく、
「今回紹介するお店を効率的に回るのに一番よい地下鉄の出口はどこかな?」
「地図には、どこまでの情報を載せたらいいだろう?」
と、リーフレットの使いやすさにも心を配ります。
各グループの提供する情報が見やすいように、写真につける説明文のルールづけや、リーフレットの表現の統一など、細やかな配慮も欠かしません。
「キャッチフレーズはどうしよう?」
「食べ物がおいしそうに見える写真はどれ?」
当日は、プレゼンの後、参加者が自分の興味のわいたコースのツアーに参加するため、自分たちのツアーの持ち味・強みは何なのか、取材させてくれたお店の魅力を表現するためにはどうしたらいいか、みんなで協議を重ねていました。
当日がとっても楽しみになりました!
学生さんに、今回のプロジェクトについて聞いてみると、
「こういった機会はなかなかないので(ゼミでこのような活動ができて)良かったです。(取材のために)お店に行って、鳥の丸焼きを食べましたが、こんなに大きくて、4人で食べてもかなりの量でした!」
「思ったより時間がなかったです。お店の担当の方に会えずに出直したり、日本語を話せる人がいなかったりしたときは大変でした。」
など、初めての体験に試行錯誤しつつもプロジェクトを楽しんでいる様子が、生き生きと伝わってきました。
人見ゼミのみなさん、ご協力ありがとうございました!